私とプードル

もっちゃん

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アミちゃん

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私の祖父母は、白いプードルのメスのアミちゃんを飼っていた。

祖父母は昔から犬が好きで、いろんな犬種を飼っていて、一番最後の犬がアミちゃんだ。

私も父、母も犬好きで、祖父母の家から離れたところに住んでいたためアミちゃんとはなかなか会えなかったが、学校がない日はちょくちょく会いに行っていた。

アミちゃんは、私が物心ついた頃に一番最初に出会った犬だ。

親が言うには、私は幼い頃活発な子供で祖父母の家の中の廊下で、三輪車を漕いでいたらアミちゃんの足をひいたみたいで、それから私が三輪車を漕いでいるのを見たら、ハウスに入るようになったそうだ。

それの影響で私に恐怖心が芽生えたのだろうか。あまり懐いてはくれなかった。

一番懐いていたのは祖父で、一緒に車に乗ってドライブしにいったり近所の公園まで散歩しにいっていたこともあり可愛いがっていた。

祖父母が旅行に行くことになり、当時はペット同伴可能なホテルは今より少なかったため父、母と私が祖父母の家で、面倒をみることになった。

その時点でアミちゃんが14歳だったこともあり、夜ご飯の牛乳を飲んだ後体調を崩して、祖父母が帰ってきた数日後に、息を引きとった。

アミちゃんが亡くなった以降は、祖父母は犬を飼わなくなってしまった。

私が、「もう飼わないの?」と聴いても

祖父が「歳をとってきたし仕事も忙しいから」
と言っていたが、内心は自分がいない間にあんなに元気だったのに家に帰ってきたら体調不良で数日後に亡くなったのが相当ショックが大きかったと私は思う。

月日は経ち、祖父が亡くなり、今は祖父母の住んでいた家を壊して、同じ場所に新しい家を建た。祖母と両親と私が住んでいたが、去年祖母も亡くなった。

ある日のこと、夕方に家の外から

「ワン!」

と鳴き声が聴こえた。

何処からか知らないが大型犬が脱走して自宅の駐車場に座っていたことがあった。

なんであんな端っこで座りにくいところにいるのかなと不思議に思ったら、ちょうど座っていた場所が昔アミちゃんのハウスがあったところだったのを思い出した。

偶然か、はたまた匂いがまだ残っていたのか、もうアミちゃんが亡くなってだいぶたっているのに。

その後大型犬の飼い主が現れて無事に引き取られていった。朝からいなくなってずっと車で、探していたそうだ。

やはり、犬好きな人は家族の一員として大切にしているんだなと改めて思いました。

またお盆近くの日に、自宅の庭の方からアミちゃんの匂いがした。

お盆だから自宅に帰ってきて祖父母と戯れているのかなと思うと、なんだか微笑ましい気持ちになる。

大手のショッピングモールに買い物にいくと、ペットショップの横を通り過ぎる。

私が犬好きなことがわかるのか、マルチーズが尻尾をふりながら、舌をだして窓ガラスをペロペロしていたこともあった。

いろいろな犬種がショーウィンドウの向こう側にいるが、やはりプードルが一番可愛く目に映るのは、なぜだろうか。





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感想 1

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みんなの感想(1件)

ヤラナイカー

自分も犬や猫を飼ってた経験があるので
なんかジーンと来ました

2024.04.05 もっちゃん

ご感想ありがとうございます。
初めて、コメントをいただけたので大変嬉しいです。

解除

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