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第2章 期末テスト編
第29話 シスコンウォー
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この展開は流石に想像していなかった。
それは陽葵も同じなようで、俺が教えるとわかるなり「すっごく期待してたのにぃぃ。期待して損したぁぁ」とか言って、がっくりとテーブルに突っ伏した。
「勝手に期待して落胆するのやめてね」
「だって超ハイスペックなインテリイケメン高校生って聞いてたんだもん」
「おい、誰がその情報流した。友達申請したいから今すぐ名前教えてくれ」
これには思わず前のめりになる俺である。
この俺の磨き上げられたステータスを、正しく認識している奴がこの世にいたとは。色々と話が合いそうなので、ぜひ紹介して頂きたい。
と、ここで。陽葵の向かい側。
古賀の隣に座る人物が目に入る。
(この子が古賀の妹か?)
一瞬そうなのだろうと思ったのだが。
見たところ明らかに容姿が女子ではない。
下はよく見えないが、上は少しぶかっとした黒一色のパーカー。陽葵のショートカットと比べても、段違いに短いベリーショートの黒髪。
肌は白くてきめ細かく、女性らしいものの。その横顔は中性的で、何より横目で俺を見上げるその目つきが、鬼塚に引けを取らないほどに威圧的だった。
「ひ、陽葵……その子は?」
「あれ、会うの初めてだっけ」
やがてコクリと小さくお辞儀をしたその人物。
その外見からして、まごうことなきヤンチー。
しかも女子ではなく、ゴリゴリのオスだった。
「陽葵に男子の友達がいるなんてお兄ちゃん聞いてないんだが!?」
「何言ってるの。なっちゃんは女の子だよ」
「へっ……?」
陽葵の予想外な返しに腑抜けた声が漏れる。
(この見た目で……!? 女子……!?)
もう一度その子をよく見てみる。
確かに女子って言われたらワンちゃんそう見えなくもないけど。明らかに服装やらが男子な上に、このキツい目つきとか、どう考えても男でしょうよ。
「……そうかわかったぞ!」
ビビビッと、俺の中に一つの解が舞い降りた。
それに導かれるまま、視線を向ける先は古賀。
「何」
目が合うなり、古賀は無知っぽく眉を寄せた。
「なるほどな、そういうことか」
いかにも何も知りませんみたいなその態度で、俺はついに確信した。きっとこいつとこの短髪の子はグル。俺を騙して、うちの可愛い陽葵を奪おうとしているのだ。
本当は弟なのに妹だと言い張り、二人が友達であると俺に錯覚させ、最終的にはうちの可愛い妹を弟の嫁――つまりは自分の妹にしようっていう算段なのだろう。
「おのれ古賀! それだけは許さん!」
「だから何だし」
そんな卑劣な手段で、この俺を騙せると思ったら大間違いだ。確信を胸に、俺が力強く人差し指を突き立てると、古賀は見事にしらばっくれる。
「この子がお前の弟だってことはわかっている!」
「は? 夏希は正真正銘あたしの妹だし」
「嘘をつけぇい! どっからどう見ても弟だろぉい!」
「だから妹だってば。あんた目腐ってんじゃないの?」
何やらマジっぽく顔を顰める古賀。
これにより俺の中の確信が揺らぎ、高ぶっていた気持ちが瞬く間に鎮静化される。一度冷静になって周りを見れば、俺に向けられていたのは、三種類の怪訝な視線。
「あの、うち女なんだけど」
やがて疑惑のその子がポツリと呟いた。女子というにはちょっと低い、でも明らかに男子のトーンとは思えないその声を聞いて、俺の思考は一時停止した。
言われて見れば。
確かに所々ちゃんと女の子している。
目力のある目だが大きく切れ長で、まつ毛も長く女子っぽい。肌も綺麗で、顔もかなり整ってて、胸もそこそこ大きくて……
……って。
女子だと思って見ると、かなりレベルが高いんじゃないかこの子?
「え、っとその……」
真実に気づいたが時すでに遅し。いつの間にか俺は、多方面からすんごい形相で睨みつけられていた。それこそ今にも一斉に飛び掛かってきそうなレベルで。
「どこをどう見たら男に見えるし」
「何となく、男子っぽい雰囲気だなぁと……」
「ボーイッシュって単語知らないわけ?」
それは知ってます、はい。
「言っとくけどこの子、この可愛さであたしより巨乳だかんね」
「ちょっと美緒ねぇ――!」
突然『ガタン!』と音を鳴らし、赤面して立ち上がる古賀妹。その時初めて露わとなった全貌に、俺は思わず目を奪われて絶句した。
(うそっ……だろっ……!?)
陽葵の友達ということは、おそらく中3。
年齢にしたら14歳か、あるいは15歳か。
にもかかわらず、なんだこの迫力満点の胸はっ!
パーカー越しでも十分に伝わってくるその破壊力。勢いよく立ち上がると同時に、激しく波打ったその双丘に、俺の視線は瞬く間に吸い込まれていった。
「みっ、見んなっ!」
「ああ、すまん、つい」
赤面しながら両手で胸を隠す古賀妹。
俺も一度は目線を逸らしたが、まるで磁石のように再度引き寄せられる。大きさで言えば天ケ瀬と同等……いや、ワンちゃんそれ以上なんじゃないかこれ。
「これでわかったでしょ。あたしの妹は完璧なの」
驚きを隠せない俺を見てか。
古賀は得意げな顔でそう言った。
「男子と見間違えるとかありえないから」
確かにこの子を男子と見間違えた俺は、盲目なのかもしれない。こんなとんでもなく顔が可愛くて、とんでもなく胸がデカいJCとか、もはや反則だ。
これだけのスペックがあれば、さぞ思春期男子にモテるのだろう。俺も同じ中学生なら、並外れた胸の迫力に魅了されて、うっかり恋に落ちちゃうかもしれない。
だが。
「それで言ったらうちの妹だって完璧だ」
古賀の妹を高スペックと認めた上で、俺は宣言する。
「うちの妹は胸こそないが、天使の生まれ変わりなんだよ」
この子が美少女だとするなら、うちの陽葵は天使。
可愛さという点に関しては、微塵も負けちゃあいない。
「うちの妹だって十分過ぎるほど天使だし」
「いいや。天使かどうかという点に関して言えば、うちの妹の方が数段上だ」
料理も出来て家事も出来る。その上笑顔が世界救えちゃうレベルに可愛い。これで天使じゃなければ、一体何を天使と呼べばいいのか。
「見ろ! この愛らしい顔を!」
俺は自信満々に両手を広げ、全力で陽葵を魅せる。
古賀の妹に一歩も劣らないこのフェイスマジゴッド。
「ほっぺをぷにぷにしたくなるだろ!」
「確かに可愛いけど、でも夏希だって負けてない!」
古賀も対抗して妹の肩を抱き寄せる。
そして負けじと身を乗り出してきて。
「取って食べちゃいたいくらい可愛いし!」
我が妹の可愛さをアピール。
なるほど、確かに可愛い……が。
「いいや! うちの妹のが可愛い!」
「どう考えてもうちの妹の方が可愛いでしょ!」
気づけば俺たちは激しい言い合いに。
まさか妹に対して、ここまで熱くなれる奴が俺以外にいたとは。陽葵が世界一であることを証明するためにも、このシスコンウォーだけは絶対に負けてはならない。
陽葵こそ最強にして最嬌。
いくら古賀の妹が高スペックだろうと、天使の生まれ変わりであるうちの妹には敵うまい。勉強会の前にどっちの妹が最嬌か、白黒付けようじゃあないかっ!
「あのさぁ、悠にぃ」
ここで、横から冷たい声が飛んでくる。前のめりになっていた姿勢を正し、そちらを見れば――まるでカビの生えた雑巾を見るような目で、俺を見る陽葵が。
「家でシスコン発揮する分にはウザい、キモいで済むからいいけどさ。家の外で、しかも友達の前でそれやられると、ウザいを通り超してマジで殺したくなるから」
唐突過ぎる殺意表明に、押し黙るしかない俺である。これにより白熱していた空気は一変して、肌を刺すほどの冷気で場は満たされた。
「美緒ねぇもいい加減にして。普通にウザいし迷惑」
次いで古賀妹の方から姉に向けて厳しい一言が。メンタルブレイク寸前の俺と同様、古賀はらしくもないしょぼくれ顔になる。もはや半泣き状態と言えた。
「す、すまん……」「ご、ごめん……」
やがて俺と古賀は、揃いも揃ってシスターズに謝罪。こうして突如として始まったシスコンウォーは、両者敗北で終戦を迎えた。
「お願い、誰にも言わないで」
この戦争により、古賀がまさかのシスコンだったという事実が発覚したわけだが。どうやら普段はそれを隠しているらしい。
陽キャのくせに真面目で、おまけに見た目も清楚系で、それでいてツンデレのシスコンとか。あまりに属性が渋滞し過ぎて、理解が追い付かない俺であった。
それは陽葵も同じなようで、俺が教えるとわかるなり「すっごく期待してたのにぃぃ。期待して損したぁぁ」とか言って、がっくりとテーブルに突っ伏した。
「勝手に期待して落胆するのやめてね」
「だって超ハイスペックなインテリイケメン高校生って聞いてたんだもん」
「おい、誰がその情報流した。友達申請したいから今すぐ名前教えてくれ」
これには思わず前のめりになる俺である。
この俺の磨き上げられたステータスを、正しく認識している奴がこの世にいたとは。色々と話が合いそうなので、ぜひ紹介して頂きたい。
と、ここで。陽葵の向かい側。
古賀の隣に座る人物が目に入る。
(この子が古賀の妹か?)
一瞬そうなのだろうと思ったのだが。
見たところ明らかに容姿が女子ではない。
下はよく見えないが、上は少しぶかっとした黒一色のパーカー。陽葵のショートカットと比べても、段違いに短いベリーショートの黒髪。
肌は白くてきめ細かく、女性らしいものの。その横顔は中性的で、何より横目で俺を見上げるその目つきが、鬼塚に引けを取らないほどに威圧的だった。
「ひ、陽葵……その子は?」
「あれ、会うの初めてだっけ」
やがてコクリと小さくお辞儀をしたその人物。
その外見からして、まごうことなきヤンチー。
しかも女子ではなく、ゴリゴリのオスだった。
「陽葵に男子の友達がいるなんてお兄ちゃん聞いてないんだが!?」
「何言ってるの。なっちゃんは女の子だよ」
「へっ……?」
陽葵の予想外な返しに腑抜けた声が漏れる。
(この見た目で……!? 女子……!?)
もう一度その子をよく見てみる。
確かに女子って言われたらワンちゃんそう見えなくもないけど。明らかに服装やらが男子な上に、このキツい目つきとか、どう考えても男でしょうよ。
「……そうかわかったぞ!」
ビビビッと、俺の中に一つの解が舞い降りた。
それに導かれるまま、視線を向ける先は古賀。
「何」
目が合うなり、古賀は無知っぽく眉を寄せた。
「なるほどな、そういうことか」
いかにも何も知りませんみたいなその態度で、俺はついに確信した。きっとこいつとこの短髪の子はグル。俺を騙して、うちの可愛い陽葵を奪おうとしているのだ。
本当は弟なのに妹だと言い張り、二人が友達であると俺に錯覚させ、最終的にはうちの可愛い妹を弟の嫁――つまりは自分の妹にしようっていう算段なのだろう。
「おのれ古賀! それだけは許さん!」
「だから何だし」
そんな卑劣な手段で、この俺を騙せると思ったら大間違いだ。確信を胸に、俺が力強く人差し指を突き立てると、古賀は見事にしらばっくれる。
「この子がお前の弟だってことはわかっている!」
「は? 夏希は正真正銘あたしの妹だし」
「嘘をつけぇい! どっからどう見ても弟だろぉい!」
「だから妹だってば。あんた目腐ってんじゃないの?」
何やらマジっぽく顔を顰める古賀。
これにより俺の中の確信が揺らぎ、高ぶっていた気持ちが瞬く間に鎮静化される。一度冷静になって周りを見れば、俺に向けられていたのは、三種類の怪訝な視線。
「あの、うち女なんだけど」
やがて疑惑のその子がポツリと呟いた。女子というにはちょっと低い、でも明らかに男子のトーンとは思えないその声を聞いて、俺の思考は一時停止した。
言われて見れば。
確かに所々ちゃんと女の子している。
目力のある目だが大きく切れ長で、まつ毛も長く女子っぽい。肌も綺麗で、顔もかなり整ってて、胸もそこそこ大きくて……
……って。
女子だと思って見ると、かなりレベルが高いんじゃないかこの子?
「え、っとその……」
真実に気づいたが時すでに遅し。いつの間にか俺は、多方面からすんごい形相で睨みつけられていた。それこそ今にも一斉に飛び掛かってきそうなレベルで。
「どこをどう見たら男に見えるし」
「何となく、男子っぽい雰囲気だなぁと……」
「ボーイッシュって単語知らないわけ?」
それは知ってます、はい。
「言っとくけどこの子、この可愛さであたしより巨乳だかんね」
「ちょっと美緒ねぇ――!」
突然『ガタン!』と音を鳴らし、赤面して立ち上がる古賀妹。その時初めて露わとなった全貌に、俺は思わず目を奪われて絶句した。
(うそっ……だろっ……!?)
陽葵の友達ということは、おそらく中3。
年齢にしたら14歳か、あるいは15歳か。
にもかかわらず、なんだこの迫力満点の胸はっ!
パーカー越しでも十分に伝わってくるその破壊力。勢いよく立ち上がると同時に、激しく波打ったその双丘に、俺の視線は瞬く間に吸い込まれていった。
「みっ、見んなっ!」
「ああ、すまん、つい」
赤面しながら両手で胸を隠す古賀妹。
俺も一度は目線を逸らしたが、まるで磁石のように再度引き寄せられる。大きさで言えば天ケ瀬と同等……いや、ワンちゃんそれ以上なんじゃないかこれ。
「これでわかったでしょ。あたしの妹は完璧なの」
驚きを隠せない俺を見てか。
古賀は得意げな顔でそう言った。
「男子と見間違えるとかありえないから」
確かにこの子を男子と見間違えた俺は、盲目なのかもしれない。こんなとんでもなく顔が可愛くて、とんでもなく胸がデカいJCとか、もはや反則だ。
これだけのスペックがあれば、さぞ思春期男子にモテるのだろう。俺も同じ中学生なら、並外れた胸の迫力に魅了されて、うっかり恋に落ちちゃうかもしれない。
だが。
「それで言ったらうちの妹だって完璧だ」
古賀の妹を高スペックと認めた上で、俺は宣言する。
「うちの妹は胸こそないが、天使の生まれ変わりなんだよ」
この子が美少女だとするなら、うちの陽葵は天使。
可愛さという点に関しては、微塵も負けちゃあいない。
「うちの妹だって十分過ぎるほど天使だし」
「いいや。天使かどうかという点に関して言えば、うちの妹の方が数段上だ」
料理も出来て家事も出来る。その上笑顔が世界救えちゃうレベルに可愛い。これで天使じゃなければ、一体何を天使と呼べばいいのか。
「見ろ! この愛らしい顔を!」
俺は自信満々に両手を広げ、全力で陽葵を魅せる。
古賀の妹に一歩も劣らないこのフェイスマジゴッド。
「ほっぺをぷにぷにしたくなるだろ!」
「確かに可愛いけど、でも夏希だって負けてない!」
古賀も対抗して妹の肩を抱き寄せる。
そして負けじと身を乗り出してきて。
「取って食べちゃいたいくらい可愛いし!」
我が妹の可愛さをアピール。
なるほど、確かに可愛い……が。
「いいや! うちの妹のが可愛い!」
「どう考えてもうちの妹の方が可愛いでしょ!」
気づけば俺たちは激しい言い合いに。
まさか妹に対して、ここまで熱くなれる奴が俺以外にいたとは。陽葵が世界一であることを証明するためにも、このシスコンウォーだけは絶対に負けてはならない。
陽葵こそ最強にして最嬌。
いくら古賀の妹が高スペックだろうと、天使の生まれ変わりであるうちの妹には敵うまい。勉強会の前にどっちの妹が最嬌か、白黒付けようじゃあないかっ!
「あのさぁ、悠にぃ」
ここで、横から冷たい声が飛んでくる。前のめりになっていた姿勢を正し、そちらを見れば――まるでカビの生えた雑巾を見るような目で、俺を見る陽葵が。
「家でシスコン発揮する分にはウザい、キモいで済むからいいけどさ。家の外で、しかも友達の前でそれやられると、ウザいを通り超してマジで殺したくなるから」
唐突過ぎる殺意表明に、押し黙るしかない俺である。これにより白熱していた空気は一変して、肌を刺すほどの冷気で場は満たされた。
「美緒ねぇもいい加減にして。普通にウザいし迷惑」
次いで古賀妹の方から姉に向けて厳しい一言が。メンタルブレイク寸前の俺と同様、古賀はらしくもないしょぼくれ顔になる。もはや半泣き状態と言えた。
「す、すまん……」「ご、ごめん……」
やがて俺と古賀は、揃いも揃ってシスターズに謝罪。こうして突如として始まったシスコンウォーは、両者敗北で終戦を迎えた。
「お願い、誰にも言わないで」
この戦争により、古賀がまさかのシスコンだったという事実が発覚したわけだが。どうやら普段はそれを隠しているらしい。
陽キャのくせに真面目で、おまけに見た目も清楚系で、それでいてツンデレのシスコンとか。あまりに属性が渋滞し過ぎて、理解が追い付かない俺であった。
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