悪役令息、主人公に媚びを売る

枝豆

文字の大きさ
上 下
7 / 13

6 説得、頑張ります

しおりを挟む



「それで、相談なのですが、」

「ああ、そうでしたね。どんなご相談でしょう」

先程よりはやや緊張が溶けた表情で子爵は聞いてくる

「私とレオンハルトはご存知の通り偶然にも齢が同じでして。
折角なので、一緒の学校に入りたいと思っています。」

「そうなんですね
うちの息子ととても仲が良いようで、私はとても嬉しいです、ですが.....」

「やっぱりレオンハルトはK校に行く予定なんですね。」

「! 知っていたのですか..」

「いえ、なんとなく。
率直に言いますと、レオンハルトには私と同じL校に行ってもらいたいのです。
ええ、ですがやはり心配ですよね。分かっています。自分勝手なのも、承知の上です。だけど私はやっぱりL校にレオンハルトと一緒に行きたいんです..!」

「ウィリアム様、、、、!」

「もちろんL校に私と共にいくならば、私はレオンハルトをお守り致します。
それにL校に行ったら得るものも多くなります。」

Lだけに

「・・・、そうだね。貴方がレオンハルトを守ってくれるなら。
うん、レオンハルトに聞いてみよう。
ただしレオンハルトが反対したら、諦めてくれ」

「....分かりました。ありがとうございます」

さて、あとはレオンハルトだけだ。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ということでレオンハルト、一緒にL校に行かないか?」
「行きます!」

即答かよ。良い返事だな

「ウィリアム様と一緒の学校にいけるなんで、願ってもない話です!」

「そうか、つい先日まで俺は酷いことをしていたのに、レオンハルトは優しいね。」

「いえ..!僕が未熟者だっただけです」

なんでそうなるのかとは思うが、一応俺の事を尊敬しているいるらしいのでまあ良しとする

後々楽だしね


こうしてレオンハルトと俺は来月から一緒にL校へ行くことになったのだ






「ただいま戻りました」

「ウィリアム おかえりなさい。あそこの子爵の息子と仲良くなったらしいわね」

「はい、お母様」

「一緒にL校に行くらしいわね」

「はい、..... それが何か?」

「あそこの子爵の息子と寮、同室にしといてと、学園長に頼んでおいたわよ。」


神かよ

しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】モブなのに最強?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,881pt お気に入り:4,560

聖女の魅了攻撃は無効です

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,266pt お気に入り:23

婚約破棄を告げた瞬間に主神を祀る大聖堂が倒壊しました〜神様はお怒りのようです〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:213pt お気に入り:7,102

言葉の倉庫

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

囚われ王子の幸福な再婚

BL / 連載中 24h.ポイント:2,301pt お気に入り:149

処理中です...