捨てられた花嫁ですが、一途な若社長に溺愛されています

紺乃 藍

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◆ 番外編・後日談

【後日談】あの日の忘れもの 後編

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「慎介さんと離れたことで、七海さんの運命は転機を迎えたわ」
「!」

 七海の幸福を裏付けるような一言に、思わず心臓がドキッと跳ねる。

 昔の恋人と別れた辺りから最悪な周期に入ったという七海の恋愛運は、その後慎介と出会い、交際期間を経て、結婚式を迎えるその日まで続いていた。

 だが慎介があの場から逃亡したことで悪運が断たれ、代わりに将斗が七海の手を取ってそこに口づけを落とした。将斗の告げた『俺と結婚してほしい』というその一言で、七海の運命は大きな転換点を迎えたのだ。

 確かにあの瞬間が人生を変えるタイミングになったことは、七海も肌身で実感している。

「佐久さんに私の連絡先を消すようにお願いしたのも、そのせい?」
「そうね。お互いにいい影響がないことも『視えて』いたから」

 七海の確認に、愛華が誤魔化すことも隠すこともせずはっきりと頷く。

 会社のエントランスホールで慎介に遭遇したとき、彼は『愛華ちゃんに七海の連絡先を消すように言われた』と言っていた。最初にその発言を耳にしたときは、愛華が慎介の行動を制限してコントロールしているのかも、と感じた。だが実際は少し異なるらしい。

 確かに愛華は連絡先を消すようお願いしたかもしれないが、目的はせっかく断ち切った悪運の縁を再び結ばないようにするため。おそらく慎介が七海に悪い影響を与えるだけではなく、慎介にとっても七海の存在は好ましいものではなかったのだろう。

 出会った最初の頃と離れた最後の頃で慎介の印象がまったく異なるのも、そのせいかもしれない。相性の問題はどちらかが一方的に悪いということではなく、彼は七海と共に過ごすことで、少しずつ悪い方へ変わっていってしまった可能性もある。

 つまり愛華は、慎介の行動を管理したくて七海との接触を禁じていたわけではない。これもまた、彼女なりの愛する人を守るための選択だったのだ。

 なるほど、と感心していると、愛華がふと姿勢を正す。

「今日、七海さんに声をかけたのはそれが理由なの」
「え……? どういうことですか?」

 改めて告げられた言葉に反応して、はっと顔を上げる。膨らんだお腹を気にしつつ前のめりになった愛華の真剣な表情に、少しだけ驚く。

 一度深呼吸をした愛華が意を決したように口を開いた。

「七海さん、まだ『慎介さんとの繋がり』を持っているでしょう?」
「!」

 彼女の問いかけを聞いた身体が、ピク、と跳ねる。思考も身体の動きも静かに停止する。

「すごい……本当に視えているみたい」

 数秒の間を置いて喉から出てきた言葉は、愛華の『視える力』を称える感嘆の言葉だった。だが内心ではひどく驚いている。まさか言い当てられるとは思ってもみなかった。

 実は七海はまだ一つ、慎介に与えられたものを密かに隠し持っていた。その存在は両親や友人はもちろん、最愛の夫である将斗にも知らせていない。否、将斗にこそ一番知られたくないものだった。

 だが自分一人ではどうしていいのかわからず、未だにそのままになっていた。変に持ち出そうとして将斗に勘づかれたら、彼に誤解されるのではないか、という気持ちが強くあった。ゆえに極力触らず意識せず、私物を置いてあるクローゼットの奥底にしまいっぱなしになっていた。

「それを手放すつもりはある?」
「……ええ」

 愛華の問いかけに少しだけ時間を使ったのは、名残惜しかったからじゃない。今後も大切にしたいわけじゃないし、逆にそれを目にするのが怖いわけでもない。

 ただ、ふと脳裏に将斗の顔が浮かんだ。七海の名前を呼ぶときの優しい声と表情を思い出した。

 将斗の笑顔を守りたい。彼を悲しませたくない。だから七海の動きが止まったのも、ほんの一瞬だけ。

 七海の決断は愛華にも伝わったらしい。彼女もすべてを理解したように頷いてくれた。

「場所を変えても平気ですか?」
「ええ、大丈夫よ」

 身重の愛華をあまり移動させたくはなかったが、案外タフな女性のようだ。体調も悪くないし悪阻もないので問題はない、と頷く彼女と共にカフェを出る。大通りでタクシーを拾うと、そのまま愛華と一緒に自宅方面へ向かった。



   * * *



「お待たせしてごめんなさい」
「いいえ」

 いくら愛華が信頼に足る人物だと理解していても、将斗と会わせるわけにはいかない。なにせ愛華は七海の幸せな結婚を壊した張本人で、将斗が毛嫌いする慎介の妻だ。

 もちろん事情をきちんと話せば受け入れてくれる懐の深さはあるが、今の愛華は妊娠中だ。ここまでついてきてもらっただけで十分ありがたいのに、これ以上彼女に負担をかけるわけにはいかない。

 土曜日の今日は将斗の仕事も休みだ。一度帰宅してみると、彼は趣味である映画鑑賞をしていた。

 七海の帰宅に気づいて一度画面は止めてくれたが、七海が手を洗っているうちにまたリビングのソファに座って画面に集中し始めた。ならば今が好機だとこっそりクローゼットを漁り、目的のものを引っ張り出した。

 それを手に「すみません、少しだけ出かけてきます」と早口に告げ、将斗の反応も待たずに再び家を出る。よく考えてみればだいぶ怪しい行動だったと思うが、将斗が画面を止めなかったのでほっと胸を撫でおろしてエレベーターに飛び乗った。


 そうして先ほどとは別のカフェ――七海と将斗の住むマンションから徒歩三分ほどの場所で愛華に待ってもらっていた七海は、彼女の目の前に小さなラベンダー色の小箱を差し出した。

 繊細な花の意匠があしらわれた箱を見た愛華が、そっと頷く。手を伸ばしてそれを受け取った彼女がゆっくりと蓋を開けると、純白の台座の上には対になった二つの指輪が並んでいた。

 そう。七海が扱いに困っていたものの正体は、七海と慎介が挙式のときに交換する予定だった『結婚指輪』だ。

「それなりに高価なものなので、勝手に処分するのは躊躇ってしまって……」

 指輪の交換をする前に慎介が挙式の場から消えてしまったので、どちらの指にもはめられることがなかった寂しい愛の証。神父の計らいで指輪交換の過程は割愛されたので、もちろん将斗の指にはめられることもなかった、真新しささえ感じられる美しい宝飾品。

 挙式の翌日、指輪はウェディングプランナーを通して七海の手元に戻ってきた。だが七海はずっと、この指輪の扱いに密かに困っていたのだ。

 二人でお金を出して用意したものなので、七海の独断で捨てるのはどうしても躊躇われる。だが指輪の裏側に二人のイニシャルが刻んであるので、売り払うこともできない。

 かといってわざわざ慎介に連絡して、相談したうえで処分方法を決める気持ちにもなれない。両親に発見されてまた悲しい思いをさせるのが嫌で、実家に封印することもできない。無論将斗に相談するわけにもいかない。

 結局一人で抱え込んだまま、ずっと心のどこかに残っていた苦い記憶の欠片。クローゼットを開ける度にフッと脳裏を掠めては、必死に思い出すまいと蓋をしてきた苦しい思い出。

「一応宅配や郵送で佐久さんに送ることも考えたんですが、退職を機に引っ越すと聞いていたので」
「そうね、今は前の家を出て三和の実家にいるわ」

 聞けば愛華の実家は、規模こそ小さいがそれなりに歴史のある神社らしい。

 そのせいか一族の中には『視える』存在が誕生しやすいこと、実家から勘当同然に見放された慎介と籍を入れ、彼の生活を見直しつつ後継者として着々と三和家に育てられていることを聞き、なるほど、と苦笑する。なんだかんだで、彼も今はそれなりに幸せそうだ。

「ご主人は勘が鋭い方のようね。それに七海さんをよく見ているわ。おそらく慎介さんのことを考えたり思い出したりすると、すぐに見抜かれるのでは?」
「……そんなことまでわかるんですか?」
「ええ、まあ」

 愛華の指摘に再び驚いてしまう。

 確かに将斗は七海の行動や表情をよく見ている。わずかな変化や不調の兆しには七海よりも早く気がつくし、絶対に無理を許してくれない。

 過保護なほど七海を大切に扱ってくれる将斗だが、一方で慎介が絡むことに関してはやや反応が厳しい傾向にある。愛華の言うように、少しでも慎介のことを思い出そうものならそれもすぐに見抜かれ、不機嫌に抱きしめられてそのまましばらく離れてくれなくなる。

 激しすぎる愛情表現を思い出して照れていると、箱を手にした愛華がぽつりと呟いた。

「こちらで処分しましょうか?」
「……いいんですか?」
「ええ、このぐらいは全然」

 愛華が七海から指輪を引き取り、慎介に確認と許可を得た上で適切に処分してくれると申し出てくれる。一番気になっていた『慎介の同意を得る』という部分を、彼と会わずに達成できるなら七海にとってこれほどの良案はない。しかも家が神社ならば邪気祓いをして適切な方法で処分してくれるだろう。

 ほっと胸を撫でおろす七海に、さらなる幸運の予兆が降り注ぐ。

「これが七海さんの元から完全に離れたら、今より運と気の巡りが良くなるはずよ。心も身体も軽くなるはずだし、さっきの病院にも、次は別の予定で行くことになると思うわ」
「!」

 愛華の予言に驚き再び動きが停止する。

 将斗と話し合い、ほんのひと月ほど前から積極的に方向にしようと決めた矢先だったので、背中にじわじわと変な汗をかく。本当に、愛華にはすべてが見えているのではないかとドキドキしてしまう七海だ。

「私の話を信じてくれて、ありがとう」
「こちらこそ、色々教えてくださってありがとうございます」
「それと……本当に、ごめんなさい」
「ううん。それも本当に、もういいんです」

 もう一度丁寧に謝罪された七海は、先ほどよりも落ち着いた気持ちで彼女の言葉を遠慮した。

 心の底から心配していた、というほどではないが、一応気にはなっていたので、慎介の近況を聞けてよかった。それに最初に想像していたほど愛華がわがままで自分勝手な人ではないことも、ちゃんと知れてよかった。

 思い出せばやっぱり心臓がきゅっと苦しくなる。けれど深く呼吸をして思考を巡らせれば、すぐに将斗の笑顔を見つけられる。

「あのとき愛華さんが声を出して、佐久さんがそれに応えたから、今の私があるの。――そう思えるようになったの」

 この想いは嘘ではない。あの出来事があったからこそ、七海は素直になれたし強くなれた。愛する人に愛されること、愛してくれる人に愛を返すことの意味を知った。

 時が巡って新たな真実を知り、ずっと心の端に引っかかっていた違和感が消えていく。

 七海は今度こそ本当の意味で前を向ける。なんの憂いもなく、将斗の隣で幸福の日々を歩んでいける。

「幸せそうね」
「やっぱり、なんでもわかってしまうのね」
「あら、違うわ。これは視えなくてもわかることよ」

 愛華に微笑みを向けられると、『誰の目から見ても幸せそうに見える』と言われている気分になる。

 そんなにわかりやすかっただろうか、と照れてしまう七海だったが、愛華はカフェを出て再びタクシーに乗り込み、七海に手を振って帰路につく最後の瞬間までずっと微笑ましげな表情だった。

 お腹の大きさから想像するに、もう少しで愛華と慎介の間には新たな家族が増えるのだろう。彼女の幸福を密かに祈りながら、自身もそっと帰路につく。



   * * *



 突然の邂逅に最初は驚いたが、今は驚くほど気分がすっきりしている。肩の荷が降りたというか、胸のつかえが取れたというか、言葉にできない晴れやかな気持ちだ。

 本当に心も身体も軽くなった心地で家に戻ると、将斗が玄関まで出迎えに来てくれた。

「戻りました」
「ああ、おかえり」

 今度こそ本当に帰宅したことを告げると、将斗がにこりと笑顔を向けてくれる。

「帰ってきたと思ったら急にまた出掛けるから、何事かと思ったぞ」
「ごめんなさい」
「で、用事は済んだのか?」
「はい」

 靴を脱いでもう一度洗面所で手を洗いながら説明すると、将斗が「そうか」と微笑む。どうやら彼の映画鑑賞も終わったらしく、先ほどはカーテンが閉められて暗かったリビングも、今は太陽の光に満ち溢れすっかりと明るくなっている。

 いつも通りのリビングの風景をぼんやり眺めていると、傍に近づいてきた将斗に後ろからぎゅっと抱きしめられた。脇腹から胸の前に手が回りそこに力が籠もると、右耳の傍で将斗が笑う。少しだけくすぐったい。

「ようやくすっきりしたんだな」
「!」

 彼がぽつりと口にした台詞にドキッと肩が跳ねる。
 直後に『ご主人は勘が鋭い』『七海さんをよく見ている』と言い切った愛華の台詞を思い出した。

 つい苦笑いが零れてしまう。野生の勘にしては敏感すぎると思うが、こうして慎介のことを思い出したり考えたりすると、必ずと言っていいほど将斗はその変化に気がつくのだ。

 きっと今日もそれと同じなのだろう。だからこそ将斗に『もう心配しなくていい』と伝えたい。

 心配をかけたくなかったのと、自分も愛華に会うと言い出すのではないかと思ったので、先ほどはこっそり行動した。だが七海は将斗に隠し事をしてそれを押し通すつもりはない。彼の憂いを払うように、ありのままを伝えるつもりだ。

「夕食まで時間あるだろ? それまで俺の相手してくれ」
「……ふふ」

 そう思っていると、将斗のほうからスキンシップの時間を作りたいと言ってくれた。だから彼の腕に包まれたまま首だけで振り返り、背後の彼をじっと見つめる。七海が笑みを零すと嬉しそうに頬を撫でてくれたので、素直にその手に擦り寄った。

「いいですよ。じゃあ将斗さん、たくさんぎゅってしてくださいね?」
「!」

 大人しく甘えてみると、一瞬だけ目を見開動いた将斗に噛みつかんばかりの勢いで唇を奪われた。

 そのまま寝室に連れていかれたので、ちゃんと説明するお話の時間は少し先になりそう、と覚悟する七海だった。

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