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本編
48 本編終了
しおりを挟む「フレリア。俺は、本当にフレリアと結婚できて嬉しい。」
「私もよ、ライド。あの入学式の時、私を助けてくれた貴方、とても素敵だったわ。」
ライドは草履をフレリアの額に口付け、
「ありがとう。」
と笑った。
すると、フレリアはライドの襟元へ唇を寄せる。
チュッ
すぐ離れた2人だけれど、今度はお互いの唇同士が合わさり、深く口付けた。
「そうだった!」
急にライドは立ち上がると、ベッドから降りて《最強の剣》を持って戻ってきた。
フレリアの前に座ると傍らにそれを置き、自分の黒髪に触れる。
「実はこれ、願掛けをしていたんだ。いつかフレリアに会いたい。婚姻したい。抱きたい。全部が叶ったから。」
ライドは《最強の剣》にぐるぐる巻きにしてある魔術師の組紐を解くと自分の髪を束ねた。
それから髪束を掴み《最強の剣》を手に取ると、
ザシュッ
一気に髪を切った。
《最強の剣》を鞘に戻し、自分の髪をベッドのサイドテーブルに置くと、フレリアに向き合った。
「フレリア、改めて宜しく。」
「私もよ、ライド。
ふふふ…《オカッパ》も似合うね。」
フレリアは自分の髪を一房取って眺めた。
「私は、《享楽のフレリア》の運命を乗り越えて、ごく普通の《しがない男爵令嬢》に戻ったけれど、それでも、私を愛してくれる?」
「もちろん! 世界で一番、次の世界に旅立つ時も一緒に連れて行ってほしいと思うほどに、愛してるよ、フレリア。」
「私も貴方を愛してるわ、ライド。」
それから2人の唇が重なり、程なくして体も重なった。
成人の誕生日に日付が変わったその瞬間、ライドの切っ先はフレリアの襞の向こうの最奥で迎えた。
「成人おめでとう、フレリア。」
「成人おめでとう、ライドぉ! ァんっ」
フライングした日からもほぼ毎日交わった2人は、最近は匙加減もしっかり覚え、今日もこの佳き日にも義母ミレアの魔法無しで迎えることができている。
辺境伯家に後継が誕生するのも早そうだ。
そして、お披露目を終えた次期辺境伯のライドとフレリアは……
次期辺境伯夫妻の寝室に戻ると、簡単に湯浴みし、明け方までの疲れもあって、そのまま眠ってしまった。
その晩のこと。
『フレリアぁ…わいとシよう!!』
「……あんっ…ヤだぁ…、ライドのえっちぃ!!」
バシッ
『ぐえぇっ! ビンタだと? なんやフレリア、わいやで!《剣精サマ》や!』
「もう! 今日はヤだっていってるでしょ!」
『ふごぉぉぉ!今度はパンチ…
わいのフレリアが狂暴になっとる! しかも、わいに気付きもせぇへん!』
《剣精サマ》は何度もフレリアに触れようとしたが、フレリアは以前までと違ってされるままにはなってくれない。
『また次の機会にしたるからな!!』
そしてまた次の晩。
『フ~レリアっ』
「ぁは~んっ、ライドぉ、もうや! 壊れちゃう!!」
「大丈夫ですよ。この間だってこの体位でちゃんとイけましたよ!」
「でもぉ…」
「さぁ、駆け昇ってください!!」
「ぁああーーー!!」
ライドとフレリアは《剣精サマ》の気配に全く気付かないのだった。
こうして《享楽のフレリア》のヒロインだった運命を乗り越えた私は、婚姻してもなお(将来的な)《辺境最強の騎士》と《最強の剣の精霊》から求愛をされていますが、とても幸せに暮らしています。
おしまい
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