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7 やはり母は偉大です
しおりを挟むさて、レオンハルトの家に訪れてから1ヶ月が経過した。
今月から学校に入学するのだ。
少し、いやかなり浮ついているという自覚がある。
俺は前世から寮生活に憧れていた。寮生活経験者の友人には絶対後悔するぞと言われていたがそれでもずっと興味があった
今は圧倒的に入学より寮での生活の方が気になっているウィリアムであった。
「ウィリアム」
「母上」
振り返ると母が立っていた
「今日から学校ね。楽しんできなさい。」
「ありがとうございます。」
あ~ うちの母マジで最高。前世思い描いてた理想の母という感じだ。
目つきは厳しいがとても優しい人で、俺を今日まで育ててくれた。
勉強も家庭教師だけではなく、母からも教えて貰っていた
それくらい賢い人なのだ。
俺は大きな荷物と共に馬車に乗り込んだ。学校までは約1時間と道のりは長い。
馬車に寄りかかる。
少しだけ、休もう。少しだけ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・アム様、ウィリアム様!」
「んん、 なんだ、、?」
どのくらい経ったか分からない。気づいたら寝ていたのだ。馬車の中は意外と寝心地が良い
それより.......
「レオンハルト、何故君がここに?」
俺を起こしたのはレオンハルトだった。
「すみません!ウィリアム様を寮の中で待ってようとしたんですが、ウィリアム様が乗っている馬車が見えたので駆けつけてしまいました..!」
元気なことだ
「わざわざありがとう。
折角だし一緒に寮へ戻ろうか。」
そういうと、レオンハルトはしっぽをぶんぶんと振る犬の如く喜んだ
ふんふん 懐いてるな
良い調子だ
そのまま俺は寮に行った。
寮はさすがと言うべきか、かなり豪華だった。フロントにはでかでかとソファがあり、シャンデリアが飾ってあった。
パッとみタワマンのマンションの中である(偏見)
5階にあるレオンハルトと俺の部屋は高級マンションのようだった
玄関を開けたらオシャレなデザインのドアが廊下に面して沢山あった
その一つが俺の部屋らしい。
突き当たりの部屋はテレビ付きリビングだった。キッチン付きだ。
とても嬉しい
充実している
「うん、いいね」
「ですよね!思ったより生活しやすそうで良かったです」
レオンハルトもウィリアムの意見に賛同する。
さて、入学式まであと1時間ある。
寮から学校までは5分
かなり時間が余ったな
応援ありがとうございます!
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