4 / 7
04.
しおりを挟む
「ん……っぁ……」
薄い夜着の上を、エーヴァウト様の手が滑る。
「キスで、感じたか?」
慣れていけば良いという言葉の通り、けれど早く慣れろとでも言うように何度も何度も浅く深く繰り返されたキスの雨に、もう既にぐったりとしてしまっていた私の、つんと尖った胸の先端をエーヴァウト様の指で撫でられる。
途端に痺れたような感覚に襲われて、身体が小さく跳ねてしまう。
「エーヴァウト、さま……」
「このように美味そうに膨らんで……食べてくれと、言っているようだ」
「……や、ちが……っあぁっ!」
ぴん、と指先で先端を弾かれて、さっきよりも大きく跳ねてしまった身体にいやいやと首を振る。
「エーヴァウトさま……まって……」
「待てない」
ずり上がって逃げようとした身体を押さえつけられて、薄い布の上から先端を舐められる。
同時に反対側の胸の先端を撫でられて抓まれて、私の口からは抑えきれない声が零れ落ちていく。
「あ、あぁ……エーヴァ、トさ……やっ、それ、やぁ……っ」
「っそんな可愛い声を、聞かされては……」
何か呟いたエーヴァウト様は、胸元で結ばれている夜着のリボンを食むと、躊躇いもなく一気に解いてしまう。
「あ……っ!」
はらりと夜着がはだけて、上半身が露わになる。
身を隠すのは下着のみになってしまって、けれど恥ずかしさのあまり夜着の前を掻き合せようとした手はあっさりと捕らえられてしまった。
「見せてくれ」
「……で、でも……恥ずかしく、て……」
「大丈夫だ」
大丈夫って何がですか、とは言わせて貰えずに、エーヴァウト様の手は無情にも腰で結われている下着のリボンを解いてしまう。
「すまない……存外、余裕がないらしい」
「え……? きゃっ!」
夜着も下着も、あっという間に剥がされて床に落とされたかと思ったら足を開かされて、そしてエーヴァウト様は私の足の間に顔を埋めた。
なに? と思ったのと同時に、あわいをぬるりとした何かが這った。
「や……! な、に……」
怖くて足を閉じようとしたけれど、顔を埋めたままのエーヴァウト様にもっと足を開かされてしまって私は悲鳴を上げた。
ぴちゃぴちゃと濡れた音が響いて、感じたことのない感覚が全身を駆け抜ける。
足の間の、自分でだって触れたことの無いそこを水音を立てながら這っているのがエーヴァウト様の舌だと――舐められているのだと、ようやく理解する。
「エーヴァウト様……! だめ……やめてくださ……!」
けれどいくら訴えてもエーヴァウト様はやめてはくれず、それどころか水音は激しくなるばかり。
「あ……あぁ……や、め……あっ!?」
突然びりっと強い刺激を感じて身体が跳ねる。
「ここも、こんなに膨らんで……」
「や……! そこ、やぁ……!」
エーヴァウト様の指があわいの少し上を撫でる度、私の身体はびくびくと跳ね上がる。
何が起きているのか分からずに混乱して、やだ、こわいと泣いていると、エーヴァウト様はやっとそこから指を、顔を離して、そうして身体を起こした。
ぺろりと唇を舐めて口元を乱暴に拭ったエーヴァウト様の仕草に、私のお腹の奥がきゅうっと反応する。
「エー……」
エーヴァウト様、と呼ぼうとしたけれど、それは叶わなかった。
今まで舐められていたそこに、ぴりっとした痛みが走る。
「んっ」
「あぁ、やはり狭いな」
ゆっくりと、何かが私の中に挿ってくる。
くちくちと小さな水音を立てながら抜き差しされているその何かがエーヴァウト様の指なのだと気付いたら、強張っていた身体から少しだけ力が抜けた。
エーヴァウト様もそれに気付いたのか、良い子だと囁いて頬にキスをしてくれる。
増やされた指に痛みを覚えればすぐにそれを察してキスをしてくれて、時折さっき強い刺激を感じた、あわいの少し上にあるという突起を撫でられて、そうされると私の中からとろとろと何かが溢れ出して痛みもましになって――
エーヴァウト様の指に翻弄されてぐったりとベッドに沈んでしまっていた私がぼんやりと目を開けると、エーヴァウト様が纏っていたガウンを脱いだところだった。
「……傷、が」
筋肉質ながっしりとした身体のそこかしこに、大きさも様々な傷があった。
「目を瞑っていれば良い」
私が不快に思ったと受け取ったのかそんな事を言ったエーヴァウト様に、私は緩く首を振ってエーヴァウト様の身体に、傷跡に触れる。
「国を……私たちを、守って下さった証です。とても、尊い……と……きゃっ!?」
突然がばりと抱き締められて、そして「すまない」と言われたかと思った次の瞬間、
私は悲鳴を上げていた。
薄い夜着の上を、エーヴァウト様の手が滑る。
「キスで、感じたか?」
慣れていけば良いという言葉の通り、けれど早く慣れろとでも言うように何度も何度も浅く深く繰り返されたキスの雨に、もう既にぐったりとしてしまっていた私の、つんと尖った胸の先端をエーヴァウト様の指で撫でられる。
途端に痺れたような感覚に襲われて、身体が小さく跳ねてしまう。
「エーヴァウト、さま……」
「このように美味そうに膨らんで……食べてくれと、言っているようだ」
「……や、ちが……っあぁっ!」
ぴん、と指先で先端を弾かれて、さっきよりも大きく跳ねてしまった身体にいやいやと首を振る。
「エーヴァウトさま……まって……」
「待てない」
ずり上がって逃げようとした身体を押さえつけられて、薄い布の上から先端を舐められる。
同時に反対側の胸の先端を撫でられて抓まれて、私の口からは抑えきれない声が零れ落ちていく。
「あ、あぁ……エーヴァ、トさ……やっ、それ、やぁ……っ」
「っそんな可愛い声を、聞かされては……」
何か呟いたエーヴァウト様は、胸元で結ばれている夜着のリボンを食むと、躊躇いもなく一気に解いてしまう。
「あ……っ!」
はらりと夜着がはだけて、上半身が露わになる。
身を隠すのは下着のみになってしまって、けれど恥ずかしさのあまり夜着の前を掻き合せようとした手はあっさりと捕らえられてしまった。
「見せてくれ」
「……で、でも……恥ずかしく、て……」
「大丈夫だ」
大丈夫って何がですか、とは言わせて貰えずに、エーヴァウト様の手は無情にも腰で結われている下着のリボンを解いてしまう。
「すまない……存外、余裕がないらしい」
「え……? きゃっ!」
夜着も下着も、あっという間に剥がされて床に落とされたかと思ったら足を開かされて、そしてエーヴァウト様は私の足の間に顔を埋めた。
なに? と思ったのと同時に、あわいをぬるりとした何かが這った。
「や……! な、に……」
怖くて足を閉じようとしたけれど、顔を埋めたままのエーヴァウト様にもっと足を開かされてしまって私は悲鳴を上げた。
ぴちゃぴちゃと濡れた音が響いて、感じたことのない感覚が全身を駆け抜ける。
足の間の、自分でだって触れたことの無いそこを水音を立てながら這っているのがエーヴァウト様の舌だと――舐められているのだと、ようやく理解する。
「エーヴァウト様……! だめ……やめてくださ……!」
けれどいくら訴えてもエーヴァウト様はやめてはくれず、それどころか水音は激しくなるばかり。
「あ……あぁ……や、め……あっ!?」
突然びりっと強い刺激を感じて身体が跳ねる。
「ここも、こんなに膨らんで……」
「や……! そこ、やぁ……!」
エーヴァウト様の指があわいの少し上を撫でる度、私の身体はびくびくと跳ね上がる。
何が起きているのか分からずに混乱して、やだ、こわいと泣いていると、エーヴァウト様はやっとそこから指を、顔を離して、そうして身体を起こした。
ぺろりと唇を舐めて口元を乱暴に拭ったエーヴァウト様の仕草に、私のお腹の奥がきゅうっと反応する。
「エー……」
エーヴァウト様、と呼ぼうとしたけれど、それは叶わなかった。
今まで舐められていたそこに、ぴりっとした痛みが走る。
「んっ」
「あぁ、やはり狭いな」
ゆっくりと、何かが私の中に挿ってくる。
くちくちと小さな水音を立てながら抜き差しされているその何かがエーヴァウト様の指なのだと気付いたら、強張っていた身体から少しだけ力が抜けた。
エーヴァウト様もそれに気付いたのか、良い子だと囁いて頬にキスをしてくれる。
増やされた指に痛みを覚えればすぐにそれを察してキスをしてくれて、時折さっき強い刺激を感じた、あわいの少し上にあるという突起を撫でられて、そうされると私の中からとろとろと何かが溢れ出して痛みもましになって――
エーヴァウト様の指に翻弄されてぐったりとベッドに沈んでしまっていた私がぼんやりと目を開けると、エーヴァウト様が纏っていたガウンを脱いだところだった。
「……傷、が」
筋肉質ながっしりとした身体のそこかしこに、大きさも様々な傷があった。
「目を瞑っていれば良い」
私が不快に思ったと受け取ったのかそんな事を言ったエーヴァウト様に、私は緩く首を振ってエーヴァウト様の身体に、傷跡に触れる。
「国を……私たちを、守って下さった証です。とても、尊い……と……きゃっ!?」
突然がばりと抱き締められて、そして「すまない」と言われたかと思った次の瞬間、
私は悲鳴を上げていた。
11
あなたにおすすめの小説
女王は若き美貌の夫に離婚を申し出る
小西あまね
恋愛
「喜べ!やっと離婚できそうだぞ!」「……は?」
政略結婚して9年目、32歳の女王陛下は22歳の王配陛下に笑顔で告げた。
9年前の約束を叶えるために……。
豪胆果断だがどこか天然な女王と、彼女を敬愛してやまない美貌の若き王配のすれ違い離婚騒動。
「月と雪と温泉と ~幼馴染みの天然王子と最強魔術師~」の王子の姉の話ですが、独立した話で、作風も違います。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
銀の騎士アルベルト・サーズードと婚約した令嬢は王様の指令で追放される羽目になる。
アリヘアM
恋愛
メイド「お嬢様また新しいドレスをかったのですね。」
ルナ「これはね婚約者のアルベルトに貰ったものなの。だから特別よ」
メイド「まぁなんて素敵なの。さすがお嬢様」
ルナ「オホホホホ全てはアルベルトの為に」
◆◇◆◇◆◇
「ルナ・クラウディア!お前を国外追放する!」
エドワード王太子殿下にそう言われてクラウディア公爵家の長女は青ざめた表情を浮かべていた。
ルナ「嫌ですわ、なんで私が国外追放なんかにされなきゃならないのですか」
アルベルト「ルナ、君のワガママには付き合ってられないよ。おかげで目が覚めた。貴方の品格は王室に迎えるにあたってふさわしくないと。よって君との婚約は延期させてもらう」
私はわかってました。
そう遠くない未来、こうなるであろうと言うことはわかってたのです。
私は一人っ子で愛情をふんだんにうけた結果傲慢になったのだと。
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
溺愛王子の甘すぎる花嫁~悪役令嬢を追放したら、毎日が新婚初夜になりました~
紅葉山参
恋愛
侯爵令嬢リーシャは、婚約者である第一王子ビヨンド様との結婚を心から待ち望んでいた。けれど、その幸福な未来を妬む者もいた。それが、リーシャの控えめな立場を馬鹿にし、王子を我が物にしようと画策した悪役令嬢ユーリーだった。
ある夜会で、ユーリーはビヨンド様の気を引こうと、リーシャを罠にかける。しかし、あなたの王子は、そんなつまらない小細工に騙されるほど愚かではなかった。愛するリーシャを信じ、王子はユーリーを即座に糾弾し、国外追放という厳しい処分を下す。
邪魔者が消え去った後、リーシャとビヨンド様の甘美な新婚生活が始まる。彼は、人前では厳格な王子として振る舞うけれど、私と二人きりになると、とろけるような甘さでリーシャを愛し尽くしてくれるの。
「私の可愛い妻よ、きみなしの人生なんて考えられない」
そう囁くビヨンド様に、私リーシャもまた、心も身体も預けてしまう。これは、障害が取り除かれたことで、むしろ加速度的に深まる、世界一甘くて幸せな夫婦の溺愛物語。新婚の王子妃として、私は彼の、そして王国の「最愛」として、毎日を幸福に満たされて生きていきます。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
真面目な王子様と私の話
谷絵 ちぐり
恋愛
婚約者として王子と顔合わせをした時に自分が小説の世界に転生したと気づいたエレーナ。
小説の中での自分の役どころは、婚約解消されてしまう台詞がたった一言の令嬢だった。
真面目で堅物と評される王子に小説通り婚約解消されることを信じて可もなく不可もなくな関係をエレーナは築こうとするが…。
※Rシーンはあっさりです。
※別サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる