お嬢様の“専属”

ユウキ

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半年が経ちました

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それから半年を過ぎた頃、ライバッハ侯爵夫妻とリリアンナは、王宮へ呼び出されていた。


「お母様、謁見の間で無いのですね」

「ええ、非公式と聞いたわ」


豪奢な応接室前へ案内されると、侯爵夫妻とリリアンナは入室の許可を待ち、静かに開かれた扉から中へ進んだ。


中に入ると、焦げ茶色の重厚なローテーブルを中心に、革張りのソファーセットが配置してあり、右側の奥、一人がけのソファーには、陛下が座っていた。

扉を背にした4人がけのソファーには別に呼ばれたのか二人、座っているようだった。


「よく来た」


気軽に声を掛けてくれた陛下に促されて、先に挨拶をしようとしたが、先客も立って振り返った。

皆、先客を目にすると驚きに固まる。


先客の一人が、久しぶりに見た私だったからだろう。

そんな侯爵一家の反応を楽しそうに見た陛下は、紹介をした。


「こちらは隣国、フォース国のテルツァ公爵と、そのご子息だ。テルツァ殿、こちらがライバッハ侯爵だ」

「初めまして、ライバッハ侯爵。テルツァ公爵当主、ガブリエルです。この度はお会いできて光栄です」

「初めまして、テルツァ公爵。
こちらこそ、お会いできて光栄でございます。
ライバッハ侯爵当主、マーヴィンです。
こちらが妻ヴィオレッタ、そして娘のリリアンナです」


お互い一通りの礼を交わし合い、ソファーへそれぞれ座り直すと、改めて視線を交わし合った。


「いやなに、あの娘の妄言を信じたわけでは無いのだが、そう言えば隣国の夜会に参加した際に見たテルツァ公爵とよく似ていると思い出してな。
友好国でもあるし、調査ついでに隣国へ行かせてみたのだよ」
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