1 / 12
1
しおりを挟む
それは、本当に突然のことだった。
「陸斗!お前の乳首いじらせて!!」
「……は?」
バンッと勢いよく部屋のドアが開く。
大学が終わり、家に帰ってきてくつろいでいた時、そいつはやってきた。訳の分からないことを口走る幼馴染が、目を輝かせてこちらを見ている。
……いや突然どうした。一瞬本当に何を言っているのか分からなくて思わず間の抜けた声で聞き返してしまった。
「は?ってそのままだけど。」
「いやいや何言ってんのお前。」
「なんかさ、男でも感じるらしくてさ。試してみたいじゃん!」
屈託のない笑顔でそう言われ、危うくそうなんだ、と納得しそうになる。危ない。そのハイレベルな顔面でそんな顔されたら、誰でもいいよと言ってしまいたくなるって。
………もしかしてからかわれてるのか?それとも俺の気持ちに気づいてわざとやってるとか、、
正常なやつは、幼馴染の乳首をいじりたいなんて思わないだろう。疑心暗鬼になり、ぐるぐるとそんな考えが頭を巡る。そう、何を隠そう俺はこの血迷ったことを言っているの幼馴染、蒼真のことが好きなのだ。それもずっと前から。大学生になって、あいつの方からルールシェアのことを持ち出されたのは好都合だったし、何より一緒にいられる時間も増えて嬉しかった。俺のこの気持ちを隠し通すことができるかなと不安にもなったが、何とかごまかせていると思う。
もしあいつに好きな人とか彼女ができたら潔く身を引こうと思ってるし、何より蒼真とどうこうなろうなんてつもりはない。だってそもそも望みがないから。
ちょっと強引なところがあるけど、そういうところも蒼真の長所だと思っていて、蒼真はいろんな人から好かれている。
俺も可愛い顔してるね、なんてたまに言われるが、堅実に生きているごく平凡な一般人だ。黒髪で、背丈も平均で、学業も平均。正直なんでこんなに蒼真と仲良くできているのか分からない。
「おーい陸斗?聞いてる?」
「え、あ、うん。……ってなんでだよ!自分のでやればいいじゃん!俺を巻き込むなよ」
「いや自分の乳首開発したって意味ないじゃん。俺は陸斗がいいから言ってんだけど」
「え、ええぇ」
「ね、だめ?」
首を傾げて俺の顔を覗き込んでくる。はらりと落ちた前髪が蒼真の顔に影を落とし、顔がグッと近づけられた。くっきりとした二重の切れ長の目や、整った鼻の形までよく分かる。いや、ホントにそれはずるいって。
「うっ、、まあちょっとくらいなら、いいかな……」
「あ、まじ?やった、じゃあさっそくやろうぜ」
「はあ?今からかよ!」
「陸斗!お前の乳首いじらせて!!」
「……は?」
バンッと勢いよく部屋のドアが開く。
大学が終わり、家に帰ってきてくつろいでいた時、そいつはやってきた。訳の分からないことを口走る幼馴染が、目を輝かせてこちらを見ている。
……いや突然どうした。一瞬本当に何を言っているのか分からなくて思わず間の抜けた声で聞き返してしまった。
「は?ってそのままだけど。」
「いやいや何言ってんのお前。」
「なんかさ、男でも感じるらしくてさ。試してみたいじゃん!」
屈託のない笑顔でそう言われ、危うくそうなんだ、と納得しそうになる。危ない。そのハイレベルな顔面でそんな顔されたら、誰でもいいよと言ってしまいたくなるって。
………もしかしてからかわれてるのか?それとも俺の気持ちに気づいてわざとやってるとか、、
正常なやつは、幼馴染の乳首をいじりたいなんて思わないだろう。疑心暗鬼になり、ぐるぐるとそんな考えが頭を巡る。そう、何を隠そう俺はこの血迷ったことを言っているの幼馴染、蒼真のことが好きなのだ。それもずっと前から。大学生になって、あいつの方からルールシェアのことを持ち出されたのは好都合だったし、何より一緒にいられる時間も増えて嬉しかった。俺のこの気持ちを隠し通すことができるかなと不安にもなったが、何とかごまかせていると思う。
もしあいつに好きな人とか彼女ができたら潔く身を引こうと思ってるし、何より蒼真とどうこうなろうなんてつもりはない。だってそもそも望みがないから。
ちょっと強引なところがあるけど、そういうところも蒼真の長所だと思っていて、蒼真はいろんな人から好かれている。
俺も可愛い顔してるね、なんてたまに言われるが、堅実に生きているごく平凡な一般人だ。黒髪で、背丈も平均で、学業も平均。正直なんでこんなに蒼真と仲良くできているのか分からない。
「おーい陸斗?聞いてる?」
「え、あ、うん。……ってなんでだよ!自分のでやればいいじゃん!俺を巻き込むなよ」
「いや自分の乳首開発したって意味ないじゃん。俺は陸斗がいいから言ってんだけど」
「え、ええぇ」
「ね、だめ?」
首を傾げて俺の顔を覗き込んでくる。はらりと落ちた前髪が蒼真の顔に影を落とし、顔がグッと近づけられた。くっきりとした二重の切れ長の目や、整った鼻の形までよく分かる。いや、ホントにそれはずるいって。
「うっ、、まあちょっとくらいなら、いいかな……」
「あ、まじ?やった、じゃあさっそくやろうぜ」
「はあ?今からかよ!」
12
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる