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~離別~
聖獣の友達
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ユグドラシルは適当な服に着替えると、転移魔法で森に出かけた。自分を買ったリーヴ公爵家の迎えがくるのは昼前だと聞いている。それまでに戻ってくればいいだろう。
男爵邸から徒歩20分のところにある森。ここは図書室の本を読み尽くしたユグドラシルが見つけた秘密の場所だった。
小高い丘の上に位置するこの森には、聖獣が住んでいる。この世界では、それなりの大きさがあって魔力が濃縮されている森には聖獣が住みつく。
ユグドラシルがどうやってここを見つけたのかというと、ただ単に屋敷で暇を持て余し、探索魔法をその辺に飛ばしていたら、綺麗な魔力が濃縮されている場所……ここを見つけたのだ。
踏み慣れた小道を進み、ユグドラシルは森の奥に入っていく。
しばらく進むと、あたりに花の香りが満ちてきた。
やがて開けた場所にやってきた。ユグドラシルは何かを探すようにあたりを見回す。
この場所には大きな花畑があり、隣には小さな泉と湖もある。ここでは常にたくさんの動物たちが集まり、くつろいでいる。
その中で、一匹のうさぎがユグドラシルに気づく。森の奥で暮らす動物であれば、人を見たら逃げ出しただろう。しかしうさぎはそうしなかった。嬉しそうに鳴き声をあげながらユグドラシルに突撃してきたのだ。ユグドラシルも黙ってそれを受け止める。口元には淡い笑みが浮かんでいる。
「元気にしてた?」
ユグドラシルはうさぎを撫でながら話しかける。人間と動物の間でコミュニケーションはできないが、撫でられたうさぎは甘えるようにユグドラシルの手に頭をすりつけた。
ユグドラシルはうさぎを抱っこしたまま、お花畑の奥に移動する。そこには小さめの岩が一つある。ユグドラシルがそこに腰掛けると、それが合図だったかのように花畑にいた動物たちが続々とユグドラシルのそばに集まってきた。
それに対応するユグドラシルの顔には笑みが浮かんでいた。彼女は人に対しては感情表現があまりできなくなったが、ここへきてからは動物や聖獣に表情を変えることが多くなった。もしここに第三者がいれば、今のユグドラシルの姿は、さながら森の女神のように見えているかもしれない。
動物たちと戯れていると、聞き慣れた鳴き声と足音が聞こえた。ユグドラシルが音の方を振り返ると、そこには森から出てくる、半年前からの友人の姿があった。
「ポッポ!」
友人に会えて嬉しくて、ユグドラシルの声が弾む。
動物たちがさぁっと空けた道を通って、一匹の聖獣がユグドラシルのそばにやってくる。この森に住む聖獣、ヒッポグリフである。ちなみにポッポとは、ユグドラシルがつけたあだ名である。
「ポッポ、元気にしてた?」
『もちろん。ユールも元気にしているようだね』
聖獣は普通の動物と異なり、人と会話することができる。しかし聖獣はほとんどが人間を嫌い、人前に姿を現さない。このように人と聖獣が仲良く会話している場面は、実に青天の霹靂なのだ。
「今日で私はここを離れてしまうから、一言挨拶したかったんだ」
『そうか……ユールは今日で6歳だったな』
「転移魔法を使えばまたこれると思うけど、移動距離が長くなるから……」
『寂しくなるな………』
この森の主でもあるポッポが落ち込むと、それが動物たちにも伝染したのか、みんなしおしおとうなだれてしまった。
半年も付き合いがあった人間の友を失うのは非常に惜しかった。半年前であれば、自分は人間の友を失うことを快く受け入れただろう。だがあっさり切り捨てられないほど、ユグドラシルという少女の存在は重くなっていた。
ずっと森で暮らしていたポッポと、ずっと一人の世界に閉じこもっていたユール。この二人は共通点がありすぎるがゆえに親しくなるのも早かった。ポッポは彼女に多くの知識を教え、彼女も外の世界のことをたくさん語ってくれた。人の世に情がない彼女は、私情を交えずに客観的に世界を語る。その話は、聞いていて心地よかった。
そうしてポッポが森で動物たちと過ごしていた時間は、少しずつ彼女との時間に変わって行った。動物たちも彼女になつき、森は人知れず活気に満ちた。最初は無表情だったユールの顔も、日を追うごとに笑みが増えて行った。
聖獣であるポッポには、周辺の村や街から貢物が集まる。食物やら布も納品されてくる。いつもなら森の動物たちと食物をわけ、それでも余ったものは捨て、用途がない布や針などは捨てざるを得なかった。
しかしユールがきてからは変わった。家では満足した食事をさせてもらえない彼女と貢物の料理を分けて食べたり、入浴すらさせてもらえない彼女に花畑にある湖の水を渡して体を清めさせたり。
服がない彼女に布と針をあげて服を作らせたこともあった。糸がなかったが、ユールは無属性の魔力を糸のように長く細く具現化し、魔力の糸で服を縫ったのだ。その魔法の才能に感服したり、できた服を森の動物たちと一緒に飾ったり、ユールがきてから、ポッポは今までにないほど楽しく充実した日々を過ごしていた。
『友を失うかもしれない喪失感がこれほどのものだとは……』
「私も、せっかくできた友達なんだもの……」
それはユグドラシルとて同じだった。
人間に疎まれ続けたユグドラシルが、唯一見つけた安寧の地。そこでできた聖獣の友達。甘えてきてくれる動物たち。人間にはもらえなかったものを全てくれた。自分に笑うことの素晴らしさを今一度教えてくれた。そんな大切な存在を、ユールは永遠に覚えていたいと思った。
しかしユールがこれから向かう場所は、国の南。この西の辺境からは遠く離れている。それ程遠いところから転移できるほど、ユールの魔法は完全ではない。
『ユール、どうしてもここまで飛んでこれないのなら、クリステル渓谷にいるスフィンクスを訪ねて欲しい。クリステル渓谷は君がこれから行く場所の近くにある』
「スフィンクス?」
『そうだ、スフィンクスだ。彼は私とは長い知り合いでね、彼に頼めば私と連絡を取ることは可能だろう』
「でも、嫌われちゃったらどうしよう?」
『大丈夫だ。そうならないようにこれをあげるよ』
そう言ってポッポは、どこからか小さなブレスレットを取り出してユールに差し出した。花の模様が彫られた、シンプルな銀色のブレスレットだ。
ポッポはさらに自分の翼から羽を一本抜いてブレスレットに乗せた。するとブレスレットは光り輝き、羽はブレスレットに吸い込まれて行った。
「これは?」
『これをスフィンクスに見せれば、君と敵対することはないはずだ。まだ君は力不足だが、これからもずっと力を伸ばして行けば、いずれこの羽で私を召喚できるようになる』
「本当!?」
ガバッとユグドラシルは顔をあげる。ポッポはコクリと頷いてくれた。
『そのブレスレットは私が持っている忠誠の腕輪。それを与えたことは、君を私の本当の友として認めたということだ。使いこなせる魔力を手に入れれば、持っている腕輪の数だけ聖獣を召喚することができるようになる』
ユグドラシルはブレスレットに視線を落とす。すごいブレスレットのようです、これ。
「ありがとう。私、頑張るね」
『ああ。その日を楽しみに待ってるよ』
そのあとはいつものように時間を過ごした。動物たちと戯れたり、ポッポと話ししたり、背中に乗って空を飛んだり、湖の水をもらって体を清めたり、一緒に貢物の料理を食べたり。
いつもと違ったのは、去り際にポッポと動物たちが、木で編んだ巨大な籠を渡してきたことだった。中には色とりどりの料理がいっぱい詰まっていた。いつから溜めていたんだろう?
『この食べ物たちには私の力を込めてある。ユールと、ユールが認めた人以外には食べられないから』
ヒッポグリフには特定空間の時間を止める力がある。この籠の中の食料は永遠に腐らないのだ。ぱっと見大人100人が数年食べつなげるほどの量はあった。もしかして半年前から溜めていた?
「こんなにたくさん……ありがとう、大事に食べるね」
名残惜しかったが、そろそろ戻らないと昼前の迎えに間に合わなくなる。ユグドラシルはもらった籠を異次元収納に入れ、ポッポや動物たちと再会の約束を交わして森を出た。
男爵邸から徒歩20分のところにある森。ここは図書室の本を読み尽くしたユグドラシルが見つけた秘密の場所だった。
小高い丘の上に位置するこの森には、聖獣が住んでいる。この世界では、それなりの大きさがあって魔力が濃縮されている森には聖獣が住みつく。
ユグドラシルがどうやってここを見つけたのかというと、ただ単に屋敷で暇を持て余し、探索魔法をその辺に飛ばしていたら、綺麗な魔力が濃縮されている場所……ここを見つけたのだ。
踏み慣れた小道を進み、ユグドラシルは森の奥に入っていく。
しばらく進むと、あたりに花の香りが満ちてきた。
やがて開けた場所にやってきた。ユグドラシルは何かを探すようにあたりを見回す。
この場所には大きな花畑があり、隣には小さな泉と湖もある。ここでは常にたくさんの動物たちが集まり、くつろいでいる。
その中で、一匹のうさぎがユグドラシルに気づく。森の奥で暮らす動物であれば、人を見たら逃げ出しただろう。しかしうさぎはそうしなかった。嬉しそうに鳴き声をあげながらユグドラシルに突撃してきたのだ。ユグドラシルも黙ってそれを受け止める。口元には淡い笑みが浮かんでいる。
「元気にしてた?」
ユグドラシルはうさぎを撫でながら話しかける。人間と動物の間でコミュニケーションはできないが、撫でられたうさぎは甘えるようにユグドラシルの手に頭をすりつけた。
ユグドラシルはうさぎを抱っこしたまま、お花畑の奥に移動する。そこには小さめの岩が一つある。ユグドラシルがそこに腰掛けると、それが合図だったかのように花畑にいた動物たちが続々とユグドラシルのそばに集まってきた。
それに対応するユグドラシルの顔には笑みが浮かんでいた。彼女は人に対しては感情表現があまりできなくなったが、ここへきてからは動物や聖獣に表情を変えることが多くなった。もしここに第三者がいれば、今のユグドラシルの姿は、さながら森の女神のように見えているかもしれない。
動物たちと戯れていると、聞き慣れた鳴き声と足音が聞こえた。ユグドラシルが音の方を振り返ると、そこには森から出てくる、半年前からの友人の姿があった。
「ポッポ!」
友人に会えて嬉しくて、ユグドラシルの声が弾む。
動物たちがさぁっと空けた道を通って、一匹の聖獣がユグドラシルのそばにやってくる。この森に住む聖獣、ヒッポグリフである。ちなみにポッポとは、ユグドラシルがつけたあだ名である。
「ポッポ、元気にしてた?」
『もちろん。ユールも元気にしているようだね』
聖獣は普通の動物と異なり、人と会話することができる。しかし聖獣はほとんどが人間を嫌い、人前に姿を現さない。このように人と聖獣が仲良く会話している場面は、実に青天の霹靂なのだ。
「今日で私はここを離れてしまうから、一言挨拶したかったんだ」
『そうか……ユールは今日で6歳だったな』
「転移魔法を使えばまたこれると思うけど、移動距離が長くなるから……」
『寂しくなるな………』
この森の主でもあるポッポが落ち込むと、それが動物たちにも伝染したのか、みんなしおしおとうなだれてしまった。
半年も付き合いがあった人間の友を失うのは非常に惜しかった。半年前であれば、自分は人間の友を失うことを快く受け入れただろう。だがあっさり切り捨てられないほど、ユグドラシルという少女の存在は重くなっていた。
ずっと森で暮らしていたポッポと、ずっと一人の世界に閉じこもっていたユール。この二人は共通点がありすぎるがゆえに親しくなるのも早かった。ポッポは彼女に多くの知識を教え、彼女も外の世界のことをたくさん語ってくれた。人の世に情がない彼女は、私情を交えずに客観的に世界を語る。その話は、聞いていて心地よかった。
そうしてポッポが森で動物たちと過ごしていた時間は、少しずつ彼女との時間に変わって行った。動物たちも彼女になつき、森は人知れず活気に満ちた。最初は無表情だったユールの顔も、日を追うごとに笑みが増えて行った。
聖獣であるポッポには、周辺の村や街から貢物が集まる。食物やら布も納品されてくる。いつもなら森の動物たちと食物をわけ、それでも余ったものは捨て、用途がない布や針などは捨てざるを得なかった。
しかしユールがきてからは変わった。家では満足した食事をさせてもらえない彼女と貢物の料理を分けて食べたり、入浴すらさせてもらえない彼女に花畑にある湖の水を渡して体を清めさせたり。
服がない彼女に布と針をあげて服を作らせたこともあった。糸がなかったが、ユールは無属性の魔力を糸のように長く細く具現化し、魔力の糸で服を縫ったのだ。その魔法の才能に感服したり、できた服を森の動物たちと一緒に飾ったり、ユールがきてから、ポッポは今までにないほど楽しく充実した日々を過ごしていた。
『友を失うかもしれない喪失感がこれほどのものだとは……』
「私も、せっかくできた友達なんだもの……」
それはユグドラシルとて同じだった。
人間に疎まれ続けたユグドラシルが、唯一見つけた安寧の地。そこでできた聖獣の友達。甘えてきてくれる動物たち。人間にはもらえなかったものを全てくれた。自分に笑うことの素晴らしさを今一度教えてくれた。そんな大切な存在を、ユールは永遠に覚えていたいと思った。
しかしユールがこれから向かう場所は、国の南。この西の辺境からは遠く離れている。それ程遠いところから転移できるほど、ユールの魔法は完全ではない。
『ユール、どうしてもここまで飛んでこれないのなら、クリステル渓谷にいるスフィンクスを訪ねて欲しい。クリステル渓谷は君がこれから行く場所の近くにある』
「スフィンクス?」
『そうだ、スフィンクスだ。彼は私とは長い知り合いでね、彼に頼めば私と連絡を取ることは可能だろう』
「でも、嫌われちゃったらどうしよう?」
『大丈夫だ。そうならないようにこれをあげるよ』
そう言ってポッポは、どこからか小さなブレスレットを取り出してユールに差し出した。花の模様が彫られた、シンプルな銀色のブレスレットだ。
ポッポはさらに自分の翼から羽を一本抜いてブレスレットに乗せた。するとブレスレットは光り輝き、羽はブレスレットに吸い込まれて行った。
「これは?」
『これをスフィンクスに見せれば、君と敵対することはないはずだ。まだ君は力不足だが、これからもずっと力を伸ばして行けば、いずれこの羽で私を召喚できるようになる』
「本当!?」
ガバッとユグドラシルは顔をあげる。ポッポはコクリと頷いてくれた。
『そのブレスレットは私が持っている忠誠の腕輪。それを与えたことは、君を私の本当の友として認めたということだ。使いこなせる魔力を手に入れれば、持っている腕輪の数だけ聖獣を召喚することができるようになる』
ユグドラシルはブレスレットに視線を落とす。すごいブレスレットのようです、これ。
「ありがとう。私、頑張るね」
『ああ。その日を楽しみに待ってるよ』
そのあとはいつものように時間を過ごした。動物たちと戯れたり、ポッポと話ししたり、背中に乗って空を飛んだり、湖の水をもらって体を清めたり、一緒に貢物の料理を食べたり。
いつもと違ったのは、去り際にポッポと動物たちが、木で編んだ巨大な籠を渡してきたことだった。中には色とりどりの料理がいっぱい詰まっていた。いつから溜めていたんだろう?
『この食べ物たちには私の力を込めてある。ユールと、ユールが認めた人以外には食べられないから』
ヒッポグリフには特定空間の時間を止める力がある。この籠の中の食料は永遠に腐らないのだ。ぱっと見大人100人が数年食べつなげるほどの量はあった。もしかして半年前から溜めていた?
「こんなにたくさん……ありがとう、大事に食べるね」
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