「あんたは、ぼくの獲物だ。」~月は太陽を追う~

火威

文字の大きさ
3 / 4
第三幕

「あんたは、ぼくの獲物だ。」~月は太陽を追う~

しおりを挟む
第三幕

「<黒き閃光シュバルツ・シュトラール>。」
 空間を埋め尽くすほどに、無数に放たれた、漆黒の光を、
「吹雪け、六花の舞!」
 極寒の烈風が薙ぎ払う。
 荒れ狂う吹雪は、閃光と相殺されることはなかった。目を射る輝きをまき散らしながら、そのまま敵に向かう。
 光線を放った堕天使…正確には、ベリアルの使い魔に。
「え。」
と、ベルは、信じられない、というように、その紫水晶の目を見開いた。
「っ、<黒き閃光シュバルツ・シュトラール>!!」
 再度、漆黒の光を放って、迫り来る吹雪に叩き付ける。そこでようやく、凍てつく凶器の進撃が止まる。無数の雪の結晶のうち、一つでも肌に触れれば、そこから一気の全身が凍てつく魔法。見た目の華やかさを裏切る威力をもつ。
 ベルが、ほっと安堵の吐息をもらした瞬間。
 その吐息に鮮血が混じった。
 かはっと、吐き出された紅は、二度目には、その量を大幅に増していた。
「な…んで…。」
 もはや、まともに声にならない声が漏れる。
「六花の舞なんて、ただの目くらましだよ。」
と、相当の殺傷力を備えた魔法を煙幕代わりだと言い放ったのは、妖精のように愛らしい子どもだった。
 淡い金髪、処女雪の肌。可憐で清楚な顔立ち。
 ただ、花や光ではなく、雪の精。
 その空色の瞳は、冷たく凍てつき、一切の容赦なく、敵を見据えている。
 背後から、氷の刃を突き刺した相手を。
 ベルが、目前に迫った氷雪に対処した一瞬の隙に背後に回り、刹那のうちに展開した別の魔法で串刺しにした。
 肉を貫く手ごたえを感じているはずなのに、その表情に動揺は欠片もない。
(これが、あの夜の子ども…!?)
 体ごと振り返ることはかなわず、ごくわずかに首を回して背後を見たベルの顔が、一気に蒼ざめていくのは、大量に失血しているからだけではなかった。
 たった一年で、恐るべき変貌を遂げた、人の子への恐怖。使い魔とはいえ、堕天使のはしくれが抱くべきではない感情だが、それに気づく余裕すらない。
 ふ、とディアナは桃色の唇だけで笑う。
「あの夜に殺しておけばよかったね?」
 ザシュッと音をたて、ディアナが氷刃を引き抜く。
 バシャッと、おびただしい鮮血があふれ、ディアナを濡らす。
 ドサリ、と自らが生み出した血の海の中に、ベルの体が倒れこむ。
 浴びた返り血をぬぐいもせずに、ディアナはゆっくりと振り向く。
「次は、おまえの番だ。」
 手にした氷刃よりも冷たく鋭く、そのアクアマリンの双眸は殺意に輝く。
「大悪魔ベリアル。」

「ずっとずっと探していたんだ。」
と、ディアナは温度のない笑みに唇の端をつり上げる。
「評判の情報屋を何十人って当たって、古文書を手当たり次第漁って、ようやく突き止めた。」
 ディアナは、氷の剣を構え直す。魔法で作りだした剣は、大人の剣士が持つようなサイズだった。十二歳の、しかも同じ年頃の子どもと比べても小柄で華奢なディアナの小さな白い手。その細い指で扱える剣なのかと疑いたくなるが、彼は、それをやすやすと振るって、たった今、堕天使の眷属を屠った。
「ヴァルプルギスの夜、悪魔たちは、ここ、ブロッケン山に集う。常に、一番乗りは、地獄で最も悪徳を愛する悪魔。」
 自分の身長よりもわずかに短いだけの、氷の剣、その剣先を、まっすぐに眼前の相手に向け、ディアナは言い放つ。
「つまり、あんただ、ベリアル。」
「これは面白い。」
と、魔族のうちでも五本の指に入るであろう堕天使は、紫水晶の双眸を妖しく歪めた。
「会えば殺されるとわかって、必死に探していたと?人の子というのは、実に酔狂で愚かな生き物ですね。」
 嘲笑ですら、魂を抜かれるほどに美しい魔物の笑み、ただそこにいるだけで滲み出て、神経を狂わせていく邪悪な気。
 しかし、ディアナに怯む気配は一切ない。
「命をかける価値のあるものだ。あれを取り戻すことさえできないなら、ソールは手に入らない。」
と、静かな、とうに覚悟を決めた目で、ベリアルを睨み据える。
「…なるほど。」
 ベリアルは、すっと冷笑を引っ込めた。底知れないほど暗く、深く、奈落の深淵がぽっかりと口を開けたかのような、紫暗の瞳。遥かな長い年月、人の営みを見下ろしてきた双眸。
「たかが一年で、こうも変わるとは。」
 自分にひと睨みされただけで震え上がり、ソールの背中に庇われていたあの夜の子どもは、もはやどこにもいない。
 あの時は、なぜ、ソールがこんな子どもを傍に置くことにしたのか、全く理解できなかった。
(暁の君。)
と、心の中で呼びかける。
(どうやら、あなたの目に狂いはなかったらしい。)
「少し、面白くなってきました。」
 紅を刷いたような…否、血を啜ったように赤い唇が、蔑みではない笑みで彩られる。
 す、と白い手で、艶やかな黒髪をかきあげて見せる。
 あらわになった耳朶が、きらりと月光を反射する。否、光ったのは、耳朶に揺れる宝玉。揺らめく炎を閉じ込めた真紅の核。短く細いチェーンにつながれた様が、まるで縛められているかのようだった。
「!!」
 ディアナの双眸が燃え上がる。蒼き炎。向けられる苛烈な激情は、ベリアルをわずかながら、たじろがせたほどだった。そして。
 似ている。ソール・アルバと。その烈しさが。
「ほら、これでしょう?貴方が命をかけてまで、取り戻そうとしているものは。」
 ディアナの返答は、振り下ろされた氷の刃だった。
 一瞬で距離を詰め、風を切って襲いかかる剣圧。
 それを難なく、紙一重でかわしながら、ベリアルの肌が高揚に染まっていく。
 侮蔑と嫌悪の対象でしかなかった、愚かな人の子の変貌に。
 ディアナのふるう剣が、唸りをあげて、ベリアルを狙う。
 ベリアルは、す、と白い繊手を掲げた。アメジストの瞳と同じ色に塗られた爪が、ギュンッと伸びる。
 ガキッと、氷の剣を受け止めた。振り払う。
 刀身が削られ、結晶のように、雫のように、氷の破片が乱れ散る。月光を冷たく反射して、白銀の光をまき散らす。
 ディアナは、振り払われ、バランスを崩しかけたが、すぐに体勢を整える。間髪入れず、反撃に転じた。
 一撃一撃が、鋭く速い。
 まともに当たれば致命傷だと、爪で受け止め、振り払い続けるベリアルは見抜く。当たらない以上は無意味であることも。だからこそ、浮かべる笑みは余裕たっぷりだ。
「どうしました?この程度では、あなたの大切なものは永遠に私の手の中ですよ?」
「そうかな?」
 と、ディアナはアクアマリンの瞳を細めた。珊瑚色の唇の端が上がる。
 その不敵な表情は、やはりソールにそっくりだった。美貌ではあっても、はっきりと少年とわかる精悍な顔立ちのソールと、少女にしか見えないディアナの顔の造作は全く似ていないのに。
(なにを。)
と、ベリアルは不穏な空気に、ディアナからわずかに距離を取る。百戦錬磨の魔族だからこそ、本能が感じ取った、危険のにおいだった。
「魔法、というのは、あんたたち魔族の力みたいに、いきなり発動はできないんだ。発動には詠唱がいる。これだって。」
と、手の中の氷の刃を持ち上げてみせる。
「気づかれないように詠唱はしていた。でも、もっと高度な魔法は、詠唱よりも複雑で面倒な手順がいるんだ。」
 澄み切った空を切り取り、そこに森の緑を一滴たらしたような色の瞳。光の加減でアクアマリンにもエメラルドにも見える双眸に、閃光が奔った。
「一切の穢れなき、冷酷にして無慈悲なる雪華、命なき純白の華よ、その結晶たる六芒星に封じられた命を喰らって、真紅に染まれ、氷星の陣!!」
 大地が純白に輝いた。その光源は、ベリアルの爪で削られて落ちた、ディアナの氷の剣の破片だった。
 無数にばらまかれているように見えていたが、その軌跡は、星を描いていた。正確には、雪の結晶の形を。氷で描く魔法陣、それが必要となる高位魔法。発動させる条件が厳しい分だけ、殺傷力が高まるのが魔法。
 バキバキバキッと、轟音とともに大地から氷の柱が出現する。六芒星の頂点の位置から。
 その柱を軸にして、星の内側を、ぶ厚い氷の壁が覆うまで、瞬き一度ほどの時間しかかからなかった。
 ゴウッ!!
 氷の結界内に封じられた哀れな獲物に、荒れ狂う吹雪が襲いかかる。
「<黒き稲妻シュバルツ・ブリッツ>!!」
 バリバリバリバリ!!
 ベリアルが漆黒の雷を放つ。
 激突。
 轟音。
 激震。
 白と黒がぶつかり合った衝撃が、世界を揺るがす。

「ここまでやるとは予想外でしたね。」
 ベリアルは、髪に積もった塵をさらりと払う。彼は無傷だった。闇色の雷撃は、襲い来る猛吹雪を完膚なきまでに打ち砕いた。
「ですが、こんな大技、軽々しく使うものではありませんよ。もう、貴方の魔力は底をついているのでは?」
 酷薄な笑みとともにそう言われたディアナは、地面に両膝をついていた。ぜいぜいと肩で息をしながら、顔を伏せている。何かを小さく呟いたような気がしたが、喘鳴のような苦しげな呼吸にまぎれて、意味のある言葉としてはベリアルに届かなかった。
 ぽたぽたと、汗の雫が水晶のように散る。
(それでも剣を放さないのは、感心しますが。)
 ベリアルは、軽い失望を覚えていた。
(暁の君と、似てはいましたが、やはり、彼とは違う。)
 ソール・アルバなら、もっと勝利に対して貪欲だ。そして計算高い。敵を前にして魔力が枯渇するような愚は冒さない。
「私じきじきに留めを刺されることを、光栄に思ってください。」
と、ディアナに向かって歩き出そうとしてーベリアルは凍りついていた。
 文字通りの意味で。
 その、膝から下が、ピキピキピキッと、音をたてて這い上がって来た氷によって。
「あはははははっ!!」
 はじけるような笑い声とともに、ディアナが顔を上げる。ニヤリと笑うその生意気な表情は、たおやかで儚げな美貌とはひどくアンバランスで。それゆえに、大悪魔がたじろぐほどの凄みがあった。
「氷星の陣は、ただの囮さ。この氷結の束縛が本命。」
「!」
(先程、顔を伏せて詠唱を!)
 完全に油断した、とベリアルは愕然とする。氷星の陣のような大技を、トラップに使うなど。
 人の子にしてやられた、という忸怩たる思いが、ベリアルの判断を鈍らせた。すぐに、<黒き稲妻シュバルツ・ブリッツ>で、氷の縛めを破壊するべきだったのだ。
 だが、ディアナは、ベリアルの動揺まで読んでいた。
 瞬時に間を詰めた。
 高く跳躍し、氷の剣を横薙に払う。
 狙うのは、ただ一点。ディアナにとっての至宝。
「耳ごと切り落とす!!」
「っ!!」
 氷刀が月光に煌めく。
 斬、と風を切って。
 ピキッとかすかな音をたて、細い鎖が断ち切られる。
 ディアナは、草の上に転がった核に駆け寄る。拳の中に固く固く握りこんだ。掌に爪が食い込むほど。
 手の中の確かな感触に、心の底から安堵した。
「やっと…やっと取り戻した…ソールの…。」
 震える声で、搾り出すように呟いた時。
「<黒き稲妻シュバルツ・ブリッツ>。」
 低い美声とともに放たれた雷電が、氷結の束縛を打ち砕く。
 バサリと広がる漆黒の翼。
 ディアナの前にふわりと舞い降りたベリアルは、優美な笑みを浮かべていた。
「ふふ。」
と、軽く小首をかしげてみせたその片耳には、断ち切られたチェーンの残骸が揺れる。その魔族特有の尖った耳自体には、傷はない。ディアナは、耳ごと切り落とすつもりで、一切の躊躇なく刃を振るったが、ベリアルは紙一重でかわしていた。
「素直に敬意を表しましょう。」
 風もないのに、その黒髪がざっとなびく。
 大気がびりびりと震えた。
「最大級の雷霆で、葬って差し上げますよ。」
 天を裂いて、闇よりも濃い純黒、世界を黒く染め上げる迅雷が落とされる。
 その瞬間。
「世界を焼き尽くし、全てを焦土と化せ、灼熱の太陽!!」
 太陽が爆発したのかとディアナは思った。
 業火が生み出す熱風。
 渦巻く炎が爆発的に燃え広がる。
 迫る熱が、肌を炙り、喉を焼く。
「あ…。」
 ディアナは、瞬きどころか呼吸すら忘れて、ただ見つめる。
(ソール。)
 吸い寄せられたように、瞳が彼だけを追う。
 紅蓮の業火を映して、それよりもなお赤い、紅玉の双眸は、一度ディアナをとらえてから、その背後に向けられた。
 全身を炎に焼かれながら、それでもまだ自らの足で立つ、因縁の宿敵を。
 不意打ちを喰らったベリアルは、放とうとしていた雷を炎にぶつけた。相殺はできなかったが、即死に至らなかっただけで賞賛に値する。流石は大悪魔と称される魔族だった。
 爛れた肉からは、煙とともに焼ける臭いが漂ってくる。苦悶に美貌を歪めるベリアルに、ソールは素っ気なく言った。
「失せろ。」
「!」
 ベリアルが珍しく、素で驚いた顔をした。
「とどめは刺さない、と?」
「てめえをやる時は、正面からだと決めてるんだ。」
 隙を衝く形で倒す気は無いと言い切る。その矜持と絶対の自信。
 ベリアルは、眩しいものを見るように、アメジストの双眸を細めた。
「…お言葉に甘えましょう。」
 胸に手を当て、一礼する様は、ため息を誘う優雅さだった。全身焼け爛れ、美貌も無惨な大火傷を負っているにも関わらず。
 血の海に沈んでいる使い魔を抱き上げ、闇に溶けるようにすうっと姿を消す。
 虚無から、声だけが届いた。
「忠告しますよ、暁の君。そこにいるのは、名づけるなら、狂気の月光ルナティクス。油断めされぬよう。」
 そのささやきが、闇に吸われたのと、ディアナが立ち上がったのは同時だった。
「ソール。」
と、呼ぶ声には、悪魔も恐れた狂気が宿る。
 燃えるように輝く瞳に宿る熱量は、閾値を超えた危険を孕む。
「あんたの命はボクがもらう。」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

処理中です...