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第一部 第一章
50話 幼馴染パーティー視点6
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ミゲルとゴードンは辺り一面にとてつもない衝撃音が轟いた直後にお互いを一度見た後、小さく頷くと壁の裏から飛び出して十数体いるアースドラゴンの群れへと切りかかった。
それから十数分後、ミゲルとゴードンの目の前には残り一体となったアースドラゴンが必死になってミゲルとゴードンに威嚇をしている姿があった。
アースドラゴンは暫くミゲル達に威嚇をし続けていたが、遂に我慢できなくなり丁度壁の裏から出て来たマリアとナナリーを発見して、ナナリーの方に襲いかかった。
しかし、アースドラゴンがナナリーに襲いかかろうとした瞬間アースドラゴンの正面に大盾を構えたゴードンが割って入りアースドラゴンの突進を受け止めた。
そして、ゴードンによって瞬間的に身動きを封じられたアースドラゴンに向かってミゲルが剣を上段に構えて襲いかかり身動きの取れなくなっているアースドラゴンの首を切り落とした。
「ふ~、やっと終わったな。それにしてもあのアースドラゴンの群れは一体何だったんだ。急に山頂の方から駆け下りて来たけど、まさか、山の上の方で何かがあったんじゃないだろうな。もしそうなら冗談じゃないぞ。俺達はこれからその山頂に行くんだからな。くそ、こんな時にあの無能の役立たずがいれば山の上の方まで様子を見に行かせることが出来たんだけどな。いない物は仕方ない。よし、皆、ここからは何が起きるかわからない。慎重に上るぞ。と、その前に素材の剥ぎ取りをしないとな」
ミゲルはそう言うと、ゴードン達に倒したアースドラゴンの素材の剥ぎ取りをさせて、剥ぎ取り作業が終わったのを見ると小休憩も挟まずに登山を再開させた。
その後しばらくドラゴンマウンテンの中腹を目指して登っていると上の方から争うあう魔物の甲高い鳴き声が聞こえて来た。
ミゲル達はその声に誘われるように上を見上げて目を凝らしながら見ると、ドラゴンマウンテンの中腹より少し上の辺りで翼の生えた赤くて巨大ななにかと茶色く巨大な何かがぶつかり合っていた。
「何なのあれは。大き過ぎない。まさか、さっきのアースドラゴンの群れはあの二体の魔物から逃げるためにドラゴンマウンテンの麓近くまで降りて来たんじゃないの」
「そうかも知れないな。どうするミゲル。多分だがあの赤いデカいのがレッドドラゴンだろう。あんなデカいレッドドラゴンと互角に渡り合っている相手の魔物も只の魔物じゃない。どうするミゲル。ドラゴンマウンテンを降りるか」
ナナリーの懸念を聞いたゴードンがミゲルに様子をもう少し見るかドラゴンマウンテンを降りて依頼を破棄するか判断を委ねると、ミゲルは、険しい表情でゴードン達を見回すと暫く様子を見ると指示した。
「もう暫く様子を見る事にする。それに依頼の破棄は絶対にあり得ない。……もう少し詳しい状況を知りたいし、もう少し上の方まで登るぞ」
ミゲルにそう言われたゴードン達三人は渋々ながらミゲルに続いて慎重にドラゴンマウンテンの中腹付近まで登り、近くにあった大きな岩の影に隠れて二体の巨大な魔物の様子を伺った。
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「ふ~、やっと終わったな。それにしてもあのアースドラゴンの群れは一体何だったんだ。急に山頂の方から駆け下りて来たけど、まさか、山の上の方で何かがあったんじゃないだろうな。もしそうなら冗談じゃないぞ。俺達はこれからその山頂に行くんだからな。くそ、こんな時にあの無能の役立たずがいれば山の上の方まで様子を見に行かせることが出来たんだけどな。いない物は仕方ない。よし、皆、ここからは何が起きるかわからない。慎重に上るぞ。と、その前に素材の剥ぎ取りをしないとな」
ミゲルはそう言うと、ゴードン達に倒したアースドラゴンの素材の剥ぎ取りをさせて、剥ぎ取り作業が終わったのを見ると小休憩も挟まずに登山を再開させた。
その後しばらくドラゴンマウンテンの中腹を目指して登っていると上の方から争うあう魔物の甲高い鳴き声が聞こえて来た。
ミゲル達はその声に誘われるように上を見上げて目を凝らしながら見ると、ドラゴンマウンテンの中腹より少し上の辺りで翼の生えた赤くて巨大ななにかと茶色く巨大な何かがぶつかり合っていた。
「何なのあれは。大き過ぎない。まさか、さっきのアースドラゴンの群れはあの二体の魔物から逃げるためにドラゴンマウンテンの麓近くまで降りて来たんじゃないの」
「そうかも知れないな。どうするミゲル。多分だがあの赤いデカいのがレッドドラゴンだろう。あんなデカいレッドドラゴンと互角に渡り合っている相手の魔物も只の魔物じゃない。どうするミゲル。ドラゴンマウンテンを降りるか」
ナナリーの懸念を聞いたゴードンがミゲルに様子をもう少し見るかドラゴンマウンテンを降りて依頼を破棄するか判断を委ねると、ミゲルは、険しい表情でゴードン達を見回すと暫く様子を見ると指示した。
「もう暫く様子を見る事にする。それに依頼の破棄は絶対にあり得ない。……もう少し詳しい状況を知りたいし、もう少し上の方まで登るぞ」
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