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第七話・仕上げよう。
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「さて、今日こそこのダンジョンを攻略しますわよ!」
無事にロイドの勧誘に成功し、私たちは再び隠しダンジョンにやってきていた。
邪教が滅んだという知らせが届いた翌日、彼を探すと案の定、憔悴していた。
心が弱り切っていた彼は魅了を使うまでもなく私の誘いに乗ってくれた。
まぁエリオたちと再び合流した時は少し気まずい空気となりましたが、協力者ということでとりあえず共闘してくれるでしょう。
「前回で80階まで攻略しましたので、今日こそは100階まで進みましょう!」
「すごいな…こんなところにこんな場所があったなんて」
まさか近場にダンジョンが隠されていたことなんて知らなかったロイドは、キョロキョロとあたりを見渡す。
ここがどういうダンジョンかは事前に話してはあるため、彼もやる気のようだ。
道中も元敵だった者同士で連携とか大丈夫かなと心配しましたが、なんとかなりそうな様子でした。
「もうすぐですわね」
「ソフィア、ちょっといいか」
あっという間に90階まで到達し、休憩をはさんでいるとエリオが話しかけてきた。
「どうしました?」
「……あいつの事なんだが」
チラリ、と離れたところでグレンとガルフと話しているロイドを見るエリオ。
その表情はなんだか不安そうだ。
「ロイド様がなにか?」
「…あいつも恋人をセルドに寝取られたんだな」
「えぇ、それがなにか?」
「いや……オレたちもかつてセルドにパートナーを寝取られてから、世界の破滅を願う程憎しみに支配されていた…このまま力をつけた瞬間、あいつもかつての俺たちのように世界を滅ぼそうとか考えつくかもしれん」
「そんなこと…」
ない、と断言できなかった。
ゲーム内で、いや、接触したときに少しの間共に過ごしてきて見た彼の印象は優しい人だった。
一緒に薪を拾ってた時なんて、ナタリーの事を話している横顔は本当にうれしそうだった。
心から彼女を愛していたのだろう…だから、裏切られた時の絶望は、きっと私が簡単に想像できるほど単純なものではない。
正直、そこまで考えてなかった。
セルドをどうにかすればすべて解決すると、あの救いのないエンディングを回避することしか考えていなかった。
彼のその後のことを考えていなかったのだ。
「そろそろ行こうか」
私がそう考えていると、ロイドが声をかけてきた。もう出発するらしい。
目的地はすぐそこだ。
エリオも会話を切り上げ、腰を上げる。
私も一抹の不安を胸に、攻略を再開した。
****
100階
最深部まで到達した私たちを待っていたのはこのダンジョンのボス、巨大な騎士の像がたたずんでいた。
ちなみに名前は「騎士の像」だ。そのまんまだ。
ゲームではそれなりに苦戦した…ってこともなく、ここに来るまでの道中しっかりレベル上げしていれば普通に倒せた。
それにダンジョンをここまで潜った私たちのチームワークは最高のものとなっていた。
ロイドは途中からの加入だが、フォローできる範囲だ。
私とグレンが後方で魔法を使って支援、エリオ、ガルフ、そしてロイドの三人が前衛で相手の攻撃を受け止め、攻めるという戦法だ。
そんなこんなであっという間にダンジョンボス撃破。特に見どころもなく倒せたのだ。
そしてボスを倒して入手したアイテムはというと…
「これは…護符?」
一枚の、銀の装飾が施された護符だった。これがどういうものかは分からない。こんなアイテムゲームにはなかったからだ。
調べてみるとこれは「祝福のアミュレット」というもので、持ち主のスキルに影響を与えるものらしい。
「それはお前が持ってろソフィア」
「よろしいのですか?」
尋ねると皆頷いてくれたのでこれは私がもらうことに…すると私の「魅了魔法」と「支援魔法」が合体した。よく分からないけどそんな感じがした。効果のほどは後でためそう。
そうしてボスを倒し、ダンジョンを出るともう日が傾き始めていた。
私たちは近くの村で一泊するため、立ち寄った時の事だった。
「た、大変だぁー!魔物が来たぞぉー!」
不意にどこかから村人の慌てた声が聞こえ、私たちが駆け付けると、そこにはランページオックスという牛の魔物が暴れていた。
「きゃっ…!」
「危ない!」
ランページオックスが逃げ遅れた子供を狙い、突進していく。
するとロイドは駆け出し、子供とランページオックスの間に入り、その突進を止めた。
「ロイド様!」
「ぐ、うぅ……」
「アイツが止めてる間に仕留めるぞ!」
エリオの声に我に返り、私たちはランページオックスを討伐した。幸い、被害はそんなに出ておらず、怪我人もいなかった。
「大丈夫ですかロイド様!」
「あ、あぁ…」
子供をかばったロイドは座り込み、その子の方を向く。
「ケガはないかな?」
「う、うん、大丈夫…」
「よかった」
おどおどと答える子供に、ロイドは安心したように笑って見せた。
「ありがとうお兄ちゃん!」
子供は笑顔でお礼を言った。それから私たちは村人から、魔物から助けてくれたお礼にと、タダで宿屋に泊めてくれた。
その日の夜のことだった。
私は眠れず、起きて部屋を出てみると、ロイドと遭遇した。
「あらロイド様、眠れないのですか?」
「うん、なんだかね…それでさっきまで散歩してきたところなんだ」
「そうでしたか」
「……あのさ、ありがとう」
突然お礼を言われ、私は目を丸くする。何のお礼なのだろうか。
「えっと…なにがですか?」
「オレ、ナタリーたちに裏切られて、ずっと迷ってたんだ。今まで何のために戦ってきたのだろうって。それで思い出したんだ。村で魔物から子供を助けた時、昔物語に出てきた、勇者みたいな冒険者みたいになりたくて頑張ってきたんだって…あの時、フィアがオレを見つけて手を差し出してくれなかったら、きっとオレはあの酒場で腐ってたと思う。だから…ありがとう」
まっすぐに、微笑んでそういうロイドに、私は「いえ、どういたし、まして」としか返すことが出来なかった。
私は自分が助かりたくて、貴方を利用しているにすぎないのに、お礼を言われる筋合いなんてない。
私だって傷心しているあなたを利用しているだけなのに…
「それじゃ、そろそろオレは寝るね」
「あ…はい、おやすみなさい」
「おやすみ」
それだけ言うと、ロイドは自分の泊っている部屋へと戻っていった。
一人になって、私は無意識につぶやく。
「なぜ彼女たちは、あんなにも優しい彼を捨てたの?」
脳裏にはかつてゲームで見た、ナタリーが、キャロが、ミモザがセルドに媚び、ロイドを嘲笑したシーンが浮かぶ。
寝取られもののゲームとはそういうものであると理解していても、私は彼女たちが許せなかった。
彼を自分のために利用している私が言えたことではないのかもしれないけれど、それでも、女として許せないのだ。
絶対にこの計画を成功させて見せる。私の未来のためにも…彼のためにも
無事にロイドの勧誘に成功し、私たちは再び隠しダンジョンにやってきていた。
邪教が滅んだという知らせが届いた翌日、彼を探すと案の定、憔悴していた。
心が弱り切っていた彼は魅了を使うまでもなく私の誘いに乗ってくれた。
まぁエリオたちと再び合流した時は少し気まずい空気となりましたが、協力者ということでとりあえず共闘してくれるでしょう。
「前回で80階まで攻略しましたので、今日こそは100階まで進みましょう!」
「すごいな…こんなところにこんな場所があったなんて」
まさか近場にダンジョンが隠されていたことなんて知らなかったロイドは、キョロキョロとあたりを見渡す。
ここがどういうダンジョンかは事前に話してはあるため、彼もやる気のようだ。
道中も元敵だった者同士で連携とか大丈夫かなと心配しましたが、なんとかなりそうな様子でした。
「もうすぐですわね」
「ソフィア、ちょっといいか」
あっという間に90階まで到達し、休憩をはさんでいるとエリオが話しかけてきた。
「どうしました?」
「……あいつの事なんだが」
チラリ、と離れたところでグレンとガルフと話しているロイドを見るエリオ。
その表情はなんだか不安そうだ。
「ロイド様がなにか?」
「…あいつも恋人をセルドに寝取られたんだな」
「えぇ、それがなにか?」
「いや……オレたちもかつてセルドにパートナーを寝取られてから、世界の破滅を願う程憎しみに支配されていた…このまま力をつけた瞬間、あいつもかつての俺たちのように世界を滅ぼそうとか考えつくかもしれん」
「そんなこと…」
ない、と断言できなかった。
ゲーム内で、いや、接触したときに少しの間共に過ごしてきて見た彼の印象は優しい人だった。
一緒に薪を拾ってた時なんて、ナタリーの事を話している横顔は本当にうれしそうだった。
心から彼女を愛していたのだろう…だから、裏切られた時の絶望は、きっと私が簡単に想像できるほど単純なものではない。
正直、そこまで考えてなかった。
セルドをどうにかすればすべて解決すると、あの救いのないエンディングを回避することしか考えていなかった。
彼のその後のことを考えていなかったのだ。
「そろそろ行こうか」
私がそう考えていると、ロイドが声をかけてきた。もう出発するらしい。
目的地はすぐそこだ。
エリオも会話を切り上げ、腰を上げる。
私も一抹の不安を胸に、攻略を再開した。
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100階
最深部まで到達した私たちを待っていたのはこのダンジョンのボス、巨大な騎士の像がたたずんでいた。
ちなみに名前は「騎士の像」だ。そのまんまだ。
ゲームではそれなりに苦戦した…ってこともなく、ここに来るまでの道中しっかりレベル上げしていれば普通に倒せた。
それにダンジョンをここまで潜った私たちのチームワークは最高のものとなっていた。
ロイドは途中からの加入だが、フォローできる範囲だ。
私とグレンが後方で魔法を使って支援、エリオ、ガルフ、そしてロイドの三人が前衛で相手の攻撃を受け止め、攻めるという戦法だ。
そんなこんなであっという間にダンジョンボス撃破。特に見どころもなく倒せたのだ。
そしてボスを倒して入手したアイテムはというと…
「これは…護符?」
一枚の、銀の装飾が施された護符だった。これがどういうものかは分からない。こんなアイテムゲームにはなかったからだ。
調べてみるとこれは「祝福のアミュレット」というもので、持ち主のスキルに影響を与えるものらしい。
「それはお前が持ってろソフィア」
「よろしいのですか?」
尋ねると皆頷いてくれたのでこれは私がもらうことに…すると私の「魅了魔法」と「支援魔法」が合体した。よく分からないけどそんな感じがした。効果のほどは後でためそう。
そうしてボスを倒し、ダンジョンを出るともう日が傾き始めていた。
私たちは近くの村で一泊するため、立ち寄った時の事だった。
「た、大変だぁー!魔物が来たぞぉー!」
不意にどこかから村人の慌てた声が聞こえ、私たちが駆け付けると、そこにはランページオックスという牛の魔物が暴れていた。
「きゃっ…!」
「危ない!」
ランページオックスが逃げ遅れた子供を狙い、突進していく。
するとロイドは駆け出し、子供とランページオックスの間に入り、その突進を止めた。
「ロイド様!」
「ぐ、うぅ……」
「アイツが止めてる間に仕留めるぞ!」
エリオの声に我に返り、私たちはランページオックスを討伐した。幸い、被害はそんなに出ておらず、怪我人もいなかった。
「大丈夫ですかロイド様!」
「あ、あぁ…」
子供をかばったロイドは座り込み、その子の方を向く。
「ケガはないかな?」
「う、うん、大丈夫…」
「よかった」
おどおどと答える子供に、ロイドは安心したように笑って見せた。
「ありがとうお兄ちゃん!」
子供は笑顔でお礼を言った。それから私たちは村人から、魔物から助けてくれたお礼にと、タダで宿屋に泊めてくれた。
その日の夜のことだった。
私は眠れず、起きて部屋を出てみると、ロイドと遭遇した。
「あらロイド様、眠れないのですか?」
「うん、なんだかね…それでさっきまで散歩してきたところなんだ」
「そうでしたか」
「……あのさ、ありがとう」
突然お礼を言われ、私は目を丸くする。何のお礼なのだろうか。
「えっと…なにがですか?」
「オレ、ナタリーたちに裏切られて、ずっと迷ってたんだ。今まで何のために戦ってきたのだろうって。それで思い出したんだ。村で魔物から子供を助けた時、昔物語に出てきた、勇者みたいな冒険者みたいになりたくて頑張ってきたんだって…あの時、フィアがオレを見つけて手を差し出してくれなかったら、きっとオレはあの酒場で腐ってたと思う。だから…ありがとう」
まっすぐに、微笑んでそういうロイドに、私は「いえ、どういたし、まして」としか返すことが出来なかった。
私は自分が助かりたくて、貴方を利用しているにすぎないのに、お礼を言われる筋合いなんてない。
私だって傷心しているあなたを利用しているだけなのに…
「それじゃ、そろそろオレは寝るね」
「あ…はい、おやすみなさい」
「おやすみ」
それだけ言うと、ロイドは自分の泊っている部屋へと戻っていった。
一人になって、私は無意識につぶやく。
「なぜ彼女たちは、あんなにも優しい彼を捨てたの?」
脳裏にはかつてゲームで見た、ナタリーが、キャロが、ミモザがセルドに媚び、ロイドを嘲笑したシーンが浮かぶ。
寝取られもののゲームとはそういうものであると理解していても、私は彼女たちが許せなかった。
彼を自分のために利用している私が言えたことではないのかもしれないけれど、それでも、女として許せないのだ。
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