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47 妻→夫→護衛→王様
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ルベルトの国民は、俺を受け入れてくれた。
「ほんげー……害にならねえなら問題ねえだ」
「それよか、もう秋も随分なんだが、まぁだ畑で野菜が取れるだよ」
「んだなあ……森で獣も取れるし、秋の恵みの時期が長いのう」
「魔獣が出なくなったのう……なんでじゃろ?」
ルベルトの国民はなんて言うか、素朴だ。田舎の人間そのもので、とても朴訥で素直だった。
「ミレニアが邪神様をわが国にお連れすると言い出した時には、頭がおかしくなったのかと思いましたが……こんなちっちゃな邪神様もいたもんですねえ」
俺は今日何故か、王妃様のお茶会にお呼ばれしている……おい待て、俺は邪神だぞ……?
「可愛らしいでしょう?お母様。でもこのちっちゃな姿は分身で、ここの地下深くには本体様がお眠りなのです。本体様はそれはそれは……おっとっと、これ以上は言ってはいけませんね。邪神を信仰してはいけないのですから」
「そ、そんなに……それはわたくしも一目見てみたかったですわね……あらあら、これもダメでしょうか?」
「いけませんわ、王妃様。一国の王妃たるものが邪神様を見てみたいなど……しかしミレニア様、本体様はそれほど……?」
「ええ、ええ!あの小っちゃいルーチェ様がとても美しい青年になったような……」
「まあ!」「まあ!」「それは!」「まあ!」
王妃様の他に貴族夫人が6人いて公爵夫人と侯爵夫人なのだそうだ。顔見せも兼ねているからと連れて来られたが、付き添いのセラフィスさんもレオニスも緊張で顔が引きつっている。あと常時結界を張っているから疲れもしているようだ。
俺は大人しく出された果物を食べている……美味しいけど、居心地は良くない。俺はペット枠なのか……?
「ふふ、でも皆様。そろそろルーチェ様はお帰りの時間のようですわ。やはり聖女の資格がなければ、皆様の体調のこともございますからね」
早急に聖女となったミレニア様がふんわりと笑う。ありがとう、言いにくかったんだよね。
「そうですわね。小っちゃくて可愛くても邪神様ですものね」
「最後に一つお聞きしてもよろしいかしら?……あの、ふみふみとは私達でも出来るものでしょうか?」
えっ!?この人達全員聖女になる気なの!?帰ろうと背中を向けたけど、くるりと振り返り高貴な女性たちの顔を見回すと、皆期待に満ちたキラキラした瞳を俺に向けている……こ、断れないやつじゃないこれ!?
「ミレニア様も出来ましたし……かかとの低い靴でなら、可能かと……」
「まあ!素敵!」「ぜひお願いしますわ!」
高貴な女性たちがこっそり神殿にやってきて、ドレスの裾を持ち上げながら
「えいえい!」「キャー!」
なんてうぞうぞ君達を踏みつぶす。神様も大盤振る舞いだし、この国で面倒見てね?ってやっぱり頼んでいたらしく
《ルーチェをお願いしますね》
と、この国の地位ある女性は聖女となってしまったようだ。
「ルーチェ様!セラフィス様!つ、妻が!妻が強くて……!助けて、助けてください~~!」
その夫達に泣きつかれ、旦那達のふみふみ大会も催されたり
「ご主人様より弱い護衛なんて、首を吊るしかないんですーーー!」
と、護衛騎士や、兵士に泣きつかれる。
「すまんが……ワシの威厳と言うものが地に落ちて久しく……」
お疲れ顔で王様までお忍びでやってきたので、どうしたもんかと悩む日々だったし
「ルーチェ様ぁ~来ちゃった~~!」
「あれ!?どうしたの?!」
出てきた国から元竜騎士と宮廷魔術師たちがワイワイと合流した。
「私の可愛いベアトリーチェ!お待たせしましたあああ!」
「くるるる~~~!」
竜騎士が呼ぶと以前乗っていた竜たちが戻ってきて、それぞれの騎士に甘えているし
「モモーイ!」
「遅いではないか、まったくノロマめ!」
魔術師たちの使い魔として活躍していたフェンリルや不死鳥たちも戻ってきている。
「元聖騎士達だけは一応国に残ると……」
「そうか……」
レイシャル様は呟くが、その呟きには色々な感情が渦巻いているんだろう。聖騎士として過ごした仲間の騎士達の安否。そして間違いなく衰退していく生まれ故郷の国を思う気持ち。
「逃げて来たら受け入れてやらないとならんかもなあ」
そして未来を見つめる瞳。元第二王子は強い人だなあ。
「ほんげー……害にならねえなら問題ねえだ」
「それよか、もう秋も随分なんだが、まぁだ畑で野菜が取れるだよ」
「んだなあ……森で獣も取れるし、秋の恵みの時期が長いのう」
「魔獣が出なくなったのう……なんでじゃろ?」
ルベルトの国民はなんて言うか、素朴だ。田舎の人間そのもので、とても朴訥で素直だった。
「ミレニアが邪神様をわが国にお連れすると言い出した時には、頭がおかしくなったのかと思いましたが……こんなちっちゃな邪神様もいたもんですねえ」
俺は今日何故か、王妃様のお茶会にお呼ばれしている……おい待て、俺は邪神だぞ……?
「可愛らしいでしょう?お母様。でもこのちっちゃな姿は分身で、ここの地下深くには本体様がお眠りなのです。本体様はそれはそれは……おっとっと、これ以上は言ってはいけませんね。邪神を信仰してはいけないのですから」
「そ、そんなに……それはわたくしも一目見てみたかったですわね……あらあら、これもダメでしょうか?」
「いけませんわ、王妃様。一国の王妃たるものが邪神様を見てみたいなど……しかしミレニア様、本体様はそれほど……?」
「ええ、ええ!あの小っちゃいルーチェ様がとても美しい青年になったような……」
「まあ!」「まあ!」「それは!」「まあ!」
王妃様の他に貴族夫人が6人いて公爵夫人と侯爵夫人なのだそうだ。顔見せも兼ねているからと連れて来られたが、付き添いのセラフィスさんもレオニスも緊張で顔が引きつっている。あと常時結界を張っているから疲れもしているようだ。
俺は大人しく出された果物を食べている……美味しいけど、居心地は良くない。俺はペット枠なのか……?
「ふふ、でも皆様。そろそろルーチェ様はお帰りの時間のようですわ。やはり聖女の資格がなければ、皆様の体調のこともございますからね」
早急に聖女となったミレニア様がふんわりと笑う。ありがとう、言いにくかったんだよね。
「そうですわね。小っちゃくて可愛くても邪神様ですものね」
「最後に一つお聞きしてもよろしいかしら?……あの、ふみふみとは私達でも出来るものでしょうか?」
えっ!?この人達全員聖女になる気なの!?帰ろうと背中を向けたけど、くるりと振り返り高貴な女性たちの顔を見回すと、皆期待に満ちたキラキラした瞳を俺に向けている……こ、断れないやつじゃないこれ!?
「ミレニア様も出来ましたし……かかとの低い靴でなら、可能かと……」
「まあ!素敵!」「ぜひお願いしますわ!」
高貴な女性たちがこっそり神殿にやってきて、ドレスの裾を持ち上げながら
「えいえい!」「キャー!」
なんてうぞうぞ君達を踏みつぶす。神様も大盤振る舞いだし、この国で面倒見てね?ってやっぱり頼んでいたらしく
《ルーチェをお願いしますね》
と、この国の地位ある女性は聖女となってしまったようだ。
「ルーチェ様!セラフィス様!つ、妻が!妻が強くて……!助けて、助けてください~~!」
その夫達に泣きつかれ、旦那達のふみふみ大会も催されたり
「ご主人様より弱い護衛なんて、首を吊るしかないんですーーー!」
と、護衛騎士や、兵士に泣きつかれる。
「すまんが……ワシの威厳と言うものが地に落ちて久しく……」
お疲れ顔で王様までお忍びでやってきたので、どうしたもんかと悩む日々だったし
「ルーチェ様ぁ~来ちゃった~~!」
「あれ!?どうしたの?!」
出てきた国から元竜騎士と宮廷魔術師たちがワイワイと合流した。
「私の可愛いベアトリーチェ!お待たせしましたあああ!」
「くるるる~~~!」
竜騎士が呼ぶと以前乗っていた竜たちが戻ってきて、それぞれの騎士に甘えているし
「モモーイ!」
「遅いではないか、まったくノロマめ!」
魔術師たちの使い魔として活躍していたフェンリルや不死鳥たちも戻ってきている。
「元聖騎士達だけは一応国に残ると……」
「そうか……」
レイシャル様は呟くが、その呟きには色々な感情が渦巻いているんだろう。聖騎士として過ごした仲間の騎士達の安否。そして間違いなく衰退していく生まれ故郷の国を思う気持ち。
「逃げて来たら受け入れてやらないとならんかもなあ」
そして未来を見つめる瞳。元第二王子は強い人だなあ。
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