28 / 52
体育祭・前編
しおりを挟む
体育祭の当日になった。
うちの体育祭は土曜日開催だから、父兄たちも大勢参観にきていて、俺の家族たちも正午まえにはやってくる予定になっている。
俺はいまグラウンドの隅で、クラスの連中と一緒に入場待機していた。
「あー、なんかドキドキするなぁ」
「なぁ、お前。
俺の仮装、どっかおかしい所とかないか確認してくれよ」
クラスメートたちが、ざわざわと落ち着かない。
体育祭の入場は各クラスごとにテーマを定めた仮装行列になっていて、俺のいる2年E組のテーマは『百鬼夜行』だった。
ちなみに俺は、吸血鬼の仮装をしている。
百鬼夜行というと鬼や妖怪といった日本のお化けが深夜に徘徊するもので、西洋のお化けはまた違うのかもしれないが、まぁその辺りはなにしろ高校の体育祭だ。
楽しければ良かろうである。
◇
1年生たちの入場行進が終わり、次は2年生の番がやってきた。
「2年A組。
入場です!」
放送部員のアナウンスが校内に響き渡る。
A組の入場が始まるのと同時に、生徒たちや朝からグラウンドの外周に詰めかけた父兄の間から、大きなどよめきが上がった。
「なんだ、あの金髪の少女。
学校側が芸能人でも雇ってきたのか?」
「いや、それ以上だって。
うわぁ……。
すっげぇ。
マジすっげぇ」
「ちょっと、お父さん。
みてくださいよ、あの子。
可愛いわぁ。
絵本から飛び出してきた本物のアリスみたいねぇ」
待機しながら、先に入場をはじめたA組の行進を眺める。
A組のテーマは『不思議の国のアリス』だった。
先頭にはアリスを不思議の国へと誘う白い兎。
そのあとに青いワンピースで着飾ったアリスが続いて、チェシャ猫やマッドハッターが続く。
ちなみにこのマッドハッターは時宗のコスプレだ。
結構似合っている。
行列にはジャバウォックなんかの、厳密には不思議の国のアリスのキャラクターではないものも混ざっているが、これもきっと、楽しければそれで良いの精神なのだろう。
「……A組の西澄。
やっぱめちゃくちゃ可愛いよなぁ」
「ああ。
とくに最近は、明るい感じがするしな」
クラスの連中がアリスに見惚れている。
俺も彼女に注目した。
澄み渡る5月の青空の下。
入場行進の陽気な音楽が鳴り響くグラウンドで、朝の光を金糸のように美しい髪にキラキラと反射させながら、西澄アリスが少し恥ずかしそうにうつむき加減で歩いていた。
「……はぁ。
アリスのやつ、凄え可愛いじゃねぇか」
思わず俺も、クラスメートと似たような感想を呟いてしまった。
彼女には不思議の国のアリスの仮装が、これ以上なくハマっている。
しばらく惚けたように眺めていると、アリスがふいに顔を上げ、キョロキョロし始めた。
どうやらなにかを探しているらしい。
しばらくそうして辺りを見回していたアリスと、俺の視線が交差する。
すると彼女は顔をさらに赤くさせ、はにかんだような微笑みを浮かべた。
見物たちからワッと歓声が上がった。
「み、見たか⁉︎
あの子、いま笑ったぞ!」
「ああ、もちろん見た!
なんだろう、この気持ち。
甘酸っぱいような、ふわふわするような……」
突然の歓声に、アリスがびくっと肩を竦めて、再びうつむいた。
というかなんだ、あの可憐な生き物は……。
さしもの俺も、クラスのやつらと一緒になって、ぽけーっと口を半開きにしながら、アリスを眺める。
「2年E組のみなさーん。
そろそろ入場ですよぉ。
準備をお願いしまーす」
進行役の声に、現実へと引き戻された。
もう俺たちの順番がやってきたようだ。
「さて、行くか」
俺もE組の連中と一緒に、入場行進をはじめた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
開会式は滞りなく終わり、最初の競技が開始されるまでの間、すこし自由な時間ができた。
俺は仮装から普段の体操着に着替えるべく、更衣室へと向かっている。
「だ、大輔くん……!
はぁ、はぁ」
走ってきた誰かに背中を呼び止められた。
振り向くと、仮装をしたままのアリスがそこにいた。
「お、おう。
アリスか。
どうした?」
「はぁ、はぁ……。
んっ。
遠くに大輔くんの背中が見えたから、追いかけて来ちゃいました。
ふふっ。
吸血鬼の格好、似合ってますね」
「そ、そっか」
気の利いた言葉が返せない。
いまのアリスはさっき眺めていた通り、不思議の国のアリスの格好をしている。
でもさっきの遠目とは違って、今度は手を伸ばせば届きそうなくらい近くにアリスがいた。
「そ、そういえばよ。
たしか前に屋上で飯を食ったとき、不思議の国のアリスは断るって言ってたけど、結局やることにしたんだな。
断りきれなかったのか?」
「それもあります。
でも一番の理由は、ほかにあるのです」
「……一番の理由?
なんだ?」
「覚えてませんか?
だって大輔くんが、わたしのこの仮装を見たいって言ってくれましたから……」
アリスが両腕を小さく広げて、仮装した姿を見せつけてきた。
「ど、どうですか、大輔くん」
「あ、ああ。
その、なんつーか……」
思わず言葉に詰まる。
以前ならアリスに対して気楽に可愛いだとか言えたんだが、自分が彼女に恋心を抱いていることを自覚してからは、少し照れくさくなってしまったのだ。
「……大輔くん?」
言葉を途切れさせた俺を、アリスが上目遣いで見上げてくる。
その仕草がまた可憐で、俺は一層声が出なくなる。
だが俺も男だ。
仮装は俺のためとまで言い切ったアリスに対して、無言で押し通すのは有り得ない。
喉の奥から声を搾り出す。
「か、可愛いぜアリス。
めちゃくちゃ似合ってるじゃねぇか」
「――はぅ⁉︎」
アリスが瞬間湯沸かし器みたいに赤くなった。
それきりお互いなにも話すことができなくなって、俺たちは向かい合ったまま口を噤んだ。
◇
「いたいた!
やっほー、大輔くんにアリスちゃん。
って、なにしてるの?
お見合い?」
みなみ先輩がやってきた。
彼女もまだ仮装したままのようで、丈が短く露出の多いメイドの衣装を着ていた。
「あたしのクラスは、執事とメイドのコスプレだったのよ?
うりうり。
どうだ、大輔くん。
みなみお姉さんの、セクシーポーズだぞぉ?」
先輩が胸の谷間を寄せて、迫ってきた。
「な、なんだよ先輩。
目のやり場に困るだろうが」
「あははっ。
大輔くんってば、赤くなっちゃって!
この、このぉ」
「……大輔くん、大輔くん。
見ちゃだめ、です」
じゃれあっていると、見知らぬ女子が近寄ってきた。
「雪野ぉ。
その子が、あんたがいっつも言ってる天使みたいな女の子でしょ?
ほんとに可愛いわよね。
私にも紹介しなさいよぉ」
丸い眼鏡をかけた、さばさばとした雰囲気の女性だ。
みなみ先輩と親しげに話していることから察するに、どうやら3年生らしい。
「いいわよぉ。
大輔くん、アリスちゃん。
こちらあたしの友だちで、麻美。
放送部の部長なのよ」
「如月麻美です。
よろしくね。
ちなみに今日の体育祭のアナウンスは、私が担当するのよ?」
「如月先輩か。
俺ぁ、北川大輔っす。
よろしくな」
「西澄アリスです。
よろしくお願いします」
自己紹介を交わす。
「そうそう、用事を忘れるところだった。
雪野。
あんたを呼びに来たの。
うちのクラスはもう集合時間よ。
はやく来なさい」
「そうだっけ?
ごめん、ごめん。
じゃあ、大輔くん、アリスちゃん。
また後でねぇー」
先輩は如月先輩に引っ張られて、慌ただしく去っていった。
うちの体育祭は土曜日開催だから、父兄たちも大勢参観にきていて、俺の家族たちも正午まえにはやってくる予定になっている。
俺はいまグラウンドの隅で、クラスの連中と一緒に入場待機していた。
「あー、なんかドキドキするなぁ」
「なぁ、お前。
俺の仮装、どっかおかしい所とかないか確認してくれよ」
クラスメートたちが、ざわざわと落ち着かない。
体育祭の入場は各クラスごとにテーマを定めた仮装行列になっていて、俺のいる2年E組のテーマは『百鬼夜行』だった。
ちなみに俺は、吸血鬼の仮装をしている。
百鬼夜行というと鬼や妖怪といった日本のお化けが深夜に徘徊するもので、西洋のお化けはまた違うのかもしれないが、まぁその辺りはなにしろ高校の体育祭だ。
楽しければ良かろうである。
◇
1年生たちの入場行進が終わり、次は2年生の番がやってきた。
「2年A組。
入場です!」
放送部員のアナウンスが校内に響き渡る。
A組の入場が始まるのと同時に、生徒たちや朝からグラウンドの外周に詰めかけた父兄の間から、大きなどよめきが上がった。
「なんだ、あの金髪の少女。
学校側が芸能人でも雇ってきたのか?」
「いや、それ以上だって。
うわぁ……。
すっげぇ。
マジすっげぇ」
「ちょっと、お父さん。
みてくださいよ、あの子。
可愛いわぁ。
絵本から飛び出してきた本物のアリスみたいねぇ」
待機しながら、先に入場をはじめたA組の行進を眺める。
A組のテーマは『不思議の国のアリス』だった。
先頭にはアリスを不思議の国へと誘う白い兎。
そのあとに青いワンピースで着飾ったアリスが続いて、チェシャ猫やマッドハッターが続く。
ちなみにこのマッドハッターは時宗のコスプレだ。
結構似合っている。
行列にはジャバウォックなんかの、厳密には不思議の国のアリスのキャラクターではないものも混ざっているが、これもきっと、楽しければそれで良いの精神なのだろう。
「……A組の西澄。
やっぱめちゃくちゃ可愛いよなぁ」
「ああ。
とくに最近は、明るい感じがするしな」
クラスの連中がアリスに見惚れている。
俺も彼女に注目した。
澄み渡る5月の青空の下。
入場行進の陽気な音楽が鳴り響くグラウンドで、朝の光を金糸のように美しい髪にキラキラと反射させながら、西澄アリスが少し恥ずかしそうにうつむき加減で歩いていた。
「……はぁ。
アリスのやつ、凄え可愛いじゃねぇか」
思わず俺も、クラスメートと似たような感想を呟いてしまった。
彼女には不思議の国のアリスの仮装が、これ以上なくハマっている。
しばらく惚けたように眺めていると、アリスがふいに顔を上げ、キョロキョロし始めた。
どうやらなにかを探しているらしい。
しばらくそうして辺りを見回していたアリスと、俺の視線が交差する。
すると彼女は顔をさらに赤くさせ、はにかんだような微笑みを浮かべた。
見物たちからワッと歓声が上がった。
「み、見たか⁉︎
あの子、いま笑ったぞ!」
「ああ、もちろん見た!
なんだろう、この気持ち。
甘酸っぱいような、ふわふわするような……」
突然の歓声に、アリスがびくっと肩を竦めて、再びうつむいた。
というかなんだ、あの可憐な生き物は……。
さしもの俺も、クラスのやつらと一緒になって、ぽけーっと口を半開きにしながら、アリスを眺める。
「2年E組のみなさーん。
そろそろ入場ですよぉ。
準備をお願いしまーす」
進行役の声に、現実へと引き戻された。
もう俺たちの順番がやってきたようだ。
「さて、行くか」
俺もE組の連中と一緒に、入場行進をはじめた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
開会式は滞りなく終わり、最初の競技が開始されるまでの間、すこし自由な時間ができた。
俺は仮装から普段の体操着に着替えるべく、更衣室へと向かっている。
「だ、大輔くん……!
はぁ、はぁ」
走ってきた誰かに背中を呼び止められた。
振り向くと、仮装をしたままのアリスがそこにいた。
「お、おう。
アリスか。
どうした?」
「はぁ、はぁ……。
んっ。
遠くに大輔くんの背中が見えたから、追いかけて来ちゃいました。
ふふっ。
吸血鬼の格好、似合ってますね」
「そ、そっか」
気の利いた言葉が返せない。
いまのアリスはさっき眺めていた通り、不思議の国のアリスの格好をしている。
でもさっきの遠目とは違って、今度は手を伸ばせば届きそうなくらい近くにアリスがいた。
「そ、そういえばよ。
たしか前に屋上で飯を食ったとき、不思議の国のアリスは断るって言ってたけど、結局やることにしたんだな。
断りきれなかったのか?」
「それもあります。
でも一番の理由は、ほかにあるのです」
「……一番の理由?
なんだ?」
「覚えてませんか?
だって大輔くんが、わたしのこの仮装を見たいって言ってくれましたから……」
アリスが両腕を小さく広げて、仮装した姿を見せつけてきた。
「ど、どうですか、大輔くん」
「あ、ああ。
その、なんつーか……」
思わず言葉に詰まる。
以前ならアリスに対して気楽に可愛いだとか言えたんだが、自分が彼女に恋心を抱いていることを自覚してからは、少し照れくさくなってしまったのだ。
「……大輔くん?」
言葉を途切れさせた俺を、アリスが上目遣いで見上げてくる。
その仕草がまた可憐で、俺は一層声が出なくなる。
だが俺も男だ。
仮装は俺のためとまで言い切ったアリスに対して、無言で押し通すのは有り得ない。
喉の奥から声を搾り出す。
「か、可愛いぜアリス。
めちゃくちゃ似合ってるじゃねぇか」
「――はぅ⁉︎」
アリスが瞬間湯沸かし器みたいに赤くなった。
それきりお互いなにも話すことができなくなって、俺たちは向かい合ったまま口を噤んだ。
◇
「いたいた!
やっほー、大輔くんにアリスちゃん。
って、なにしてるの?
お見合い?」
みなみ先輩がやってきた。
彼女もまだ仮装したままのようで、丈が短く露出の多いメイドの衣装を着ていた。
「あたしのクラスは、執事とメイドのコスプレだったのよ?
うりうり。
どうだ、大輔くん。
みなみお姉さんの、セクシーポーズだぞぉ?」
先輩が胸の谷間を寄せて、迫ってきた。
「な、なんだよ先輩。
目のやり場に困るだろうが」
「あははっ。
大輔くんってば、赤くなっちゃって!
この、このぉ」
「……大輔くん、大輔くん。
見ちゃだめ、です」
じゃれあっていると、見知らぬ女子が近寄ってきた。
「雪野ぉ。
その子が、あんたがいっつも言ってる天使みたいな女の子でしょ?
ほんとに可愛いわよね。
私にも紹介しなさいよぉ」
丸い眼鏡をかけた、さばさばとした雰囲気の女性だ。
みなみ先輩と親しげに話していることから察するに、どうやら3年生らしい。
「いいわよぉ。
大輔くん、アリスちゃん。
こちらあたしの友だちで、麻美。
放送部の部長なのよ」
「如月麻美です。
よろしくね。
ちなみに今日の体育祭のアナウンスは、私が担当するのよ?」
「如月先輩か。
俺ぁ、北川大輔っす。
よろしくな」
「西澄アリスです。
よろしくお願いします」
自己紹介を交わす。
「そうそう、用事を忘れるところだった。
雪野。
あんたを呼びに来たの。
うちのクラスはもう集合時間よ。
はやく来なさい」
「そうだっけ?
ごめん、ごめん。
じゃあ、大輔くん、アリスちゃん。
また後でねぇー」
先輩は如月先輩に引っ張られて、慌ただしく去っていった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる