220 / 574
第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第201話 黒竜降臨
しおりを挟む
“まずいな。”
と老人は思った。
ご老公・・・前ロデニウム公爵を挟んで2つの集団が対峙している。
一つは言うまでもなく、鉄道保安部。揃いの制服に身を包み、少なくとも集団としては統制が取れている。
対峙するのは、元々のこの街の治安局の面々、プラス一部の冒険者である。
先ほどまで、一緒になってご老公の一行を追い回していたのだが、空に現れた黒竜の叫びで、風向きが変わった。
オーベルを鉄道公社に引き渡すのが、少なくとも、ギウリークも黙認した規定事項ではないことが、なんと古竜の口から宣言されたのである。
そして彼らが追い回してる人物が、クローディア大公とアウデリアであることも改めて明言された。
ならば、伯爵殺害は本当にクローディア大公のものなのか?
街のものは、白狼団のキッガ・・・・伯爵の養女であり、愛人でもあったと噂される女については、必ずしも悪意ばかりを持っていたわけではなかった。
街中では、彼らは狼藉は働かなかったし、彼らは列車の運行を止めることで、街に利益が齎されていたからである。
しかし、それにも限度があった。
「自らの父親を殺し」「その地位を奪った」
まるでその日その時を待ち焦がれていたように、暫定伯爵を名乗り、嬉々として次々と命令を発布し始めたキッガのことを街のものたちはそうみなした。
「街を鉄道公社に売り渡した。」
そのように疑問を抱いていた街の冒険者たち、仕事も奪われた街の治安官たちは、ここにギウリークの貴人である前ロデリウム公爵を捕らえるのをやめ、これを保護する立場に変わったのである。
空に突如現れた黒竜は、しかし、しばらく浮いていた後に唐突に姿を消した。
“まさか幻覚か?”
と、魔道にも通じたご老公などは思うのである。黒竜ラウレスは元々聖竜師団の顧問として、知ってるものにはそれなりに名を知られた人物である一方で、現在は馘首同然に追い出されて、ギウリークを離れてた身のはずである。
その名は騙りやすく、後から誰も責任は取らなくていい。
彼が、危うんだようにオーベルを鉄道公社に売り渡す計画が影で進んでいたとしたら当然、それに反発する勢力もギウリーク内に存在するはずだ。
ギウリークもそして、教皇庁すらも一枚岩ではないのである。
「その老人たちを引き渡せ!」
保安部の隊長格が、詰め寄った。
「できないな。」
保安長官のカッスベルは、あっさり言い切った。
「君たちはもはや解任されている。抵抗すれば一緒に逮捕されることになるぞ。」
「それもこれも怪しいものだ。」
もともと、ご老公の一行に役所を半壊させられた。迷惑しか被っていないはずだが、カッスベルは冷静だ。
「もともと、キッガさまが暫定とはいえ、伯爵の地位についたのも疑問だ。キッガさまはご養女のはず、正式な跡取りとして立てられたことは1度もない。」
「何を言い出す!」
隊長はせせら笑った。
「キッガさまは、伯爵の実のお子だ。正当な後継者だ。」
「その実の親と娘が、寝室でなにをやってたのか、町中で知らねえものはいねえんだ。」
年配の冒険者が、吐き捨てるように言った。
「道徳のセンセじゃねえんだが、道ならぬ恋ならもうちっと目立たないように歩みな。鉄道公社だかの男に乗り換えたあげくに、自分の父親だか愛人だかを手にかけて地位を簒奪するなんざ、いや、それも」
老冒険者はお手上げ、とでも言うように大袈裟に手を広げた。
「するなら、勝手にしやがれ、だ。
だが周りを巻き込むなよ。」
「伯爵殺害の犯人はクローディア公だっ!」
「隊長は怯んだが、それでも言い返した。
証言者もいる!」
「分かった分かった。」
カッスベルがバカにしたように手をヒラヒラさせた。
「クローディア陛下が口論の末、伯爵閣下を斬殺、居合わせた警備兵も皆殺し、たまたま居合わせた秘書官とそっちの保安部の精鋭部隊の隊員が一部始終を目撃したんだっけな。」
これは。
保安部隊員の間から、いままでどこに隠れていたのか、不思議になるほどの大男が現れた。
「残念だ。とても。」
縦にも横にも。膨大な体積を誇るその男は、むしろ優しげな笑みを浮かべて言った。
「残虐なる前ロデニウム公爵とその供回りは、冒険者と元治安部を皆殺し。かけつけた“絶士”シホウがこれを拘束しようとしたところ、抵抗激しく、お命を散らせてしまった。」
大きな分厚い手を顔に当てて泣き真似をした。
「おいたわしや!
ロデリウム公爵家からはさぞ怨嗟の声が上がるでしょうな。もちろん公式には“厄介者を消してくれてありがとう”としか言えないのですがね。」
「ご老公!」
マロクがささやいた。
「元英雄級冒険者“簒奪者”シホウ。
蒼天七星拳のシホウです。」
「きいた名前じゃな。」
ご老公は顔をしかめた。
「そんなやつまで、鉄道公社は雇っているのか。お主となら、どうじゃ。」
「ご老公や冒険者たちを守りながらでは無理か、と。」
ふむふむ。
もともと好々爺どころか、温厚な性格とは程遠い。ならば屍山血河を築いてもここを、切り抜けるか、と決意しかけた。
そのとき。
ラウレスは困っていた。
人化した姿での飛翔は苦手、といったがウソだ。苦手どころか全然飛べないのだ。高さは100メトル近い。
はたして竜鱗の防御はこの高さの落下に、耐えるだろうか。耐えたとしても。
痛いだろうなあ。
ため息をついて、下を見たら、結構な数の人だかりだ。しかも2つのグループに別れて対峙していた。
あそこに落ちたら巻き添えでけが人でるぞ。
ラウレスは、風魔法で空気を圧縮した。
これを地面に叩きつける。
周りの人間はふっとぶが、まともに頭の上に彼が落っこちるよりはマシだろう。しかも反動で落下速度を減速できる。
以外だったのは、1団の中に同様の魔法をとっさに使ったものがいたことだ。でっぷりと太った大男だ。
両者の風魔法は、空中でぶつかり合い。
ラウレスは、充分に減速して、ふわりと着地することが出来た。
ヤレヤレありがとうと、お礼を言おうとした所へ。
「ら、ラウレスどの!」
聞いた声で見知った顔だった。
「これはロデニウム公爵、いや引退されたのでしたか?」
老人はラウレスの手を握りしめた。
「よくぞ、駆けつけてくださった!」
いやあ、ギムリウスとウォルトに無理やり連れてこられただけなんだけどなあ、と彼は思った。
と老人は思った。
ご老公・・・前ロデニウム公爵を挟んで2つの集団が対峙している。
一つは言うまでもなく、鉄道保安部。揃いの制服に身を包み、少なくとも集団としては統制が取れている。
対峙するのは、元々のこの街の治安局の面々、プラス一部の冒険者である。
先ほどまで、一緒になってご老公の一行を追い回していたのだが、空に現れた黒竜の叫びで、風向きが変わった。
オーベルを鉄道公社に引き渡すのが、少なくとも、ギウリークも黙認した規定事項ではないことが、なんと古竜の口から宣言されたのである。
そして彼らが追い回してる人物が、クローディア大公とアウデリアであることも改めて明言された。
ならば、伯爵殺害は本当にクローディア大公のものなのか?
街のものは、白狼団のキッガ・・・・伯爵の養女であり、愛人でもあったと噂される女については、必ずしも悪意ばかりを持っていたわけではなかった。
街中では、彼らは狼藉は働かなかったし、彼らは列車の運行を止めることで、街に利益が齎されていたからである。
しかし、それにも限度があった。
「自らの父親を殺し」「その地位を奪った」
まるでその日その時を待ち焦がれていたように、暫定伯爵を名乗り、嬉々として次々と命令を発布し始めたキッガのことを街のものたちはそうみなした。
「街を鉄道公社に売り渡した。」
そのように疑問を抱いていた街の冒険者たち、仕事も奪われた街の治安官たちは、ここにギウリークの貴人である前ロデリウム公爵を捕らえるのをやめ、これを保護する立場に変わったのである。
空に突如現れた黒竜は、しかし、しばらく浮いていた後に唐突に姿を消した。
“まさか幻覚か?”
と、魔道にも通じたご老公などは思うのである。黒竜ラウレスは元々聖竜師団の顧問として、知ってるものにはそれなりに名を知られた人物である一方で、現在は馘首同然に追い出されて、ギウリークを離れてた身のはずである。
その名は騙りやすく、後から誰も責任は取らなくていい。
彼が、危うんだようにオーベルを鉄道公社に売り渡す計画が影で進んでいたとしたら当然、それに反発する勢力もギウリーク内に存在するはずだ。
ギウリークもそして、教皇庁すらも一枚岩ではないのである。
「その老人たちを引き渡せ!」
保安部の隊長格が、詰め寄った。
「できないな。」
保安長官のカッスベルは、あっさり言い切った。
「君たちはもはや解任されている。抵抗すれば一緒に逮捕されることになるぞ。」
「それもこれも怪しいものだ。」
もともと、ご老公の一行に役所を半壊させられた。迷惑しか被っていないはずだが、カッスベルは冷静だ。
「もともと、キッガさまが暫定とはいえ、伯爵の地位についたのも疑問だ。キッガさまはご養女のはず、正式な跡取りとして立てられたことは1度もない。」
「何を言い出す!」
隊長はせせら笑った。
「キッガさまは、伯爵の実のお子だ。正当な後継者だ。」
「その実の親と娘が、寝室でなにをやってたのか、町中で知らねえものはいねえんだ。」
年配の冒険者が、吐き捨てるように言った。
「道徳のセンセじゃねえんだが、道ならぬ恋ならもうちっと目立たないように歩みな。鉄道公社だかの男に乗り換えたあげくに、自分の父親だか愛人だかを手にかけて地位を簒奪するなんざ、いや、それも」
老冒険者はお手上げ、とでも言うように大袈裟に手を広げた。
「するなら、勝手にしやがれ、だ。
だが周りを巻き込むなよ。」
「伯爵殺害の犯人はクローディア公だっ!」
「隊長は怯んだが、それでも言い返した。
証言者もいる!」
「分かった分かった。」
カッスベルがバカにしたように手をヒラヒラさせた。
「クローディア陛下が口論の末、伯爵閣下を斬殺、居合わせた警備兵も皆殺し、たまたま居合わせた秘書官とそっちの保安部の精鋭部隊の隊員が一部始終を目撃したんだっけな。」
これは。
保安部隊員の間から、いままでどこに隠れていたのか、不思議になるほどの大男が現れた。
「残念だ。とても。」
縦にも横にも。膨大な体積を誇るその男は、むしろ優しげな笑みを浮かべて言った。
「残虐なる前ロデニウム公爵とその供回りは、冒険者と元治安部を皆殺し。かけつけた“絶士”シホウがこれを拘束しようとしたところ、抵抗激しく、お命を散らせてしまった。」
大きな分厚い手を顔に当てて泣き真似をした。
「おいたわしや!
ロデリウム公爵家からはさぞ怨嗟の声が上がるでしょうな。もちろん公式には“厄介者を消してくれてありがとう”としか言えないのですがね。」
「ご老公!」
マロクがささやいた。
「元英雄級冒険者“簒奪者”シホウ。
蒼天七星拳のシホウです。」
「きいた名前じゃな。」
ご老公は顔をしかめた。
「そんなやつまで、鉄道公社は雇っているのか。お主となら、どうじゃ。」
「ご老公や冒険者たちを守りながらでは無理か、と。」
ふむふむ。
もともと好々爺どころか、温厚な性格とは程遠い。ならば屍山血河を築いてもここを、切り抜けるか、と決意しかけた。
そのとき。
ラウレスは困っていた。
人化した姿での飛翔は苦手、といったがウソだ。苦手どころか全然飛べないのだ。高さは100メトル近い。
はたして竜鱗の防御はこの高さの落下に、耐えるだろうか。耐えたとしても。
痛いだろうなあ。
ため息をついて、下を見たら、結構な数の人だかりだ。しかも2つのグループに別れて対峙していた。
あそこに落ちたら巻き添えでけが人でるぞ。
ラウレスは、風魔法で空気を圧縮した。
これを地面に叩きつける。
周りの人間はふっとぶが、まともに頭の上に彼が落っこちるよりはマシだろう。しかも反動で落下速度を減速できる。
以外だったのは、1団の中に同様の魔法をとっさに使ったものがいたことだ。でっぷりと太った大男だ。
両者の風魔法は、空中でぶつかり合い。
ラウレスは、充分に減速して、ふわりと着地することが出来た。
ヤレヤレありがとうと、お礼を言おうとした所へ。
「ら、ラウレスどの!」
聞いた声で見知った顔だった。
「これはロデニウム公爵、いや引退されたのでしたか?」
老人はラウレスの手を握りしめた。
「よくぞ、駆けつけてくださった!」
いやあ、ギムリウスとウォルトに無理やり連れてこられただけなんだけどなあ、と彼は思った。
10
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる