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エピローグとプロローグ
道化師たちの密会
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ルトはフィオリナの隣に、アキルはルトの隣に腰をおろした。
アキルは、メニューをまじまじと眺めた。
そこにはたしかに、珈琲とかかれたメニューがある。いままではまったく意味不明の単語だったのだが、それが、コーヒーと読めるのだ。
それが、ほぼほぼ、コーヒーと同じ飲みものだろうと、ルトに聞かされただけで。
これで、出てきたコーヒーがまるで、コーヒーと違うものだったらどうなるのだろうか。
いまさら、意味のない単語にもどるとも思えないので、アキルの中では「異世界のコーヒーはこういうものだ」と認識されるのだろう。
「コーヒーをふたつ。大きめのカップで、あたためたミルクと砂糖をつけてください。」
ルトが注文すると、店員は怪訝な顔をした。
コーヒーは、西域では一般的な飲み物ではない。使われる用途として、ミトラでは、精力剤としての利用だ。だから、これは本来、夜のメニューであり、それらしい男女が食事終わりにこっそり飲むものだった。
それが、まだ十代の半ばの少年少女が頼んだので、もう一度、オーダーを聞き直した。
「ああ、この子がコーヒーの新しい飲み方を提案したいと言うので。」
ルトが、答えた。
「あと、パンケーキのセットをください。」
「こっちも珈琲、大きめのカップで。」
フィオリナが対抗するように言った。
「あまりうまくないぞ。」
リウが咎める。
「むかし、中原で飲む機会があったが、苦くて、渋くて、酸味もある。」
「でもたしか、効くんだよ。」
フィオリナがニヤッと笑って、となりのルトを小突いた。
「あ、間違えた。効くんだってリウ。」
「わざと間違えてるのか、こいつは?」
「自分の恋人にむかって、こいつよばわりはよくない。
それにしても、いまのはけっこう品がなかったと思う。」
「それは考え方の違いでね。」
フィオリナは、お下品なことなど、興味もありません、といった気品と意味の無い自信に満ちた表情で言った。
「パートナーとの間の会話に、そう言ったコミュニケーションが含まれるのは、下品どころか、奨励されるべきだと思う。」
「じゃあ、リウと二人きりのときにしたら?」
「いいや!」
フィオリナはかぶりを振った。
「ルトも間違いなく、わたしのパートナーには違いない!
だから、ほかのひとには聞かせられないことだって、話しても品がわるくはならない。」
「ここは!
けっこう混んでるレストランの席で!
それとわたし、は明らかに、『パートナー』とやらではないんですけど?」
「他の席に、ということなら、遮音障壁を張っているから、聞こえない。
あと、アキル。おまえは神さまだから、このくらいは我慢しろ。」
「わたしのアイディンティティは、16歳の女の子なんですけどね?」
「グランダなら成人の年齢だ。」
「どこの北の蛮族の話ですか?
文明国では成人年齢は18歳じゃ。」
ルールスの声色を真似ながらアキルは言った。
「それに、成人してたとしても、頼みもしないイチャイチャを見せつけられる謂れはありません!」
「それはぼくから謝る。」
ルトは、淡々と言った。
「アキルには、いままで、ホテルの部屋を引き払うのに荷物作りを手伝ってもらってたんだ。お礼にここでランチをご馳走しようと思ったところだ。」
それは、本来フィオリナがやるべき仕事だった。
それをルト一人に押し付けて、フィオリナは出かけてしまっている。
別れを惜しむデートにいまさら、目くじらをたてる気すらうせているルトだったが、これから、クローディア大公の結婚式に参列し、さらにランゴバルドへ戻り、魔王チームに参加するメンバーを説得し、出発の準備を整え、まだ20日以上かかるだろう。
その間、ずっとお別れをおしんだデートを繰り返しされると思うと、やすりで皮膚をこすられているような気分になるルトだった。
「適当にごまかしてるけど、リウくんはフィオリナさんと続いてるってわけね。」
アキルは、はなはだ面白くない。肝心のルトにバレても、開き直る。
いくつか行き違いがあったにせよ、ルトを自分たちの奴隷にしようとしたり、あげくのはてに殺そうとしたり。さらに「踊る道化師」全員で糾弾しても、びくともしない。こいつらの頭の中はいったいどうなっているのか。
おまけに、アキルは神様なので、運命が見えるのだ。こいつらの先には、まわりを巻き込んだ大喧嘩別れの可能性が強い。
そして、並の人間なら、身内の一部が被害を被るだけで住むのだが、こいつらは、魔王と「一人スタンピード」なのだ。おこる危害ははなりしれない。
“『運命の空白』を回避して『魔王の再来』も阻止できたわけだけど、こんどは『魔王』と『魔王后』の戦争か。”
世界を平穏無事に運営するのは、かくも大変なことなのだ。
いやあ、よかった。自分の属性が「邪神」で。
アキルはしみじみ思った。
「いや、ルトや邪神殿が心配しているような『関係』はやめた。」
リウは、ケーキの山を、ルトとアキルに押しやりながら、笑う。
「じゃあ、なんで会ってるんですか?」
「それは、ほら。」
フィオリナが、アイスクリームの山をルトとアキルに押しやりながら笑った。
「迷宮探索のためのアドバイスとか。いろいろ相談を。」
「途中から、チーム『魔王』を追っかけて、どこで合流するか相談してたように聞こえましたけど。」
「き、きのせいだヨ?」
「リウはどうなんだ?」
ルトはさりげなく聞いた。
リウは、慈愛に満ちた支配者の顔で、ルトを安心させるように微笑んだ。
「前に言ったことを守るつもりだ。フィオリナとの最初の契は、ルトが交わすがいい。」
むう。
っと、アキルは、頬をふくらませた。
ルトは、その様子をみて、アキルがリウの言った意味を正しく理解していることに気がついた。
状況はあまりよくはない。
『魔王+魔王后』vs『魔王の再来+邪神』。
しかもどちらかが、陣営を整えようとすれば、他方も戦力を強化できる。
リウは、境界山脈のむこうにある魔族たちを魔素で強化し、戦力として投入できる。
魔素で強化された魔族たちは、古竜と言えどあなどれぬ戦力となる。
一方で、ルトは、『踊る道化師』とその眷属たちを動員するだろう。ほかならぬ魔王復活となれば、人類側もその戦力を動員せざるを得ないだろう。
アモンやレクスは、古竜を動員してくれる。単独で軍団を組織できるギムリウスもいる。
だから。
そんなことはさせられないのだ。
アキルは、メニューをまじまじと眺めた。
そこにはたしかに、珈琲とかかれたメニューがある。いままではまったく意味不明の単語だったのだが、それが、コーヒーと読めるのだ。
それが、ほぼほぼ、コーヒーと同じ飲みものだろうと、ルトに聞かされただけで。
これで、出てきたコーヒーがまるで、コーヒーと違うものだったらどうなるのだろうか。
いまさら、意味のない単語にもどるとも思えないので、アキルの中では「異世界のコーヒーはこういうものだ」と認識されるのだろう。
「コーヒーをふたつ。大きめのカップで、あたためたミルクと砂糖をつけてください。」
ルトが注文すると、店員は怪訝な顔をした。
コーヒーは、西域では一般的な飲み物ではない。使われる用途として、ミトラでは、精力剤としての利用だ。だから、これは本来、夜のメニューであり、それらしい男女が食事終わりにこっそり飲むものだった。
それが、まだ十代の半ばの少年少女が頼んだので、もう一度、オーダーを聞き直した。
「ああ、この子がコーヒーの新しい飲み方を提案したいと言うので。」
ルトが、答えた。
「あと、パンケーキのセットをください。」
「こっちも珈琲、大きめのカップで。」
フィオリナが対抗するように言った。
「あまりうまくないぞ。」
リウが咎める。
「むかし、中原で飲む機会があったが、苦くて、渋くて、酸味もある。」
「でもたしか、効くんだよ。」
フィオリナがニヤッと笑って、となりのルトを小突いた。
「あ、間違えた。効くんだってリウ。」
「わざと間違えてるのか、こいつは?」
「自分の恋人にむかって、こいつよばわりはよくない。
それにしても、いまのはけっこう品がなかったと思う。」
「それは考え方の違いでね。」
フィオリナは、お下品なことなど、興味もありません、といった気品と意味の無い自信に満ちた表情で言った。
「パートナーとの間の会話に、そう言ったコミュニケーションが含まれるのは、下品どころか、奨励されるべきだと思う。」
「じゃあ、リウと二人きりのときにしたら?」
「いいや!」
フィオリナはかぶりを振った。
「ルトも間違いなく、わたしのパートナーには違いない!
だから、ほかのひとには聞かせられないことだって、話しても品がわるくはならない。」
「ここは!
けっこう混んでるレストランの席で!
それとわたし、は明らかに、『パートナー』とやらではないんですけど?」
「他の席に、ということなら、遮音障壁を張っているから、聞こえない。
あと、アキル。おまえは神さまだから、このくらいは我慢しろ。」
「わたしのアイディンティティは、16歳の女の子なんですけどね?」
「グランダなら成人の年齢だ。」
「どこの北の蛮族の話ですか?
文明国では成人年齢は18歳じゃ。」
ルールスの声色を真似ながらアキルは言った。
「それに、成人してたとしても、頼みもしないイチャイチャを見せつけられる謂れはありません!」
「それはぼくから謝る。」
ルトは、淡々と言った。
「アキルには、いままで、ホテルの部屋を引き払うのに荷物作りを手伝ってもらってたんだ。お礼にここでランチをご馳走しようと思ったところだ。」
それは、本来フィオリナがやるべき仕事だった。
それをルト一人に押し付けて、フィオリナは出かけてしまっている。
別れを惜しむデートにいまさら、目くじらをたてる気すらうせているルトだったが、これから、クローディア大公の結婚式に参列し、さらにランゴバルドへ戻り、魔王チームに参加するメンバーを説得し、出発の準備を整え、まだ20日以上かかるだろう。
その間、ずっとお別れをおしんだデートを繰り返しされると思うと、やすりで皮膚をこすられているような気分になるルトだった。
「適当にごまかしてるけど、リウくんはフィオリナさんと続いてるってわけね。」
アキルは、はなはだ面白くない。肝心のルトにバレても、開き直る。
いくつか行き違いがあったにせよ、ルトを自分たちの奴隷にしようとしたり、あげくのはてに殺そうとしたり。さらに「踊る道化師」全員で糾弾しても、びくともしない。こいつらの頭の中はいったいどうなっているのか。
おまけに、アキルは神様なので、運命が見えるのだ。こいつらの先には、まわりを巻き込んだ大喧嘩別れの可能性が強い。
そして、並の人間なら、身内の一部が被害を被るだけで住むのだが、こいつらは、魔王と「一人スタンピード」なのだ。おこる危害ははなりしれない。
“『運命の空白』を回避して『魔王の再来』も阻止できたわけだけど、こんどは『魔王』と『魔王后』の戦争か。”
世界を平穏無事に運営するのは、かくも大変なことなのだ。
いやあ、よかった。自分の属性が「邪神」で。
アキルはしみじみ思った。
「いや、ルトや邪神殿が心配しているような『関係』はやめた。」
リウは、ケーキの山を、ルトとアキルに押しやりながら、笑う。
「じゃあ、なんで会ってるんですか?」
「それは、ほら。」
フィオリナが、アイスクリームの山をルトとアキルに押しやりながら笑った。
「迷宮探索のためのアドバイスとか。いろいろ相談を。」
「途中から、チーム『魔王』を追っかけて、どこで合流するか相談してたように聞こえましたけど。」
「き、きのせいだヨ?」
「リウはどうなんだ?」
ルトはさりげなく聞いた。
リウは、慈愛に満ちた支配者の顔で、ルトを安心させるように微笑んだ。
「前に言ったことを守るつもりだ。フィオリナとの最初の契は、ルトが交わすがいい。」
むう。
っと、アキルは、頬をふくらませた。
ルトは、その様子をみて、アキルがリウの言った意味を正しく理解していることに気がついた。
状況はあまりよくはない。
『魔王+魔王后』vs『魔王の再来+邪神』。
しかもどちらかが、陣営を整えようとすれば、他方も戦力を強化できる。
リウは、境界山脈のむこうにある魔族たちを魔素で強化し、戦力として投入できる。
魔素で強化された魔族たちは、古竜と言えどあなどれぬ戦力となる。
一方で、ルトは、『踊る道化師』とその眷属たちを動員するだろう。ほかならぬ魔王復活となれば、人類側もその戦力を動員せざるを得ないだろう。
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