悪役令嬢、猛省中!!

***あかしえ

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学園編

63.最後の中間イベント4

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 私の中では何かと優先順位が低くなりがちな期末試験も、無事に終了した!

 そこそこの成績を修めるべく、調整したけど。
 不出来で残念な公爵令嬢として、そこそこ有名になっていたから、今更言及されることもないだろう。
 王家と縁続きになるには問題ある成績を修めたので、この辺でもう完全に見限ってくれると嬉しい。


 それより、試験ばかりはサボれないから、この期間はナナミとして活動できないのが、毎度の事ながらイタい。

 デリア・リナウドに大人しくしていて欲しいけど、考えてみたらイジメをする人間に何の罰もなくただ「やめろ」と言ったところで聞くはずもないんだよな。
 信念に基づいて行っているわけじゃないんだから。


 それに、マリー・トーマンと殿下の間が全然進展していないのも気になる。
 クリストフ殿下がぐいぐい行かないから、なぜか例のボディーガード君がぐいぐいと行っているような気がする。
 今度の生誕祭も、殿下はマリー・トーマンを誘う気配を見せない。なぜだ。

 ……パトリックに、遠慮をしている、とか?

 肝心なマリー・トーマンの気持ちは不明のままだし。しかたないか。
 愛され系少女漫画のヒロインってそんなもんか。

 でも、このイベントを逃したら、後は卒業までイベントらしいイベントなんてないんだけど?!

 マリー・トーマンとクリストフ殿下が結ばれなかったら、この世界は、どうにかなるんだろうか……?




 ◇◆◇ ◇◆◇


 さぁて、今日もバイトに精を出しますか!

 ……おや? 朝も早いというのに、広間に人が集まっている……ああ! 考査結果が張り出されているのか!
 確か期末試験の考査結果は、日本の選挙ポスターのように、仮設の掲示板がこしらえられて、そこに張り出されるようになっているんだよな。
 仮設とはいえ、かなり立派な装飾が施された掲示板ではあるけど。


「どういうことよ、これは……!」
 ……デリア・リナウドの怒鳴り声が、周囲にこだましている。いい加減、恥ずかしくならないのかな? 周囲の生徒もそろそろ引き始めてるぞ。
 今、彼女にかしずいているのは、極一部の女子生徒のみだ。
 がかつて率いていた人数の半分にも満たない。なんでこんなことになっているんだか。
 さて、バイトの前にマリー・トーマンの順位だけでも確認しておくか。

 ――総合一位だ!


 喜ばしいことに、マリー・トーマンが総合成績一位に輝いている。
 クリストフ殿下も一位だから、単独一位ではないけれど。
 マリー・トーマンは頑張ったし、元々できはよかった。

 ……前回、ああして怒鳴っていたのは私だったような気がするどころでない。
 あの後の失態は完全な黒歴史だ。まさか、デリア・リナウドがそれを踏襲してしまうのか?!


 今日はバイトがあるからもう学園を出ないといけないんだけど、どうしよう……と思っていたら、いいところにパトリックがいたので、念のために相談をしておいた。
 彼は彼で気にしているみたいだったから、わざわざ私が言うまでもなかったな。

 というわけで、私は後をパトリックに任せてバイトのために王都へとやってきた。
 ついでにナナミ用のお安めドレスも手に入れないとね!


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