悪役令息、主人公に媚びを売る

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5 レオンハルトの家に行きます

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数日後、俺はレオンハルトの屋敷に訪れた。もちろんアポは取った

今日の目的は同じ学校に行けるようにレオンハルトの養子である子爵家を説得することだ。
多くの貴族が通える学校は全部で3校しかない。貴族自体そんな少ないのと、家庭教師に見てもらい、学校には行かないという人も少なくないからだ。
ちなみに三校とも全寮制だ。
1校目のK校は身分が比較的高い平民なら入れる学校でもある。
平民から成り上がった男爵家や貧乏貴族の子供殆どがこの学校に入る
周りからはあまり良い印象を抱かれてない学校だが設備はきちんとしている。学校に大きなパイプオルガンがあるのが印象的だ。
2校目のL校は子爵~伯爵、侯爵辺りの身分の子供が通っている。
平民は国を変えられるほどの学力、能力を持っていないと入れない学校である
この学校が3校の中で通っている生徒の人数が1番多い。
俺もここに行くつもりだ。
3校目のM校は侯爵、公爵や王族が通う学校で生徒は100居るか居ないかという具合だ。
将来宰相になる人や、王族の側近になる人が通っている。
3校の中で1番豪華で威厳がある学校だ。
まあ俺には縁のない話だな

原作でレオンハルトは1校目のK校に行った。
まあ元々平民だったし妥当だと思う。だけどレオンハルトには俺が通うだろうL校に入って欲しい。
あいつの頭だったら十分に入れると思う。
今は俺の事は良く思っているだろうし簡単に説得できるだろう
問題はレオンハルトの義父様らだ。あそこの子爵夫妻はレオンハルトを大切にしている。原作ではレオンハルトが学校で浮いていじめに合わないようにとK校に通わせる。まあそれもどうかと思うが
だがレオンハルトにはL校に行かせる
一緒にL校で学び、将来はレオンハルトのおこぼれを貰うんだ....!

目指せ高収入



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アポを事前に取ったとはいえそれもたった数日前。子爵夫妻は笑顔半分、緊張半分で俺を出迎えた
まだ俺は12歳とはいえ伯爵家の一人息子というのは変わりない。なにか無礼に及ばないか気をつけているのだろう

「本日は、時間をくださりありがとうございます。レオンハルトのことで相談がありまして」

客用の部屋に案内され一息ついた後、俺は話を切り出した

「ええ!事前に聞いております、私達の息子のことで相談があると、...」

この反応からして俺がいじめていたことはこの2人には知られていないらしい

知っていたら厄介だったからな
 良かった

「ええ、
レオンハルトとは仲良くさせていただいています。
僕は1番の友人だと思っていますよ。」


「まあ、、!
嬉しいですわ。あの子は全然他の子と慣れなくて、、 いつも1人でしたの。
ウィリアム様があの子の友人になってくださったなんて、光栄なことですわ」

夫人はそうとても感激したように言った


なんかちょっと罪悪感が......




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