under monster the world

ツルギ

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第一章 アンダーシティの始まり

I’m waiting in the dark house.

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語り手 「前回のあらすじ。
食堂にて腹拵えをしていた7人。
その内の2人、アルディーテと龍希は
この謎過ぎる世界について話していた。
アルディーテが能也の作り話に関しての事で心当たりのある人物を探そうと、
5人に内緒で地下に行くことに。
そして、そこに行くと…
なんと、アルディーテの夫であり能也のひいひいひいおじいちゃんでもある人…
信人と出会った。
そんな中、
2人が急に居なくなったことを不思議に思った能也は、
4人に内緒でパスワードの謎を解き、
2人の元へ…
そして食堂へ戻った後、
全体がギクシャクとした空気に包まれる…
果たして、7人の運命は…?!」

【食堂】

アルデ 「…」
アルデ (どうしよう、
私が内緒で龍希さんと話してたせいで空気がどんよりしてきた…
切り替えようとしても、
この状態じゃ無理っぽいし…
最初にここに着いた時みたいに叱っても、
この状態じゃあもっと悪化する…
どうしたらいいんだろう…)

(手紙が落ちる)

アルデ 「…?手紙?
一体何処から…」
(急に手紙が空中から降ってきた?
なんで…?
取り敢えず開いてみよう。)

『Дорогой, за
потерянных птичек.Всем привет. Мир, в котором нет различия между днем и ночью, должен быть болезненным... Он должен быть болезненным... Я дам тебе что-то хорошее для тебя. Тем не менее, я отдам его вам после того, как доберусь до дома в клетке, где я нахожусь. ...О, извините. Мистер Алдит, вы единственный, кто сейчас в ваших руках. Затем, пожалуйста, покажите письмо 6 людям и приходите с менее чем 4 людьми и более чем 5 людьми. Искренне, от ангела
(拝啓、迷える小鳥達へ。どうも、皆さん。昼夜の区別もつかない世界はさぞ苦しいでしょう…お辛いことでしょう…そんな皆さんに、私がいい物を差し上げましょう。ただし、それは私の居る檻の館に辿り着いてから差し上げますので。…あっ、失礼しました。今お手に渡ってるのはアルディーテさん、貴方だけでしたね。では、お手紙を6人に見せ、4人未満、5人以上で来てください。敬具、天使より)』

アルデ (4人未満、5人以上…?
しかも何故ロシア語…?
天使…?
どういう事…?)
アルデ「皆!
この手紙を見て欲しいんだけど…」

のうや 「また変な言語…」

こうすけ 「ロシア語でしょ?」

アルデ 「そうです。」

しずく 「館…?」

れいか 「…怖そうだから私達は行かない」

アルデ 「わかりました。
近くに私の家があるので、
そこで休んでもらいましょうか。」

2人 「わかりました~」

アルデ 「私は一旦、
この2人を家に連れていきますので、
4人は館の手がかりになりそうなものを見つけて下さい。」

3人 「了解!」

【謎解き探索チーム】

のうや 「行けって言われたのはいいんだけど…
どうやってそこに辿り着けと…?」

こうすけ 「マップかなんか渡してくれるかなと思ったんだけど…
それも自力で見つけろってか…」

りゅうき 「まぁまぁ、自力で探してこそ探索は楽しいっていうか!」

3人 「好きで探索してる訳じゃないです!!」

りゅうき 「なんか、ごめん。」

(しばらく歩いて)

のうや 「そういえば累木、
なんでライト持ってるんだ?」

るき 「館に来てから使えるかなって。」

のうや 「なるほど。
…Light、」

るき 「?」

のうや 「ほらここ、
黄緑のスプレーかなんかで書いたんだろうと思うけど…
Lightは右?右に行けってことか。」

るき 「多分、ライトを照らしながら右に行けってことじゃない?
ちょうど右の所見たらだいぶ暗いし。」

こうすけ 「ほんとだ!」

りゅうき 「Lightは日本語に直すと右になるからね。」

のうや 「でかしたっ!」

るき 「へへっ!」

(右に曲がる)

こうすけ 「ん?また何か書いてあるぞ?」

のうや 「これはドクロのマークだね…
もしかしたらこの先、
行ったら危険なのかもね。」

こうすけ 「…!!脅かすなよ…」

のうや 「あぁ、ごめん!」

るき 「またなにか書いてあるよ!」

『Опасность(危険)
Берегись креста(十字架に気をつけろ)
Следите за тестом дома(館の試練に気をつけろ)』

こうすけ 「ロシア語だな…
それぞれ、『危険』
『十字架に気をつけろ』
『館の試練に気をつけろ』
と書いてある。
十字架はイエス・キリストの事でイエス・キリストの磔刑と復活、
そして人類への救いの象徴だから…
十字架に張り付けになり、
なにかの生贄になるかもしれないから気をつけろということか…?」

のうや 「十字架に張り付けられて知らぬ間に生贄として死ぬ…か、
そんな死に方はしたかないな。」

(しばらく歩く)

るき 「あっ、またロ、ロシア語、
だったっけ?
…それで何か書いてあるよ!」

『Если ты зашел так далеко, ничего не поделаешь
(ここまで来てしまったのなら仕方がない)
Зажгите переднюю часть(Lightで前を照らせ)
Здание появится там
(そこに館は現れる)』

るき 「ライト…はい。照らした!」

こうすけ 「お、建物っぽいのがハッキリと見えてきたぞ!」

のうや 「古めの館みたいだね。」

こうすけ 「…お化けでないといいんだけど。」

のうや 「ははっ!まるで子供だなw」

こうすけ 「う、うっさい!!」

【家へ連れていくチーム】

アルデ 「…」

れいか 「どうしたんですか?
紙ばっか見て…」

アルデ 「いや、なんでもないですよ。」
アルデ(館…
ロシア語、天使…
天使の字、キリル文字…
そして、キリスト教と天使…
天使は神の使い…
似てるようで違う、
アウフヘーベンな考え方だけど…

この世界では、冥死廻変者(めいしかいへんしゃ)という
前世の記憶が残る人や
長生きする人が10人居ると言う伝説があって、
その内の一人が私。
何故か…
それは私がギリシャ神話におけるアフロディーテとアルテミスの中間の人間だったから。
つまり、2つの神様の思考を持っている並外れた人間ということ。
だから正体を隠してあの子達に謎を解かせた謎解きも、
パスワードの時の謎解きも、
ギリシャ神話やイギリス、ローマ数字を使った。
…もし、手紙を送って来た人が10人の内の一人で、
ギリシャ神話における死に関係するのなら、
タナトスかサリエルかハーデースの内の2つを掛け合わせた人物のはず。
そして、一度この目で会っていたはず。
でも…大分昔の話だから覚えていないわね。
名前も顔も。)

アルデ 「ここです。」

2人 「お~!!
めっちゃ豪邸みたいな感じだ~!!」

アルデ 「ここの世界の雰囲気には似合ってないですけどね…」

(アルデの部屋)

しずく 「本が沢山置いてありますね…
この世界のことですか?」

アルデ 「実は違います。」

2人 「えっ?」

アルデ 「これは、表世界に居た時に誰かがくれた、
…歴史書とか、哲学の本とかですね。」

2人 「へぇ…」

アルデ 「この世界にも本はありましたが、
この世界の時代1100年の歴史の中の約100年前。
表世界でいえば1920年代程の事ですが…
戦争が起きて、今まで造り上げてきた文化や文明が一気に崩れ…
この世界は、このようにして崩壊してしまったんです。」

れいか 「そんな…」

しずく 「この世界でも戦争はあったんですね…」

アルデ 「裏世界にしろ、表世界とほぼ平行に時間が進んでいますから…
ちょっと次元が違う難しい話になっちゃいましたね…
…私は今から、館の方へ行きますので。」

2人 「わかりました。」

(家へ連れていくチーム 班長アルデ
謎解き探索チームと合流する為 離脱)

【謎解き探索チーム】

のうや 「…」

こうすけ 「…」

るき 「…」

りゅうき 「…」

天使 「…ふふふっ、哀れなものだねぇ…
自分から罠にかかって生贄となるなんて…
実に哀れだ。」

アルデ 「はぁ、はぁ、はぁ、」

天使 「アルディーテが来る…とりあえず身を隠し、この手紙を置いておこう。
ふっふっふ…」

アルデ 「…あれ?皆はどこ…?
お~い!能也さん!!
耕助さん!!
累木さん!!!
龍希さん!!!!
居るなら返事して下さい!!!!
ま、まさか…
…ん?手紙…?
…!?」

『Я уже позаботился о четырех ваших товарищах.

Если вы хотите, чтобы я вернул его, вы можете разгадать тайну самостоятельно!!!!!!
(君の連れの4人は僕が預かった。
返して欲しければ君一人でこの謎を解いてみよ!!!!!!)』

『あ ○、□、()、゛、吉、はちみつ
い ゐ、ノ、鵜、¥0、鷹
う 上、木、剣 、信じる
え なし
お ?、木、いね、ほうき
か (富士山、木、月、正しい、三角
き 木、丸、森、 右、花
く ︿ 、スペード、木、大丸、子葉
け なし
こ まる、走る、森、サッカーボール、楓の葉』

アルデ 「やけに記号や絵が多いし、
それぞれの一つの文字を当てはめるって訳でもないし…
この文字で人物を当てろって事ね。
天使さん、いや冥死廻変者の内の一人の神よ…
手薬煉引いて待ってなさい!!!!!!」

続く
____________________
【次回予告】

?「謎の天使はアルディーテに謎解きの挑戦状を叩き込んだ。
その謎解きは昔の人物が暗号化されているらしい…
まったく、歴史の人物を謎解きに使うなど
けしからん。
我が其方に赴き、その天使とやらの相手を致そう。
『運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり』
いざ往かん!!」

語り手 「ちょっ!?誰だか知らないけど、勝手に出番奪わないでくれよ!!!!
取り敢えず、

次回、第六話
「The Japanese general is the opponent!!!!」
お楽しみにっ!」
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