君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第7章 結婚と同棲

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西片の護衛を交代して、俺と松林は一旦署に戻った。今は、袴田と森沢が西片の護衛についている。

デスクに戻った俺と松林は、

「はああっ!疲れたぁ!」

と言ってデスクに顔を埋めた。上司である榊原警部が歩み寄ってきて、

「お疲れだったな。西片麻美って、結構我儘だって噂聞いてるけど」

と言ってくると、

「その噂はホンマもんです!」

と俺と松林は声を揃えた。

「しかも、坂井さん気に入られちゃってて、笑えますけどね!!それより夕べなんか西片は家に帰りたくないって言って、自分の上司の家に急遽行ったんだけど、そこがまた、坂井さんの彼女の実家だったんですよ!」

「松林。…頼むからその話は」

俺たちが話していると、榊原警部は笑って俺のデスクに尻をつけて寄り掛かった。

俺とそんなに歳の変わらないキャリア組の榊原は、冷静沈着でテキパキと的確な指示を出す司令塔的な存在だ。

「あの13も年下の彼女か。一歩間違うと犯罪だったな…。セーフだよな?まさか、10代の時に手を出してないよな。未成年淫行…」

榊原警部がニヤリと笑って言うと、俺は少し目を泳がせて誤魔化した。

「ん~。多分、ないない。大丈夫!セーフ!!ギリ、セーフ!!」

俺がそう言って笑ってデスクに顔を伏せると、松林は声を上げて笑って、

「ギリギリかぁ。どこまでだろうなぁ」

と言うと、榊原さんもチッと舌打ちしていた。
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