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第3章 拡散
6 聖蓮女子への聴取
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「で、どうだった?遠藤の、今の三人の印象は」
アイスコーヒーを飲み切り、ズズッとストローを鳴らす遠藤に聞く。
「うーん、そうですねえ…確認なんですが、係長はあの青井って青年と面識があったんですよね?」
「ああ、禍津町の方の第一発見者が彼だったんだ」
「それってすごい偶然ですよね。僕には彼がその辺の事情を話したくないように見えました」
「だよな、俺もそう感じた。よし、俺は駅まで行ってあの三人の移動時間を調べてみよう。お前んとこは捜査会議までに出来るだけ新見逸生のことを洗ってくれ。どうせこの件も警察庁の帳場に組み込まれるだろうからな、それまでに把握出来ることは把握していたい」
「わっかりましたあ」
遠藤はおどけた調子で敬礼をする。息から若干にんにく臭がした。
「なあ」
「はい?」
「普通さ、前の席が空いたらそっちに移らないか?」
「ええ~だあってどう見てもこっちが下座でしょう?係長が移ると思って」
「にしてもだ、前にどうぞとか言えよ」
「まあいいじゃないですか、この方が密に話せるんだから」
「お前口臭いよ」
「ええ~ひどーい係長~」
ピンクを基調としたファンシーな内装のパーラーに、二人のおっさんの寄り添う姿があった。
その日、浦安が帰宅したのは結局夜の10時を過ぎてからだった。K市の駅と、禍津町の宇根野駅のカメラ映像などから青井たちが移動した時間を割り出していた。そして遠藤たちが割り出したマンションから飛び降りた新見の行動予測時間と照らし合わせると、マンションの屋上で新見と青井たちが会合していた可能性は充分にあるという結論に達した。そのことを岩永刑事課長に報告し、青井の行確を徹底させることを提言した。岩永は沖芝管理官に伝えるとだけ言った。そうなると直接管理官と話した方が早かったのだが、浦安にはすでに、管理官には苦手意識が働いてしまっていた。
何やかやと情報収集のために署に残り、結局夜の捜査会議にまで顔を出してからの帰宅だった。さすがに睡眠不足と暑気あたりで頭が朦朧としていた。妻の君枝に風呂の用意だけしてもらい、入浴してから早々に床に就いた。君枝の一日の報告をゆっくり聞いてやれなかったのは悪いと思ったが、身体が睡眠を要求していた。自分を気遣いながらも、寂しそうな顔をした妻の顔が、海底に沈むプランクトンの死骸のように心の奥底に沈殿していった。
7月25日
翌朝、K署での朝礼を終えると、須田班の三人と、須田班と行動を共にしていた警察庁捜査一課の四名、それに公安調査庁特務調査室から派遣された三名を加えた人員で聖蓮女子高校へと向かった。いよいよ禍津町の元宮司宅で殺害された佐倉心晴と、K市の高層マンションで何者かに噛まれて死んだ池田渚のクラスメイトたちへの聴取が始まるのだ。現状、同クラスの小泉陽菜と伊藤唯の家族から捜索願いが出されている。二名が死に、二名が行方不明。どう見ても異常事態だ。どう考えても今日の事情聴取は遅きに失っしている。校長の生徒たちの心情を慮って欲しいという要望を沖芝管理官が重く受け止めたからだが、そこには何らかの政治的な力も働いていると浦安は睨んでいた。
聖蓮女子のことは前もって調べた。K市の名所といえばまず出てくるのが一珠ダムで、この一珠ダムというのは山から流れてきた二本の川を堰き止める形で出来ている。俯瞰して見れば、ちょうどふんどしが風に舞ったような形だと浦安は思う。ふんどしの紐の部分が二本の川で、ふんどしの先の部分がダムにあたる。ふんどし部分の湖は紫明湖と呼ばれ、K市の観光スポットともなっている。ダム湖百選にも入る風光明媚な景色なのだが、元々この紫明湖は奇妙湖と呼ばれていたのをイメージ変換して付けられたという説もある。昭和の中期から強引なダム開発が行われ、ダム部分にあった村が不可解な消滅をした。そしてその村で死んだ人の魂が夜な夜な現れるということで奇妙湖と呼ばれていたらしいが、今でも一珠を人魂とかけ、そこそこ有名な心霊スポットともなっていた。
さて、そんな一珠ダムの二本の紐の間は浮き島のようになっており、一珠公園と名付けられK市の公共公園でもあるのだが、その一角に聖蓮女子高等学校はある。ちなみに聖蓮女子は私立高校だ。なぜか敷地に当たる土地だけは聖蓮女子の学校法人に払い下げられ、私有地となっている。
聖蓮女子の設立は平成25年と比較的新しく、カトリック系のミッションスクールで、普通科と神学科の二つの学科を設置している。いわゆるお嬢様系の高校であり、裕福な家庭の子女が通うイメージだが、普通科には特進コースも設けられて一流大学への高い進学率を誇っており、生徒も全国から集まってくるようになった。遠方から来る生徒には寮も完備されているらしい。
K署から聖蓮女子までは直線距離にするとさほど離れていないのだが、浮き島へと橋を渡るために禍津町まで回り込まなければならず、車で30分を要した。三台の捜査用車両に分乗し、浦安は須田班の車両に便乗した。
「禁断の女子の園に入れるなんて、役得ですねえ」
仲間内に囲まれているからか、須田はウキウキ気分を隠そうともせず、班員たちから白い目で見られていた。
「お前、間違っても女子高生の前でよだれなんか垂らすなよ」
浦安も助手席から後席の須田へ惜しみない冷眼を向けた。
紫明湖の黒い湖面を強い日射しが白く輝かせている。西の山々の稜線を映し、鮮やかな緑も湖の縁に彩りを添える。その山紫水明がどこか陰鬱に見えるのは、これが凄惨な事件の捜査だからというだけではない気がした。赤い鉄橋を渡り、公園の反対側を川に沿って北上すると、やがて聖蓮女子行きの細い二車線に分岐される。通いの生徒には禍津町のローカル線の駅まで送迎のバスがあるらしい。両側を森に挾まれ圧迫感を感じながら進むと、カトリック系の高校には相応しくない瓦屋根の門扉が現れた。開かれた門を抜けさらに進む。甲虫の背のようなドーム状の建物と、その奥に煉瓦色の校舎が見えてきた。校舎の尖塔には十字架が乗っている。だがドーム状の建物の上部には家紋のような黒い一つの丸が八つの小さな丸に囲まれたマークが描かれていていた。
校舎を回り込んで駐車場に車を停めて出ると、校舎の裏口から黒いスーツ姿の女性が出てきた。
「皆さんお疲れ様です。今回、聴取を受けるクラスの担任をしております倉田こよりと申します。本日はよろしくお願いします」
全員が車を降りて校舎前に揃うと、彼女はまるでツアーガイドのように丁寧にお辞儀をした。前髪が眉毛のすぐ上で綺麗に切り揃えられ、後ろ髪をポニーテールにまとめている。明るい声を出しているが、目元にどこか陰気なものが漂う女性だった。書類上で名前は知っていたが、会うのは今日が初めてだ。
「まずは控え室へ案内します」
担任の倉田の先導で校舎一階を進み、会議室のような部屋へと通される。すでにクーラーがきいていて、ひんやりと乾いた空気が汗ばんだ肌を撫でた。
「それでは校長を呼んでまいりますのでしばらくお待ちを」
倉田はそう言って一旦退室し、計11 名の男たちは、校長が座るであろう上座を空け、口の字型に配置された長机に各セクションごとに座った。よく磨かれたフローリングには埃一つ無く、頭上のシーリングライトを白く反射している。キャスター付きの黒いレザーチェアに座ると一流企業の重役になったようなような気分になる。白い壁には装飾品の類は一切掛けられていなかったが、上座と思われる側の壁の上部にはさっきドーム状の建物で見た九つの丸の家紋のような形が印されていた。
ややあって君嶋校長が倉田を引き連れて入ってくると、自社商品をアピールに来た営業マンのように一同起立した。そして浦安に視線が集まる。校長とは一度面識があるし、一番年長でもあるので、ここは自分が口を開くべきなのだろう、と、先陣を切って挨拶する。
「今日は夏季休暇の最中なのにもかかわらず、この場を作っていただき感謝します」
君嶋校長は鷹揚に頷き、一同に座るよう促した。今日はシスター服ではなかったが、全身黒のフォーマルウェアなのは喪に服しているという意味合いか。
「当校といたしましても、痛ましい出来事がたて続きに起き、心を痛めております。どうしてそのようなことが起こったのか、捜査をされる上で私どもが協力できることがあるのならと、本日は被害に遭った生徒のクラスに限り、登校してもらった次第です」
浦安が最初に会った時の応対から180°違うことを言う。その裏にあるであろう思惑は、校長の分厚い面の皮からは透けて見えなかった。校長と並ぶと針のように細く頼りなく見える倉田が、これからの流れを説明し、生徒たちの心理を慮った言葉使いをするようにと懇願する。最後に浦安が、気になっていた校長の背後にある紋様について尋ねた。
「九曜紋といいまして、古く平安時代からこの禍津町を代々仕切っていた公家家もこの家紋でした。元々この地には妙法寺というお寺がありまして、その拝殿にもこの九曜紋が擁されていました。当校はカトリック系を謳っておりますが、この土地の恩恵も賜りたく、当校の校章にも配させていただいております」
校長の刺すような言葉のトーンが、なぜか浦安に効きすぎたクーラーのせいではない身震いをさせた。
アイスコーヒーを飲み切り、ズズッとストローを鳴らす遠藤に聞く。
「うーん、そうですねえ…確認なんですが、係長はあの青井って青年と面識があったんですよね?」
「ああ、禍津町の方の第一発見者が彼だったんだ」
「それってすごい偶然ですよね。僕には彼がその辺の事情を話したくないように見えました」
「だよな、俺もそう感じた。よし、俺は駅まで行ってあの三人の移動時間を調べてみよう。お前んとこは捜査会議までに出来るだけ新見逸生のことを洗ってくれ。どうせこの件も警察庁の帳場に組み込まれるだろうからな、それまでに把握出来ることは把握していたい」
「わっかりましたあ」
遠藤はおどけた調子で敬礼をする。息から若干にんにく臭がした。
「なあ」
「はい?」
「普通さ、前の席が空いたらそっちに移らないか?」
「ええ~だあってどう見てもこっちが下座でしょう?係長が移ると思って」
「にしてもだ、前にどうぞとか言えよ」
「まあいいじゃないですか、この方が密に話せるんだから」
「お前口臭いよ」
「ええ~ひどーい係長~」
ピンクを基調としたファンシーな内装のパーラーに、二人のおっさんの寄り添う姿があった。
その日、浦安が帰宅したのは結局夜の10時を過ぎてからだった。K市の駅と、禍津町の宇根野駅のカメラ映像などから青井たちが移動した時間を割り出していた。そして遠藤たちが割り出したマンションから飛び降りた新見の行動予測時間と照らし合わせると、マンションの屋上で新見と青井たちが会合していた可能性は充分にあるという結論に達した。そのことを岩永刑事課長に報告し、青井の行確を徹底させることを提言した。岩永は沖芝管理官に伝えるとだけ言った。そうなると直接管理官と話した方が早かったのだが、浦安にはすでに、管理官には苦手意識が働いてしまっていた。
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7月25日
翌朝、K署での朝礼を終えると、須田班の三人と、須田班と行動を共にしていた警察庁捜査一課の四名、それに公安調査庁特務調査室から派遣された三名を加えた人員で聖蓮女子高校へと向かった。いよいよ禍津町の元宮司宅で殺害された佐倉心晴と、K市の高層マンションで何者かに噛まれて死んだ池田渚のクラスメイトたちへの聴取が始まるのだ。現状、同クラスの小泉陽菜と伊藤唯の家族から捜索願いが出されている。二名が死に、二名が行方不明。どう見ても異常事態だ。どう考えても今日の事情聴取は遅きに失っしている。校長の生徒たちの心情を慮って欲しいという要望を沖芝管理官が重く受け止めたからだが、そこには何らかの政治的な力も働いていると浦安は睨んでいた。
聖蓮女子のことは前もって調べた。K市の名所といえばまず出てくるのが一珠ダムで、この一珠ダムというのは山から流れてきた二本の川を堰き止める形で出来ている。俯瞰して見れば、ちょうどふんどしが風に舞ったような形だと浦安は思う。ふんどしの紐の部分が二本の川で、ふんどしの先の部分がダムにあたる。ふんどし部分の湖は紫明湖と呼ばれ、K市の観光スポットともなっている。ダム湖百選にも入る風光明媚な景色なのだが、元々この紫明湖は奇妙湖と呼ばれていたのをイメージ変換して付けられたという説もある。昭和の中期から強引なダム開発が行われ、ダム部分にあった村が不可解な消滅をした。そしてその村で死んだ人の魂が夜な夜な現れるということで奇妙湖と呼ばれていたらしいが、今でも一珠を人魂とかけ、そこそこ有名な心霊スポットともなっていた。
さて、そんな一珠ダムの二本の紐の間は浮き島のようになっており、一珠公園と名付けられK市の公共公園でもあるのだが、その一角に聖蓮女子高等学校はある。ちなみに聖蓮女子は私立高校だ。なぜか敷地に当たる土地だけは聖蓮女子の学校法人に払い下げられ、私有地となっている。
聖蓮女子の設立は平成25年と比較的新しく、カトリック系のミッションスクールで、普通科と神学科の二つの学科を設置している。いわゆるお嬢様系の高校であり、裕福な家庭の子女が通うイメージだが、普通科には特進コースも設けられて一流大学への高い進学率を誇っており、生徒も全国から集まってくるようになった。遠方から来る生徒には寮も完備されているらしい。
K署から聖蓮女子までは直線距離にするとさほど離れていないのだが、浮き島へと橋を渡るために禍津町まで回り込まなければならず、車で30分を要した。三台の捜査用車両に分乗し、浦安は須田班の車両に便乗した。
「禁断の女子の園に入れるなんて、役得ですねえ」
仲間内に囲まれているからか、須田はウキウキ気分を隠そうともせず、班員たちから白い目で見られていた。
「お前、間違っても女子高生の前でよだれなんか垂らすなよ」
浦安も助手席から後席の須田へ惜しみない冷眼を向けた。
紫明湖の黒い湖面を強い日射しが白く輝かせている。西の山々の稜線を映し、鮮やかな緑も湖の縁に彩りを添える。その山紫水明がどこか陰鬱に見えるのは、これが凄惨な事件の捜査だからというだけではない気がした。赤い鉄橋を渡り、公園の反対側を川に沿って北上すると、やがて聖蓮女子行きの細い二車線に分岐される。通いの生徒には禍津町のローカル線の駅まで送迎のバスがあるらしい。両側を森に挾まれ圧迫感を感じながら進むと、カトリック系の高校には相応しくない瓦屋根の門扉が現れた。開かれた門を抜けさらに進む。甲虫の背のようなドーム状の建物と、その奥に煉瓦色の校舎が見えてきた。校舎の尖塔には十字架が乗っている。だがドーム状の建物の上部には家紋のような黒い一つの丸が八つの小さな丸に囲まれたマークが描かれていていた。
校舎を回り込んで駐車場に車を停めて出ると、校舎の裏口から黒いスーツ姿の女性が出てきた。
「皆さんお疲れ様です。今回、聴取を受けるクラスの担任をしております倉田こよりと申します。本日はよろしくお願いします」
全員が車を降りて校舎前に揃うと、彼女はまるでツアーガイドのように丁寧にお辞儀をした。前髪が眉毛のすぐ上で綺麗に切り揃えられ、後ろ髪をポニーテールにまとめている。明るい声を出しているが、目元にどこか陰気なものが漂う女性だった。書類上で名前は知っていたが、会うのは今日が初めてだ。
「まずは控え室へ案内します」
担任の倉田の先導で校舎一階を進み、会議室のような部屋へと通される。すでにクーラーがきいていて、ひんやりと乾いた空気が汗ばんだ肌を撫でた。
「それでは校長を呼んでまいりますのでしばらくお待ちを」
倉田はそう言って一旦退室し、計11 名の男たちは、校長が座るであろう上座を空け、口の字型に配置された長机に各セクションごとに座った。よく磨かれたフローリングには埃一つ無く、頭上のシーリングライトを白く反射している。キャスター付きの黒いレザーチェアに座ると一流企業の重役になったようなような気分になる。白い壁には装飾品の類は一切掛けられていなかったが、上座と思われる側の壁の上部にはさっきドーム状の建物で見た九つの丸の家紋のような形が印されていた。
ややあって君嶋校長が倉田を引き連れて入ってくると、自社商品をアピールに来た営業マンのように一同起立した。そして浦安に視線が集まる。校長とは一度面識があるし、一番年長でもあるので、ここは自分が口を開くべきなのだろう、と、先陣を切って挨拶する。
「今日は夏季休暇の最中なのにもかかわらず、この場を作っていただき感謝します」
君嶋校長は鷹揚に頷き、一同に座るよう促した。今日はシスター服ではなかったが、全身黒のフォーマルウェアなのは喪に服しているという意味合いか。
「当校といたしましても、痛ましい出来事がたて続きに起き、心を痛めております。どうしてそのようなことが起こったのか、捜査をされる上で私どもが協力できることがあるのならと、本日は被害に遭った生徒のクラスに限り、登校してもらった次第です」
浦安が最初に会った時の応対から180°違うことを言う。その裏にあるであろう思惑は、校長の分厚い面の皮からは透けて見えなかった。校長と並ぶと針のように細く頼りなく見える倉田が、これからの流れを説明し、生徒たちの心理を慮った言葉使いをするようにと懇願する。最後に浦安が、気になっていた校長の背後にある紋様について尋ねた。
「九曜紋といいまして、古く平安時代からこの禍津町を代々仕切っていた公家家もこの家紋でした。元々この地には妙法寺というお寺がありまして、その拝殿にもこの九曜紋が擁されていました。当校はカトリック系を謳っておりますが、この土地の恩恵も賜りたく、当校の校章にも配させていただいております」
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