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#6 命の味
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感謝を伝えたニセヒモツタから、『安堵』っぽい情報が送られてきたのは置いといて、早速調理に取り掛かろう。
さすがに生ではご勘弁ですから。
せめて火を――そこで目についたのが、シラカバモドキ(仮称)の皮。
幹の表面を叩いたことで、皮が浮き上がって剥がれかかっている。
剥がれやすいのか、周囲にもたくさんの樹皮が落ちている。
触れてみるとかなり乾燥している。
試しに静電気を何度が発射してみると、ブスブスと小さな火種がくすぶった。
早速シラカバモドキの落ちた皮を集めてきて、小さな焚き火を作る。
ニセヒモツタは木の枝に巻き付けてじっくり炙ると、香ばしい匂いがした。焼き肉っぽい匂い。
口元から溶けた脂みたいなのが垂れてきて、それを広めの葉っぱですくって舐めてみる。
脂が強いが、ほんのり塩味があって、いけなくはない。
体が痺れたりってこともなさげ。
というかクセはあるけど後を引くな、この汁。焼き肉のタレとか白飯とかあれば最高なんだけど。
直火で炙っているせいか表面の皮が炭化してボロボロと外れる。
汚れていない枝でこそぐと皮を綺麗に剥がせた。焼きナスか。
見た目は、長くて太いシラスみたい。
少し齧ってみると、脂っぽいけど食べられなくはない。うん。やっぱり焼き肉のタレと白飯が欲しい。
口直しにモモモドキを食べる。
おや、なんか味が落ちてる。よく見るとちょっと茶色くなっている。
足が早いのかな。
申し訳ない。今後はすぐに食べる分だけ採ることにしよう。
ピリリたちに見守られるなか、食べられる部分は全部食べたつもり。
手を合わせる。
『命をくれて、ありがとう』
自分がこの世界の食物連鎖の一部になった気分。
見上げた空に太陽は見えないが、白く明るいし、なんなら樹洩れ陽すらある。
俺がここに入ってからどのくらい経ったのかわからないが、急に不安が押し寄せる。
俺はまだ「壁」の向こうにある本来の家へ帰れるかどうかを試していないのだ。
慌てて焚き火を片付け、ヌノススキの茎をたくさん抱え、俺が最初に登場したあの場所へと走り出した。
行きと比べて帰りが早かったのは、焦っていたからってだけじゃないと思う。
原因はわからないのだが、体が軽かったから。
まさか、こっちの世界のものを食べたから?
いやいや、最優先は行き来だから。
俺は再び全裸へと戻り、念のためにヌノススキの茎を一本だけ握りしめ、「壁」に向き合った。
こちら側に来るときは通ったというより落ちた印象が強いんだよな。
大丈夫かな、と指先で「壁」に触れてみると、抵抗もなく指が呑み込まれる。俺の部屋で「壁」に触れたときと同じ。
抜こうとしたが抜けない。入れたら入れっぱなし。つまり一方通行。
本当に帰れるのか、今さら不安になる。
つながる先が変わるというケースだって考えられるし。
いやもう迷っている時間が惜しい。覚悟を決める。
指先に続いて、腕、肩、そして頭と「壁」の中へ。
入るときに目を閉じたが、瞼に何か触れた感覚はなかった。目を開けても真っ暗。
右足も踏み込み、左足も。
水の中に居るみたい――というか呼吸はできない。
でも来たときは「壁」にそれほど厚みを感じなかったよな、ともう一歩右足を出した途端、俺の前に見慣れた景色が広がった。
うちの一階、台所。カウンターキッチンの内側、俺の部屋の真下。
振り返るとすぐ目の前に「壁」。
というかもともとあったうちの壁側の戸棚が全滅。冷蔵庫も含めて「壁」に呑まれている。
うわぁ、これ、母さんが激怒するだろうなぁ――などと日常の中の感想が自分に湧いたことにホッとする。
「うちの台所じゃん」
声に出してみる。
じわじわと喜びが湧く。
「戻ってきた!」
ということで早速、検証を始めた。
条件を変えて「壁」を何度も通り抜ける。
「壁」の中では呼吸ができないが、足を一歩踏み出すだけで簡単に抜けられる。
物理的ではない空間、という印象。
静電気の能力を得たのなんてどう考えても超常現象なので、「壁」自体が謎であっても現時点では「そういうもの」として納得するしかない。
持ち物は一緒に通り抜けられないし、壁の中に持ち込んだものは消えてしまうことが確認できた。
ピリリたちは「壁」の近くまでは来るものの、決して近寄ろうとはしない。
あと、「壁」の向こうと地球とでは、時間の流れも違う。
体感で60倍。つまり、「壁」の向こうで一分過ごしても、地球側では一秒しか経っていない感じ。
「壁」の大きさを確かめるために外に出てみたけど、なんか物凄くバカ高かった。
人の造れるモノをはるかに超えている。高さの単位はきっとmじゃなくkmだと思う。
しかも「壁」の横方向のカーブから推測すると、うちから道路を挟んで広がっている昭和記念公園がスッポリ収まっている感じすらする。
現時点ではそれ以上のことはわからない。
テレビを付けてもなんか混乱している感じしか伝わってこないし。
ただ、この「塔」みたいなのができたのが日本だけじゃなく、一時間前にオーストラリアにもできたって話もあるけど、まだよくわかっていない。
あっ、あと違うのは時間の流れだけじゃない。
地球側で「壁」に入る場所を数メートルずらしても、「壁」の向こうでは数センチも変わっていないように感じる。
全裸で家の外に出るわけにも行かず、この検証で服を何セットか消してしまった。靴はさすがにもったいなくて、ビーチサンダルを「壁」の手前で脱ぐスタイルにしたけど。
そこまで体張って地面に線を描いてまで確かめたので、「壁」のこっちと向こうとで移動場所の縮尺がずれているというのは確実だろう。
何度も行き来して、一階のリビング――俺の部屋の真下に出られる場所に印をつけた。
地球側には着替え一式と、ノートと筆記具とを置いてある。
ノートには、向こうで見つけた生物たちの情報を、こまめに書き記した。いざってときのためにアナログの紙ノートに。
### 簡易人物紹介 ###
・詩真
主人公。姉と珠のいつものムーヴに辟易し、「壁」の中に家出を決意。「壁」の中を独自に調査中。
・デンキトカゲ
静電気を介してコミュニケーションをとる六足トカゲ。ヌノススキの穂を食べる。一番懐いている個体に「ピリリ」と名付けた。
さすがに生ではご勘弁ですから。
せめて火を――そこで目についたのが、シラカバモドキ(仮称)の皮。
幹の表面を叩いたことで、皮が浮き上がって剥がれかかっている。
剥がれやすいのか、周囲にもたくさんの樹皮が落ちている。
触れてみるとかなり乾燥している。
試しに静電気を何度が発射してみると、ブスブスと小さな火種がくすぶった。
早速シラカバモドキの落ちた皮を集めてきて、小さな焚き火を作る。
ニセヒモツタは木の枝に巻き付けてじっくり炙ると、香ばしい匂いがした。焼き肉っぽい匂い。
口元から溶けた脂みたいなのが垂れてきて、それを広めの葉っぱですくって舐めてみる。
脂が強いが、ほんのり塩味があって、いけなくはない。
体が痺れたりってこともなさげ。
というかクセはあるけど後を引くな、この汁。焼き肉のタレとか白飯とかあれば最高なんだけど。
直火で炙っているせいか表面の皮が炭化してボロボロと外れる。
汚れていない枝でこそぐと皮を綺麗に剥がせた。焼きナスか。
見た目は、長くて太いシラスみたい。
少し齧ってみると、脂っぽいけど食べられなくはない。うん。やっぱり焼き肉のタレと白飯が欲しい。
口直しにモモモドキを食べる。
おや、なんか味が落ちてる。よく見るとちょっと茶色くなっている。
足が早いのかな。
申し訳ない。今後はすぐに食べる分だけ採ることにしよう。
ピリリたちに見守られるなか、食べられる部分は全部食べたつもり。
手を合わせる。
『命をくれて、ありがとう』
自分がこの世界の食物連鎖の一部になった気分。
見上げた空に太陽は見えないが、白く明るいし、なんなら樹洩れ陽すらある。
俺がここに入ってからどのくらい経ったのかわからないが、急に不安が押し寄せる。
俺はまだ「壁」の向こうにある本来の家へ帰れるかどうかを試していないのだ。
慌てて焚き火を片付け、ヌノススキの茎をたくさん抱え、俺が最初に登場したあの場所へと走り出した。
行きと比べて帰りが早かったのは、焦っていたからってだけじゃないと思う。
原因はわからないのだが、体が軽かったから。
まさか、こっちの世界のものを食べたから?
いやいや、最優先は行き来だから。
俺は再び全裸へと戻り、念のためにヌノススキの茎を一本だけ握りしめ、「壁」に向き合った。
こちら側に来るときは通ったというより落ちた印象が強いんだよな。
大丈夫かな、と指先で「壁」に触れてみると、抵抗もなく指が呑み込まれる。俺の部屋で「壁」に触れたときと同じ。
抜こうとしたが抜けない。入れたら入れっぱなし。つまり一方通行。
本当に帰れるのか、今さら不安になる。
つながる先が変わるというケースだって考えられるし。
いやもう迷っている時間が惜しい。覚悟を決める。
指先に続いて、腕、肩、そして頭と「壁」の中へ。
入るときに目を閉じたが、瞼に何か触れた感覚はなかった。目を開けても真っ暗。
右足も踏み込み、左足も。
水の中に居るみたい――というか呼吸はできない。
でも来たときは「壁」にそれほど厚みを感じなかったよな、ともう一歩右足を出した途端、俺の前に見慣れた景色が広がった。
うちの一階、台所。カウンターキッチンの内側、俺の部屋の真下。
振り返るとすぐ目の前に「壁」。
というかもともとあったうちの壁側の戸棚が全滅。冷蔵庫も含めて「壁」に呑まれている。
うわぁ、これ、母さんが激怒するだろうなぁ――などと日常の中の感想が自分に湧いたことにホッとする。
「うちの台所じゃん」
声に出してみる。
じわじわと喜びが湧く。
「戻ってきた!」
ということで早速、検証を始めた。
条件を変えて「壁」を何度も通り抜ける。
「壁」の中では呼吸ができないが、足を一歩踏み出すだけで簡単に抜けられる。
物理的ではない空間、という印象。
静電気の能力を得たのなんてどう考えても超常現象なので、「壁」自体が謎であっても現時点では「そういうもの」として納得するしかない。
持ち物は一緒に通り抜けられないし、壁の中に持ち込んだものは消えてしまうことが確認できた。
ピリリたちは「壁」の近くまでは来るものの、決して近寄ろうとはしない。
あと、「壁」の向こうと地球とでは、時間の流れも違う。
体感で60倍。つまり、「壁」の向こうで一分過ごしても、地球側では一秒しか経っていない感じ。
「壁」の大きさを確かめるために外に出てみたけど、なんか物凄くバカ高かった。
人の造れるモノをはるかに超えている。高さの単位はきっとmじゃなくkmだと思う。
しかも「壁」の横方向のカーブから推測すると、うちから道路を挟んで広がっている昭和記念公園がスッポリ収まっている感じすらする。
現時点ではそれ以上のことはわからない。
テレビを付けてもなんか混乱している感じしか伝わってこないし。
ただ、この「塔」みたいなのができたのが日本だけじゃなく、一時間前にオーストラリアにもできたって話もあるけど、まだよくわかっていない。
あっ、あと違うのは時間の流れだけじゃない。
地球側で「壁」に入る場所を数メートルずらしても、「壁」の向こうでは数センチも変わっていないように感じる。
全裸で家の外に出るわけにも行かず、この検証で服を何セットか消してしまった。靴はさすがにもったいなくて、ビーチサンダルを「壁」の手前で脱ぐスタイルにしたけど。
そこまで体張って地面に線を描いてまで確かめたので、「壁」のこっちと向こうとで移動場所の縮尺がずれているというのは確実だろう。
何度も行き来して、一階のリビング――俺の部屋の真下に出られる場所に印をつけた。
地球側には着替え一式と、ノートと筆記具とを置いてある。
ノートには、向こうで見つけた生物たちの情報を、こまめに書き記した。いざってときのためにアナログの紙ノートに。
### 簡易人物紹介 ###
・詩真
主人公。姉と珠のいつものムーヴに辟易し、「壁」の中に家出を決意。「壁」の中を独自に調査中。
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