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第一幕
21 ウェイクアップ・リトル・マナ.3 ◇
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◇◇◇◇◇◇◇◇
「ここからはゆっくり景色を見ている暇はないんだけどな──」
「え?」
「しっかり掴まっていろ」
今度は下の雲海に向かって進路を変え、急降下し始めた。
物凄い速さで怪物は空を泳いでいく。
座席もかなり激しく揺れる。
「わっ、な、なんで、そんな…」
「これを乗っ取って逃げ出した事に、そろそろ連中が気が付く頃だからだ!」
「連中……?」
「王子達の追手だ──」
オードがそう告げ、雲海を抜ける。
すると、宮殿から数えきれない程の何かが様々な色の光を帯びて、空へ飛び出しているのが見えた。
「あれ…追手?」
「一気に行くぞ、舌を噛むなよ」
「えっ──」
そしてさらに加速する。
辛うじて座席に捕まっているので精々だった私は、もう身動きが取れなかった。
そして、遠く、宮殿から襲い来る何か。
ゆっくりに見えた動きも、此方が近づくにつれて、そうじゃない事がよく分かる。
猛烈な勢いで空を泳いでくる影。どれも私が想像していた海の生物達のような姿をしていた。
見えたのはイルカ、クジラ、サメ、私の知っている生き物によく似た姿。
それらは、あっという間に目の前まで近づいて来る。
「……大丈夫?」
「簡単にやられはしない」
迫り来る一つ一つを、紙一重で躱し、空を駆け、旋回しながら進んでいく。
「ぶつかりそう……」
「そんな下手な運転はしないさ」
彼が操る怪物は機敏に敵を交わし、空を縦横無尽に泳ぐ。
痺れを切らしたのか、数え切れないほどの機体が現れ、押し寄せてきた。
「す、すごい…来た…けど……?」
「流石に宮殿の警備は多いな」
「大丈夫…?」
「任せろ、警備じゃ何人いても俺には及ばない」
囲み込むように飛んでくる機海獣の真ん中を突っ切ると、彼らの陣形を崩すように急旋回する。
オードの操縦について来れなかった追手の集団はお互いに激突し混乱していた。
「おーど…!すごい!すごいよ!」
浮かぶ宮殿を通り過ぎ、私たちを追う彼らを置き去りにする。
「楽しそうで何よりだっ!」
彼らから、ある程度距離を取ると、ゆっくりと水平に飛び始めた。
「あっ……」
その時、見上げた空が私にはまるで、そこが海のように見えた。
白い雲の中心に風穴が開き、そこから光が差している。
雲の下を飛ぶ、機海獣達の姿は分厚い氷の下を泳いでいるようだった。
それは私が描いた、海に少し似ていた。
「おーど!これ…海!」
「海?……あぁ、確かにそう見えるな」
オードはちょっと困った顔をしたけれど、言いたい事は分かったらしい。
「──っ、これから、かなり揺れるけど我慢してくれ」
「……い、今より?」
「それは……」
オードがそう言った途端、
「……向こう次第だな」
目の前に白骨の様な装甲を纏った巨影が現れた。
「ここからはゆっくり景色を見ている暇はないんだけどな──」
「え?」
「しっかり掴まっていろ」
今度は下の雲海に向かって進路を変え、急降下し始めた。
物凄い速さで怪物は空を泳いでいく。
座席もかなり激しく揺れる。
「わっ、な、なんで、そんな…」
「これを乗っ取って逃げ出した事に、そろそろ連中が気が付く頃だからだ!」
「連中……?」
「王子達の追手だ──」
オードがそう告げ、雲海を抜ける。
すると、宮殿から数えきれない程の何かが様々な色の光を帯びて、空へ飛び出しているのが見えた。
「あれ…追手?」
「一気に行くぞ、舌を噛むなよ」
「えっ──」
そしてさらに加速する。
辛うじて座席に捕まっているので精々だった私は、もう身動きが取れなかった。
そして、遠く、宮殿から襲い来る何か。
ゆっくりに見えた動きも、此方が近づくにつれて、そうじゃない事がよく分かる。
猛烈な勢いで空を泳いでくる影。どれも私が想像していた海の生物達のような姿をしていた。
見えたのはイルカ、クジラ、サメ、私の知っている生き物によく似た姿。
それらは、あっという間に目の前まで近づいて来る。
「……大丈夫?」
「簡単にやられはしない」
迫り来る一つ一つを、紙一重で躱し、空を駆け、旋回しながら進んでいく。
「ぶつかりそう……」
「そんな下手な運転はしないさ」
彼が操る怪物は機敏に敵を交わし、空を縦横無尽に泳ぐ。
痺れを切らしたのか、数え切れないほどの機体が現れ、押し寄せてきた。
「す、すごい…来た…けど……?」
「流石に宮殿の警備は多いな」
「大丈夫…?」
「任せろ、警備じゃ何人いても俺には及ばない」
囲み込むように飛んでくる機海獣の真ん中を突っ切ると、彼らの陣形を崩すように急旋回する。
オードの操縦について来れなかった追手の集団はお互いに激突し混乱していた。
「おーど…!すごい!すごいよ!」
浮かぶ宮殿を通り過ぎ、私たちを追う彼らを置き去りにする。
「楽しそうで何よりだっ!」
彼らから、ある程度距離を取ると、ゆっくりと水平に飛び始めた。
「あっ……」
その時、見上げた空が私にはまるで、そこが海のように見えた。
白い雲の中心に風穴が開き、そこから光が差している。
雲の下を飛ぶ、機海獣達の姿は分厚い氷の下を泳いでいるようだった。
それは私が描いた、海に少し似ていた。
「おーど!これ…海!」
「海?……あぁ、確かにそう見えるな」
オードはちょっと困った顔をしたけれど、言いたい事は分かったらしい。
「──っ、これから、かなり揺れるけど我慢してくれ」
「……い、今より?」
「それは……」
オードがそう言った途端、
「……向こう次第だな」
目の前に白骨の様な装甲を纏った巨影が現れた。
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