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本編
第41話
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「リーゼさん!もうここはあおに任せて逃げて!走れるうちに遠くへ!」
かれこれあれから体感10分は魔法連発してる。あおはともかくリーゼさんは魔力の消費が激しいはずなのに、なんで逃げないの...!と思ってると
「嫌です!だって...だって!今逃げたら絶対に後悔するから!っ...!きゃー!!」
「リーゼさん!」
と咄嗟にリーゼさんをかばったけど態勢が悪かったのか2人して転んでしまった。その衝撃でリーゼさんは気絶してしまった。そこをチャンスだと思ったのかドラゴンがブレスを吐こうと息を吸い込んでる。やられるっ!と思い目をつぶるったけどいつまでたっても衝撃は来なかった。聞こえてくるのはドラゴンの悲鳴で恐る恐る目を開けるとそこにはルナちゃんとクロがいた。ルナちゃんはすでに転んだ時のけがを2人分治してくれていた。
「クロ!ルナちゃん!」
と叫ぶとクロがしっぽと角を切り落としルナちゃんが魔法で一瞬で倒してこっちに近づいてきた
「あおお兄ちゃん?なんでこんな無謀にもこの災厄級のドラゴンに挑んだの!?魔力もそんなに減ってるのに!もしケガしてたらあらんお兄ちゃんも泣いちゃうよ!?」
と少し涙目になりながら言ってきた。それを聞いてあおも少し悲しくなってきて
「だって!ゆうりお兄ちゃんに守ってって言われ...ぐすっ...たんだもん」
と言い終わるまで泣かないようにしてたけど最後に泣いてしまった。
それを見たルナちゃんも泣きだして、クロはあおとルナちゃんを抱きしめてくれた
「うん、ルナちゃんはあおを心配して行ってくれたんだよね。あおはクロ達を休ませようとして1人でみんなを守ろうとしたんだよね。だからそんなに2人で泣かないでよ。あらんお兄ちゃんもびっくりしてるよ」
と言いながら頭を撫でてくれる。
あー、なんかクロに頭撫でられるの久しぶりだなぁ...最近はあらんお兄ちゃんとゆうりお兄ちゃんにばっかり撫でられてたからなぁ...って、ん?あらんお兄ちゃんもびっくりしてるよってクロ言ったよね。ってことはすぐそこにいるってこと!?と思った瞬間抱き上げられて苦しいほど抱きしめられた。するといつものあらんお兄ちゃんの優しいにおいがした
「あおくん...!頑張ったね...!」
と言っておでこに温かい感触とちゅっ、っていう音が聞こえた。それに反応したのはもちろんあおとゆうりお兄ちゃん以外にもルナちゃんとクロも反応した
「なっ!あらん...浮気か...?」
「「あお(お兄ちゃん)だけずるい!!」」
とみんな文句を言いあおは恥ずかしくてあらんお兄ちゃんの肩に頭をぐりぐりとするだけだった。それにあらんお兄ちゃんは
「ふふっ、あおくん恥ずかしいのかな?ゆうくんもっとこっち来て!ルナちゃんとクロくんも!」
と言いみんなを近くに来させてそれぞれのおでこにちゅっ、として(ゆうりお兄ちゃんは唇に)もらいみんな満足げだった。
「みんなお疲れ様!びっくりさせちゃったかな?たまにはこういうスキンシップもいいかなって思ったんだけどみんなはどう思う?」
と少し顔を赤くしながら首をかしげて聞いてきた。
うぅ...かわいい...ほんとなんでこんなかわいいんだろ...ってかほかのみんなも固まってるし...多分こういうの無自覚でやってるんだろうな...とか思ってたらあらんお兄ちゃんがあおを顔の高さまで持ち上げて
「あおくんは嫌だった?」
と聞いてくる。それにあおはぶんぶん首を振ってまた、あらんお兄ちゃんの肩に頭をぐりぐりと押し付けた。その反応にあらんお兄ちゃんは笑っていて
「ほんとあおくんはかわいいなぁ」
と言ってぎゅーと抱きしめられた。しばらく2人でじゃれあってたらギルドの偉いお兄さんがやってきた
「おう、お前ら大丈夫だった...大丈夫そうだな」
「はい!でもリーゼさんは...」
「大丈夫だろう?なんせあのルナリア様が治療してくれたんだから」
とルナちゃんの方を見て喋ってる。
うん、なんでルナちゃんが精霊さんだってわかってるんだろう...とか思ってたら遠くから子供たちの悲鳴が聞こえた
「なっ!また魔物か!?」
うーん、魔力の反応はないから魔物ではないはずなんだけど...と思ってたらあらんお兄ちゃんが
「フィリユスさん、リーゼさんを寝かせたら急いで声のした方に来て。ゆうくん、あおくん、クロくん、ルナちゃん、あの獣人の子が貴族に捕まりそうになってる。助けに行くつもりだけどみんなはどうする?貴族様に逆らいに行くからもしかしたら指名手配されちゃうかもだけど」
「俺は絶対についてくぞ」
と言うゆうりお兄ちゃんの言葉にみんな頷いた。
あおもあの子たちと約束したもん。助けるって。すぐ行くから待っててと願いながら声のした方に向かった。
かれこれあれから体感10分は魔法連発してる。あおはともかくリーゼさんは魔力の消費が激しいはずなのに、なんで逃げないの...!と思ってると
「嫌です!だって...だって!今逃げたら絶対に後悔するから!っ...!きゃー!!」
「リーゼさん!」
と咄嗟にリーゼさんをかばったけど態勢が悪かったのか2人して転んでしまった。その衝撃でリーゼさんは気絶してしまった。そこをチャンスだと思ったのかドラゴンがブレスを吐こうと息を吸い込んでる。やられるっ!と思い目をつぶるったけどいつまでたっても衝撃は来なかった。聞こえてくるのはドラゴンの悲鳴で恐る恐る目を開けるとそこにはルナちゃんとクロがいた。ルナちゃんはすでに転んだ時のけがを2人分治してくれていた。
「クロ!ルナちゃん!」
と叫ぶとクロがしっぽと角を切り落としルナちゃんが魔法で一瞬で倒してこっちに近づいてきた
「あおお兄ちゃん?なんでこんな無謀にもこの災厄級のドラゴンに挑んだの!?魔力もそんなに減ってるのに!もしケガしてたらあらんお兄ちゃんも泣いちゃうよ!?」
と少し涙目になりながら言ってきた。それを聞いてあおも少し悲しくなってきて
「だって!ゆうりお兄ちゃんに守ってって言われ...ぐすっ...たんだもん」
と言い終わるまで泣かないようにしてたけど最後に泣いてしまった。
それを見たルナちゃんも泣きだして、クロはあおとルナちゃんを抱きしめてくれた
「うん、ルナちゃんはあおを心配して行ってくれたんだよね。あおはクロ達を休ませようとして1人でみんなを守ろうとしたんだよね。だからそんなに2人で泣かないでよ。あらんお兄ちゃんもびっくりしてるよ」
と言いながら頭を撫でてくれる。
あー、なんかクロに頭撫でられるの久しぶりだなぁ...最近はあらんお兄ちゃんとゆうりお兄ちゃんにばっかり撫でられてたからなぁ...って、ん?あらんお兄ちゃんもびっくりしてるよってクロ言ったよね。ってことはすぐそこにいるってこと!?と思った瞬間抱き上げられて苦しいほど抱きしめられた。するといつものあらんお兄ちゃんの優しいにおいがした
「あおくん...!頑張ったね...!」
と言っておでこに温かい感触とちゅっ、っていう音が聞こえた。それに反応したのはもちろんあおとゆうりお兄ちゃん以外にもルナちゃんとクロも反応した
「なっ!あらん...浮気か...?」
「「あお(お兄ちゃん)だけずるい!!」」
とみんな文句を言いあおは恥ずかしくてあらんお兄ちゃんの肩に頭をぐりぐりとするだけだった。それにあらんお兄ちゃんは
「ふふっ、あおくん恥ずかしいのかな?ゆうくんもっとこっち来て!ルナちゃんとクロくんも!」
と言いみんなを近くに来させてそれぞれのおでこにちゅっ、として(ゆうりお兄ちゃんは唇に)もらいみんな満足げだった。
「みんなお疲れ様!びっくりさせちゃったかな?たまにはこういうスキンシップもいいかなって思ったんだけどみんなはどう思う?」
と少し顔を赤くしながら首をかしげて聞いてきた。
うぅ...かわいい...ほんとなんでこんなかわいいんだろ...ってかほかのみんなも固まってるし...多分こういうの無自覚でやってるんだろうな...とか思ってたらあらんお兄ちゃんがあおを顔の高さまで持ち上げて
「あおくんは嫌だった?」
と聞いてくる。それにあおはぶんぶん首を振ってまた、あらんお兄ちゃんの肩に頭をぐりぐりと押し付けた。その反応にあらんお兄ちゃんは笑っていて
「ほんとあおくんはかわいいなぁ」
と言ってぎゅーと抱きしめられた。しばらく2人でじゃれあってたらギルドの偉いお兄さんがやってきた
「おう、お前ら大丈夫だった...大丈夫そうだな」
「はい!でもリーゼさんは...」
「大丈夫だろう?なんせあのルナリア様が治療してくれたんだから」
とルナちゃんの方を見て喋ってる。
うん、なんでルナちゃんが精霊さんだってわかってるんだろう...とか思ってたら遠くから子供たちの悲鳴が聞こえた
「なっ!また魔物か!?」
うーん、魔力の反応はないから魔物ではないはずなんだけど...と思ってたらあらんお兄ちゃんが
「フィリユスさん、リーゼさんを寝かせたら急いで声のした方に来て。ゆうくん、あおくん、クロくん、ルナちゃん、あの獣人の子が貴族に捕まりそうになってる。助けに行くつもりだけどみんなはどうする?貴族様に逆らいに行くからもしかしたら指名手配されちゃうかもだけど」
「俺は絶対についてくぞ」
と言うゆうりお兄ちゃんの言葉にみんな頷いた。
あおもあの子たちと約束したもん。助けるって。すぐ行くから待っててと願いながら声のした方に向かった。
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