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1部『タルタロス建国編』 序章 『大魔境での新生活』
9話 『従属神の試練③』
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六階層のボスはエンシャントオーガだった。S級魔物でB級魔物のレッドオーガよりも濃い赤色のクリムゾンレッド色の強靭な体とレッドオーガの怪力を遥にしのぐ超怪力の持ち主である。
ここで魔物の等級と冒険者の等級の説明をしたいと思う。
先ず魔物はE級から測定不能級まで10の等級で区分されている。魔物と同じ様に冒険者もE級からEX級の9の等級で区分されているが測定不能級と言う等級はない。
E級魔物を倒すにはE級の冒険者を3人、D級魔物を倒すにはD級の冒険者を3人又はE級の冒険者を10人揃えて戦はなければならないと言う規定が定められている。まあ、例外もあるが概ねそんな感じだ。
そして、A級とS級の魔物を倒すためには、先ずA級魔物はA級冒険者を10人又はB級冒険者を100人で挑まなければならない大物である。それに対しS級魔物からは別格でS級冒険者を20人又はA級冒険者を500人揃えて挑まなければならない。
A級冒険者は世界に約1000人、S級冒険者は世界に約100人、それ以上のSS級やSSS級、EX級の冒険者に至っては、SS級が20人、SSS級が5人そして現在EX級冒険者は存在していない。
当然A級冒険者もS級冒険者もそれ以上の冒険者も世界中に散らばっているため一つの国に大勢のA級以上の冒険者が集まる事は滅多に無い。よって大昔から現在まで高い等級の魔物に村や町、街、都市などが滅ぼされるケースがある。
因みに冒険者の等級はステータスの能力の内二つ以上が既定の数値を超えている事が条件である。
E級冒険者が150以上、D級冒険者が500以上、C級冒険者が1500以上、B級冒険者が3000以上、A級冒険者が5000以上、S級冒険者が1万以上、SS級冒険者が1万5千以上、SSS級冒険者が2万5千以上、EX級冒険者が5万以上となっている。
因みにこの情報はナビリスから教えてもらった。
っと説明はこの辺で良いだろう。
拳に装備している鉄製のナックルを力強く握り込むと俺は一気にエンシェントオーガに向かって駆けだした。
前世で幼少の頃から打ち込んで来た空手と合気道の技を駆使してエンシェントオーガの強烈なパンチや蹴りをさばき、いなしながら攻撃と攻撃の合間にほんのわずかに生まれる隙を逃さず牽制の上段突きを交えつつ首筋への本命の最上段蹴りを喰らわせる。
最上段蹴りを急所の首筋にもろに喰らったエンシェントオーガだったが蹴りが当たった所をおさえて片膝をつくだけにとどまった。
「……流石にS級魔物の上位に位置する魔物だけはあるな。傷が少し浅かったか。まだまだピンピンしてやがる」
さて、どうするかなぁ
俺はエンシェントオーガから十分に距離を保ちながら次の攻撃手段について考える。
やっぱり只の空手の技じゃA級以上になると決め手にならないか。……ここからは魔法攻撃を織り交ぜて攻撃していくか。そうだこの拳に『トライデント』を纏わせて殴ってみるか。上手くいけば新しい攻撃手段になるし試してみる価値は十分にあるな。
「『トライデント』!!」
発動させた『トライデント』を拳に纏わせてみる。
水で出来た三又の矛は姿を水色のオーラへと変え俺の両拳に宿った。
「よし。ここまではなんとか成功したな。……後はトライデントの効果が拳がエンシェントオーガに当たった時にちゃんと発動してくれるかどうかだな」
青々としたオーラに纏われた拳を握りしめエンシェントオーガに肉薄し渾身の力を拳に込めてエンシェントオーガの顔面を思いっ切り殴り付ける。
「…………?……え、え~~!!……マジか。エンシェントオーガの上半身が消し飛んじゃったよ。しかも、背後にある迷宮の壁まで結構抉ってるし…………ん?何だあれ。抉れた壁の所になんか光っている物があるなぁ」
気になって抉れた壁まで近寄り確かめてみた。
「……ん?何だこれ。……黒い石ころ?」
とりあえずその黒い石ころを鑑定してみる事にする。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(鑑定結果)
名称:アダマンタイト
詳細:世界一硬く粘り気がある鉱石。魔剣などの一部の特殊な剣の材料
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……お!……おお!……おおおおお!!……こ、こここれがあああのでで伝説級の鉱石の一つアダマンタイトか!!!!……あ、当たり前だけど初めて見たなぁアダマンタイト。……こんなに黒くて武骨な見た目だったのか。ここでアダマンタイトが出たって事は――――」
「……『トライデントフィスト』『トライデントフィスト』―――――――――」
四方八方に『トライデントフィスト』を打ちまくり迷宮の壁を砕きまくった。
だが先程見つけたアダマンタイト以外このボス部屋でアダマンタイトを見つけることは出来なかった。
ちなみに拳に『トライデント』を纏わせて打つこの技は『トライデントフィスト』と名付けることにした。
***
その後、七階層、八階層、九階層のボスを倒し迷宮の壁も破壊してアダマンタイトを探したが出て来ることはなかった。
ちなみに七階層のボスエンシェントトロール、八階層のボスブルーオーガパーサーカー、九階層のボスブルートロールパーサーカーは『トライデント』で瞬殺だった。
そして俺は今十階層最後のボス部屋の前にいる。
「……いよいよ最後のボス部屋だ。ここまでS級の魔物が続いてるからやっぱりここもS級の魔物が出て来るのかな。ちょっとここでステータスでも確認しておくか」
「ステータスオープン」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】神族
【年齢】15
【職業】太陽神
【称号】・『絶対神と万能神の子』・『転生を繰り返す者』
・『理不尽に耐えし者』・『太陽神』
【レベル】27(up)
【GP】43(up)
【攻撃力】518600(up)
【防御力】∞
【魔法力】318600(up)
【敏捷力】∞
【幸運力】1018600(up)
【武器】太陽神の万能神器
【防具】太陽神の黄金鎧、太陽神の万能法衣
【アクセサリー】:母の形見のペンダント
【固有スキル】:『神眼』『神体』『神速』『ミラクルガチャ』
『ミラクルミッション』『よろず屋 幻想』
『魔法創造』『無限収納』『神・武術』
【武技スキル】:『ゴッドアタック』『トライデントフィスト』(NEW)
【魔法スキル】:『サンシャインブレイク』『サンシャインフレイム』
『フェニックスオーラ』『ケラウノス』『ヘル・サイス』『アイギス』
『トライデント』『アポロンオーラ』『ゴッドパレス』
【加護】:『絶対神の加護Ⅹ』『万能神の加護Ⅹ』『神々の加護Ⅹ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「お!一気に20もレベルが上がっているな。流石S級の魔物と連戦しただけはあるな。今はスキルの『種族昇華』は使えないみたいだし、レベルが100にでもなれば使える様になるんだろうか」
少し間食を挟み休憩をとった俺はいよいよ最後のボス部屋の扉に手をかける。
ここで魔物の等級と冒険者の等級の説明をしたいと思う。
先ず魔物はE級から測定不能級まで10の等級で区分されている。魔物と同じ様に冒険者もE級からEX級の9の等級で区分されているが測定不能級と言う等級はない。
E級魔物を倒すにはE級の冒険者を3人、D級魔物を倒すにはD級の冒険者を3人又はE級の冒険者を10人揃えて戦はなければならないと言う規定が定められている。まあ、例外もあるが概ねそんな感じだ。
そして、A級とS級の魔物を倒すためには、先ずA級魔物はA級冒険者を10人又はB級冒険者を100人で挑まなければならない大物である。それに対しS級魔物からは別格でS級冒険者を20人又はA級冒険者を500人揃えて挑まなければならない。
A級冒険者は世界に約1000人、S級冒険者は世界に約100人、それ以上のSS級やSSS級、EX級の冒険者に至っては、SS級が20人、SSS級が5人そして現在EX級冒険者は存在していない。
当然A級冒険者もS級冒険者もそれ以上の冒険者も世界中に散らばっているため一つの国に大勢のA級以上の冒険者が集まる事は滅多に無い。よって大昔から現在まで高い等級の魔物に村や町、街、都市などが滅ぼされるケースがある。
因みに冒険者の等級はステータスの能力の内二つ以上が既定の数値を超えている事が条件である。
E級冒険者が150以上、D級冒険者が500以上、C級冒険者が1500以上、B級冒険者が3000以上、A級冒険者が5000以上、S級冒険者が1万以上、SS級冒険者が1万5千以上、SSS級冒険者が2万5千以上、EX級冒険者が5万以上となっている。
因みにこの情報はナビリスから教えてもらった。
っと説明はこの辺で良いだろう。
拳に装備している鉄製のナックルを力強く握り込むと俺は一気にエンシェントオーガに向かって駆けだした。
前世で幼少の頃から打ち込んで来た空手と合気道の技を駆使してエンシェントオーガの強烈なパンチや蹴りをさばき、いなしながら攻撃と攻撃の合間にほんのわずかに生まれる隙を逃さず牽制の上段突きを交えつつ首筋への本命の最上段蹴りを喰らわせる。
最上段蹴りを急所の首筋にもろに喰らったエンシェントオーガだったが蹴りが当たった所をおさえて片膝をつくだけにとどまった。
「……流石にS級魔物の上位に位置する魔物だけはあるな。傷が少し浅かったか。まだまだピンピンしてやがる」
さて、どうするかなぁ
俺はエンシェントオーガから十分に距離を保ちながら次の攻撃手段について考える。
やっぱり只の空手の技じゃA級以上になると決め手にならないか。……ここからは魔法攻撃を織り交ぜて攻撃していくか。そうだこの拳に『トライデント』を纏わせて殴ってみるか。上手くいけば新しい攻撃手段になるし試してみる価値は十分にあるな。
「『トライデント』!!」
発動させた『トライデント』を拳に纏わせてみる。
水で出来た三又の矛は姿を水色のオーラへと変え俺の両拳に宿った。
「よし。ここまではなんとか成功したな。……後はトライデントの効果が拳がエンシェントオーガに当たった時にちゃんと発動してくれるかどうかだな」
青々としたオーラに纏われた拳を握りしめエンシェントオーガに肉薄し渾身の力を拳に込めてエンシェントオーガの顔面を思いっ切り殴り付ける。
「…………?……え、え~~!!……マジか。エンシェントオーガの上半身が消し飛んじゃったよ。しかも、背後にある迷宮の壁まで結構抉ってるし…………ん?何だあれ。抉れた壁の所になんか光っている物があるなぁ」
気になって抉れた壁まで近寄り確かめてみた。
「……ん?何だこれ。……黒い石ころ?」
とりあえずその黒い石ころを鑑定してみる事にする。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(鑑定結果)
名称:アダマンタイト
詳細:世界一硬く粘り気がある鉱石。魔剣などの一部の特殊な剣の材料
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……お!……おお!……おおおおお!!……こ、こここれがあああのでで伝説級の鉱石の一つアダマンタイトか!!!!……あ、当たり前だけど初めて見たなぁアダマンタイト。……こんなに黒くて武骨な見た目だったのか。ここでアダマンタイトが出たって事は――――」
「……『トライデントフィスト』『トライデントフィスト』―――――――――」
四方八方に『トライデントフィスト』を打ちまくり迷宮の壁を砕きまくった。
だが先程見つけたアダマンタイト以外このボス部屋でアダマンタイトを見つけることは出来なかった。
ちなみに拳に『トライデント』を纏わせて打つこの技は『トライデントフィスト』と名付けることにした。
***
その後、七階層、八階層、九階層のボスを倒し迷宮の壁も破壊してアダマンタイトを探したが出て来ることはなかった。
ちなみに七階層のボスエンシェントトロール、八階層のボスブルーオーガパーサーカー、九階層のボスブルートロールパーサーカーは『トライデント』で瞬殺だった。
そして俺は今十階層最後のボス部屋の前にいる。
「……いよいよ最後のボス部屋だ。ここまでS級の魔物が続いてるからやっぱりここもS級の魔物が出て来るのかな。ちょっとここでステータスでも確認しておくか」
「ステータスオープン」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【名前】ベイル・ウォーカー
【性別】男
【種族】神族
【年齢】15
【職業】太陽神
【称号】・『絶対神と万能神の子』・『転生を繰り返す者』
・『理不尽に耐えし者』・『太陽神』
【レベル】27(up)
【GP】43(up)
【攻撃力】518600(up)
【防御力】∞
【魔法力】318600(up)
【敏捷力】∞
【幸運力】1018600(up)
【武器】太陽神の万能神器
【防具】太陽神の黄金鎧、太陽神の万能法衣
【アクセサリー】:母の形見のペンダント
【固有スキル】:『神眼』『神体』『神速』『ミラクルガチャ』
『ミラクルミッション』『よろず屋 幻想』
『魔法創造』『無限収納』『神・武術』
【武技スキル】:『ゴッドアタック』『トライデントフィスト』(NEW)
【魔法スキル】:『サンシャインブレイク』『サンシャインフレイム』
『フェニックスオーラ』『ケラウノス』『ヘル・サイス』『アイギス』
『トライデント』『アポロンオーラ』『ゴッドパレス』
【加護】:『絶対神の加護Ⅹ』『万能神の加護Ⅹ』『神々の加護Ⅹ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「お!一気に20もレベルが上がっているな。流石S級の魔物と連戦しただけはあるな。今はスキルの『種族昇華』は使えないみたいだし、レベルが100にでもなれば使える様になるんだろうか」
少し間食を挟み休憩をとった俺はいよいよ最後のボス部屋の扉に手をかける。
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