【完結】良い子な邪神に転生した俺は強すぎて封印不可?頑張って封印されます!

鏑木 うりこ

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 お母さん達はしばらく神殿で体調を整えた後、ルベルトの街の一角に住み着いた。お父さんはどうやら大工仕事ができる人だったようで、あちこちで牧場を作ったり、新規に家を建てる人も増えているので速攻木工組合にスカウトされてもう働いているらしい。
 お母さんはまた下町の聖女として子育てと家事に精を出し、子供達は午前中はマンドラゴラ畑であいつらの世話をして午後から神殿付属の学校で色んなことを教わっている。

「ふふふ……このままいけばルベルト国民の識字率は100%……ふふふ!」

 と、レイシャル様が笑っていたので何か企んでいるのかもしれない。なんだろう……でもレニーちゃんという優秀な制御装置がいるから大丈夫だろうな。

「たまに神殿に黒いうぞうぞ君が現れたら踏むっす!死に絶えて消えるまで踏み潰すっす!!」

「トム神官?子供達を鍛えようとするのはやめなさい!」

「うぎゃーー!ばれたーーー!」

 まあトムが子供達のレベルを上げようとするのは色々わかるんだ。レベルが上がれば、病気への抵抗力も体力も増えるから、事故なんかでも死ににくくなる。
 でも努力もなしにレベルあげても、その後困る事が起きてくるんじゃないのかな??

「後の困ったより、今の命!……って言う程命の危機でもないっすよね……ほどほどにします」

「トムは昔何かあったのかい?」

 ちょっとした興味本位で聞いたら、あっけらかんと笑って言った。

「俺とミントは口減らしの為に捨てられたんです。なんとか神殿に保護を求めて見習いとしておいてもらえましたが、俺達は運が良かった。村から追い出された子供なんてすぐ死んじまうのが普通ですから」

 もしあの時もう少し強ければ、体力があれば。そんな事を考えてしまうそうだ。

「もしなんかあった時、生き残れるのは強い奴です」

 確かにそれはそうだ。もし、俺が暴走でもしたらただの子供では生き残れないかもしれない。でも鍛えた子供ならちょっとは抵抗出来るかも。
 そう思うと多少は強くなって貰った方がいいのかな?なんて思うんだ。

「お前もそう思う?」

「ぎゅ」

 俺にいつも付いてくるマンドラゴラがとうとう鳴き始めた。こ、これは邪神の力で邪悪な力に目覚めてしまったか?!
 葉っぱは黒くなったし、玉ねぎの皮部分は茶色が濃くなってしまった……!
 なんて邪悪な邪神カラーに!

「……目もなんだか黄色だな?もしかして俺の真似?」

「ぎゅっ!」

 似てる??と言っている気がする。いや、そういうことしなくても……。

「あ、ああ。似てるよ、そっくりだー上手だなぁ」

「ぎゅぎゅっ!」

 バタバタ走り回っていたから嬉しいんだろう。俺は複雑だよ。
 そいつは黒糖味に進化?していたけど。黒蜜味が大々的に出回る事になったけどな!



 
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