84 / 387
怪しい宗教はお断りします
練習しよう!
しおりを挟む
こんにちは柳原羽汰です。突然ですが、レベルが上がりました。
メヌマニエと対峙したときに『勇気』が発動していたかどうか、ステータス見ていないからしっかりしたところは分からないが、メヌマニエを鑑定できたことから察するに、発動していたのだろう。
そんなこんなで、前後の戦闘も含め、レベルと魔法の熟練度が上昇していた。結果として、僕のステータスはこんな感じになっていた。
名前 ウタ
種族 人間
年齢 17
職業 冒険者
レベル 18
HP 27000
MP 14400
スキル 言語理解・アイテムボックス・鑑定・暗視・剣術(中級)・体術(中の下級)・初級魔法(熟練度3)・光魔法(熟練度1)・炎魔法(熟練度1)・氷魔法(熟練度1)・使役(初級)・ドラゴン召喚
ユニークスキル 女神の加護・勇気
称号 転生者・ヘタレ・敵前逃亡
……お気づきだろうか?
そう! 熟練度があがって、属性魔法が開放されたのだ! 光と炎と氷! これでやっと勇気なしでも火力があげられる!
そして、今回の一件でポロンくんとフローラのレベルもあがった。そこで、フローラが頼んできたのは、単純かつ、フローラらしいことだった。
「みなさんと一緒に、魔法の練習がしたいんです!」
そこで、ポロンくんが起きるのを待ち、魔物討伐と薬草収集のスキルをもってやって来たのがここ。サワナルを出て少し行ったところにある原っぱだ。
薬草もいっぱい生えてるし、低級の魔物も多く、依頼をこなすのにも向いている。
……え? どうしてこんなこと知ってるのかって? そりゃあ、魔法の練習と言ってるのに、この人がついてこないわけないだろう。
「うーーーん! 久しぶりの外はやっぱいいなぁ! 壁とか結界に気を配らなくていい分、すっごく楽!」
いいながらテラーさんは伸びをする。そう、ここは、テラーさんがよく回復薬の材料や食材を集めに来ている場所。魔法の練習と聞いて、ここを教えてくれたのだ。さらには先生がわりに色々教えてくれるらしい。
余談ではあるが、今まで、自分からはめんどうごとに突っ込まないようにしていたが、隔離された街で、食料や生活用品の調達をしてくれていたテラーさんに、お礼として服が一式贈られたんだとか。
フローラが言うには、テラーさんは服を上下三着しか持っていないらしく、他のを着ているのが想像できない、と……。僕も転生してからほとんどこの服なんだけど。
「ありがとうな、テラー。付き合ってもらっちゃって」
「いえいえ。体動かしたくてうずうずしてたし。えっと、属性魔法の使い方? 使いこなし方、かな?」
「はい! お願いします!」
「お願いします!」
「了解しましたっと」
テラーさんは手のひらを上に向け、僕らに分かりやすいように詠唱する。
「アイスランス、と、アイスボール」
すると、テラーさんの手のひらの上に、氷の槍とボールが浮かぶ。
「基本的な属性魔法はこの二つ。ランス系とボール系ね。消費MPも少な目だし、形とかイメージしやすいから作りやすい。炎魔法と氷魔法、あと水魔法なんかではよく使うよね」
そしてそれらを消すと、僕らの顔を見て、うんうんとうなずいた。
「なるほどね。あとは光魔法と闇魔法と風魔法と土魔法と雷魔法と回復……って、全部じゃん!」
「いや……私は別にいいぞ?」
「いやいやアリアさんや、雷魔法って極めるとめっちゃ強いからさ。教えるよというか教えたい」
「あ、あぁ……」
「じゃあ、光魔法と闇魔法からね」
テラーさんは魔法を放とうとして、止めて、フローラに訊ねた。
「フラッシュランスとか、出来るって知ってる?」
「え? 光魔法って、形がないから、そもそも槍とかって……」
「出来るんだなぁ、これが。……フラッシュランス」
すると、テラーさんの手から光の槍が現れた……と思うやいなや、その槍はすごい速さで飛んでいき、少し遠くにあった木の幹を貫通した。
僕はもちろん、光魔法を使えるはずのアリアさんも絶句した。……速すぎるって。
「光魔法は剣とかに宿してみたり、目眩ましに使ったりってことが多いけど、実は雷魔法と同じかそれ以上に速いし、殺傷能力もかなりのもんだよ。あと闇魔法はねー」
圧倒されている僕らを気にせずに、テラーさんは今度は闇魔法を放とうとした。
「闇魔法は制御が難しいけど、使いこなせると大きい戦力になるよ。……ジュノンの方がこれは上手いんだけどなぁ。ま、いっか。
ダークネスチェイン」
すると、いつのまにかテラーさんの手には真っ黒い鎖が握られていて、それをテラーさんが振ると、何mも離れた場所にある木が、横に真っ二つに切れ、大きな音をたて、地面に倒れる。
「……なんですか、今の」
「チェイン系はMPごっそり持ってかれるけど、楽しいんだよね」
「答えになってない!」
「鎖状に魔法を発動させるのがチェイン系だね。ただ、握らなきゃいけないから炎魔法にはちょっと向かない。レベルがあがれば可能だけど。
おすすめは闇魔法と水魔法かな。今のは先っぽに刃をつけて、鎖鎌的な感じにしてみましたー。
あとは特に特出して言うことも無いんだよね……。水魔法と風魔法は少しにていて、ストリーム系を使いこなせると大きいし、応用でウェーブが出来るってことかな。殺傷能力は弱めだから、練習はしやすいね。
土魔法は他と違いすぎて何とも言えないし」
「……そんなに違うのか? 土魔法」
「うん。他の魔法はその物質を出現させて操るけど、土魔法に関してはその場にあるものを利用することも多いしね。
あとは、敵を拘束したりできるリヴィー、土を槍状にするソイルランス、落とし穴ならアースアート。この辺は……覚えて慣れてくれ」
「雑!」
そしてテラーさんは、最後にアリアさんの方を見た。
「よし! 雷魔法は一緒に練習しよう! アリアさん!」
「あぁ……一緒?!」
「雷魔法って、練習段階だと暴発しやすいし、私なら抑えられるからさ」
「そういうものか……」
「……よし、試しに雷魔法打ってみようか」
そういうとテラーさんは僕たちから少し離れた。そして、僕らに背を向け、手を前につき出す。
「エレキテル」
なんの変哲もない、普通の雷魔法だ。しかし、威力は普通ではなかった。
空から落ちた雷は激しい音をたて、地面に直径1mほどの穴を開けた。
うわぁ…………。
そして、あげくの果てに、アリアさんに向かってこんなことを言う。
「よし! やってみよう!」
「出来るわけねーだろ!?」
メヌマニエと対峙したときに『勇気』が発動していたかどうか、ステータス見ていないからしっかりしたところは分からないが、メヌマニエを鑑定できたことから察するに、発動していたのだろう。
そんなこんなで、前後の戦闘も含め、レベルと魔法の熟練度が上昇していた。結果として、僕のステータスはこんな感じになっていた。
名前 ウタ
種族 人間
年齢 17
職業 冒険者
レベル 18
HP 27000
MP 14400
スキル 言語理解・アイテムボックス・鑑定・暗視・剣術(中級)・体術(中の下級)・初級魔法(熟練度3)・光魔法(熟練度1)・炎魔法(熟練度1)・氷魔法(熟練度1)・使役(初級)・ドラゴン召喚
ユニークスキル 女神の加護・勇気
称号 転生者・ヘタレ・敵前逃亡
……お気づきだろうか?
そう! 熟練度があがって、属性魔法が開放されたのだ! 光と炎と氷! これでやっと勇気なしでも火力があげられる!
そして、今回の一件でポロンくんとフローラのレベルもあがった。そこで、フローラが頼んできたのは、単純かつ、フローラらしいことだった。
「みなさんと一緒に、魔法の練習がしたいんです!」
そこで、ポロンくんが起きるのを待ち、魔物討伐と薬草収集のスキルをもってやって来たのがここ。サワナルを出て少し行ったところにある原っぱだ。
薬草もいっぱい生えてるし、低級の魔物も多く、依頼をこなすのにも向いている。
……え? どうしてこんなこと知ってるのかって? そりゃあ、魔法の練習と言ってるのに、この人がついてこないわけないだろう。
「うーーーん! 久しぶりの外はやっぱいいなぁ! 壁とか結界に気を配らなくていい分、すっごく楽!」
いいながらテラーさんは伸びをする。そう、ここは、テラーさんがよく回復薬の材料や食材を集めに来ている場所。魔法の練習と聞いて、ここを教えてくれたのだ。さらには先生がわりに色々教えてくれるらしい。
余談ではあるが、今まで、自分からはめんどうごとに突っ込まないようにしていたが、隔離された街で、食料や生活用品の調達をしてくれていたテラーさんに、お礼として服が一式贈られたんだとか。
フローラが言うには、テラーさんは服を上下三着しか持っていないらしく、他のを着ているのが想像できない、と……。僕も転生してからほとんどこの服なんだけど。
「ありがとうな、テラー。付き合ってもらっちゃって」
「いえいえ。体動かしたくてうずうずしてたし。えっと、属性魔法の使い方? 使いこなし方、かな?」
「はい! お願いします!」
「お願いします!」
「了解しましたっと」
テラーさんは手のひらを上に向け、僕らに分かりやすいように詠唱する。
「アイスランス、と、アイスボール」
すると、テラーさんの手のひらの上に、氷の槍とボールが浮かぶ。
「基本的な属性魔法はこの二つ。ランス系とボール系ね。消費MPも少な目だし、形とかイメージしやすいから作りやすい。炎魔法と氷魔法、あと水魔法なんかではよく使うよね」
そしてそれらを消すと、僕らの顔を見て、うんうんとうなずいた。
「なるほどね。あとは光魔法と闇魔法と風魔法と土魔法と雷魔法と回復……って、全部じゃん!」
「いや……私は別にいいぞ?」
「いやいやアリアさんや、雷魔法って極めるとめっちゃ強いからさ。教えるよというか教えたい」
「あ、あぁ……」
「じゃあ、光魔法と闇魔法からね」
テラーさんは魔法を放とうとして、止めて、フローラに訊ねた。
「フラッシュランスとか、出来るって知ってる?」
「え? 光魔法って、形がないから、そもそも槍とかって……」
「出来るんだなぁ、これが。……フラッシュランス」
すると、テラーさんの手から光の槍が現れた……と思うやいなや、その槍はすごい速さで飛んでいき、少し遠くにあった木の幹を貫通した。
僕はもちろん、光魔法を使えるはずのアリアさんも絶句した。……速すぎるって。
「光魔法は剣とかに宿してみたり、目眩ましに使ったりってことが多いけど、実は雷魔法と同じかそれ以上に速いし、殺傷能力もかなりのもんだよ。あと闇魔法はねー」
圧倒されている僕らを気にせずに、テラーさんは今度は闇魔法を放とうとした。
「闇魔法は制御が難しいけど、使いこなせると大きい戦力になるよ。……ジュノンの方がこれは上手いんだけどなぁ。ま、いっか。
ダークネスチェイン」
すると、いつのまにかテラーさんの手には真っ黒い鎖が握られていて、それをテラーさんが振ると、何mも離れた場所にある木が、横に真っ二つに切れ、大きな音をたて、地面に倒れる。
「……なんですか、今の」
「チェイン系はMPごっそり持ってかれるけど、楽しいんだよね」
「答えになってない!」
「鎖状に魔法を発動させるのがチェイン系だね。ただ、握らなきゃいけないから炎魔法にはちょっと向かない。レベルがあがれば可能だけど。
おすすめは闇魔法と水魔法かな。今のは先っぽに刃をつけて、鎖鎌的な感じにしてみましたー。
あとは特に特出して言うことも無いんだよね……。水魔法と風魔法は少しにていて、ストリーム系を使いこなせると大きいし、応用でウェーブが出来るってことかな。殺傷能力は弱めだから、練習はしやすいね。
土魔法は他と違いすぎて何とも言えないし」
「……そんなに違うのか? 土魔法」
「うん。他の魔法はその物質を出現させて操るけど、土魔法に関してはその場にあるものを利用することも多いしね。
あとは、敵を拘束したりできるリヴィー、土を槍状にするソイルランス、落とし穴ならアースアート。この辺は……覚えて慣れてくれ」
「雑!」
そしてテラーさんは、最後にアリアさんの方を見た。
「よし! 雷魔法は一緒に練習しよう! アリアさん!」
「あぁ……一緒?!」
「雷魔法って、練習段階だと暴発しやすいし、私なら抑えられるからさ」
「そういうものか……」
「……よし、試しに雷魔法打ってみようか」
そういうとテラーさんは僕たちから少し離れた。そして、僕らに背を向け、手を前につき出す。
「エレキテル」
なんの変哲もない、普通の雷魔法だ。しかし、威力は普通ではなかった。
空から落ちた雷は激しい音をたて、地面に直径1mほどの穴を開けた。
うわぁ…………。
そして、あげくの果てに、アリアさんに向かってこんなことを言う。
「よし! やってみよう!」
「出来るわけねーだろ!?」
0
あなたにおすすめの小説
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる