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~領地改革~
兄
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少年は焦っていた。双子の妹の命が、今にも消えそうになっていたから。
だからこそ、少年の人生は変われたのだろう。
その思いがなければ、彼はきっと、彼女とめぐり合うことはなかっただろうから。
ヴァルハラ地方の、魔の森に一番近いところにある街、ブラズニル。そこはかつて国内最大の交易都市として栄えていたが、それも数百年も前の話。
今のブラズニルは、落ちるところまで落ちた街だった。収入を失い、生活は苦しくなって行き、疫病が流行り、逃げ場すらなく、住人はここで死を待つ他なかった。だってここを出たところで、別の街に行ったところで同じだから。
ヴァルハラ地方は陸の孤島だ。外部とのつながりは全て途絶え、外の情報を入手することも、こちらの声を外に届けることもできない。
金の流動や人の欲望すらも消え、裏社会の暗躍すら起こらない、完全に見捨てられた地方、それが今のヴァルハラだった。
その日も、いつものように虚無に包まれた一日がすぎるのだと思っていた。少年だけでなく、街の誰もがそう思っただろう。
だけど、その日はいつもと違う光景が街には現れた。
魔の森によってヴァルハラが隔絶されて数百年、来客は一人もいない。Sランク冒険者であればあの森を越えられそうだが、メリットもないから誰もヴァルハラには立ち入らないのだ。
だがその日、ブラズニルの中央通りを、白い馬車と二頭の馬が走って行った。少年は病床の妹のそばで、窓からその光景を眺めながら呆然としていた。
見るからに品位のある馬車だった。決して豪華ではないが、貧困のどん底にいる少年たちには大層お高い馬車に見えた。
どこぞの貴族の馬車だと直感的に悟った。
今、この街はひどい疫病が流行している。少年はかかっていないが、妹は感染してしまって苦しんでいる。他にもたくさんの人たちが死の淵をさまよっている。ただでさえ減りに減った人口が、さらにその数を減らしていた。
通りの先に消えて行く馬車を眺めながら、少年はふと思った。貴族なら、妹の病気を治せる薬を持っているのではないか?と。
思い立ったら動かずにはいられなかった。少年は慌てて家を飛び出し、痩せ細っている体を鞭打って馬車の消えた先へ走る。
やがて瓦礫に囲まれた広場に、さっきの馬車を見つけた。
馬車の周りには人がいた。少年と同い年に見える、これまた少年と同じ黒髪に黒い目の少年と、その横に綺麗な金髪をサイドテールにした灰色の瞳の少女が立っていた。
何か話しているようだったけど、遠くて全然聞こえない。少年が優しい笑みを浮かべながら少女の頭を撫で、撫でられた少女の方は頬を染めてモジモジしている。 ……砂糖を吐きそうな光景だ。
目の前でイチャつくのを見せられるのは精神的にきつい。少年は目をつむってしばらく待った。すると小さな足音が遠ざかって行くのを聞いた。
目を開くと、少女の方が瓦礫の山の奥に消えて行くところだった。少年の方も馬車の裏側に回り込んでいた。
誰も見ていない今がチャンスなのでは!?少年は隠れていた場所からそっと出て、忍び足で馬車に近づく。少年も少女もいない。
馬車までたどり着き、あとは馬車に潜り込んで漁るだけだ。少年が馬車のドアに手をかけ、開けようとした時、グイッと後ろから首根っこをつかまれた。
「いっ……!」
「盗みは良くないですよ」
変に髪も一緒に引っ張られて、痛みに声をあげると、背後から涼やかな少年の声が聞こえてきた。振り向けば、やっぱり黒髪の少年がそこにいた。さっきまでどこにもいなかったのに!
「う、うるさい!俺はやらなきゃいけないんだ」
「何を?」
「お前には関係ない!いいとこのボンボンにはわからないんだ!」
「ふぅーん……いいとこのボンボン、か……本当にそうだったらよかったのにね」
そうつぶやいた黒髪の少年の声は、思った以上に暗かった。思わず次に言おうとしていた言葉を飲み込んでしまった。なんで、自分たちよりいい生活をしてきただろう彼が、そんな顔をするのだろうか。
「ま、どっちにしろ盗みは良くない。うちの主人が帰ってくるまでここで待っててもらうよ」
「っ!俺は帰る!」
「待ってた方がいいと思うけど?君のその目的とやらのためにもさ」
「っ……知ったような口を利くんじゃねえ……!」
「……ふ、そうだな」
クスッと黒髪の少年は笑い、少年をつかんでいた手を離した。慌てて距離をとって黒髪の彼を睨んでも、彼はどこか遠い目をしながら微笑むだけだった。その顔は、どこか自嘲に似た色をしていた。
なぜか逃げる気力も失せ、少年はこの場にとどまることにした。
少しすれば少女の方が戻ってきた。
「あれ?テオ、私が薪を集めに行ってる間に新しい友達でも作ったの?」
「友達ではないけどね。ユール様に面会希望だって」
「面会ぃ?恵んでくださいって?」
「さあね?目的があるみたいだけど」
「ふぅーん。ユール様を傷つけないなら私は構わないわ」
「知ってる。だから俺が見てるんじゃん」
テオと呼ばれた黒髪の少年は屈託なく笑う。少年が、もうとっくの昔にやり方すら忘れてしまった笑顔だった。
そのあとも二人の会話を盗み聞きつつ、彼らの主人とやらが帰ってくるのを待った。二人の会話で、少女の方はノルンという名前だということが判明した。
「ただいまー」
「あ、おかえりなさい、ユール様」
テオのそんな声にパッと顔をあげる。彼らの主人が帰ってきたのだろう。少年は文句の一つか二つか投げつけたかった。彼は貴族が嫌いだった。ここまで地方が荒廃していたのに、外にいる貴族はなんの行動も起こしてはくれなかった。この地方を、ここに住む自分たちを、最初から切り捨てたから。
「……誰?」
それがその人間の口から出た、少年に対する最初の言葉だった。
柄の悪い男なんじゃないかと想像していた。傲慢で、意地悪で、平民を草のように思っているような人間。それが少年の中の貴族の形だった。だから少年は衝撃のあまり動けなくなった。
こっちをまっすぐに見つめてくる美しい水色の瞳が眩しかった。若干曇り気味の空のほのかな光に輝く銀色の髪は床まで流れている。白く透き通る肌、ありえないほど整った顔、その顔の半分を隠している長い銀髪の下に右目があるのだろう。
その少女はあまりに美しかった。人ではないようにすら思えてくる。
こんな、こんな幼い少女が彼らの主人だと言うのか?少年自身やテオ、ノルン、少女の後ろからついてきた三人の少女よりも年下に見えるこの少女が、本当に……。
「ふーん……盗みを働こうとしたんだ」
「っ!」
「なんで?」
「あんたには関係ないだろ」
「なんで?」
「どうせ言ったって処罰するんだろ?」
「なんで?」
「…………なんだよ」
「なんで?」
「だから……」
「なんで?」
「………」
……なんなんだこの子は?全く持って読めない。向こうの調子にのせられている自覚はあるが、こんな問答を続けているうちに段々と隠すことがどうでも良くなってきた。
「……妹を、助けるためだ」
「ああ……流行り病ね」
「あんたら、いい身なりだから貴族だと思って。貴族なら、妹を治す薬を持ってるんじゃねえかと思ったんだ」
正直に答えて、少年は目の前の銀色の少女を見上げる。銀色の少女は感情の読めない眼差しでこっちを見ていた。その姿は自我のない人形のように思えてくる。
「どうします?ユール様」
「……どうしよう?」
「彼に手を貸すなら、少なくともこの街の人間は連帯して全員助けないといけないでしょうね」
ノルンが銀色の少女をユールと呼び、ユールと呼ばれた少女はテオとよくわからないことを話している。なぜ妹を助けたら、彼らに街の人も全員助ける必要があるんだ?
「とりあえず、名前を聞いてもいい?私はユール。正式名称ユグドラシル・リーヴ。あなたは?」
「……フレイ、だ」
己の名前を告げ、フレイは今一度ユールの瞳を見つめ返した。
だからこそ、少年の人生は変われたのだろう。
その思いがなければ、彼はきっと、彼女とめぐり合うことはなかっただろうから。
ヴァルハラ地方の、魔の森に一番近いところにある街、ブラズニル。そこはかつて国内最大の交易都市として栄えていたが、それも数百年も前の話。
今のブラズニルは、落ちるところまで落ちた街だった。収入を失い、生活は苦しくなって行き、疫病が流行り、逃げ場すらなく、住人はここで死を待つ他なかった。だってここを出たところで、別の街に行ったところで同じだから。
ヴァルハラ地方は陸の孤島だ。外部とのつながりは全て途絶え、外の情報を入手することも、こちらの声を外に届けることもできない。
金の流動や人の欲望すらも消え、裏社会の暗躍すら起こらない、完全に見捨てられた地方、それが今のヴァルハラだった。
その日も、いつものように虚無に包まれた一日がすぎるのだと思っていた。少年だけでなく、街の誰もがそう思っただろう。
だけど、その日はいつもと違う光景が街には現れた。
魔の森によってヴァルハラが隔絶されて数百年、来客は一人もいない。Sランク冒険者であればあの森を越えられそうだが、メリットもないから誰もヴァルハラには立ち入らないのだ。
だがその日、ブラズニルの中央通りを、白い馬車と二頭の馬が走って行った。少年は病床の妹のそばで、窓からその光景を眺めながら呆然としていた。
見るからに品位のある馬車だった。決して豪華ではないが、貧困のどん底にいる少年たちには大層お高い馬車に見えた。
どこぞの貴族の馬車だと直感的に悟った。
今、この街はひどい疫病が流行している。少年はかかっていないが、妹は感染してしまって苦しんでいる。他にもたくさんの人たちが死の淵をさまよっている。ただでさえ減りに減った人口が、さらにその数を減らしていた。
通りの先に消えて行く馬車を眺めながら、少年はふと思った。貴族なら、妹の病気を治せる薬を持っているのではないか?と。
思い立ったら動かずにはいられなかった。少年は慌てて家を飛び出し、痩せ細っている体を鞭打って馬車の消えた先へ走る。
やがて瓦礫に囲まれた広場に、さっきの馬車を見つけた。
馬車の周りには人がいた。少年と同い年に見える、これまた少年と同じ黒髪に黒い目の少年と、その横に綺麗な金髪をサイドテールにした灰色の瞳の少女が立っていた。
何か話しているようだったけど、遠くて全然聞こえない。少年が優しい笑みを浮かべながら少女の頭を撫で、撫でられた少女の方は頬を染めてモジモジしている。 ……砂糖を吐きそうな光景だ。
目の前でイチャつくのを見せられるのは精神的にきつい。少年は目をつむってしばらく待った。すると小さな足音が遠ざかって行くのを聞いた。
目を開くと、少女の方が瓦礫の山の奥に消えて行くところだった。少年の方も馬車の裏側に回り込んでいた。
誰も見ていない今がチャンスなのでは!?少年は隠れていた場所からそっと出て、忍び足で馬車に近づく。少年も少女もいない。
馬車までたどり着き、あとは馬車に潜り込んで漁るだけだ。少年が馬車のドアに手をかけ、開けようとした時、グイッと後ろから首根っこをつかまれた。
「いっ……!」
「盗みは良くないですよ」
変に髪も一緒に引っ張られて、痛みに声をあげると、背後から涼やかな少年の声が聞こえてきた。振り向けば、やっぱり黒髪の少年がそこにいた。さっきまでどこにもいなかったのに!
「う、うるさい!俺はやらなきゃいけないんだ」
「何を?」
「お前には関係ない!いいとこのボンボンにはわからないんだ!」
「ふぅーん……いいとこのボンボン、か……本当にそうだったらよかったのにね」
そうつぶやいた黒髪の少年の声は、思った以上に暗かった。思わず次に言おうとしていた言葉を飲み込んでしまった。なんで、自分たちよりいい生活をしてきただろう彼が、そんな顔をするのだろうか。
「ま、どっちにしろ盗みは良くない。うちの主人が帰ってくるまでここで待っててもらうよ」
「っ!俺は帰る!」
「待ってた方がいいと思うけど?君のその目的とやらのためにもさ」
「っ……知ったような口を利くんじゃねえ……!」
「……ふ、そうだな」
クスッと黒髪の少年は笑い、少年をつかんでいた手を離した。慌てて距離をとって黒髪の彼を睨んでも、彼はどこか遠い目をしながら微笑むだけだった。その顔は、どこか自嘲に似た色をしていた。
なぜか逃げる気力も失せ、少年はこの場にとどまることにした。
少しすれば少女の方が戻ってきた。
「あれ?テオ、私が薪を集めに行ってる間に新しい友達でも作ったの?」
「友達ではないけどね。ユール様に面会希望だって」
「面会ぃ?恵んでくださいって?」
「さあね?目的があるみたいだけど」
「ふぅーん。ユール様を傷つけないなら私は構わないわ」
「知ってる。だから俺が見てるんじゃん」
テオと呼ばれた黒髪の少年は屈託なく笑う。少年が、もうとっくの昔にやり方すら忘れてしまった笑顔だった。
そのあとも二人の会話を盗み聞きつつ、彼らの主人とやらが帰ってくるのを待った。二人の会話で、少女の方はノルンという名前だということが判明した。
「ただいまー」
「あ、おかえりなさい、ユール様」
テオのそんな声にパッと顔をあげる。彼らの主人が帰ってきたのだろう。少年は文句の一つか二つか投げつけたかった。彼は貴族が嫌いだった。ここまで地方が荒廃していたのに、外にいる貴族はなんの行動も起こしてはくれなかった。この地方を、ここに住む自分たちを、最初から切り捨てたから。
「……誰?」
それがその人間の口から出た、少年に対する最初の言葉だった。
柄の悪い男なんじゃないかと想像していた。傲慢で、意地悪で、平民を草のように思っているような人間。それが少年の中の貴族の形だった。だから少年は衝撃のあまり動けなくなった。
こっちをまっすぐに見つめてくる美しい水色の瞳が眩しかった。若干曇り気味の空のほのかな光に輝く銀色の髪は床まで流れている。白く透き通る肌、ありえないほど整った顔、その顔の半分を隠している長い銀髪の下に右目があるのだろう。
その少女はあまりに美しかった。人ではないようにすら思えてくる。
こんな、こんな幼い少女が彼らの主人だと言うのか?少年自身やテオ、ノルン、少女の後ろからついてきた三人の少女よりも年下に見えるこの少女が、本当に……。
「ふーん……盗みを働こうとしたんだ」
「っ!」
「なんで?」
「あんたには関係ないだろ」
「なんで?」
「どうせ言ったって処罰するんだろ?」
「なんで?」
「…………なんだよ」
「なんで?」
「だから……」
「なんで?」
「………」
……なんなんだこの子は?全く持って読めない。向こうの調子にのせられている自覚はあるが、こんな問答を続けているうちに段々と隠すことがどうでも良くなってきた。
「……妹を、助けるためだ」
「ああ……流行り病ね」
「あんたら、いい身なりだから貴族だと思って。貴族なら、妹を治す薬を持ってるんじゃねえかと思ったんだ」
正直に答えて、少年は目の前の銀色の少女を見上げる。銀色の少女は感情の読めない眼差しでこっちを見ていた。その姿は自我のない人形のように思えてくる。
「どうします?ユール様」
「……どうしよう?」
「彼に手を貸すなら、少なくともこの街の人間は連帯して全員助けないといけないでしょうね」
ノルンが銀色の少女をユールと呼び、ユールと呼ばれた少女はテオとよくわからないことを話している。なぜ妹を助けたら、彼らに街の人も全員助ける必要があるんだ?
「とりあえず、名前を聞いてもいい?私はユール。正式名称ユグドラシル・リーヴ。あなたは?」
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