私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください。

アーエル

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最終章

第767話

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ムルコルスタ大陸はエイドニア王国の王族や貴族を中心に罪を償っていく。いや、復興をしていく。その中にはムルコルスタ大陸に住んでいる精霊王たちも含まれる。
グモール国は生き残った王族たちが中心になって国を建てなおしていく。ジャミーラの甘言に惑わされたのが自国出身の王族だったことで、責任を感じているらしい。

「これで今までの罪を償えるとは思えない。しかし、私たちにはそれ以外に償う方法が思い浮かばない」

愚かな我らで申し訳ない。そう言って頭を下げたオーラムさんと、フィシスさんたち。そして、あれほど私たちへの協力を拒否っていた精霊たちも深く頭を下げた。

「皆さんは無限に時間があるのでしょう? だったら、その時間を少しでも誰かに寄り添う努力をしてください。ジャミーラのような悲しみを、もう二度と繰り返すことのないように。悲しみやいかりで世界を滅ぼしたくなるのは、けっしてジャミーラだけではありません」

…………私だって、何度泣き叫んだか。それでも、私には寄り添って一緒に泣いてくれる人たちがいた。聖魔や妖精たち。ダイバたちだって一緒に悲しんで抱きしめてくれる。

「私にはたくさんの人たちが支えてくれました。これからも増えていくでしょう。いまより、もっといっぱい。みんなダイバたちの子どもも、私に寄り添い一緒に泣いて慰めてくれます。傷ついた心を癒してくれます」

フィムをはじめとした子どもたちは、小さな両腕を大きく広げて私を包んでくれる。私を守るために寝ずに付き添ってくれたことも。それも夢の中でも私が泣かないように。

「そこまでしろとは言いません。ですが、ただ何も言わず隣に座ることは出来るでしょう? 幼な子ですら出来ることが、あなたたちに出来ないはずがありません」

神だけではなくムルコルスタ大陸に住む精霊や人たちもバラバラに頷く。

自分たちにそれができるのか? という疑心暗鬼が、手に取るようにわかる。それでも精霊王たちやルナンバルトとフランシア、上に立つ人たちが強く頷いたことで今後は責任を持って導いていくのだろう。

一度は復興のために手を貸した。いつまでもほかの国や大陸に頼っていてはその国のためにならない。自己回復ができなければ国は滅びの一途を辿るだけだ。
それを回避するためにも、上に立つ人たちが頑張るしかない。

「精霊もいるんだ。なんとかするだろ」

うん、ダイバの言うとおりだ。
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