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しおりを挟む「んっんんん~…あっぁアァ……」
昂って達する度、何度か両腿で彼の首を絞めてしまうが、マイルズは全く苦しそうではない。
「そんなに反応してくれて嬉しい。だいぶこちらも解れてきた。」
「んんうっ…あっ…ヒャぁあ!」
叫んでいるうちに、私の腰は再び敷布の上に戻される。
それから呼吸を整えている間に、私の後ろにずっと欲しかったソレが充てがわれると、ぐいっぐいっと私のナカへと押し入ってきた。
──いけない。君の相手は私では…
もう、《妹に紹介するため》とは考えられない。
同時に、同じ歳でも兄であり嫡男、まだ子どもであっても亡き母に代わって家政を取り仕切り、妹と弟の面倒を見なくてはいけないという責任感などもろもろの重圧が溶け、身体が軽くなったように感じる。
どこまでも昇れるような、不思議な浮遊感があった。
結果…
途中から何も覚えていないけれど、何度も高みへ昇り、昇り詰めて限界を突破し、どこかで気を飛ばしたのか眠ったのか、気付いたら朝だった。
隣には彼─マイルズ─の穏やかな寝顔と落ち着く寝息、私は腕枕されて彼の腋に鼻を埋めており、その匂いもまた、私を穏やかな気持ちにさせていた。
とりあえず身体がベタつくので、扉1つ開いて湯を浴びに行けば、寝室に戻る私の耳を打ったのは、彼と女声…妹との笑い声だった。
私は、耳をそばだてるものの、話の内容まではわからなかった。
──そうだ。最初からそうだったではないか。彼と妹とを、私の紹介で…
「く…」
胃の辺りが、チリチリと…いや、ギリギリと痛んだ。
胸を押さえてその場に座り込む。
それでも収まらないどころか、冷や汗まで噴き出して…
私の視界は暗転した。
心地好い揺れと人肌、好きな香りがして、目が覚めた。
見えた天井は、自室の寝室や天蓋ではない。
少し視線を動かせば、見知った騎士服の正装の詰襟と見覚えのある太い首、車窓を眺めるためその窓枠に肘を付いた頬杖に淡い赤のもみ上げが見えた。
…もしかしてここは……
その時、一際ガタリと揺れてその場から落ちそうになり…
「ひゃあ!」
我ながら弱々しい声が出てしまった。
けれど、私はその場から落ちることなどなく…
「おっと!」
力強い腕に体を支えられた。
横抱きから、膝に乗せられるように抱き直されると、肩からはらりと布が落ちる。
「大丈夫だ。お前のことは、放すつもりなんて無い。」
彼が話せば、その呼気が私の胸を臍まで走り抜ける。
何故か、私は服を身に着けていなかった。
「マイ…ズ? なぜ?」
私は羞恥に顔を染めながら、腰まで落ちた布で胸元を隠すと言った。
「その件については…お前にコレを預かってる。」
彼は私に1つの封書を渡した。
けれど、封蝋で閉じた訳ではなく、簡単に開封することができる。
中身の筆跡は、妹のものだった。
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