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乱れる乙女心
解けてしまった幻想
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どんどん森の中は暗闇に包まれていく。そんな中で私はルーカスと対峙して息を呑んでいた。
手元の明かりがなくては、きっと何も見えなかっただろう。火の灯りがネックレスの宝石部分に反射してキラリと輝く。
「このネックレスは、僕がリナリアへ贈ったものだ」
彼の言葉が重くのしかかる。
何故お前がこれを持っているのかと問われているのだろう。
私はなんと答えるべきか言い淀んだ。下手なことを言えば墓穴を掘りそうな気がして。
ルーカスは追撃するように更に続ける。
「宝石の土台裏には、僕から贈ったという刻印が入っている。小さいから、拡大してよく見ないとわからないだろうけどね」
そうだったの!? ……知らなかった。私は宝石の方ばかり眺めていたから…
「買ったんです、質屋で」
もうやけくそだ。
実際質屋で売るかどうか迷ったものでもある。とにかくごまかさないといけない。ここまできて、正体がバレるわけにはいかないのだ。
お願い、それで信じてほしい。
私から今の生活を奪わないで。
そう願いながらルーカスの顔を見上げたけど、彼は先程から表情が全く変わらなかった。周りが薄暗いせいもあるだろうけど、造形の整った顔立ちなので妙に怖く見えた。
「ミモザ・ヘルツブラット。隣国の魔法魔術学校に照会依頼するも、同じ名前の卒業生はここ十数年遡っても存在しなかった」
静かに語られた内容に私はギクッと肩を揺らした。
「ヘルツブラットという名字には聞き覚えがあった。以前新聞に載っていた事件に巻き込まれた女性と同じ名字で、君はその人と似た容姿をしている。だけど本人とは年代が少しズレるし、彼女の妹なのかと思えば君は一人っ子だという」
そこまで調べたんだ。
…事件に巻き込まれたって、ウルスラさんが? ……普段新聞を読む習慣がないから知らなかった。
お互いに心の傷には触れないよう共同生活を送っているから、私は彼女のことを何も知らないのだ。
「さらに調べたら君が大巫女様の庇護を受けているということがわかった。……君が保護されたのは、リナリアが行方をくらました直後から。君が身分をごまかしているってのはすぐに分かったよ。君は嘘やごまかしが下手だからね」
やめて。
それ以上暴かないで。
私は後ずさってルーカスから距離をとった。いつでも逃げられるように。
だけどルーカスが一歩一歩前に進むから、私達の距離は縮まるばかり。
「姿かたちを別人に変えても、声は変わらない。仕草も言動も、ちょっとドジなところも全然変わっていない。別人のふりをしていても僕にはどうしても君がリナリアにしか見えない」
「違う! 私はリナリアじゃない!」
恐れていた言葉に私はすかさず否定した。自分の声が悲痛な叫びにも聞こえた。
違う、今の私はミモザなの。お願いだからそれ以上はやめて。
私はリナリアではないと否定した。それなのにルーカスは静かな瞳で私を見つめていた。全てを悟ってしまったように。
やめて、私を見つけないで。
私は唇を固く結んだまま、固まっていた。声を出せば泣きそうになったから。
「森の中で自由自在に変幻術を操る君を目撃した。君にとってそれが普通のことだとしても、その天賦の才能を持つ人はなかなかいないんだよ」
知ってる。
だから誰もいない時間を選んで変化していたの。あなたがいるとわかっていれば変化しなかった。
「術の特性上二重掛けができないから、術を解くと元の姿に戻ってしまうんだ。空を飛んでいた魔獣が金色の髪を持った人間の女性に変わり、ミモザ・ヘルツブラットという架空の人物になった姿を僕は目にした」
そこまで見られていたのか。
慌てて変幻したところで遅かったんだ。それより先に元の姿を彼に見られてしまったんだ。
「……君はリナリアだ。──我に従う全ての元素たちよ、リナリア・ブルームを覆い隠す霧を晴らし給え」
ルーカスの口から紡がれたのは解呪呪文だ。私を隠していた周りの霧が晴れていく。
「や、やめて!」
私は腕で身を庇ったけど、そんなことしても無駄だった。
「やっと見つけた」
泣きたそうな、嬉しそうなそんな声だった。
私を見つめるルーカスの瞳に火の灯りがちらついて、あの日の夜に私を抱いていたときの彼の瞳を思い出してしまった。
ルーカスの手がこちらに伸びてきて、私を抱き寄せようとしているように見えた。
どうして。
私を弄んだくせに。
私を1人にしたくせに。
…ドロテアさんと婚約したくせに。
駄目、これ以上は。
「我に従う時空の元素たちよ! 私をフェリクスの元へ連れて行って!」
私は周りに漂う元素たちに向かって叫んだ。
フェリクスのもとへ私を運んでくれと。身体が元素たちに包まれ、吸い込まれる感覚に襲われる。
「リナリア!」
ルーカスがそれを止めようと手を伸ばしてきたけど、あと僅かなところで私を捕まえられなかったみたいだ。
どんなに抑えようとしても彼を前にすると溢れそうになる想い。私の感情のくせに、どうして勝手に乱れてしまうのだろう。忘れられたらいいのに。そうしたらこんなに苦しい思いをしなくても済むはずなのに。
お願いだからこれ以上私を惨めな気持ちにさせないで。
◆◇◆
座標をフェリクスに指定したので、私は我が子が眠るベビーベッド前に転送された。
突然家の中に直接転送してきた私を見たウルスラさんはぎょっとしていた。普段であれば、家の外まで転送して玄関から帰ってくるからだ。
「リナリア!? どうしたの血相変えて…それに元の姿に戻ってるわよ!?」
そう、今の私は元の姿を隠しているから、家に入るまでは基本的にミモザの姿のままでいるのに、本来の姿のままで現れてきたので二重の驚きなのだろう。
だけど私は落ち着いて事情を話す余裕がなかった。ルーカスはミモザ…私が大巫女様の庇護下にいると知っていた。ならば今の場所を知られるのも時間の問題だ。
「見つかったの! この子の父親に!」
「えっ?」
「逃げなきゃ、フェリクスを連れて遠くへ…!」
私はベビーベッドでうとうとしていたフェリクスを抱き上げると、着の身着のまま家を飛び出そうとした。
「待ってリナリア、遠くへ逃げるってどこに行くつもりなの! フェリクスは幼すぎて旅するには厳しいわ」
ウルスラさんが冷静に私を諭そうとしてくれるが、心の中がめちゃくちゃになってしまっている今は、落ち着いていられなかった。
「わかってる、だけど彼は私が大巫女様の元にいるって知っていたの。ここがバレるのも時間の問題よ!」
「リナリア!」
泣きそうになりながらウルスラさんに訴えていると、背後から男の人の声が聞こえてきて、後ろから抱きしめられた。
この家には大人の男の人はいないはずなのに。戸締まりだってちゃんとしているはずなのに。
ウルスラさんは私とその後ろにいる人物を見て唖然としている。そりゃあそうだろう。私だって同じ気持ちだ。
どうして、座標ぴったりにここまで飛べたのかって。
確かに名前を命じたらその人の元まで飛べるけど、それはその人がいる所在地の地形が粗方理解している場合のみ。相手の詳細な居場所を知らない上で追跡できるのは転送術より精度の高い魔術なのでは…
「君を探していたこの1年間、僕が何も対策を練らなかったわけじゃないんだよ。少し前に転送した相手の魔力を追って追跡できる魔術を独自に構築したんだ」
「いやっ…離して!」
「もう離してやれない」
ルーカスの口ぶりはまるで私を捕獲するために新たな魔術を作り出したみたいだ。そこまでして何がしたいんだ。
後ろから回ってきた腕から逃れようと身を捩るも、彼の腕の力は弱まらない。むしろ更に強くなった。
「ふやぁっ、うぇぇえん!」
ひと悶着する私達の声に怯えたのだろう。抱きかかえたままのフェリクスが泣き始めてしまった。
「あぁ、ごめんね、苦しかったね」
「子ども…? ……!」
私の腕の中に赤ちゃんがいると気づいたルーカスは腕の力を抜いた。そして泣きじゃくる赤ちゃんの顔を覗き込んで目を見開いていた。
ダークブロンドの髪に彼によく似た顔立ち、私と同じ碧色の瞳を持った赤子は顔を真っ赤にしてぐずっていた。
「…リナリア、その子はもしかして」
私は彼の腕の力が抜けた隙を見逃さなかった。さっと抜け出すと、扉に向かって駆け出そうとした。
「捕縛せよ!」
「きゃあ!」
しかし私の行動などお見通しだったのだろう。彼は私に捕縛術を掛けてきた。
急に身体が動かなくなった私はフェリクスごと転倒しそうになったけど、続いて浮遊術を掛けられたので、両者ともに怪我は免れた。しかし、身体を拘束されてしまい、逃亡が難しくなってしまった。
「解いてよ! 私達に何をするつもりなの!?」
「そうでもしないと君は逃げようとするだろう。……僕の子を身に宿したから、目の前から姿を消したんだね? そうとも知らずに僕は……責任を取るよ、リナリア」
「断る! 私はこの子とふたりで生きていく! 私のことは放って置いてよ!」
ルーカスからプロポーズみたいなことを言われたけど、私は突っぱねた。
責任とか言われたくない。仕方なく面倒見るみたいじゃないの。
それに彼の言葉は私を囲い込むような言い方だ。冗談じゃない!
手元の明かりがなくては、きっと何も見えなかっただろう。火の灯りがネックレスの宝石部分に反射してキラリと輝く。
「このネックレスは、僕がリナリアへ贈ったものだ」
彼の言葉が重くのしかかる。
何故お前がこれを持っているのかと問われているのだろう。
私はなんと答えるべきか言い淀んだ。下手なことを言えば墓穴を掘りそうな気がして。
ルーカスは追撃するように更に続ける。
「宝石の土台裏には、僕から贈ったという刻印が入っている。小さいから、拡大してよく見ないとわからないだろうけどね」
そうだったの!? ……知らなかった。私は宝石の方ばかり眺めていたから…
「買ったんです、質屋で」
もうやけくそだ。
実際質屋で売るかどうか迷ったものでもある。とにかくごまかさないといけない。ここまできて、正体がバレるわけにはいかないのだ。
お願い、それで信じてほしい。
私から今の生活を奪わないで。
そう願いながらルーカスの顔を見上げたけど、彼は先程から表情が全く変わらなかった。周りが薄暗いせいもあるだろうけど、造形の整った顔立ちなので妙に怖く見えた。
「ミモザ・ヘルツブラット。隣国の魔法魔術学校に照会依頼するも、同じ名前の卒業生はここ十数年遡っても存在しなかった」
静かに語られた内容に私はギクッと肩を揺らした。
「ヘルツブラットという名字には聞き覚えがあった。以前新聞に載っていた事件に巻き込まれた女性と同じ名字で、君はその人と似た容姿をしている。だけど本人とは年代が少しズレるし、彼女の妹なのかと思えば君は一人っ子だという」
そこまで調べたんだ。
…事件に巻き込まれたって、ウルスラさんが? ……普段新聞を読む習慣がないから知らなかった。
お互いに心の傷には触れないよう共同生活を送っているから、私は彼女のことを何も知らないのだ。
「さらに調べたら君が大巫女様の庇護を受けているということがわかった。……君が保護されたのは、リナリアが行方をくらました直後から。君が身分をごまかしているってのはすぐに分かったよ。君は嘘やごまかしが下手だからね」
やめて。
それ以上暴かないで。
私は後ずさってルーカスから距離をとった。いつでも逃げられるように。
だけどルーカスが一歩一歩前に進むから、私達の距離は縮まるばかり。
「姿かたちを別人に変えても、声は変わらない。仕草も言動も、ちょっとドジなところも全然変わっていない。別人のふりをしていても僕にはどうしても君がリナリアにしか見えない」
「違う! 私はリナリアじゃない!」
恐れていた言葉に私はすかさず否定した。自分の声が悲痛な叫びにも聞こえた。
違う、今の私はミモザなの。お願いだからそれ以上はやめて。
私はリナリアではないと否定した。それなのにルーカスは静かな瞳で私を見つめていた。全てを悟ってしまったように。
やめて、私を見つけないで。
私は唇を固く結んだまま、固まっていた。声を出せば泣きそうになったから。
「森の中で自由自在に変幻術を操る君を目撃した。君にとってそれが普通のことだとしても、その天賦の才能を持つ人はなかなかいないんだよ」
知ってる。
だから誰もいない時間を選んで変化していたの。あなたがいるとわかっていれば変化しなかった。
「術の特性上二重掛けができないから、術を解くと元の姿に戻ってしまうんだ。空を飛んでいた魔獣が金色の髪を持った人間の女性に変わり、ミモザ・ヘルツブラットという架空の人物になった姿を僕は目にした」
そこまで見られていたのか。
慌てて変幻したところで遅かったんだ。それより先に元の姿を彼に見られてしまったんだ。
「……君はリナリアだ。──我に従う全ての元素たちよ、リナリア・ブルームを覆い隠す霧を晴らし給え」
ルーカスの口から紡がれたのは解呪呪文だ。私を隠していた周りの霧が晴れていく。
「や、やめて!」
私は腕で身を庇ったけど、そんなことしても無駄だった。
「やっと見つけた」
泣きたそうな、嬉しそうなそんな声だった。
私を見つめるルーカスの瞳に火の灯りがちらついて、あの日の夜に私を抱いていたときの彼の瞳を思い出してしまった。
ルーカスの手がこちらに伸びてきて、私を抱き寄せようとしているように見えた。
どうして。
私を弄んだくせに。
私を1人にしたくせに。
…ドロテアさんと婚約したくせに。
駄目、これ以上は。
「我に従う時空の元素たちよ! 私をフェリクスの元へ連れて行って!」
私は周りに漂う元素たちに向かって叫んだ。
フェリクスのもとへ私を運んでくれと。身体が元素たちに包まれ、吸い込まれる感覚に襲われる。
「リナリア!」
ルーカスがそれを止めようと手を伸ばしてきたけど、あと僅かなところで私を捕まえられなかったみたいだ。
どんなに抑えようとしても彼を前にすると溢れそうになる想い。私の感情のくせに、どうして勝手に乱れてしまうのだろう。忘れられたらいいのに。そうしたらこんなに苦しい思いをしなくても済むはずなのに。
お願いだからこれ以上私を惨めな気持ちにさせないで。
◆◇◆
座標をフェリクスに指定したので、私は我が子が眠るベビーベッド前に転送された。
突然家の中に直接転送してきた私を見たウルスラさんはぎょっとしていた。普段であれば、家の外まで転送して玄関から帰ってくるからだ。
「リナリア!? どうしたの血相変えて…それに元の姿に戻ってるわよ!?」
そう、今の私は元の姿を隠しているから、家に入るまでは基本的にミモザの姿のままでいるのに、本来の姿のままで現れてきたので二重の驚きなのだろう。
だけど私は落ち着いて事情を話す余裕がなかった。ルーカスはミモザ…私が大巫女様の庇護下にいると知っていた。ならば今の場所を知られるのも時間の問題だ。
「見つかったの! この子の父親に!」
「えっ?」
「逃げなきゃ、フェリクスを連れて遠くへ…!」
私はベビーベッドでうとうとしていたフェリクスを抱き上げると、着の身着のまま家を飛び出そうとした。
「待ってリナリア、遠くへ逃げるってどこに行くつもりなの! フェリクスは幼すぎて旅するには厳しいわ」
ウルスラさんが冷静に私を諭そうとしてくれるが、心の中がめちゃくちゃになってしまっている今は、落ち着いていられなかった。
「わかってる、だけど彼は私が大巫女様の元にいるって知っていたの。ここがバレるのも時間の問題よ!」
「リナリア!」
泣きそうになりながらウルスラさんに訴えていると、背後から男の人の声が聞こえてきて、後ろから抱きしめられた。
この家には大人の男の人はいないはずなのに。戸締まりだってちゃんとしているはずなのに。
ウルスラさんは私とその後ろにいる人物を見て唖然としている。そりゃあそうだろう。私だって同じ気持ちだ。
どうして、座標ぴったりにここまで飛べたのかって。
確かに名前を命じたらその人の元まで飛べるけど、それはその人がいる所在地の地形が粗方理解している場合のみ。相手の詳細な居場所を知らない上で追跡できるのは転送術より精度の高い魔術なのでは…
「君を探していたこの1年間、僕が何も対策を練らなかったわけじゃないんだよ。少し前に転送した相手の魔力を追って追跡できる魔術を独自に構築したんだ」
「いやっ…離して!」
「もう離してやれない」
ルーカスの口ぶりはまるで私を捕獲するために新たな魔術を作り出したみたいだ。そこまでして何がしたいんだ。
後ろから回ってきた腕から逃れようと身を捩るも、彼の腕の力は弱まらない。むしろ更に強くなった。
「ふやぁっ、うぇぇえん!」
ひと悶着する私達の声に怯えたのだろう。抱きかかえたままのフェリクスが泣き始めてしまった。
「あぁ、ごめんね、苦しかったね」
「子ども…? ……!」
私の腕の中に赤ちゃんがいると気づいたルーカスは腕の力を抜いた。そして泣きじゃくる赤ちゃんの顔を覗き込んで目を見開いていた。
ダークブロンドの髪に彼によく似た顔立ち、私と同じ碧色の瞳を持った赤子は顔を真っ赤にしてぐずっていた。
「…リナリア、その子はもしかして」
私は彼の腕の力が抜けた隙を見逃さなかった。さっと抜け出すと、扉に向かって駆け出そうとした。
「捕縛せよ!」
「きゃあ!」
しかし私の行動などお見通しだったのだろう。彼は私に捕縛術を掛けてきた。
急に身体が動かなくなった私はフェリクスごと転倒しそうになったけど、続いて浮遊術を掛けられたので、両者ともに怪我は免れた。しかし、身体を拘束されてしまい、逃亡が難しくなってしまった。
「解いてよ! 私達に何をするつもりなの!?」
「そうでもしないと君は逃げようとするだろう。……僕の子を身に宿したから、目の前から姿を消したんだね? そうとも知らずに僕は……責任を取るよ、リナリア」
「断る! 私はこの子とふたりで生きていく! 私のことは放って置いてよ!」
ルーカスからプロポーズみたいなことを言われたけど、私は突っぱねた。
責任とか言われたくない。仕方なく面倒見るみたいじゃないの。
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