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ワクワク! ドキドキ! 小人ライフ!
早いものだな
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さてどうしたものか……と、私は目の前を見据えた。
アリア、ウタ、ポロン、フローラ……そしてこのドラゴンとスライム。どう相手にしてよいのやら。
「……本当に、やるんだな?」
私は言う。本当は、自分の方が怖くてたまらない。傷つけるのが、たまらなく怖い。子を叱る母親と言うのは、こういう気持ちなのだろうか……?
母親を早くに亡くしたアリアにとって、よき理解者であるために、時に姉として、時に母親代わりとして接してきた。
縮小化の魔法が解けてもなお小さかったアリアの座高は、私の身長とたいして変わらなかった。それが、今ではアリアの手のひらに乗れるくらいに大きくなった。……決して悪いことじゃない。でも、嬉しい反面、すこし寂しかったりしてな。
この先にもし、アリアたちが進んでしまえば……きっと、その命は消えてしまう。生き残ったとして、ボロボロになり、逃げ帰るのが落ちだろう。
ならばその前に、この四人と二匹の進路を奪おうと、ここに来た。
……それなのに…………。
「あぁ。私は、そう決めたんだ。先に進まなきゃいけない」
……どうして、お前はそんなに、私を苦しめるんだ……アリア…………。
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
「守護の力よ、我が力をもって、この身を守りたまえ」
サラさんが『守護』を発動させる。本格的に戦闘モードに入ったサラさんに、僕らは一気に身構えた。
……どこか、抜け目はないのか? どこか、僕らか勝てる糸口はないのか?
「……お主ら、いいか」
ふと、ドラくんが呟く。
「我ならば体の大きさを利用して、ある程度の勝負ができるだろう。だが、あやつは強い。すこし殴る程度じゃ全く意味をなさない」
その言葉の端々に、いかにサラさんが強いか滲み出ている。おそらく、個性の塊'sを除けば、僕が今まで会ってきた人の中で一番強い。
「だから、よいか? 我が時間を稼いでやる。その間に策を見つけろ」
言うが早いか、ドラくんはサラさんに向かって飛び出していく。
「……フラッシュランス!」
サラさんが無数の光の槍を飛ばす。が、それをドラくんは闇魔法で打ち消した。
「いつまでもそいつらを守ってられると思ったら、大間違いだからな!」
一人と一匹の激しい攻防を見ながら、僕らはなんとか勝つ方法を探していた。
「……つ、強すぎるよ、サラ姉」
「どうしたら、勝てるんでしょうか……」
なにか……なにかないのか……? そう思っていたとき、アリアさんがふと僕に話しかける。
「……ウタ」
「はい……?」
「私が……行ってみてもいいか?」
「……どういうこと、ですか?」
その瞬間、ドラくんの声がした。
「避けろっ!」
ハッとして前を見ると、目の前に弓矢が迫ってきているのに気づいた。幸い、数は多くない。
「ウィング!」
僕はとっさに風魔法を使って進路を変える。へなちょこ初級風魔法でも、サラさんが使う、小さな弓矢の進路を変える程度には役に立ったみたいだ。
すこし逸れて弓矢は後ろの岩を貫通し、砕いた。そしてそれは、すぐにサラさんの手に戻る。
……あくまでサラさんの目的は、僕らに先に進むのを諦めさせること。ならば、どれだけ酷くても殺されることはない。そう思っていたのが甘く感じた。
今の弓矢……なにもしなければ、確実に僕の心臓をついていた。あんなに小さな弓矢でも、威力は抜群。当たっていたら死んでいたかもしれない。
本気で、戦っているんだ。そう感じて僕は、アリアさんを見た。
「……さっきの返事ですけど、サラさんを止められるのは、アリアさんだけだと思います」
「…………」
「真っ直ぐな想いには、同じくらい、真っ直ぐぶつからなきゃいけないと思うから……それができるのは、アリアさんだけですから」
「……ポロン! お前の『窃盗』……他人に使うこともできるか!?」
「え!? や、やってみたことないけど……うん、試してみる!」
「……手を!」
二、三言だけ僕らに考えを伝えたアリアさんは、ポロンくんの手を握り、弓矢を手に取り、走り出した。瞬間、二人の姿が消える。
「…………!」
それに気がついたサラさんはなにかを思い、ドラくんから一気に距離を取り、2、3秒目を閉じる。そして――
「――そこか」
「……っ、フローラっ!」
「……やってやります。レインボーッ!」
その瞬間、空に虹が架けられるそしてそこから、一気に閃光が降り注いだ。
「っ……シエルト!」
咄嗟にそれを防ぐサラさん。……さすがは個性の塊's。威力は半端ない。それを防ぎきるとシエルトは砕け散ってしまった。さすがに体力を消耗したのか、サラさんの体がわずかにふらつく。
「くそっ、どこに……!」
……その隙を、逃しはしない。
「……へへっ、とっといてよかったぜ。短期間ゴリラっ!」
「なっ――」
フローラのレインボーに気をとられているうちに、ポロンくんは窃盗を解除し、サラさんの後ろに立った。
気がつくのが早かったから、もろに……とはいかないが、かなりのダメージを受けたサラさんの軽い体は宙に浮く。吹き飛ばされつつも、サラさんはアリアさんに向かって弓矢を構える。
そのサラさんに向かって、アリアさんも、弓矢を構えた。
「姉さん……私は、私の正しいと思った道を進むと決めたんだっ!」
「……アリア…………っ、」
アリアさんの弓矢と、サラさんの弓矢は、ほぼ同時に放たれた。しかし、的をしっかりと射ったのは、片方だけ。
「っあ……ぅ…………」
アリアさんが避けなかったのにも関わらず、サラさんの弓は外れ、アリアさんの弓は、サラさんの右肩を正確に射ち抜いた。
アリア、ウタ、ポロン、フローラ……そしてこのドラゴンとスライム。どう相手にしてよいのやら。
「……本当に、やるんだな?」
私は言う。本当は、自分の方が怖くてたまらない。傷つけるのが、たまらなく怖い。子を叱る母親と言うのは、こういう気持ちなのだろうか……?
母親を早くに亡くしたアリアにとって、よき理解者であるために、時に姉として、時に母親代わりとして接してきた。
縮小化の魔法が解けてもなお小さかったアリアの座高は、私の身長とたいして変わらなかった。それが、今ではアリアの手のひらに乗れるくらいに大きくなった。……決して悪いことじゃない。でも、嬉しい反面、すこし寂しかったりしてな。
この先にもし、アリアたちが進んでしまえば……きっと、その命は消えてしまう。生き残ったとして、ボロボロになり、逃げ帰るのが落ちだろう。
ならばその前に、この四人と二匹の進路を奪おうと、ここに来た。
……それなのに…………。
「あぁ。私は、そう決めたんだ。先に進まなきゃいけない」
……どうして、お前はそんなに、私を苦しめるんだ……アリア…………。
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「守護の力よ、我が力をもって、この身を守りたまえ」
サラさんが『守護』を発動させる。本格的に戦闘モードに入ったサラさんに、僕らは一気に身構えた。
……どこか、抜け目はないのか? どこか、僕らか勝てる糸口はないのか?
「……お主ら、いいか」
ふと、ドラくんが呟く。
「我ならば体の大きさを利用して、ある程度の勝負ができるだろう。だが、あやつは強い。すこし殴る程度じゃ全く意味をなさない」
その言葉の端々に、いかにサラさんが強いか滲み出ている。おそらく、個性の塊'sを除けば、僕が今まで会ってきた人の中で一番強い。
「だから、よいか? 我が時間を稼いでやる。その間に策を見つけろ」
言うが早いか、ドラくんはサラさんに向かって飛び出していく。
「……フラッシュランス!」
サラさんが無数の光の槍を飛ばす。が、それをドラくんは闇魔法で打ち消した。
「いつまでもそいつらを守ってられると思ったら、大間違いだからな!」
一人と一匹の激しい攻防を見ながら、僕らはなんとか勝つ方法を探していた。
「……つ、強すぎるよ、サラ姉」
「どうしたら、勝てるんでしょうか……」
なにか……なにかないのか……? そう思っていたとき、アリアさんがふと僕に話しかける。
「……ウタ」
「はい……?」
「私が……行ってみてもいいか?」
「……どういうこと、ですか?」
その瞬間、ドラくんの声がした。
「避けろっ!」
ハッとして前を見ると、目の前に弓矢が迫ってきているのに気づいた。幸い、数は多くない。
「ウィング!」
僕はとっさに風魔法を使って進路を変える。へなちょこ初級風魔法でも、サラさんが使う、小さな弓矢の進路を変える程度には役に立ったみたいだ。
すこし逸れて弓矢は後ろの岩を貫通し、砕いた。そしてそれは、すぐにサラさんの手に戻る。
……あくまでサラさんの目的は、僕らに先に進むのを諦めさせること。ならば、どれだけ酷くても殺されることはない。そう思っていたのが甘く感じた。
今の弓矢……なにもしなければ、確実に僕の心臓をついていた。あんなに小さな弓矢でも、威力は抜群。当たっていたら死んでいたかもしれない。
本気で、戦っているんだ。そう感じて僕は、アリアさんを見た。
「……さっきの返事ですけど、サラさんを止められるのは、アリアさんだけだと思います」
「…………」
「真っ直ぐな想いには、同じくらい、真っ直ぐぶつからなきゃいけないと思うから……それができるのは、アリアさんだけですから」
「……ポロン! お前の『窃盗』……他人に使うこともできるか!?」
「え!? や、やってみたことないけど……うん、試してみる!」
「……手を!」
二、三言だけ僕らに考えを伝えたアリアさんは、ポロンくんの手を握り、弓矢を手に取り、走り出した。瞬間、二人の姿が消える。
「…………!」
それに気がついたサラさんはなにかを思い、ドラくんから一気に距離を取り、2、3秒目を閉じる。そして――
「――そこか」
「……っ、フローラっ!」
「……やってやります。レインボーッ!」
その瞬間、空に虹が架けられるそしてそこから、一気に閃光が降り注いだ。
「っ……シエルト!」
咄嗟にそれを防ぐサラさん。……さすがは個性の塊's。威力は半端ない。それを防ぎきるとシエルトは砕け散ってしまった。さすがに体力を消耗したのか、サラさんの体がわずかにふらつく。
「くそっ、どこに……!」
……その隙を、逃しはしない。
「……へへっ、とっといてよかったぜ。短期間ゴリラっ!」
「なっ――」
フローラのレインボーに気をとられているうちに、ポロンくんは窃盗を解除し、サラさんの後ろに立った。
気がつくのが早かったから、もろに……とはいかないが、かなりのダメージを受けたサラさんの軽い体は宙に浮く。吹き飛ばされつつも、サラさんはアリアさんに向かって弓矢を構える。
そのサラさんに向かって、アリアさんも、弓矢を構えた。
「姉さん……私は、私の正しいと思った道を進むと決めたんだっ!」
「……アリア…………っ、」
アリアさんの弓矢と、サラさんの弓矢は、ほぼ同時に放たれた。しかし、的をしっかりと射ったのは、片方だけ。
「っあ……ぅ…………」
アリアさんが避けなかったのにも関わらず、サラさんの弓は外れ、アリアさんの弓は、サラさんの右肩を正確に射ち抜いた。
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