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ワクワク! ドキドキ! 小人ライフ!
サラの力
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「またって……どういうことだ?」
アリアさんがそう、声を漏らす。僕だって意味がわからない。鳥が撃たれて街に落ちてくるなんて。そんなの、なんどもあるわけない。しかも……
「しかも、またこんなことがって言うんじゃなくて……『またお前か』って」
「えっ? ってことは、サラさんは、誰がこんなことをやっているのか知ってる……ってことですか!?」
「ウタ兄の言葉だけを聞くと、そうなるよな。でもサラ姉がそれを知ってて放っておくわけないと思うんだけどなぁ」
……それに関しては、僕も同意見だ。ハリルさんとマランちゃんが鳥の下敷きになったとき、あんなに必死に助けようとしていた。そんなサラさんが、まさかその原因を野放しにしているなんて……。そんなこと、到底思えなかった。
「……でも、なにかは知っていそうだな」
アリアさんがポツリと呟き、そして、立ち上がった。
「よしっ! ここにいても埒があかない。情報がなければ聞き込みだ! 行くぞ!」
「あっ! 待ってくださいよ!」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
やって来たのは賑やかな街中。そこで適当に会った人たちに話を聞いてみることにした。
とりあえず、あそこにいるお肉屋さんのおじさんだ。
「あのー」
「お? なんだい小僧」
「い、いや、あの……」
「さっき、鳥が落ちてきたが、そんなことはよくあるのか? 私たちは来たばかりだからよく分からなくてな」
言葉に詰まった僕に、アリアさんが助け船を出してくれる。あ、ありがとうこざいます……。
おじさんはちょっと考えたあとに、ゆっくりと口を開く。
「前はこんなこと無かったんだけどなぁ。しかも撃たれてたんだろ? 今回のやつも」
「そうみたいだぞ!」
「そんなことなおさら無かったさ。まれに鳥同士が激突してーってことなら無かったわけでもないがな。
全く、サラ様の力がなかったらどうなっていたことか……」
「サラさんの力、ですか……」
おじさんはうなずいて、自分のことじゃないのに、ちょっと得意気に話した。
「いいか? サラ様の力のなかには『守護』っていうのがあるんだよ」
「守護……ですか?」
「そうさ。相手が直視できるとき、それと、相手がいる場所と名前と顔が分かっていればそいつを守ることができるんだ!
この街だけでも数万はいるだろうに、サラ様はその顔と名前を完全に一致させているんだぜ? スゲーだろ?」
僕はうなずきながら、納得する。サラさんはあのとき、真っ先に逃げ遅れた人の名前を聞いていた。名前さえわかれば、顔も分かるから助けられる……そういうことだったんだ。
「あの……鳥が落ちてくるようになったのって、いつごろですか?」
フローラが訊ねると、おじさんは右の人差し指をたてる。
「一年前だ。間違いない」
「一年前……」
……また、一年前か。ドラゴンたちのことといい、メヌマニエのことといい、色々と重なりすぎている気がする。……気のせいだろうか?
おじさんにお礼をいって、他の人に声をかけてみることにした。
「あの、すみません」
「よっ! なんだい、少年!」
……聞き覚えのある声だ。そして、振り向いたその顔も、見たことがある。
「さ、侍さん……」
「いやいやー、こんなところでも会うなんて、奇遇だねー!」
普段なら絶叫して逃げ出したいところだが、今回はそうもいかない。
「あ、あの、この間助けてくれてありがとうございました」
そう……。教会で、大量の魔物をテラーさんと一緒に倒して、その後、倒れた僕らを部屋まで運んでくれたのだ。
「いやいやー! 礼にはおよばんぞ!」
「でも、本当にありがとうな。助かった」
「おいらたちだけじゃ厳しかったもんな」
「そうですね……ありがとうございました!」
「まぁねー、だてに魔王倒してないからねー」
「……やっぱり塊'sだったんだ」
「あれ? 言ってなかったっけなぁ?」
「言ってませんよ!」
はぁ……個性の塊'sなら、押し売り逃げられないのも納得だなぁ。
「ところで、そろそろ名前を教えてくれないか?」
アリアさんがそういう。……確かに、僕らはまだこの人の名前を知らない。これだけつけ回されてるのに、名前すら知らないのだ。そろそろ知りたい。
アリアさんの言葉に、侍さんはうーんと考え込む。そして、
「あっ! 私とバトって勝ったらいいよ!」
「勝てるかーい!」
「えー?」
いやいやいや! 個性の塊'sに勝とうなんて! 何回コンティニューしなきゃいけないと思ってるの!? あなただって十分すぎるくらい強かったでしょうに!
すると、侍さんはこんなことを口にする。
「見えなかったら、上から見てみればいいよ。一番高いところから」
「……え?」
ま、またこの人は訳のわからんことを……。
「と、いうわけで今回はー、こちら!」
そしてまた何か売り付けられるー……って、え?
「弓?」
なんたる……まともな……。
「普通の弓じゃないぜベイベー。この弓は、魔法を射ることができる弓なのさ!」
「なんだと……? いやまさか、そんなこと!」
「えっ? 普通、出来ないんですか? 剣とか、魔法宿したりしてますけど」
「普通は魔力に耐えられなくて弓が折れてしまうんだ。剣よりもずっと脆いからな……」
と、いうことはこれ、すっごくすごいものな訳で……。
「今ならなんと、銀貨2枚!」
「今回ばかりは破格の値段!」
「アリアさん!」
「買う! 人数分!」
「まいどありー」
……久々にまともな買い物をしました。
アリアさんがそう、声を漏らす。僕だって意味がわからない。鳥が撃たれて街に落ちてくるなんて。そんなの、なんどもあるわけない。しかも……
「しかも、またこんなことがって言うんじゃなくて……『またお前か』って」
「えっ? ってことは、サラさんは、誰がこんなことをやっているのか知ってる……ってことですか!?」
「ウタ兄の言葉だけを聞くと、そうなるよな。でもサラ姉がそれを知ってて放っておくわけないと思うんだけどなぁ」
……それに関しては、僕も同意見だ。ハリルさんとマランちゃんが鳥の下敷きになったとき、あんなに必死に助けようとしていた。そんなサラさんが、まさかその原因を野放しにしているなんて……。そんなこと、到底思えなかった。
「……でも、なにかは知っていそうだな」
アリアさんがポツリと呟き、そして、立ち上がった。
「よしっ! ここにいても埒があかない。情報がなければ聞き込みだ! 行くぞ!」
「あっ! 待ってくださいよ!」
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
やって来たのは賑やかな街中。そこで適当に会った人たちに話を聞いてみることにした。
とりあえず、あそこにいるお肉屋さんのおじさんだ。
「あのー」
「お? なんだい小僧」
「い、いや、あの……」
「さっき、鳥が落ちてきたが、そんなことはよくあるのか? 私たちは来たばかりだからよく分からなくてな」
言葉に詰まった僕に、アリアさんが助け船を出してくれる。あ、ありがとうこざいます……。
おじさんはちょっと考えたあとに、ゆっくりと口を開く。
「前はこんなこと無かったんだけどなぁ。しかも撃たれてたんだろ? 今回のやつも」
「そうみたいだぞ!」
「そんなことなおさら無かったさ。まれに鳥同士が激突してーってことなら無かったわけでもないがな。
全く、サラ様の力がなかったらどうなっていたことか……」
「サラさんの力、ですか……」
おじさんはうなずいて、自分のことじゃないのに、ちょっと得意気に話した。
「いいか? サラ様の力のなかには『守護』っていうのがあるんだよ」
「守護……ですか?」
「そうさ。相手が直視できるとき、それと、相手がいる場所と名前と顔が分かっていればそいつを守ることができるんだ!
この街だけでも数万はいるだろうに、サラ様はその顔と名前を完全に一致させているんだぜ? スゲーだろ?」
僕はうなずきながら、納得する。サラさんはあのとき、真っ先に逃げ遅れた人の名前を聞いていた。名前さえわかれば、顔も分かるから助けられる……そういうことだったんだ。
「あの……鳥が落ちてくるようになったのって、いつごろですか?」
フローラが訊ねると、おじさんは右の人差し指をたてる。
「一年前だ。間違いない」
「一年前……」
……また、一年前か。ドラゴンたちのことといい、メヌマニエのことといい、色々と重なりすぎている気がする。……気のせいだろうか?
おじさんにお礼をいって、他の人に声をかけてみることにした。
「あの、すみません」
「よっ! なんだい、少年!」
……聞き覚えのある声だ。そして、振り向いたその顔も、見たことがある。
「さ、侍さん……」
「いやいやー、こんなところでも会うなんて、奇遇だねー!」
普段なら絶叫して逃げ出したいところだが、今回はそうもいかない。
「あ、あの、この間助けてくれてありがとうございました」
そう……。教会で、大量の魔物をテラーさんと一緒に倒して、その後、倒れた僕らを部屋まで運んでくれたのだ。
「いやいやー! 礼にはおよばんぞ!」
「でも、本当にありがとうな。助かった」
「おいらたちだけじゃ厳しかったもんな」
「そうですね……ありがとうございました!」
「まぁねー、だてに魔王倒してないからねー」
「……やっぱり塊'sだったんだ」
「あれ? 言ってなかったっけなぁ?」
「言ってませんよ!」
はぁ……個性の塊'sなら、押し売り逃げられないのも納得だなぁ。
「ところで、そろそろ名前を教えてくれないか?」
アリアさんがそういう。……確かに、僕らはまだこの人の名前を知らない。これだけつけ回されてるのに、名前すら知らないのだ。そろそろ知りたい。
アリアさんの言葉に、侍さんはうーんと考え込む。そして、
「あっ! 私とバトって勝ったらいいよ!」
「勝てるかーい!」
「えー?」
いやいやいや! 個性の塊'sに勝とうなんて! 何回コンティニューしなきゃいけないと思ってるの!? あなただって十分すぎるくらい強かったでしょうに!
すると、侍さんはこんなことを口にする。
「見えなかったら、上から見てみればいいよ。一番高いところから」
「……え?」
ま、またこの人は訳のわからんことを……。
「と、いうわけで今回はー、こちら!」
そしてまた何か売り付けられるー……って、え?
「弓?」
なんたる……まともな……。
「普通の弓じゃないぜベイベー。この弓は、魔法を射ることができる弓なのさ!」
「なんだと……? いやまさか、そんなこと!」
「えっ? 普通、出来ないんですか? 剣とか、魔法宿したりしてますけど」
「普通は魔力に耐えられなくて弓が折れてしまうんだ。剣よりもずっと脆いからな……」
と、いうことはこれ、すっごくすごいものな訳で……。
「今ならなんと、銀貨2枚!」
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「まいどありー」
……久々にまともな買い物をしました。
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