SWEEP

夢野なつ

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07 マシワ・イヌガイとヨミ・キサラギ

核弾頭的突撃取材

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記者『えー、それでYさん。あなたはご自身の存在を廃棄物として認めると』
Y氏『そりゃそうさ。している事が事だからね』
『そういったスタンスは、かなり珍しい物に見えますね』
『はは、だろうね。自分がゴミだなんて公言する奴が居るとしたら、是非一度拝んでみたいものだよ。まあ、鏡を見ればいいんだけど』
『(笑)』
『それで、僕がこういった活動をするようになった理由だっけ』
『ええ、お聞かせ願いたいです』
『まず、今のこの国は色々とおかしいよね』
『多くの人がそう思っていると思います』
『このウェブ全盛社会の真っ只中でソーシャルネットワークの撤廃を決めたのを皮切りに、異なる地区間での連絡禁止、民放TV局の閉鎖、他にも今までのインタビューで挙げてきたような事、全てがおかしい。政府の処刑人である掃除屋制度はその最たるものだよ』
『SNS撤廃や情報統制政策などへの批判は一貫していますが、掃除屋は少し趣旨が違いませんか?』
『いや、違わないと思うね。単に僕を殺しに来るから嫌だ、と言っている訳ではない。例えるなら彼らは政府の消しゴムだ』
『と言いますと』
『簡単だよ、今に分かる。彼らは邪魔な情報を消す事が出来る、情報を吐く媒体と発信源を消す事が出来る。たとえば、君みたいなね』
『(笑)』
『(真顔で)笑い事じゃないよ、君。恐らくこの雑誌が無事発行される事は無いだろう』
『勿論これは地下流通ですよ、Yさん』
『それでもなお、さ。まあいいや。僕が掃除屋を嫌う理由は、政府の手足としてこの国の異常性を助長しているから。それでいいかな?』
『はい』
『そして、僕はこの国を変える。自由にする』
『おお、夢がありますね』
『それがどんなに邪悪な人間でも、はたまた聖人君子でもどうでもいい。好きなことが好きに出来る社会にするんだ。今この国に全く無いもの、完全なる自由。そのためにはまず、掃除屋というシステムから壊していかないと何も変えることが出来ない。僕の行動によって世界が良い方に変わるか悪い方に変わるかは知らないけど、これだけは言える。自分がドブ池の底に居ると分かっていながら行動を起こさない人間は、一生を自分の意思で生きたと主張する権利はない、とね』
『今回はインタビューに快く応じてくださりありがとうございました』

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