お嬢様の“専属”

ユウキ

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逆ギレされました

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「そんな訳は…!しかし、一度も誘わないなどっ」

「聞いておりまして?
 最初に“殿下方と予定があるからそんなの行かないわ”と言い断られたのは彼女でしてよ?」


分が悪くなったダリウス様は、唸り声を上げて後方の仲間に守られているロティ嬢を見つめた。

ロティ嬢は「そんな事言ってないわ、信じて…!」と目を潤ませながら首を横に振っているが。


「噂に関してもですわ。
貴方はあの複数の男性に嬉しそうに触れられている光景を、王宮で見たらどう思いますの?
何も知らない方が見たら、それ相応に言われるのは仕方のない事ではなくて?
まして1番に目を引く王族である殿下が中に居ますのよ?
お諫めしても聞く耳を持たなかった皆様の失態を、私のせいにしないでくださいますか?」


少しは客観的に見られるようになったのか、視線をうろつかせたダリウス様は、周りを見渡して周囲からの視線の意味に気づき、しどろもどろに口籠った。

リリアンナ様の指摘に、ロドヴィック殿下とセジュール様は、ロティ嬢から手を離し、心持ち距離を取った。

リリアンナ様優位の状況に焦り苛立ったロドヴィック殿下が大声を張り上げる。


「ええい、小うるさい女が!アレコレと言い逃れおって!
先日ロティに危害を加えた事は明白なのだ!
未来の王族の命を狙った罪人だ!捕らえろ!!」


無理やりな理論を振りかざすが、“罪人だ”の言葉にハッとして勢いを取り戻したダリウス様は、ロドヴィック殿下の指示で、リリアンナ様の細い体を組み伏せんとし、体と共に勢いよく大きな手が突き出された。
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