荒くれ者

藤堂Máquina

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大使館

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更新が滞ってしまったのは様々なことがあったからである。
一つは去年訪れた際の日記をエッセイという形に直していたためである。
去年の四か月足らずのことをすべてまとめ終えたので毎日小分けにして投稿することにした。
既に投稿の予約もしているため、忘れることもないのだが、本文と同じように、自分の文章を見返す作業を苦手としているため誤字のほうはご容赦願いたい。
また今書いている日記も後々書き直すため、一応期間限定の公開である。
さて、もう一つは前回も書いた、元々勤めていた会社とのことである。
どこまで書いたかは覚えていないが、これから小分けに投稿するエッセイもぜひ見ていただきたい。
私がここ最近したことは、それらを大使館に報告したことであった。
日本国の大使館は72番通り、高速道路の近くにあり、私の住んでいるところからバスで乗り換えもしないで行ける。
私はなるべく何も持たずに赴いた。
コロナウイルスの影響で差別を受けたり、何をされるかわからないため、所持品を減らして逃げやすくするのが目的だ。
実害はない。
主に中国人に対する差別があると聞いたが、こちらの人からしたらアジア人の顔の違いなんてきっと分からない。
一度タクシーで国籍を聞かれたが、日本人だと答えると別段何も起きなかった。
話を大使館に戻すと、私が訪れた時に対応してくださったのは、去年も話を聞いてくださった方であった。
概ねのことは話してあるので楽だ。
私はショッピングモールであった出来事をあらいざら話した。
大使館の方はメモを取りながら聞いていたが、私の胸にできた傷を見るとさすがに驚いていた。
それから私は去年一緒に会社を辞めたKという人物が、他の国でも仕事の妨害をされているという事実を話した。
最後に大使館の方は、公平性を保つ必要があるため、直接的な協力はできないと言い、そこで話は終わった。
私自身伝えるべきことは伝えたため役割は果たせたと言えよう。
帰りも何事もなく帰れたため幸運だったと言えよう。
それからその後、翌日まで去年のエッセイを書いたり、買い物に出たり、スペイン語を勉強していたが、夕方に大使館からメールが来ていることに気付いた。
書き方がよくないが、気づいたのは翌朝だ。
開けてみると領事さんが直接話を聞きたいからもう一度来ることはできないか、ということであった。
正直、領事というのがどのような立場なのか私は知らない。
メールの文面的に大使館で話した方よりも立場は上のようだ。
えらい人とうのは少し緊張する。
私は何も悪いことをしたつもりはないので緊張する必要はないのだが、警察が近くを通った時のような気分だ。
大使館からのメールを見るに、どうやら私の体に実際の傷ができたために動いてくれるようだ。
さすがに日本人が危険な目に遭ったら黙ってはいないというところだろう。
私はすぐに行けるとメールで伝えると、去年使ったデータも入っているノートパソコンも持って再びバスに乗り込んだ。
到着するとすぐに領事さんが出てきた。
初めてお会いする方だ。
向かい合って座ると早速質問を受けた。
質問は私とコロンビアに関係することのすべてであった。
会社に入った動機や、辞めた動機、入国した時期や前回帰国した時期など、会社の内情についても細かく聞かれた。
私は会社が日本人をビザなしで働かせていることや、法外な金銭を請求されていることなども話、訴えようとしていることも話した。
そして今度は社長と会って話すと言ってくれた。
私の名前を極力出さないようにするが、様々な理由で特定されてしまうだろうが問題ないかと聞かれた。
大使館が動いてくれる機会なんてあまりない。
本当は関わりたくないが、住所もバレている今更逃げる必要もない。
解決するのが重要だと考え同意した。
勿論何かあれば大使館は保護してくれるし、今住んでいるところの家族は会社の異常性を知っているため、すぐに実害はないだろうと判断した。
一緒にやめたKのことや、現状の私のビザの有効性についても話し、そのあたりの話もしてくれると約束した後に解散となった。
現状私ができることはない。
ショッピングモールの防犯カメラの映像は、管理者が保存してくれているようで、必要とあれば用意してくれるようだ。
他の人のプライバシーの問題もあるため、すぐに渡すことはできないと言われたが、十分な証拠の一つとなりうるだろう。
現状私が日本に帰ろうと思わない理由はいくつもある。
例えば言語学、例えば金銭的な面、例えば元々それを承知の上で来たことなど、挙げれば限が無いのだが、「日本に帰る理由として弱い」というのが現実だ。
会社を辞めたのは「逃げた」訳ではない。
正しい行動としてしたことである。
あのまま我慢して働くのは私の時間を無駄にすることと同時に、会社を悪い方向へと導くことと同じである。
現状私が危険にあったのは何か所かの傷だけで、生命も、金銭もとられてはいない。
心配してくれる人もいるが私はまだ選択肢を狭めたいとは思っていないというのが私のいいわけである。

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