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本編

第20話

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1週間後
朝2人で朝ご飯を作ってるとあおくんが話しかけてきた
「ねぇねぇあらんお兄ちゃん!」
「ん?どうしたの?あおくん」
「えーとね、クロと昨日話してさ、あおたち2人とあらんお兄ちゃん達2人でチームバトルするのはどうかなって」
「ふむふむ、僕は楽しそうだしいいよ!あっ、その前にさ1対1対1対1でなんでもありで戦ってみない?」
「わ~!それはいいね!なら勝った人はだれか一人にお願い聞いてもらうってどう?」
「んー、できる範囲のやつならいいんじゃないかな?」
「わかった!ならゆうりお兄ちゃんとクロ呼んでくるね!」
と言って2人を起こしに行った。
あ~あ、これはもう止められないな~まぁ楽しそうだからいいか~と思いながらご飯を並べて待ってるとすぐに3人が下りてきた
「おはよー」
「おはよ、ゆうくん、クロくんもおはよー」
「おはよ!あらんお兄ちゃん!」
と言ってぎゅ~してきた。そしたら
「あおも!ぎゅ~したい!」
とあおくんも乱入してきた。まぁ、当然ゆうくんも抱き着いてきてクロくんが苦しくなるんだけどこの瞬間が一番好きだなぁって思ってると
「お腹すいたから離れて!」
と苦しそうな声が聞こえた
「あっ、ごめん!」
「大丈夫!」
「よし!じゃあ食べるか~」
「あっ、ゆうくん運んでくれたの?ありがと!」
「どういたしましてwよし、いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」


「そういえば今日は試合みたいなのするんだっけ?」
「そうだね~1番になった人はなんでも言うこと聞いてもらえるみたいだよ」
「まじ!?」
おおう、そんなに食いついてくるとは思わなかった...なんかあるのかな?
「そんなに大きな声出さないでよ!うるさいでしょ!なんでもって言ってもできる限りだからね」
「わかってるって!........あっ、皿洗い終わったか?」
「うん!ゆう兄ちゃんたちは何のお話ししてたの?」
お皿洗いが終わった2人が近づいてきた。
うん、やっぱクロくんはゆうくんに懐いてるよなぁ...いつの間にか、ゆう兄ちゃん呼びになってるし~少し羨ましい...
と思ってるとあおくんが僕の膝の上に登ってきた。
うん、僕もちゃんとあおくんと仲良くなってるんだけどね。クロくんにも懐いてほしいっていうか...!え?ゆうくんといちゃいちゃ?1日1回はこそっとキスしてるよ?まぁ、2人にはばれてるっぽいんだけどね...!
「よし!じゃあ、そろそろやるか!」
あっ!考え事して聞いてなかった...
「ルールとかって話して...ました...?」
「もう!あらんお兄ちゃん聞いてなかったの?」
「うっ!すみません...!」
「えーとね、相手に参ったって言わせた人の勝ちでなんでもありの戦いだよ!あっ!でも魔法は詠唱ありね!殺したりするのもダメだからね!」
「殺すって...物騒だなぁ...せめてケガさせちゃダメとか優しい言い回しもできるはずなんだけどなぁ...」
「まぁまぁ、じゃあ今から10分後に攻撃開始ってことで!各々準備して外に隠れるってことで!」
「りょーかい!じゃあ10分たったらみんなに『思念』で伝えるね」
「「「はーい!」」」
「じゃあ!ケガしないようにがんばろーね!」
「「「うん!」」」
「じゃあ、スタート!」
と言うとみんな急いで外に出て行った
うーん、とりあえず森の中に行ったほうがいいよね...身を潜めやすいし...!
と思い森に移動して隠れれる場所を見つけたらもう10分たちそうだった。
うわ!時間ギリギリだな...!よかったぁ...じゃあそろそろみんなに伝えるか!
《みんな!10分たったから攻撃し始めていいよ!》
《わかった!》
とあおくんだけが返してきてくれた。ってかあおくんと僕しか使えないんだけどねw
よし!そろそろ僕も攻撃に備えなきゃ...!
あ!ってか索敵してみよ。うーんと、魔力を周りに放出してみんなの魔力を探す...!...........ん?これ3人で向かってきてない?あれ?ってかこれ完璧に位置ばれしてる...どうしよ...とりあえずファイヤーボール30個ぐらいそっちに打つか...「『ファイヤーボール』!」っとやっぱかわされるよね~次はスピード重視の魔法だね!「『ファイヤーアロー』!『アイスアロー』!」これでは死なないと思うけど...100本ずつくらい?っと.......あれ?ゆうくんの動きが止まった...?まさか氷の矢にあたったのか...あの2人は普通に向かってきてるし...しょうがない!返り討ちにするか...と思い隠れてた場所から出た
「あ!いた!いくよ!クロ!『ウィンドカッター』!」
「おう!『身体強化』!」
「うぇ!?『結界』!クロくんのその魔法知らない!」
「ふっ!後ろだよ!あらんお兄ちゃん!」
「っ...!『ウィンド』!」
「クロ!『飛翔』」
と、あおくんはクロくんに浮かせる魔法を使かった。うん!そろそろ倒せるね!今から使う魔法広範囲攻撃なんだよね...よけれたとしても遠くまで行かないとだから隠れて奇襲すれば勝てるはず!と思い使おうとするといきなり後ろから声が聞こえた
「はい!あらんの負け!」
といつの間にか後ろから剣を首元に当てられていた。えっ、魔法で吹き飛ばせばいいじゃんと思って使おうと思って喋ってみたけど使えなかった...
「ゆうくん...なんか魔法使えないんだけど?」
「おう!この剣に触ってるからな」
「は?どゆこと?」
「うーんとね、さっき、ゆう兄ちゃんと作戦会議してるときその剣どのくらい強いのかな?って思って鑑定してもらったの。そしたらね、その剣で戦ってるとき触れたり傷をつけられたら魔法が使えないんだって!」
「え?チートじゃん!」
「まぁ、そう言ってもあらんお兄ちゃんが作ったやつだからね...」
「う~そうだけど...!」
「ってことであらんの負けな!」
「くっ!絶対ゆうくんに負けないでね!」
「ん?俺たちもう戦う気ないよ?なぁ?」
「「うん!」」
「え?じゃあ優勝者は...?」
「だって優勝者1人とは言ってないし」
「はぁ?待って...ってことは3人とも願い事が目当てでグルになって僕を倒しに来たの...?」
「「うん!」」「おう!」
「もう!ほんとにずるい!」
と一人で少し拗ねてるとあおくんが近寄ってきた
「あらんお兄ちゃんにお願い聞いて欲しかっただけだったんだけど...ダメだった...?」
徐々に泣きそうになりながら喋ってきた。
くっ!あおくんは自分が可愛いってことをわかってない...!こんなのされたらお願いを聞くしかないじゃん...!
「ダメじゃないけど...!僕が叶えられる範囲でね...?」
「ほんと!?ありがとう!」
と満面の笑みで抱きついてきた。
「いえいえ、んで?どんなお願いがいいの?」
「えーとね!2人でお買い物行きたい!」
「お買い物?何か欲しいものあるの?」
「えーとね、服屋さん行きたいの!」
「それぐらいなら全然いいよ!ってかいつでも言ってくれればいいのに...!」
「えへへ~!楽しみにしてるね!いいの!あまり甘えすぎないようにするの!」
「う~!いい子過ぎて死にそう...」
服屋か~あおくん何欲しいんだろ...まぁ、なんでも買ってあげよ...!と思ってるとクロくんとゆうくんが来た
「クロくんとゆうくんのお願いはなに~?」
「クロは一緒による寝たい!あらんお兄ちゃんにぎゅ~ってされながら寝たい!」
「うっ...!かわいすぎる...!いいよ...!今日はあおくんと交替しよっか」
「うん!」
「ならあおは俺と一緒に寝よーな」
「はーい!」
「それで?ゆうくんのお願いは?」
「俺?俺は後で言うわ」
「む~わかった...僕でもできるやつにしてね?」
「おう!それよりチーム戦しようぜ!」
「今のほぼチーム戦じゃん...!」
「気にしないで!じゃあ、チームはあお、クロと組む!」
「お~わかった!なら俺はあらんとだな」
「じゃあ、クロ達作戦会議してくる!決行は明日にしよ!」
「え~!?今日の午後じゃないの!?」
「明日にしよ!あおとクロ、連携技の練習もしたいから!」
「む~ならしょうがないか...!」
「やったー!じゃあ、あお達お外で作戦会議するからお兄ちゃん達はお家で作戦会議してね!」
「わかった~じゃあご飯の時間になったら呼ぶからね?」
「その時は魔法で伝えてね!」
「はーい!んじゃ家にいこっか、ゆうくん」
「おう!2人ともケガしないようにな~」
「「はーい!」」
となんか父親っぽいことをゆうくんが喋ってから家に帰った。
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