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第3章覚醒の刻
31敵か味方か
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自衛隊の石黒大将は、鎧姿の氷華の出現に驚いていたよ。
石黒は後ろを振り向いて鎧姿を確認すると眉間にシワを寄せていた。
俺から彼女は味方だと説明を受けてもすぐに納得はできないのであろう。
実際に全身を鎧で覆われた兵士の中身は、幼馴染である氷華なのだが、石黒大将にとって受け入れられないのだ。
顔を傾けて眉に手を当てていた。
「うむ。友達? 君はモンスターと友達なのかね」
「彼女は人間です。全身鎧を身につけていますが、あれは装備らしいですよ」
「装備?……この世界にも装備があるのか」
「そうらしいです。正直よく分からないですけどね、ははは」
俺は石黒に苦笑いをして自身の知っている情報を与えた。その情報が有益なのかどうかは判断しかねるが、石黒にとっては重要なものらしい。
腕を組み真剣な表情で何やら考えている様子だ。
石黒の素振りを見ていると何やら違和感を感じる。どうやらダンフォールはその核心に気づいたようだ。
(少年よ。今の言葉聞いたかのう? あの老人やはり怪しいわい)
(突然どうしたんですか?)
(気づいとらんのか「この世界にも」なんて普通は言わんじゃろ)
(そんな事言ってましたっけ……?)
(ちゃんと人の話は聞いておくものじゃよ)
(すみません。で、俺はどうしたらいいんですか、石黒大将の情報でも集めた方がいいんでしょうか?)
俺が尋ねるとダンフォールは一呼吸おいてから会話を続けた。
(いや、そこまではせんでいい。ただ少年の情報は伝えるなよ。儂の声が聞こえる事もスキルが使用できる事もな)
(何でですか?)
(儂がいた異世界には、魔王と呼ばれる存在がおってな。儂がここにいるという事は魔王も来ておるかもしれんのじゃ)
(その魔王が、石黒大将の可能性があるとおもっているんですね)
(念の為じゃよ。もしそうなら、少年が命を狙われてしまうからの。フォッ、フォッ)
ダンフォールは笑って誤魔化しているが、会話中のトーンは真剣そのものであった。
魔王と俺の中にいる『彼』との間に、何か因縁でもあるのだろうか。
だとすると『彼』は一体どのような人物なのか?会話をする度に謎が深まるばかりだ。
そんな風に考えていると俺も石黒と同様に、自然と腕を組んで目を瞑っていた。
俺と石黒、2人共が思慮に耽(ふけ)っている。
そんな特殊な状況の中でも、全身鎧姿のあれは遠慮なくこちらに進んできた。
ガシャンガシャンという鎧の音を響かせながら、彼女はその中間地点に辿り着いたのだ。
「蓮なにやってるの? あと、この戦車はいったい……」
鎧を全身に装備している彼女も、とうとう腕を組んで考え始めてしまう。
3人が三角形上で腕を組むという不可思議な光景が誕生した瞬間だった。
石黒は後ろを振り向いて鎧姿を確認すると眉間にシワを寄せていた。
俺から彼女は味方だと説明を受けてもすぐに納得はできないのであろう。
実際に全身を鎧で覆われた兵士の中身は、幼馴染である氷華なのだが、石黒大将にとって受け入れられないのだ。
顔を傾けて眉に手を当てていた。
「うむ。友達? 君はモンスターと友達なのかね」
「彼女は人間です。全身鎧を身につけていますが、あれは装備らしいですよ」
「装備?……この世界にも装備があるのか」
「そうらしいです。正直よく分からないですけどね、ははは」
俺は石黒に苦笑いをして自身の知っている情報を与えた。その情報が有益なのかどうかは判断しかねるが、石黒にとっては重要なものらしい。
腕を組み真剣な表情で何やら考えている様子だ。
石黒の素振りを見ていると何やら違和感を感じる。どうやらダンフォールはその核心に気づいたようだ。
(少年よ。今の言葉聞いたかのう? あの老人やはり怪しいわい)
(突然どうしたんですか?)
(気づいとらんのか「この世界にも」なんて普通は言わんじゃろ)
(そんな事言ってましたっけ……?)
(ちゃんと人の話は聞いておくものじゃよ)
(すみません。で、俺はどうしたらいいんですか、石黒大将の情報でも集めた方がいいんでしょうか?)
俺が尋ねるとダンフォールは一呼吸おいてから会話を続けた。
(いや、そこまではせんでいい。ただ少年の情報は伝えるなよ。儂の声が聞こえる事もスキルが使用できる事もな)
(何でですか?)
(儂がいた異世界には、魔王と呼ばれる存在がおってな。儂がここにいるという事は魔王も来ておるかもしれんのじゃ)
(その魔王が、石黒大将の可能性があるとおもっているんですね)
(念の為じゃよ。もしそうなら、少年が命を狙われてしまうからの。フォッ、フォッ)
ダンフォールは笑って誤魔化しているが、会話中のトーンは真剣そのものであった。
魔王と俺の中にいる『彼』との間に、何か因縁でもあるのだろうか。
だとすると『彼』は一体どのような人物なのか?会話をする度に謎が深まるばかりだ。
そんな風に考えていると俺も石黒と同様に、自然と腕を組んで目を瞑っていた。
俺と石黒、2人共が思慮に耽(ふけ)っている。
そんな特殊な状況の中でも、全身鎧姿のあれは遠慮なくこちらに進んできた。
ガシャンガシャンという鎧の音を響かせながら、彼女はその中間地点に辿り着いたのだ。
「蓮なにやってるの? あと、この戦車はいったい……」
鎧を全身に装備している彼女も、とうとう腕を組んで考え始めてしまう。
3人が三角形上で腕を組むという不可思議な光景が誕生した瞬間だった。
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