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第1章 へっぽこ刑事とクールな女子高生
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私はキッパリと言って仁王立ちになった。坂井さんは肘をかけながら私を見上げて、
「頼むよ~!夕飯奢る!なんでも買ってやるから!3千円以内で!」
とだるそうに言うけど、全然真剣味がない。
「そもそも3千円のどこが『なんでも買ってやる』になるんでしょうか?安すぎる」
「え?金額の問題?でも俺も安月給なんだよ。こないだもちょっとミスったら減給されちゃってさぁ」
「じゃあ自業自得じゃない?この際お嫁さん貰った方が得策かもしれないけど!」
「ん~。やだ」
子供みたいだ。私は腕まくりをして、ベランダに出られる窓を開けて網戸だけ閉めると、
「奢ってくれるんでしょ?とりあえず、掃除くらいするわよ。邪魔しないでね」
と言って微笑むと、坂井さんは嬉しそうに笑って、
「さすが、出来る女子高生!頼むよ、雪子」
と無邪気に言いながらタバコをふかした。
「どうでもいいけど、未成年と密室にいてタバコ吸う神経が分からない。ベランダで吸ってください!」
と私はベランダの方に指差して言うと、坂井さんはのっそりと立ち上がり灰皿を持って、
「へいへーい」
と言いながらベランダに出て行った。
「頼むよ~!夕飯奢る!なんでも買ってやるから!3千円以内で!」
とだるそうに言うけど、全然真剣味がない。
「そもそも3千円のどこが『なんでも買ってやる』になるんでしょうか?安すぎる」
「え?金額の問題?でも俺も安月給なんだよ。こないだもちょっとミスったら減給されちゃってさぁ」
「じゃあ自業自得じゃない?この際お嫁さん貰った方が得策かもしれないけど!」
「ん~。やだ」
子供みたいだ。私は腕まくりをして、ベランダに出られる窓を開けて網戸だけ閉めると、
「奢ってくれるんでしょ?とりあえず、掃除くらいするわよ。邪魔しないでね」
と言って微笑むと、坂井さんは嬉しそうに笑って、
「さすが、出来る女子高生!頼むよ、雪子」
と無邪気に言いながらタバコをふかした。
「どうでもいいけど、未成年と密室にいてタバコ吸う神経が分からない。ベランダで吸ってください!」
と私はベランダの方に指差して言うと、坂井さんはのっそりと立ち上がり灰皿を持って、
「へいへーい」
と言いながらベランダに出て行った。
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