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第13章 プロポーズ
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圭太とは、兄妹に戻り、改めてやり直すと約束して…。
俺は祐の部屋のソファに座り、頭を抱えていた。祐と美夜は顔を見合わせて、再び俺を見つめると、
「雪子ちゃん、いつからいなくなったんだ?」
と祐が訊ねると、俺は顔を上げて祐を見た。
「昨日から帰ってない。電話もメールも無視」
「喧嘩したの?」
「してないよ。最近喧嘩なんて、ずっとしてない。分かんないよ。急に書き置きがあって、暫く帰りません、て。なんで?!」
俺はそう言って、ウーーッと唸ってしまった。すると、美夜はため息をついて、
「ねぇ。最近のゆきねぇ、なんか変だなーって思ったこと、なかった?」
と言うと、俺は顔を上げて美夜を見た。祐も不思議そうに、隣にいる美夜の顔を覗き込んでいた。
「え?なんか知ってんのか?」
祐も俺と同じ思いを言葉にした。美夜はムッとして祐を見上げると、
「だって。ゆきねぇ。私のとこに泣きついてきたんだもん」
と言って頬を膨らませると、祐はまた俺を睨みつけた。
「やっぱり坂井さんが何か変なこと言ったんじゃないのかよ!」
「ええ?!言ってないよ。ちゃんと可愛がってるし!」
俺は思わず拳でゴンッとテーブルを叩くと、10歳になって背も少し伸びた凜が、隣で驚いた。
俺は祐の部屋のソファに座り、頭を抱えていた。祐と美夜は顔を見合わせて、再び俺を見つめると、
「雪子ちゃん、いつからいなくなったんだ?」
と祐が訊ねると、俺は顔を上げて祐を見た。
「昨日から帰ってない。電話もメールも無視」
「喧嘩したの?」
「してないよ。最近喧嘩なんて、ずっとしてない。分かんないよ。急に書き置きがあって、暫く帰りません、て。なんで?!」
俺はそう言って、ウーーッと唸ってしまった。すると、美夜はため息をついて、
「ねぇ。最近のゆきねぇ、なんか変だなーって思ったこと、なかった?」
と言うと、俺は顔を上げて美夜を見た。祐も不思議そうに、隣にいる美夜の顔を覗き込んでいた。
「え?なんか知ってんのか?」
祐も俺と同じ思いを言葉にした。美夜はムッとして祐を見上げると、
「だって。ゆきねぇ。私のとこに泣きついてきたんだもん」
と言って頬を膨らませると、祐はまた俺を睨みつけた。
「やっぱり坂井さんが何か変なこと言ったんじゃないのかよ!」
「ええ?!言ってないよ。ちゃんと可愛がってるし!」
俺は思わず拳でゴンッとテーブルを叩くと、10歳になって背も少し伸びた凜が、隣で驚いた。
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