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16.楽しい時間
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アイリーンとのお茶の時間は楽しい。
話をしているうちにヴァンスから聞いていたアイリーンと、私の知っているアイリーンにあった乖離が消えた。普段の淑女らしい毅然とした姿も、ヴァンスの話に登場するお転婆でちょっと頑固なアイリーンも本当の姿なのだ。
アイリーンは公の場ではおっとりと微笑を浮かべているけど、屋敷の中では大きな口を開けてカラカラと笑う。普段ケーキを食べる時は端から切って食べるけど、屋敷の中では上に載っている物から食べて下のスポンジだけを最後に食べるというこだわりがある。
「フルーツタルトは先に上の果物を食べて、後からタルトだけを食べたいのよ。これは家族だけの秘密なの」
「このことだったのね」
「?」
「ヴァンス様がアイリーン様にはケーキを食べる時の謎のこだわりがあると教えてくれたの」
私たちは短時間ですっかりと打ち解けた。アイリーンもフローレンスやヴァンスから私の話を聞いていたので、以前からの親友のような気持になっていたと教えてくれた。
「お兄様ったら口が軽いわね……。あっ、もしかして子供の頃に庭で蝶々を夢中で追いかけて池に落ちた話もしてしまったかしら?」
「ええっ!? 初めて知りました。落ちて大丈夫だったのですか?」
アイリーンはしまったという顔をした。
「お兄様とワイアット様がすぐに助けてくれたので無事だったのだけど……余計なことを言ってしまったわ」
アイリーンの口からたくさんのワイアット殿下の話が出てくる。二人の歴史が垣間見えて微笑ましい。
「ワイアット殿下と小さな頃から仲がよかったのですね」
「ええ、物心ついた頃から一緒にいたわ。私、ずっとワイアット様のお嫁さんになりたかったのよ。でもなかなかお父様が許してくださらなくて。だからもうすぐ結婚できると思うと嬉しくて」
噂通りアイリーンは殿下の熱烈な求婚で婚約したが、二人は幼馴染でもあり、アイリーンも殿下を慕っていたそうだ。
仲はいいが喧嘩もする。基本的には殿下から謝ってくれるのですぐに仲直りをするそうだ。そういえばヴァンスからもらった手紙に二人の喧嘩が書かれていたことを思い出した。喧嘩の内容が気になり思わず問いかけてしまった。
「先日、公務の前に喧嘩をされたのよね? 原因はなんだったの?」
「まあ、お兄様ったらその話もしてしまったの?」
頬を膨らませるアイリーンに、私は図々しかったと反省した。
「あ、ごめんなさい。聞いてはいけなかったわよね」
アイリーンは手を横に振りすぐに否定した。気を遣わせてしまったようだ。
「ああ、違うの! セシル様に怒ったのではなく口の軽いお兄様への文句よ。別に理由は大したことじゃなくて話すのは構わないの。ちょっと恥ずかしいけれど……。こないだのはカーライル公爵令嬢がワイアット様を訪ねて来て、公爵様から書類を預かってきただけなのに居座って、ずっとワイアット様と話し込んでいるから焼きもちを焼いたのよ。だって私と話すより楽しそうでずっと笑顔を浮かべているのだもの。公務前に一緒にお茶をしようって約束していて楽しみにしていたのに、その時間をカーライル公爵令嬢に取られてしまったのよ」
アイリーンが不満顔でぷりぷり怒っている。可愛い。
「アイリーン様は殿下のことが本当にお好きなのですね。それでどうやって仲直りしたのですか?」
「公務中、一度もワイアット様の目を見ないでいたら、泣きそうな顔で謝るので許してあげたのよ。本当はこんな小さなことで焼きもちを焼くのは心が狭いって分かっている。ワイアット様の立場だったら、カーライル公爵令嬢に冷たくもできないし。でも嫌だったのよ」
「お二人は思ったことを言い合えて素敵な関係ですね」
遠慮せずに発言しても、変に拗らせたりしない。その信頼関係が素敵だと思った。
「セシル様も不満があったらお兄様に遠慮なくどんどんぶつけてね。お兄様がセシル様は我慢するタイプだと心配していたわ」
「我慢……ですか? 特にした覚えはありませんが」
首を捻り考える。オルブライト公爵家は居心地がよく我慢する必要はない。みんな優しく気を遣ってくれる。自分の家よりも居心地がいいくらいだ。
アイリーンは人差し指を唇に当て、思い出すような仕草をした。
「えっとね。たとえばケーキを食べ終えても二個目を遠慮して断ってしまうって言っていたわ」
(ひーーーー!! ケーキが美味しすぎてトレーにある二個目のケーキをおかわりするの、必死に我慢していたことがバレていた! 本当はもう一個食べたかった。でも図々しいと思われたくなくて……)
私は隠すように両手で顔を覆った。アイリーンはクスクスと笑っている。
「ヴァンス様はどうして分かったのかしら? う……恥ずかしいです」
「ふふ。それは私がおかわりを食べるのを我慢している時の顔とセシル様の顔が同じだったからだと言っていたわ。実は私、いつも三個は食べるの。今は結婚式前だからドレスのサイズが合わなくならないように我慢しているけれど、結婚式が終わったらたくさん食べるつもりよ。ねえ、セシル様。セシル様はお兄様と婚約したのだからもうこの家の家族でしょう? 家族は遠慮しなくていいのよ」
アイリーンの言葉に感動した。ちょっと泣きそう。オルブライト公爵家の人は私を家族だと受け入れてくれている。それなら私だけが遠慮しているのは変だ。それに我慢しているのをヴァンスに見抜かれているのなら意味がない。次からは心置きなくおかわりを頂くことにしよう。
「ええ、そうするわ。ありがとう」
いつも二個目を断るとヴァンスや給仕をしてくれる侍女が残念そうにしていたのは気のせいではなかったのかも。そういえばヴァンスは毎回「料理人がセシルのために張り切って用意した」と言っていた。それが本当なら逆に申し訳なかった。
そのあとアイリーンと昼食を共にした。アイリーンは午後からワイアット殿下と一緒の公務だと嬉しそうに城に戻っていった。
午後はデザイナーさんたちとウエディングドレスの相談で話し込み、あっという間に時間が過ぎた。やはりヴァンスは仕事で来られなかった。もしかしたら会えるかもと密かに期待していたので残念だった。
同席してくれたフローレンスとデザイナーさんが盛り上がってにぎやかだった。全部のデザインについて話し合った結果、私の一目惚れのデザインで作成することが決まった。あれはヴァンスの意見を大きく取り入れたデザインだと教えてもらい、私にとっていっそう特別なものになった。ヴァンスは私を理解してくれている、そんな気持ちになれた。
私は帰宅するとヴァンスからもらった筆入れを机から出して眺めた。
「ヴァンス様に会いたいなあ……」
結婚して幸せになりたい。諦めたくないと思っていた。でもスコットの酷い仕打ちがあった後のヴァンスとの婚約だったので、心のどこかで蔑ろにさえされなければそれでいいと覚悟していた。でも欲が出てきた。
(ヴァンス様と……幸せになりたい。……ん? これって私はヴァンス様を……好きということなのかしら? 考えるとそんな気がしてきた……)
自分の気持ちにまだ確信は持てない。でもヴァンスとなら幸せになれそう。
(でもヴァンス様は? 私をどう思っているのかしら?)
アイリーンの件で私に好意的なことはわかった。今までのやり取りからも嫌われていないと思う。でもヴァンスの配慮や優しさがアイリーンの件からくる感謝なのか、婚約者としての義務の範囲内のものなのか、それともそれ以上の何かがあるのか……。
そういえばヴァンスに色々質問をしようと思っていたのに、そのタイミングがない。今一番聞きたいのは……理想の女性のタイプを知りたい。でも聞いて私と真逆で可愛らしい女性が好きとか、もしくはアイリーンが理想だったら撃沈してしまう。この可能性は濃厚では? 私の中でシスコンの人は妹が理想というイメージがある。
(どうしよう。私がアイリーン様のような完璧な淑女に? ……なれるとは思えない)
私はそれなりに淑女らしく振る舞えると自負しているが、殿下の婚約者として完璧を求められそれに応えてきたアイリーンの足元には到底及ばない。
いや、まだやる前から諦めては駄目だ。努力なくして幸せにはなれない。ヴァンスへの質問リストを作って教えてもらって、その上でヴァンスの好みに自分を近づけていけばいい。
(そうよ。頑張るのよ!)
私は拳を握り心の中で強く誓った。
話をしているうちにヴァンスから聞いていたアイリーンと、私の知っているアイリーンにあった乖離が消えた。普段の淑女らしい毅然とした姿も、ヴァンスの話に登場するお転婆でちょっと頑固なアイリーンも本当の姿なのだ。
アイリーンは公の場ではおっとりと微笑を浮かべているけど、屋敷の中では大きな口を開けてカラカラと笑う。普段ケーキを食べる時は端から切って食べるけど、屋敷の中では上に載っている物から食べて下のスポンジだけを最後に食べるというこだわりがある。
「フルーツタルトは先に上の果物を食べて、後からタルトだけを食べたいのよ。これは家族だけの秘密なの」
「このことだったのね」
「?」
「ヴァンス様がアイリーン様にはケーキを食べる時の謎のこだわりがあると教えてくれたの」
私たちは短時間ですっかりと打ち解けた。アイリーンもフローレンスやヴァンスから私の話を聞いていたので、以前からの親友のような気持になっていたと教えてくれた。
「お兄様ったら口が軽いわね……。あっ、もしかして子供の頃に庭で蝶々を夢中で追いかけて池に落ちた話もしてしまったかしら?」
「ええっ!? 初めて知りました。落ちて大丈夫だったのですか?」
アイリーンはしまったという顔をした。
「お兄様とワイアット様がすぐに助けてくれたので無事だったのだけど……余計なことを言ってしまったわ」
アイリーンの口からたくさんのワイアット殿下の話が出てくる。二人の歴史が垣間見えて微笑ましい。
「ワイアット殿下と小さな頃から仲がよかったのですね」
「ええ、物心ついた頃から一緒にいたわ。私、ずっとワイアット様のお嫁さんになりたかったのよ。でもなかなかお父様が許してくださらなくて。だからもうすぐ結婚できると思うと嬉しくて」
噂通りアイリーンは殿下の熱烈な求婚で婚約したが、二人は幼馴染でもあり、アイリーンも殿下を慕っていたそうだ。
仲はいいが喧嘩もする。基本的には殿下から謝ってくれるのですぐに仲直りをするそうだ。そういえばヴァンスからもらった手紙に二人の喧嘩が書かれていたことを思い出した。喧嘩の内容が気になり思わず問いかけてしまった。
「先日、公務の前に喧嘩をされたのよね? 原因はなんだったの?」
「まあ、お兄様ったらその話もしてしまったの?」
頬を膨らませるアイリーンに、私は図々しかったと反省した。
「あ、ごめんなさい。聞いてはいけなかったわよね」
アイリーンは手を横に振りすぐに否定した。気を遣わせてしまったようだ。
「ああ、違うの! セシル様に怒ったのではなく口の軽いお兄様への文句よ。別に理由は大したことじゃなくて話すのは構わないの。ちょっと恥ずかしいけれど……。こないだのはカーライル公爵令嬢がワイアット様を訪ねて来て、公爵様から書類を預かってきただけなのに居座って、ずっとワイアット様と話し込んでいるから焼きもちを焼いたのよ。だって私と話すより楽しそうでずっと笑顔を浮かべているのだもの。公務前に一緒にお茶をしようって約束していて楽しみにしていたのに、その時間をカーライル公爵令嬢に取られてしまったのよ」
アイリーンが不満顔でぷりぷり怒っている。可愛い。
「アイリーン様は殿下のことが本当にお好きなのですね。それでどうやって仲直りしたのですか?」
「公務中、一度もワイアット様の目を見ないでいたら、泣きそうな顔で謝るので許してあげたのよ。本当はこんな小さなことで焼きもちを焼くのは心が狭いって分かっている。ワイアット様の立場だったら、カーライル公爵令嬢に冷たくもできないし。でも嫌だったのよ」
「お二人は思ったことを言い合えて素敵な関係ですね」
遠慮せずに発言しても、変に拗らせたりしない。その信頼関係が素敵だと思った。
「セシル様も不満があったらお兄様に遠慮なくどんどんぶつけてね。お兄様がセシル様は我慢するタイプだと心配していたわ」
「我慢……ですか? 特にした覚えはありませんが」
首を捻り考える。オルブライト公爵家は居心地がよく我慢する必要はない。みんな優しく気を遣ってくれる。自分の家よりも居心地がいいくらいだ。
アイリーンは人差し指を唇に当て、思い出すような仕草をした。
「えっとね。たとえばケーキを食べ終えても二個目を遠慮して断ってしまうって言っていたわ」
(ひーーーー!! ケーキが美味しすぎてトレーにある二個目のケーキをおかわりするの、必死に我慢していたことがバレていた! 本当はもう一個食べたかった。でも図々しいと思われたくなくて……)
私は隠すように両手で顔を覆った。アイリーンはクスクスと笑っている。
「ヴァンス様はどうして分かったのかしら? う……恥ずかしいです」
「ふふ。それは私がおかわりを食べるのを我慢している時の顔とセシル様の顔が同じだったからだと言っていたわ。実は私、いつも三個は食べるの。今は結婚式前だからドレスのサイズが合わなくならないように我慢しているけれど、結婚式が終わったらたくさん食べるつもりよ。ねえ、セシル様。セシル様はお兄様と婚約したのだからもうこの家の家族でしょう? 家族は遠慮しなくていいのよ」
アイリーンの言葉に感動した。ちょっと泣きそう。オルブライト公爵家の人は私を家族だと受け入れてくれている。それなら私だけが遠慮しているのは変だ。それに我慢しているのをヴァンスに見抜かれているのなら意味がない。次からは心置きなくおかわりを頂くことにしよう。
「ええ、そうするわ。ありがとう」
いつも二個目を断るとヴァンスや給仕をしてくれる侍女が残念そうにしていたのは気のせいではなかったのかも。そういえばヴァンスは毎回「料理人がセシルのために張り切って用意した」と言っていた。それが本当なら逆に申し訳なかった。
そのあとアイリーンと昼食を共にした。アイリーンは午後からワイアット殿下と一緒の公務だと嬉しそうに城に戻っていった。
午後はデザイナーさんたちとウエディングドレスの相談で話し込み、あっという間に時間が過ぎた。やはりヴァンスは仕事で来られなかった。もしかしたら会えるかもと密かに期待していたので残念だった。
同席してくれたフローレンスとデザイナーさんが盛り上がってにぎやかだった。全部のデザインについて話し合った結果、私の一目惚れのデザインで作成することが決まった。あれはヴァンスの意見を大きく取り入れたデザインだと教えてもらい、私にとっていっそう特別なものになった。ヴァンスは私を理解してくれている、そんな気持ちになれた。
私は帰宅するとヴァンスからもらった筆入れを机から出して眺めた。
「ヴァンス様に会いたいなあ……」
結婚して幸せになりたい。諦めたくないと思っていた。でもスコットの酷い仕打ちがあった後のヴァンスとの婚約だったので、心のどこかで蔑ろにさえされなければそれでいいと覚悟していた。でも欲が出てきた。
(ヴァンス様と……幸せになりたい。……ん? これって私はヴァンス様を……好きということなのかしら? 考えるとそんな気がしてきた……)
自分の気持ちにまだ確信は持てない。でもヴァンスとなら幸せになれそう。
(でもヴァンス様は? 私をどう思っているのかしら?)
アイリーンの件で私に好意的なことはわかった。今までのやり取りからも嫌われていないと思う。でもヴァンスの配慮や優しさがアイリーンの件からくる感謝なのか、婚約者としての義務の範囲内のものなのか、それともそれ以上の何かがあるのか……。
そういえばヴァンスに色々質問をしようと思っていたのに、そのタイミングがない。今一番聞きたいのは……理想の女性のタイプを知りたい。でも聞いて私と真逆で可愛らしい女性が好きとか、もしくはアイリーンが理想だったら撃沈してしまう。この可能性は濃厚では? 私の中でシスコンの人は妹が理想というイメージがある。
(どうしよう。私がアイリーン様のような完璧な淑女に? ……なれるとは思えない)
私はそれなりに淑女らしく振る舞えると自負しているが、殿下の婚約者として完璧を求められそれに応えてきたアイリーンの足元には到底及ばない。
いや、まだやる前から諦めては駄目だ。努力なくして幸せにはなれない。ヴァンスへの質問リストを作って教えてもらって、その上でヴァンスの好みに自分を近づけていけばいい。
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