捨てられた花嫁ですが、一途な若社長に溺愛されています

紺乃 藍

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◆ 番外編・後日談

【後日談】ぴったりの名前(将斗視点)

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「……長」

 先ほどからずっと、誰かに声をかけられている。とても遠くから、あるいはすぐ近くから、誰かが将斗を呼んでいる。

 将斗を求め続ける声の主を確かめるべく、後ろへ振り返ろうとする。しかしその直前で何者かに肩を掴まれて、身体を強く揺すられた。

「……社長。――支倉社長!」
「!」

 ぐらぐらと乱れ始めた将斗の世界の中に、これまで以上に大きな声が響く。なんとなく怒っているような印象の声に意識を奪われ、身体がびくっと飛び跳ねる。

 ほぼ同時に平衡感覚を失う心許なさと一瞬の浮遊感を覚えたが、それがただの錯覚であると気づく前に、秘書の七海に顔を覗き込まれた。

 先ほどから将斗の名前を呼んでいたのは、七海だったらしい。どうやら将斗は社長室にある自らの席で、数分ほど居眠りをしてしまったようだ。

「大丈夫ですか? ご気分が優れませんか?」
「いや……平気だ。なんともない」

 ぼんやりと半覚醒状態のままで返答すると、不思議そうな顔をしていた七海が安堵の表情を浮かべ、そのまま将斗の傍から離れていく。

 おそらく七海は、ただ将斗の体調を確認したかっただけなのだろう。他に何か意図があって近づいてきたわけではない。将斗もそれはわかっている。

 わかってはいるが、やはり悔しい。

 ――悔しい。
 七海の中に将斗の入る隙間が存在していないことが。本日の仕事の報告と来週のスケジュールの確認をしながらも、実はすでに別のことを考えているだろうことが。とうとう将斗のアプローチに、一度も気づかなかったことが。

(柏木は、明日――)

 人妻になる。
 完全に将斗の手の届かない存在になってしまう。

 否、実際はとっくの前にそうなっている。

 年末の忙しい時期に個人情報を変更するのは色々と面倒なので、総務に申し出て名字の変更は年が明けた来年一月に行うと聞いている。その許可もすでに下りているようだが、戸籍上はもうすでに『佐久七海』となっている。二週間ほど前に、夫になった佐久慎介が婚姻届を提出して夫婦になった、と報告を受けているので間違いはない。

「一気に半分だもんな」
「? 何がです?」
「お前の名字だよ。『カシワギ』から『サク』だと、文字数半分になるだろ」

 ずっと好きだった七海が他の相手と結婚したという事実に直面するたびに、どうしようもない喪失感に襲われる。彼女が将斗の手の届かない存在となってしまったことに、言葉にできない虚無感を覚える。

 その苦しみを誤魔化すように、

「『ハセクラ』なら、文字数同じなんだけどな」

 と呟くと、急に自分の発見がこれ以上ないほどの名案に思えた。

(そうだ……佐久七海、より、支倉七海、の方が似合う)

 今さらどうしようもないとわかっていながら、心の中でそう訴える。だから俺を選べばいいのに、と口にしたところで現実が変わらないことも理解しているのに、それでも願わずにはいられない。

 ああ、明日の結婚式、中止にならないかな――なんて。

「?」

 将斗の台詞の意味を理解できなかったらしい。きょとんとしたまま小さく首を傾げる七海の姿を見て『まあ、これで伝わるなら苦労しないよなぁ』と密かに項垂れる。

 七海は頭が悪いわけではない。むしろ人の行動を先読みできるし、機転が利くし、察しはいい方だと思う。だが彼女は上司である将斗に恋愛感情を向けられているとは思ってもいないらしく、アプローチはすべて綺麗にかわされる。おかげで将斗に『可能性』がないことは、嫌というほど思い知らされていた。だから将斗の恋は終わりを迎えるというのに。

「柏木」

 作業の進捗報告を済ませ、将斗が飲み終えたマグカップを回収しようとする七海を呼び止める。すると七海が動きを止めて、そっと顔を上げた。
 
 結婚式当日の明日は、花嫁である七海と直接ゆっくり話す時間はないかもしれない。だから〝上司〟として個人的な祝いの言葉を告げるなら、今が最も良い機会かもしれない。

「結婚おめでとう」
「! あ、ありがとうございます」

 将斗が祝いの言葉をかけると、七海がふわりと優しい表情を向けてくれる。幸せそうに微笑んで。照れ隠しのようにはにかんで。

 そんな七海の笑顔を見つけた瞬間、将斗の胸の中にまた黒い感情が広がった。

(ずるい。腹立つ。悔しい……――うらやましい)

 うらやましい。佐久慎介が心底うらやましくて仕方がない。この笑顔を独り占めできる世界でたった一人の存在に――『七海の夫』になった男に、本当は猛烈な嫉妬と憎悪を抱いている。上司として七海の幸福を願うつもりで口にした言葉なのに、やっぱり言わなければよかった、と本気で後悔してしまうほどに。

「明日の挨拶、どうぞよろしくお願いします」
「起きれたらな」
「えっ……?」

 明日、披露宴での挨拶をお願いされている。結婚を祝う挨拶は花嫁と花婿に共通する人の中で最も目上の者が務めることが一般的なため、会社の長であり七海の直属の上司である将斗に、そのお鉢が回ってきたのだ。

 挨拶自体はそれほど凝ったものにするつもりはない。むしろ余計なことを口走る前に定番の決まり文句を並べて、さっさと終わらせようとすら思っている。

 しかし問題なのはその前だ。将斗は祝いの挨拶の中に『先ほどはいい式だった~』だの『二人の幸せな姿に~』だのという文言を織り込むために、披露宴に先駆けて執り行われる挙式にも参加することになっている。

 正直とても億劫だ。挙式ということは、二人が結婚指輪を交換して、永遠の愛を宣言して、誓いのキスをするところまで見守らなければならない。

「……嘘だって。ちゃんと行くよ」

 断っていいなら断りたいし、行かなくてもいいなら行きたくない。

 それでも将斗は結局、七海の挙式に参列して披露宴で挨拶をすると決めた。この恋を終わらせるために、七海への気持ちを諦めるために、ちゃんと断ち切るために、最後まで見届けて二人の幸福を願うと決めたのだ。

 たとえ本当は受け入れたくなくて、身を裂くほどの苦痛の時間を味わうとわかっていても。

「それでは、お疲れさまでした。本日はお先に失礼いたします」
「……ああ、お疲れさん」

 ぺこりと頭を下げて踵を返す七海の背中にいつもと同じ労いの言葉をかける。七海が退室すると社長室の扉がゆっくりと締まる。パタン、と虚しい音だけが、静かな余韻を残して薄れゆく。

「っ……七海……!」

 いつか呼びたかった名前。彼女と特別な関係になれたらいくらでも呼べるはずだった名前。

 あのとき『好きだ』と伝えていたら。あのとき『付き合ってほしい』と言えていたら。あのとき『俺を男として見てほしい』と告げていたら。

 機会は何度もあったはずなのに、結局一度も言えなかった無数の『あのとき』が押し寄せてくる。

 ――馬鹿だな。その『あのとき』の最後のチャンスが、『今』だったかもしれないのに。

 そんなことをぼんやりと考える一方で、女性としての七海が手に入らなくても、自分が余計な事さえ言わなければこの先も秘書として傍にいてくれる、とも思う。だからもし今この気持ちを伝えたせいで、七海に警戒されて、嫌われて、遠ざけられて――秘書としての七海まで失うかもしれないと考えると、やっぱり言わなくてよかった、とも思う。

 衝動的に浮かせかけた腰をまた椅子の上に戻す。

 情けない。そう思いながら目を閉じると、だんだん意識が歪んできて、やがてぼんやりと霞み始めた。

「……長」

 どれぐらいそうしていたのだろう。

 ふいにとても遠くから、あるいはすぐ近くから、誰かに声をかけられる。

 耳に心地よい聞き慣れた声。鼻の奥に感じるよく知った香り。触れていないのにすぐ傍にいるとわかってしまう優しい温もり。――七海の存在感。

「社長。支倉社長……――将斗さん!」
「!?」

 急に大きな声を出されて、椅子の上にびくっと飛び上がる。背もたれに背中と頭を預けて上を向いたまま目を閉じていた姿勢から、一気にがばっと起き上がる。

 横から声をかけられたのでそちらへ視線を向けると、七海が心配そうな表情で将斗の様子を窺っている。

「七海……?」

 まだ頭がぼんやりする。記憶が少し混濁している。時間が急に飛んだように錯覚する。

 だが数秒ほど時間が経過すると、混ざり合っていた過去の記憶と現在の状況が唐突に整理されていく。意識と思考が、急激にクリアになっていく。

「最近はサボらないと思ってたら、今日は居眠りですか?」
「いや、違うぞ? ちょっと考え事してただけだ」

 むっと頬を膨らませる七海の――可愛い妻の表情を見て、急に現実を思い出す。

 先ほど見ていたものは過去の記憶だ。今、現在の出来事ではない。数日前にようやく『本物の』結婚式を終えた将斗と七海だが、ふとした瞬間に過去と現実が交錯して、将斗の頭の中に呼び起こされたらしい。

 自分が白昼夢を見ていたことに気がついて、ふ―……と長い長い息をつく。

 背中と手に変な汗をかいている。脈拍も速い。だがこれがただの夢だとわかると急激に気持ちが落ち着いて、安心感を覚える。

 時計を確認すると時刻は午前九時を少し過ぎたところ。おそらく秘書課の朝礼が終わったので、七海も社長室へ上がってきたのだろう。出勤してからのこのわずかな時間で嫌な夢を見ていたと気づき、ほっと胸を撫でおろす。

 将斗の咄嗟の言い訳を信じたらしい。ふと顔を上げると、七海が社長室の空調確認とブラインドの調整をしている姿が目に入る。彼女はいつもこうして、将斗がもっとも仕事をしやすい環境を万端に整えてくれるのだ。

「支倉」

 ふいに七海を、自分と同じ名字で呼んでみる。

『柏木七海』は結局、『佐久七海』にはならなかった。当時は本人も周りも知らなかったが、実は七海は名字が一度も変わったことがなかった。

 そんな七海の現在の名前は『支倉七海』だ。将斗の想いが実を結び、彼女は名実ともに将斗のものになったのだ。

 その事実を彼女に自覚させたくなって……七海を手に入れた幸福を噛み締めたくなって、特に用事もないのに名前を呼んでみる。

 が、返事がない。反応もない。手にしたタブレット端末内に記された今日のスケジュール確認に気を取られているらしい。

 ――ついムッとする。

「七海」
「はい?」

 将斗が七海を下の名前で呼ぶと、先ほどとは打って変わって彼女はすぐに反応を示してくれた。

 家では名前で呼んでいることもあり、彼女はもう将斗に下の名前で呼ばれることを普通に思っている。それは素直に嬉しいしありがたいことだと思うが、将斗としてはそれだけでは不十分だ。

「今日から、支倉姓を名乗るんだろ」
「! そ、そうでした……失礼いたしました」

 そう、それではいけないのだ。

 なぜなら七海は、今日から仕事でも新しい名字を名乗ることとなっている。本物の夫婦になるための準備期間を終え、公私ともに『支倉七海』となる時期がやってきたので、『本当の結婚式』を済ませたこのタイミングで仕事でも姓を改めることにしたのだ。

 二人でそう決めたのに、初日の朝から七海がそれを忘れていてどうする。

「一回で反応しなかったら下の名前呼ぶからな」
「う……気をつけます」

 将斗の宣告に少し情けない表情を見せた七海だったが、それでも呼び方の矯正には同意すると示してくれた。

 普段から自分を厳しく律している七海なので、支倉姓に反応できずに下の名前を呼ばれることがかなり恥ずかしいのだろう。仕事ではプライベートを見せないと徹底する在り方は尊敬するが、彼女が照れて俯いている姿を見ているうちに、『支倉呼びに反応できてもできなくても、結局自分は得をする』と気づいてしまった将斗だ。

「ご機嫌ですね」
「ん?」

 座面はほどよい固さがあるが、背もたれは高級ソファ並みに柔らかくフィット感がある。そこへ体重を預けて息をつくと、将斗の表情を確認した七海がそう声をかけてきた。どうやら楽しいと思う感情が、表に出ていたらしい。

 将斗が機嫌よく仕事をしていると彼女も仕事がしやすいらしく、見れば七海も楽しそうな表情をしている。最近夫婦の感情が伝播しやすいというか、以前よりも増して波長が合ってきたように思う。仕事でもプライベートでも、あっちもこっちも色々と、やはり二人は気が合うのだ。

「そうだな、機嫌はいい。悪い夢を見てた割には気分がいいんだ」

 七海の予想が当たっていると示して頷くと、彼女が納得したように頷く。

 その動きが、途中でぴたりと止まった。

「……夢を見てた、って言いましたね?」
「ごめんごめん、違うって」

 自分から居眠りをしていたわけではない、と言ったのに、ついうっかり口が滑ってしまう。慌てて手を振りつつ訂正を試みるが、視線を上げてみると七海はやはり少し怒った顔をしていた。だがその仕草さえ可愛く思えるので、自分でも色々重症だと思う。

 重症だが、やっぱり気分はいい。

(きっともう、見ないな)

 実を言うと、七海との偽装結婚生活が始まってから今日に至るまでの間に、先ほどと同じような夢を何度か見た経験があった。最初に七海から『恋人ができた』と告げられてから約一年――慎介と結婚することになったと報告されてからの半年は特に苦痛で、日に日に将斗の絶望は大きくなっていた。

 その最高潮が、七海の結婚前夜だった。

 あの夜感じた絶望と苦痛は、のちに七海を手に入れて偽装夫婦となったあとも、悪夢となって度々将斗の前に現れた。だからこそ将斗は、もし七海を完全に手に入れられなかったら、またあの苦悶を味わうことになると知っていた。

 けれど将斗は本懐を遂げた。惚れこんで、恋焦がれて、ずっと振り向いてほしいと願っていた七海と本物の夫婦になれた。気持ちを伝え合い、心を通い合わせ、互いの気持ちを確かめ合ったのだ。

 だから将斗は、もうあの悪夢を見ないと確信している。
 きっとさっきのが『最後の瞬間』だったのだ。

「支倉建設の社長と秘書はおしどり夫婦の良いパートナーだと言われるように、頑張らないとな」
「……はい。頑張ります」

 将斗がぽつりと呟くと、一瞬の間を置き七海もしっかり頷いてくれる。

 その強くて芯の通った返事を聞くと、安堵と幸福で全身が震える。――今日もまた彼女に惚れてしまう。

「社長……?」
「いや。すごく幸せだな、と思って」

 七海の身体をぐっと抱き寄せて耳元で呟くと、少しだけ驚いた表情をした七海に何度かぱちぱちと瞬きされた。けれど言いたいことはちゃんと伝わったらしく、身体の力を抜いた彼女が優しく微笑んでくれる。

「私もです」

 将斗の意見を肯定するようにふわりと笑う七海の笑顔も『本物』だ。これまで見てきたどんな七海の表情よりも幸福に満ち溢れた笑顔に、将斗の悪夢がすぅ、とどこかへ消えていく。

 仕事中だから一回だけ、と決めて七海の肩をぐっと抱く。そっと目を閉じた妻であり部下でもある堅物秘書の唇を奪うと、これまでと同じ日常がしあわせに甘くとろけていくような気がした。

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