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魔王だよ! 全員集合!
閑話 化学抜き打ちテスト!
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「というわけで、化学抜き打ちテストを行います」
「どういうわけで!?」
僕と、塊'sのみなさんは、なぜかジュノンさんの教室で机に座っていた。そして今宣言された『化学抜き打ちテスト』……なぜに?
「どういうわけって……そんなの、ウタくんが化学の知識持ってないと『化学』使えないからでしょ?」
「確かに化学式詠唱しないと使えないけどさー……それ、私ら関係なくない?」
おさくさんが自分を指差しながら言う。……うん、確かに関係ない。
「まぁ、ついでに? 日本出身者のみなさんにも? 抜き打ち受けてもらおうかなってー。あ、アリアさんたちは日本以上の授業受けてないから免除ね」
「……ジュノンー! 私とドロウ、化学とってなかったから基礎までしかわからなーい!」
「大丈夫、基礎までしか出さないから」
あぁ、そっか。化学って、化学基礎と化学とあるんだっけ。僕は化学もとってたけど、途中で死んじゃったわけだから記憶が……。
「はーい、回答はそこに置いてあるホワイトボードに書いてねー。せーので出してもらうから」
「うへー」
「簡単だから大丈夫だよー。じゃあまず……うん! 周期表ってあるじゃん? 何族まであるでしょーか!」
……ゾク? 族って……なんだっけ? え、周期表の……縦? 横? どっちだっけ?
縦……うん、縦! そういうことにしよう!
「……書いたけど」
「……すでに怪しいのが何名かいるんだけど」
「いやーそんなことないよぉ!」
「そうだよー! そんなことないよー!」
「なんで化学とってた二人が一番怪しい言動してるの? ま、いいか。そろそろ見せてもらおうかなー」
え……ん、んぅ……! なんか、17! くらいだった気がする!
やけになった僕はホワイトボードに17と書いた。
「じゃあ出してねー。せーの!」
くるっとすると、そこにはほぼバラバラの数字が書かれているのが分かった。……あと、数字以外も書いてあるのが分かった。
「……ウタくん」
「は、はい……」
ジュノンさんが僕に少し近づき、苦笑いを浮かべる。
「一足りない。18だよ」
「あ、おしい」
「18だよ!」
「は、はい!」
「ってことで、ドロウとアイリーンは正解ね」
「まぁ、これくらいは……」
「勘~!」
「勘だったの!?」
少し頭を抱えたあと、ジュノンさんと全く目を合わそうとしていない化学選択者二人をにっこりと見たジュノンさん。
「そうだなぁ……テラー?」
「……ん、ん?」
「27くらい……ってなんだよくらいって!」
「だって! それくらい……かなぁって」
「超ちっちゃく『くらい』って書くくらいなら普通に27って書きなよ! 間違いだよ! そしておさく!」
「……はぁーい!」
「イラストじゃん!」
うん……おさくさんは、イラストを描いていたのだ。無駄に上手い。この短時間で描けたのはそれはそれですごいが、にしても……。
「ティユウは正義だよ!?」
「そういう意味じゃないよ!? 全く……じゃあ、次! ハロゲンってなーんだ!」
「聞いたことある!」
「やったからね!? はい、書いて!」
ハロゲンって……なんか……縦に見たやつのどこかだった気がする……。端っこ? 端っこなら18族かな!? えっと……わかんない! 18族って書いておこう!
「はいストップ。ウタくんから見せてもらおう」
「なぜ僕から……」
「一番まともな間違い方しそうだから」
「間違うの前提……」
僕がおずおずとホワイトボードを出すと、ジュノンさんはにこっと笑った。
「不正解!」
「なんでぇ!?」
「ハロゲンっていうのは、周期表17族の元素。単体は全て二原子分子で、有色、強い毒性をもつ。酸化力が強い。
……ってやつだよ」
「分からない……」
「ちなみに18族は希ガスね。せめて17族ってことくらい分かってほしかった。
……さて、多分正解のドロウさん」
「17ってのは分かったけど……」
「基礎なら妥協点。よろしい。次アイリーンね」
「F、Cl、Br、I、At!」
「よろしい!」
「フッ素と……?」
「塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンね」
「アス……え?」
「アスタチン」
「知らない……」
「さぁーて、テラーさーん?」
「書けた! 今回は書けたぞ!」
「よーし見せて見ろー」
自信満々にテラーさんが見せたホワイトボードには……
「……ん?」
『ふっくらブレッドいい味だ』と、書いてあった。……あ、待って聞いたことある。語呂合わせ? だっけな?
「あー、う、うん? うん……いい……の、かなぁ? ん?」
ジュノンさんが混乱してる! す、すごいぞ塊's! ジュノンさんを混乱させられるのは個性の塊'sだけだ!
「……さ、さーて、おさく?」
「見てジュノン!」
おさくさんがバッと見せたのは、めっっっちゃ美味しそうなパンのイラスト。
「ふっくらブレッド!」
「美味しそうだねぇ侵略すされたいのかなぁ?!」
「いや、あの……」
「お、おさく……逃げよう。そうしよう」
「では問題です。希ガスってなんだっけぇ? はい答えてね?」
「えぇっと……」
「答えられるよねぇ? 分かるよね?」
こ、答えられないよ! なんでって!? 威圧(鬼)使ってるもんこの人! というか、塊'sでもこんなになるのを僕らにやってたの?!
「はーい時間切れー。
周期表18族の元素。単原子分子として空気中にわずかに存在する無色・無臭の気体。融点・沸点が非常に低い。あと希ガス元素は、価電子0で、安定な電子配置なので、化学結合をつくりにくく、化合物はほとんど存在しない。
……ね?」
「お、おう……」
「べんきょーになったなぁ……」
「よし、殺るぞ」
「たたた短期間ゴリラっ!」
「それは残像だぁ!」
ものすごい勢いで二人が逃げていき、それをジュノンさんが追いかける。それを見ながら、アイリーンさんとドロウさんが呟いた。
「……チョコレート準備してあげて」
「そーだねー」
僕がちゃんと化学を学べたのは、また別の話……。
「どういうわけで!?」
僕と、塊'sのみなさんは、なぜかジュノンさんの教室で机に座っていた。そして今宣言された『化学抜き打ちテスト』……なぜに?
「どういうわけって……そんなの、ウタくんが化学の知識持ってないと『化学』使えないからでしょ?」
「確かに化学式詠唱しないと使えないけどさー……それ、私ら関係なくない?」
おさくさんが自分を指差しながら言う。……うん、確かに関係ない。
「まぁ、ついでに? 日本出身者のみなさんにも? 抜き打ち受けてもらおうかなってー。あ、アリアさんたちは日本以上の授業受けてないから免除ね」
「……ジュノンー! 私とドロウ、化学とってなかったから基礎までしかわからなーい!」
「大丈夫、基礎までしか出さないから」
あぁ、そっか。化学って、化学基礎と化学とあるんだっけ。僕は化学もとってたけど、途中で死んじゃったわけだから記憶が……。
「はーい、回答はそこに置いてあるホワイトボードに書いてねー。せーので出してもらうから」
「うへー」
「簡単だから大丈夫だよー。じゃあまず……うん! 周期表ってあるじゃん? 何族まであるでしょーか!」
……ゾク? 族って……なんだっけ? え、周期表の……縦? 横? どっちだっけ?
縦……うん、縦! そういうことにしよう!
「……書いたけど」
「……すでに怪しいのが何名かいるんだけど」
「いやーそんなことないよぉ!」
「そうだよー! そんなことないよー!」
「なんで化学とってた二人が一番怪しい言動してるの? ま、いいか。そろそろ見せてもらおうかなー」
え……ん、んぅ……! なんか、17! くらいだった気がする!
やけになった僕はホワイトボードに17と書いた。
「じゃあ出してねー。せーの!」
くるっとすると、そこにはほぼバラバラの数字が書かれているのが分かった。……あと、数字以外も書いてあるのが分かった。
「……ウタくん」
「は、はい……」
ジュノンさんが僕に少し近づき、苦笑いを浮かべる。
「一足りない。18だよ」
「あ、おしい」
「18だよ!」
「は、はい!」
「ってことで、ドロウとアイリーンは正解ね」
「まぁ、これくらいは……」
「勘~!」
「勘だったの!?」
少し頭を抱えたあと、ジュノンさんと全く目を合わそうとしていない化学選択者二人をにっこりと見たジュノンさん。
「そうだなぁ……テラー?」
「……ん、ん?」
「27くらい……ってなんだよくらいって!」
「だって! それくらい……かなぁって」
「超ちっちゃく『くらい』って書くくらいなら普通に27って書きなよ! 間違いだよ! そしておさく!」
「……はぁーい!」
「イラストじゃん!」
うん……おさくさんは、イラストを描いていたのだ。無駄に上手い。この短時間で描けたのはそれはそれですごいが、にしても……。
「ティユウは正義だよ!?」
「そういう意味じゃないよ!? 全く……じゃあ、次! ハロゲンってなーんだ!」
「聞いたことある!」
「やったからね!? はい、書いて!」
ハロゲンって……なんか……縦に見たやつのどこかだった気がする……。端っこ? 端っこなら18族かな!? えっと……わかんない! 18族って書いておこう!
「はいストップ。ウタくんから見せてもらおう」
「なぜ僕から……」
「一番まともな間違い方しそうだから」
「間違うの前提……」
僕がおずおずとホワイトボードを出すと、ジュノンさんはにこっと笑った。
「不正解!」
「なんでぇ!?」
「ハロゲンっていうのは、周期表17族の元素。単体は全て二原子分子で、有色、強い毒性をもつ。酸化力が強い。
……ってやつだよ」
「分からない……」
「ちなみに18族は希ガスね。せめて17族ってことくらい分かってほしかった。
……さて、多分正解のドロウさん」
「17ってのは分かったけど……」
「基礎なら妥協点。よろしい。次アイリーンね」
「F、Cl、Br、I、At!」
「よろしい!」
「フッ素と……?」
「塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンね」
「アス……え?」
「アスタチン」
「知らない……」
「さぁーて、テラーさーん?」
「書けた! 今回は書けたぞ!」
「よーし見せて見ろー」
自信満々にテラーさんが見せたホワイトボードには……
「……ん?」
『ふっくらブレッドいい味だ』と、書いてあった。……あ、待って聞いたことある。語呂合わせ? だっけな?
「あー、う、うん? うん……いい……の、かなぁ? ん?」
ジュノンさんが混乱してる! す、すごいぞ塊's! ジュノンさんを混乱させられるのは個性の塊'sだけだ!
「……さ、さーて、おさく?」
「見てジュノン!」
おさくさんがバッと見せたのは、めっっっちゃ美味しそうなパンのイラスト。
「ふっくらブレッド!」
「美味しそうだねぇ侵略すされたいのかなぁ?!」
「いや、あの……」
「お、おさく……逃げよう。そうしよう」
「では問題です。希ガスってなんだっけぇ? はい答えてね?」
「えぇっと……」
「答えられるよねぇ? 分かるよね?」
こ、答えられないよ! なんでって!? 威圧(鬼)使ってるもんこの人! というか、塊'sでもこんなになるのを僕らにやってたの?!
「はーい時間切れー。
周期表18族の元素。単原子分子として空気中にわずかに存在する無色・無臭の気体。融点・沸点が非常に低い。あと希ガス元素は、価電子0で、安定な電子配置なので、化学結合をつくりにくく、化合物はほとんど存在しない。
……ね?」
「お、おう……」
「べんきょーになったなぁ……」
「よし、殺るぞ」
「たたた短期間ゴリラっ!」
「それは残像だぁ!」
ものすごい勢いで二人が逃げていき、それをジュノンさんが追いかける。それを見ながら、アイリーンさんとドロウさんが呟いた。
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