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8.私を邪魔する者はもういない(ウラリー)
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私はアドリアン様と結婚できると思い観劇のことなどすっかり忘れてしまった。久しぶりにアドリアン様が私の部屋を訪ねて来た。私は彼が求婚をしに来てくれたと浮かれた。
「ウラリー嬢。オジェ男爵からあなたの縁談を頼まれている。よさそうな子息を選んできた。釣書に目を通しておいてほしい。好ましい者がいればまずは顔合わせをしよう」
「えっ?」
その言葉に呆然とした。あなたが私の夫となるはずなのにどうして他の男性を紹介するの? 宰相様からまだ話が伝わっていないのかと私は咄嗟に自分の想いを伝えた。
「私は、アドリアン様をお慕いしています。紹介など必要ありません。どうか私と結婚してください」
アドリアン様は目を見開き固まった。驚愕して明らかに困惑している。私を見る目は信じられないことを言う奇妙なものを見る眼差しだ。私は酷くショックを受けた。私はアドリアン様に愛されているはずだ。私の想いを喜んでくれると信じていたのに私との結婚など考えたこともないという表情だった。
彼は逡巡し気まずそうに答えた。
「あなたの気持ちは嬉しいがその想いには応えられない。だが命の恩人で聖女であるあなたには心から感謝している。それ以外の要望なら応じよう」
「そんな、それ以外なんて必要ありません。宰相様は私とアドリアン様を結婚させてくれるって言ったわ。神殿もそれを望んでいるって」
私は瞳が涙を流しながら訴えかけた。男性はこのように振る舞えば庇護欲をそそられ絆されるはず。
「アドリアン様とシエナ様は政略的な婚約で愛がないって聞いたわ。だから私を正妃にしてシエナ様を側室にするって約束してくれたのに」
「待ってくれ。それを宰相が言ったのか?」
私は力強く頷いた。彼を手に入れたくて必死だった。
「とにかくそのことは確認する。あなたはしばらくゆっくりしていてくれ」
アドリアン様は青ざめた顔で部屋を出ていった。私は宰相が約束を違えたことが腹立たしく、そしてアドリアン様に拒まれたことが悲しくて泣いた。
翌日宰相が訪れた。
「どういうことなの? アドリアン様は私との結婚を拒んだわ!! 嘘つき!!」
感情のままに詰った。
「落ち着いてください。聖女様。ご存じですか。城下では殿下と聖女様は運命でめぐり逢い結ばれると期待されています。お二人が仲睦まじく出歩いていると評判です。シエナ様はお二人の仲を裂く悪役として噂されていますよ。民衆がお二人の仲を後押ししてくれています。なに、もうすぐ殿下が聖女様に求婚しますよ。あと少しだけお持ちください」
「? アドリアン様とは最初の頃に数回ご一緒にしただけでそれ以降は外出どころかお話すらしていないわ」
「私の方で手を回しました。殿下と聖女様に似た者を街歩きさせていたのですよ。評判になるようにね」
「そんなことでどうにかなるの?」
「ええ、大丈夫ですよ」
宰相の言葉を信じ切れず不安なまま一週間が過ぎた頃、アドリアン様が会いに来てくれた。
「ウラリー。君を正妃として迎える。シエナは……側妃として置くことにした」
私は天にも昇る気持ちだった。アドリアン様が選んだのは恩人で聖女である私だ。シエナ様じゃない。やっぱりアドリアン様は私を愛してくれていた。
有頂天になっていた私は気付かなかった。彼の私に向ける冷たい眼差しと「正妃にする」とは言ったが「好きだ、愛している」とは一言も言わなかったことに。だから私は更なる要求をしてしまった。
「ありがとうございます。それならこれからは私もアドリアン様の愛称を呼んでもいいですよね? リアン様と」
シエナ様だけが許された呼び方だが正妃となるなら私も呼んでいいはずだ。いや、私だけが呼ぶべきだ。即答してくれると思いきやアドリアン様は一瞬きつく口を引き結び、嫌悪感も露わに威圧的に拒まれた。
「それは、駄目だ。その代わりシエナにも愛称を呼ばないように言っておく。それ以上の譲歩はない」
不満はあったが反論を許さない強い口調に何も言えなかった。それでもシエナ様が呼ばないなら我慢できると頷いた。結婚すれば呼ばせてもらえるようになるだろう。
私は王宮での生活にすっかりと舞い上がっていた。高位貴族が私を聖女だと恭しく接してくれる。使用人も殿下の恩人だと大切に世話をしてくれる。私は贅沢な生活を当然だと思い自分は特別な人間だと信じていた。
「アドリアン様。シエナ様は側妃になることを承諾して下さったのですか? 早くしてください!!」
アドリアン様に急かすようにお願いした。
婚約までとんとん拍子だと思っていた。私の養子先も決まり結婚式の日程も最短で組まれている。それなのに私たちはまだ婚約出来ていない。シエナ様との婚約が解消されていないのだ。解消後にまず私と婚約して結婚したのちにシエラ様を側妃として迎えることになっている。
私は急に不安になった。これまでの幸せは全て夢なのではないかと。目が覚めたら私は寂れたオジェ男爵領で使用人のような姿であくせく働いている。そんなことは耐えられない。一度味わった贅沢を手放し貧乏な生活を送るなんて地獄だと思った。その考えを強引に振り払った。私は幸せを絶対に手に入れて見せる。
「シエナが気持ちの整理をつける時間が欲しいと言っていて、もう少し待っていてほしい」
「わかりました…………」
それからしばらくしてシエナ様から3人で話がしたいと連絡があった。ようやくアドリアン様と婚約出来るとホッとした。
当日、アドリアン様は公務で遅れるので、私とシエナ様が先に面会をすることになった。私はちょうどいい機会だからと今後のお互いの立ち位置を明確にしようと思い立った。
私は愛される王太子妃になる。シエナ様は公務のためだけの存在であることを理解してもらうつもりだった。
「ねえ。シエナ様。私たち仲良くやっていきましょう? 私、自分が王太子妃になるには能力が不足していることを理解しているんです。だから私はアドリアン様の隣で社交だけをすることに注力する。シエナ様にはそれ以外の公務の全てをお願いしたいの」
私はアドリアン様を笑顔で癒し可愛い子供を産んで素敵な家庭を築きたい。
「そして彼の子を産むことに専念するわ。私健康には自信があるのよ。だから元気な世継ぎを産んでみせる。3人でも4人でもたくさん! ああ、そうなると私が国母になるのね。素敵だわ! アドリアン様とシエナ様のお二人は身分の釣り合いを考えただけの政治的な婚約者なのでしょう? 愛がないならシエナ様はアドリアン様と夫婦として過ごす必要はないものね?」
国母! 一介の男爵令嬢が国母にまで上り詰める、なんて素晴らしいことなんだろう。そして聖女として崇められる。この国の至宝の存在になるのよ。
「シエナ様は今までのようにお仕事を頑張ってくれればいいわ。シエナ様にとってお仕事こそが生きがいなんでしょう? 王宮の皆がシエナ様の仕事ぶりはとても素晴らしいと褒めているわ。だからそれだけを頑張ってくださいね?」
私は暗にアドリアン様の愛情は私のものだとシエナ様に釘を刺した。
「私が王太子妃でシエナ様が側妃。役割が明確できっと上手くやっていける。だから―――」
お互いの立場で役割をこなせば皆幸せになる。いい話でしょう? 私はシエナ様にニッコリと笑いかけた。
シエナ様も私に微笑み返した。ああ、分かってくれた。やはり公爵令嬢ともなれば聞き分けがいいのね、そう思った。
ところがシエナ様は突然手を振り上げた。その手には短剣が握られている。私は咄嗟に殺されると思った。
「ど、どうして? うそ……誰か、誰か助けて!!!」
恐怖に陥りながらも悲鳴をあげて助けを呼んだ。
バタン!!
「ウラリー、どうした?」
アドリアン様が駆け付けてくれた。もう大丈夫だ私を守ってくださる。アドリアン様は短剣に気付くと焦りながらもシエナ様に向かって叫んだ。
「シエナ! 何をしている。今すぐその短剣を捨てるんだ!!」
シエナ様は首を傾け静かに笑った。
「シエナ。そんなことをしたら君を捕えなくてはならない。今ならなかったことに出来る。だからその短剣を私に寄こせ!! お願いだ!!」
シエナ様は何の躊躇いもなく自身の胸を短剣で刺した。そして床に倒れた。その胸元からは真っ赤な血が溢れ出し絨毯をあっというまに赤く染めていく。
「きゃああああ――――――――――!!!!!!!!!!」
「シエナ! しっかりしろ! 誰か医者を!! シエナ死ぬな。私をおいて逝かないでくれ! 君を愛してる、君だけを愛しているんだ。私のシエナ……頼む……目を、開けてくれ。シエナ……シエナ……」
アドリアン様の悲痛な叫びと、使用人や騎士たちの駆け付ける音、私は目の前のことが信じられずそのまま気を失った。目の裏に焼き付いたのは真っ赤な血の色だった。
「ウラリー嬢。オジェ男爵からあなたの縁談を頼まれている。よさそうな子息を選んできた。釣書に目を通しておいてほしい。好ましい者がいればまずは顔合わせをしよう」
「えっ?」
その言葉に呆然とした。あなたが私の夫となるはずなのにどうして他の男性を紹介するの? 宰相様からまだ話が伝わっていないのかと私は咄嗟に自分の想いを伝えた。
「私は、アドリアン様をお慕いしています。紹介など必要ありません。どうか私と結婚してください」
アドリアン様は目を見開き固まった。驚愕して明らかに困惑している。私を見る目は信じられないことを言う奇妙なものを見る眼差しだ。私は酷くショックを受けた。私はアドリアン様に愛されているはずだ。私の想いを喜んでくれると信じていたのに私との結婚など考えたこともないという表情だった。
彼は逡巡し気まずそうに答えた。
「あなたの気持ちは嬉しいがその想いには応えられない。だが命の恩人で聖女であるあなたには心から感謝している。それ以外の要望なら応じよう」
「そんな、それ以外なんて必要ありません。宰相様は私とアドリアン様を結婚させてくれるって言ったわ。神殿もそれを望んでいるって」
私は瞳が涙を流しながら訴えかけた。男性はこのように振る舞えば庇護欲をそそられ絆されるはず。
「アドリアン様とシエナ様は政略的な婚約で愛がないって聞いたわ。だから私を正妃にしてシエナ様を側室にするって約束してくれたのに」
「待ってくれ。それを宰相が言ったのか?」
私は力強く頷いた。彼を手に入れたくて必死だった。
「とにかくそのことは確認する。あなたはしばらくゆっくりしていてくれ」
アドリアン様は青ざめた顔で部屋を出ていった。私は宰相が約束を違えたことが腹立たしく、そしてアドリアン様に拒まれたことが悲しくて泣いた。
翌日宰相が訪れた。
「どういうことなの? アドリアン様は私との結婚を拒んだわ!! 嘘つき!!」
感情のままに詰った。
「落ち着いてください。聖女様。ご存じですか。城下では殿下と聖女様は運命でめぐり逢い結ばれると期待されています。お二人が仲睦まじく出歩いていると評判です。シエナ様はお二人の仲を裂く悪役として噂されていますよ。民衆がお二人の仲を後押ししてくれています。なに、もうすぐ殿下が聖女様に求婚しますよ。あと少しだけお持ちください」
「? アドリアン様とは最初の頃に数回ご一緒にしただけでそれ以降は外出どころかお話すらしていないわ」
「私の方で手を回しました。殿下と聖女様に似た者を街歩きさせていたのですよ。評判になるようにね」
「そんなことでどうにかなるの?」
「ええ、大丈夫ですよ」
宰相の言葉を信じ切れず不安なまま一週間が過ぎた頃、アドリアン様が会いに来てくれた。
「ウラリー。君を正妃として迎える。シエナは……側妃として置くことにした」
私は天にも昇る気持ちだった。アドリアン様が選んだのは恩人で聖女である私だ。シエナ様じゃない。やっぱりアドリアン様は私を愛してくれていた。
有頂天になっていた私は気付かなかった。彼の私に向ける冷たい眼差しと「正妃にする」とは言ったが「好きだ、愛している」とは一言も言わなかったことに。だから私は更なる要求をしてしまった。
「ありがとうございます。それならこれからは私もアドリアン様の愛称を呼んでもいいですよね? リアン様と」
シエナ様だけが許された呼び方だが正妃となるなら私も呼んでいいはずだ。いや、私だけが呼ぶべきだ。即答してくれると思いきやアドリアン様は一瞬きつく口を引き結び、嫌悪感も露わに威圧的に拒まれた。
「それは、駄目だ。その代わりシエナにも愛称を呼ばないように言っておく。それ以上の譲歩はない」
不満はあったが反論を許さない強い口調に何も言えなかった。それでもシエナ様が呼ばないなら我慢できると頷いた。結婚すれば呼ばせてもらえるようになるだろう。
私は王宮での生活にすっかりと舞い上がっていた。高位貴族が私を聖女だと恭しく接してくれる。使用人も殿下の恩人だと大切に世話をしてくれる。私は贅沢な生活を当然だと思い自分は特別な人間だと信じていた。
「アドリアン様。シエナ様は側妃になることを承諾して下さったのですか? 早くしてください!!」
アドリアン様に急かすようにお願いした。
婚約までとんとん拍子だと思っていた。私の養子先も決まり結婚式の日程も最短で組まれている。それなのに私たちはまだ婚約出来ていない。シエナ様との婚約が解消されていないのだ。解消後にまず私と婚約して結婚したのちにシエラ様を側妃として迎えることになっている。
私は急に不安になった。これまでの幸せは全て夢なのではないかと。目が覚めたら私は寂れたオジェ男爵領で使用人のような姿であくせく働いている。そんなことは耐えられない。一度味わった贅沢を手放し貧乏な生活を送るなんて地獄だと思った。その考えを強引に振り払った。私は幸せを絶対に手に入れて見せる。
「シエナが気持ちの整理をつける時間が欲しいと言っていて、もう少し待っていてほしい」
「わかりました…………」
それからしばらくしてシエナ様から3人で話がしたいと連絡があった。ようやくアドリアン様と婚約出来るとホッとした。
当日、アドリアン様は公務で遅れるので、私とシエナ様が先に面会をすることになった。私はちょうどいい機会だからと今後のお互いの立ち位置を明確にしようと思い立った。
私は愛される王太子妃になる。シエナ様は公務のためだけの存在であることを理解してもらうつもりだった。
「ねえ。シエナ様。私たち仲良くやっていきましょう? 私、自分が王太子妃になるには能力が不足していることを理解しているんです。だから私はアドリアン様の隣で社交だけをすることに注力する。シエナ様にはそれ以外の公務の全てをお願いしたいの」
私はアドリアン様を笑顔で癒し可愛い子供を産んで素敵な家庭を築きたい。
「そして彼の子を産むことに専念するわ。私健康には自信があるのよ。だから元気な世継ぎを産んでみせる。3人でも4人でもたくさん! ああ、そうなると私が国母になるのね。素敵だわ! アドリアン様とシエナ様のお二人は身分の釣り合いを考えただけの政治的な婚約者なのでしょう? 愛がないならシエナ様はアドリアン様と夫婦として過ごす必要はないものね?」
国母! 一介の男爵令嬢が国母にまで上り詰める、なんて素晴らしいことなんだろう。そして聖女として崇められる。この国の至宝の存在になるのよ。
「シエナ様は今までのようにお仕事を頑張ってくれればいいわ。シエナ様にとってお仕事こそが生きがいなんでしょう? 王宮の皆がシエナ様の仕事ぶりはとても素晴らしいと褒めているわ。だからそれだけを頑張ってくださいね?」
私は暗にアドリアン様の愛情は私のものだとシエナ様に釘を刺した。
「私が王太子妃でシエナ様が側妃。役割が明確できっと上手くやっていける。だから―――」
お互いの立場で役割をこなせば皆幸せになる。いい話でしょう? 私はシエナ様にニッコリと笑いかけた。
シエナ様も私に微笑み返した。ああ、分かってくれた。やはり公爵令嬢ともなれば聞き分けがいいのね、そう思った。
ところがシエナ様は突然手を振り上げた。その手には短剣が握られている。私は咄嗟に殺されると思った。
「ど、どうして? うそ……誰か、誰か助けて!!!」
恐怖に陥りながらも悲鳴をあげて助けを呼んだ。
バタン!!
「ウラリー、どうした?」
アドリアン様が駆け付けてくれた。もう大丈夫だ私を守ってくださる。アドリアン様は短剣に気付くと焦りながらもシエナ様に向かって叫んだ。
「シエナ! 何をしている。今すぐその短剣を捨てるんだ!!」
シエナ様は首を傾け静かに笑った。
「シエナ。そんなことをしたら君を捕えなくてはならない。今ならなかったことに出来る。だからその短剣を私に寄こせ!! お願いだ!!」
シエナ様は何の躊躇いもなく自身の胸を短剣で刺した。そして床に倒れた。その胸元からは真っ赤な血が溢れ出し絨毯をあっというまに赤く染めていく。
「きゃああああ――――――――――!!!!!!!!!!」
「シエナ! しっかりしろ! 誰か医者を!! シエナ死ぬな。私をおいて逝かないでくれ! 君を愛してる、君だけを愛しているんだ。私のシエナ……頼む……目を、開けてくれ。シエナ……シエナ……」
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