38 / 52
教室に忘れもの
しおりを挟む
(アリス視点)
お風呂から上がる。
脱衣所でパジャマに着替えた私は、自室に戻り、湿った髪をドライヤーで乾かしてから窓の外を眺めた。
外はもう真っ暗だ。
壁に掛けた時計をみると、時刻は20時過ぎだった。
「……もうこんな時間。
大輔くんは、病院から家に帰ったころでしょうか」
もしかしたら今頃、晩ごはんを食べているのかも。
「んっと……」
スマートフォンを手に取る。
でも食事中だったら悪いし、もう少し待ってからメッセージを送ってみようかな。
そんなことを考えていると、白猫のマリアが私の足下までやってきた。
「みぃ、みぃ~」
細い声で鳴きながら、足に纏わり付いてくる。
「なぁに、マリア。
抱っこして欲しいの?」
「みぃ~」
「いいわよ。
さ、おいで」
しゃがんでから綺麗な白猫を抱えあげ、ベッドの縁にぽすんと腰を下ろした。
膝のうえにマリアをのせる。
「にゃ~。
ごろごろごろごろ……」
「まぁ。
甘えた声をだすのね」
私は目を細めながら、喉を鳴らす白猫を撫でる。
「んにゃぁ……」
「ふふふ。
可愛い……」
しばらくするとマリアは満足したらしく、膝からぴょんと飛び降りて部屋を出て行った。
去っていくマリアを見送ってから改めて思う。
あの子が居てくれるおかげで、この広く虚ろな屋敷に一人でいても寂しさを感じない。
そのことに感謝する。
これも大輔くんが、私とマリアを引き合わせてくれたおかげだ。
◇
「……えっと。
そろそろいいかなぁ」
きっと彼ももう、ご飯は食べ終わってるよね。
再びスマートフォンを手に取った。
ようやく少しだけ操作に慣れてきたそれをぽちぽちとタップし、大輔くんにメッセージを書いていく。
『こんばんわ。
いま大丈夫ですか?』
送信した。
そっけない文章だと思う。
前に少し無理をして顔文字なんかを頑張ってみたことがあったけど、大輔くんはそのままの私の文章でいいと言ってくれた。
だからこれでいいのだ。
「あっ。
さっそく読んでくれた」
送信したメッセージに既読がついた。
すぐに返信がある。
『ああ、大丈夫だぞ』
大輔くんのメッセージも、字面だけをみると私に負けず劣らずそっけない。
でもこれが優しい彼のメッセージだと思うと、そんなことは気にならなくなる。
『おじいさんの様子はどうでしたか?』
『経過は良好だ。
まだ少し熱があって咳もしてるけど、ちゃんと回復に向かっている』
『そうでしたか。
良かったです。
回復してきたなら、明日あたり私もお見舞いにいこうと思うのですが、いいでしょうか?』
『そのことなんだがなぁ。
やっぱり見舞いはいいよ』
『……?
どうしてでしょうか?』
『いや、じいちゃん肺炎だからよ。
なんでも医者が言うにはさ。
肺炎には種類があって、じいちゃんのは移りやすいやつじゃねぇみたいなんだが、万が一ってこともあるしなぁ』
『……そうでしたか。
わかりました』
そういうことなら仕方がない。
病院へのお見舞いは控えて、おじいさんが退院したら大輔くんのおうちに顔を見せにいくとしよう。
『それはそうとアリス。
そっちはどうだ?
放課後とか変わったことはないか?』
大輔くんに問われて思い出した。
今日の帰宅途中、田中くんが私を待ち伏せしていたこと――
スマートフォンを操作する手を止めて自問自答する。
「……えっと。
どうしようかな。
大輔くんには伝えておいたほうがいい?」
でも大輔くんは、おじいさんやお家のことで手一杯のはず。
だったらいまは、私のことで余計な心配をかけたくはない。
そう考えてから、スマートフォンの画面に目を落とす。
『とくに変わったことはありません』
『そっか。
ならいいんだけどよ。
なにかあったらすぐに相談しろよ』
『……はい』
私はひとまず、今日の田中くんのことは言わないことにした。
◇
大輔くんとのやり取りを終えて、スマートフォンをベッドの枕わきに置く。
あのあとのやり取りで、明後日からの週末に大輔くんのお家に家事のお手伝いをしにいく約束をした。
雫さんも疲れがたまっているころだろうし、これは北川家のみなさんに、日頃の恩を返すチャンスだと思う。
「……ん。
……んんー!」
ベッドの縁で大きく伸びをする。
少し眠気がやってきた。
「……ふぁ。
じゃあ、そろそろ寝ようかな」
立ち上がって、壁にかけたコルクボードまで歩いていく。
そこには前に雫さんや大輔くんからもらった、彼の写真が貼ってあった。
「おやすみなさい。
大輔くん」
ニカッと笑っている彼の写真を指でなぞる。
そして部屋のあかりを消してから、私はベッドに潜り込んだ。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
翌日、私は今日も雪野先輩と一緒に下校していた。
「じゃあここで!
寄り道せずに真っ直ぐ帰るのよ、アリスちゃん」
「はい。
ありがとうございました。」
それでは」
先輩にぺこりと頭を下げる。
私にべたべたとくっ付いていた雪野先輩は、このあと同級生の友人たちと約束があるらしく、名残惜しそうにしながらも立ち去っていった。
「さて。
私もうちに帰りましょう」
もう我が家は目と鼻の先だ。
とことこと歩く。
すぐに屋敷に帰り着き、通用門を潜ったあたりで、私はふと思いついた。
明日の土曜日は大輔くんのお家に伺うことになっているのだけれど、そういえば何時頃にお邪魔すればいいのか、決めていなかった。
「えっと。
大輔くんに聞いておかなきゃ」
通学用カバンのポケットに手を突っ込んで、スマートフォンを探す。
「……あれ?」
見つからない。
「んっと……」
もう一度ガサゴソと探してみる。
けれどもやはり、カバンの中にスマートフォンは入っていない。
まさか無くしてしまった?
いや、そんなことはない。
学校ではたしかにあったはずだ。
「あっ。
そういえば……」
午後の授業の合間の休憩時間。
私はそのときに、持て余した時間をつぶすために大輔くんとのメッセージを読み返していたことを思い出す。
たしかあのとき、クラスの女子のみなさんに急に話しかけられて、慌ててスマートフォンを机のなかに仕舞ったのだった。
「えっと……。
どうしよう。
取りに戻ろうかな……。
あっ、でも――」
そのとき私の脳裏に一抹の不安がよぎった。
それは田中くんの存在だ。
もしいまから教室までスマートフォンを取りに戻ったとして、あの彼に遭遇してしまったらどうしよう。
その場に立ち止まり、少し考えこむ。
身の危険はわずかに感じる。
でもスマートフォンがないと困る。
このままだと明日の約束を何時にすればいいかわからないし、それに今晩だって大輔くんとメッセージで話したいのだ。
「……きっと、大丈夫……だよね」
田中くんだって四六時中私を付け回しているわけではない。
なら問題ない。
私は回れ右をして、帰ったばかりの屋敷から表に出た。
通りを眺めると、西の空に傾きだした太陽が、あたりを朱に染め始めていた。
お風呂から上がる。
脱衣所でパジャマに着替えた私は、自室に戻り、湿った髪をドライヤーで乾かしてから窓の外を眺めた。
外はもう真っ暗だ。
壁に掛けた時計をみると、時刻は20時過ぎだった。
「……もうこんな時間。
大輔くんは、病院から家に帰ったころでしょうか」
もしかしたら今頃、晩ごはんを食べているのかも。
「んっと……」
スマートフォンを手に取る。
でも食事中だったら悪いし、もう少し待ってからメッセージを送ってみようかな。
そんなことを考えていると、白猫のマリアが私の足下までやってきた。
「みぃ、みぃ~」
細い声で鳴きながら、足に纏わり付いてくる。
「なぁに、マリア。
抱っこして欲しいの?」
「みぃ~」
「いいわよ。
さ、おいで」
しゃがんでから綺麗な白猫を抱えあげ、ベッドの縁にぽすんと腰を下ろした。
膝のうえにマリアをのせる。
「にゃ~。
ごろごろごろごろ……」
「まぁ。
甘えた声をだすのね」
私は目を細めながら、喉を鳴らす白猫を撫でる。
「んにゃぁ……」
「ふふふ。
可愛い……」
しばらくするとマリアは満足したらしく、膝からぴょんと飛び降りて部屋を出て行った。
去っていくマリアを見送ってから改めて思う。
あの子が居てくれるおかげで、この広く虚ろな屋敷に一人でいても寂しさを感じない。
そのことに感謝する。
これも大輔くんが、私とマリアを引き合わせてくれたおかげだ。
◇
「……えっと。
そろそろいいかなぁ」
きっと彼ももう、ご飯は食べ終わってるよね。
再びスマートフォンを手に取った。
ようやく少しだけ操作に慣れてきたそれをぽちぽちとタップし、大輔くんにメッセージを書いていく。
『こんばんわ。
いま大丈夫ですか?』
送信した。
そっけない文章だと思う。
前に少し無理をして顔文字なんかを頑張ってみたことがあったけど、大輔くんはそのままの私の文章でいいと言ってくれた。
だからこれでいいのだ。
「あっ。
さっそく読んでくれた」
送信したメッセージに既読がついた。
すぐに返信がある。
『ああ、大丈夫だぞ』
大輔くんのメッセージも、字面だけをみると私に負けず劣らずそっけない。
でもこれが優しい彼のメッセージだと思うと、そんなことは気にならなくなる。
『おじいさんの様子はどうでしたか?』
『経過は良好だ。
まだ少し熱があって咳もしてるけど、ちゃんと回復に向かっている』
『そうでしたか。
良かったです。
回復してきたなら、明日あたり私もお見舞いにいこうと思うのですが、いいでしょうか?』
『そのことなんだがなぁ。
やっぱり見舞いはいいよ』
『……?
どうしてでしょうか?』
『いや、じいちゃん肺炎だからよ。
なんでも医者が言うにはさ。
肺炎には種類があって、じいちゃんのは移りやすいやつじゃねぇみたいなんだが、万が一ってこともあるしなぁ』
『……そうでしたか。
わかりました』
そういうことなら仕方がない。
病院へのお見舞いは控えて、おじいさんが退院したら大輔くんのおうちに顔を見せにいくとしよう。
『それはそうとアリス。
そっちはどうだ?
放課後とか変わったことはないか?』
大輔くんに問われて思い出した。
今日の帰宅途中、田中くんが私を待ち伏せしていたこと――
スマートフォンを操作する手を止めて自問自答する。
「……えっと。
どうしようかな。
大輔くんには伝えておいたほうがいい?」
でも大輔くんは、おじいさんやお家のことで手一杯のはず。
だったらいまは、私のことで余計な心配をかけたくはない。
そう考えてから、スマートフォンの画面に目を落とす。
『とくに変わったことはありません』
『そっか。
ならいいんだけどよ。
なにかあったらすぐに相談しろよ』
『……はい』
私はひとまず、今日の田中くんのことは言わないことにした。
◇
大輔くんとのやり取りを終えて、スマートフォンをベッドの枕わきに置く。
あのあとのやり取りで、明後日からの週末に大輔くんのお家に家事のお手伝いをしにいく約束をした。
雫さんも疲れがたまっているころだろうし、これは北川家のみなさんに、日頃の恩を返すチャンスだと思う。
「……ん。
……んんー!」
ベッドの縁で大きく伸びをする。
少し眠気がやってきた。
「……ふぁ。
じゃあ、そろそろ寝ようかな」
立ち上がって、壁にかけたコルクボードまで歩いていく。
そこには前に雫さんや大輔くんからもらった、彼の写真が貼ってあった。
「おやすみなさい。
大輔くん」
ニカッと笑っている彼の写真を指でなぞる。
そして部屋のあかりを消してから、私はベッドに潜り込んだ。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
翌日、私は今日も雪野先輩と一緒に下校していた。
「じゃあここで!
寄り道せずに真っ直ぐ帰るのよ、アリスちゃん」
「はい。
ありがとうございました。」
それでは」
先輩にぺこりと頭を下げる。
私にべたべたとくっ付いていた雪野先輩は、このあと同級生の友人たちと約束があるらしく、名残惜しそうにしながらも立ち去っていった。
「さて。
私もうちに帰りましょう」
もう我が家は目と鼻の先だ。
とことこと歩く。
すぐに屋敷に帰り着き、通用門を潜ったあたりで、私はふと思いついた。
明日の土曜日は大輔くんのお家に伺うことになっているのだけれど、そういえば何時頃にお邪魔すればいいのか、決めていなかった。
「えっと。
大輔くんに聞いておかなきゃ」
通学用カバンのポケットに手を突っ込んで、スマートフォンを探す。
「……あれ?」
見つからない。
「んっと……」
もう一度ガサゴソと探してみる。
けれどもやはり、カバンの中にスマートフォンは入っていない。
まさか無くしてしまった?
いや、そんなことはない。
学校ではたしかにあったはずだ。
「あっ。
そういえば……」
午後の授業の合間の休憩時間。
私はそのときに、持て余した時間をつぶすために大輔くんとのメッセージを読み返していたことを思い出す。
たしかあのとき、クラスの女子のみなさんに急に話しかけられて、慌ててスマートフォンを机のなかに仕舞ったのだった。
「えっと……。
どうしよう。
取りに戻ろうかな……。
あっ、でも――」
そのとき私の脳裏に一抹の不安がよぎった。
それは田中くんの存在だ。
もしいまから教室までスマートフォンを取りに戻ったとして、あの彼に遭遇してしまったらどうしよう。
その場に立ち止まり、少し考えこむ。
身の危険はわずかに感じる。
でもスマートフォンがないと困る。
このままだと明日の約束を何時にすればいいかわからないし、それに今晩だって大輔くんとメッセージで話したいのだ。
「……きっと、大丈夫……だよね」
田中くんだって四六時中私を付け回しているわけではない。
なら問題ない。
私は回れ右をして、帰ったばかりの屋敷から表に出た。
通りを眺めると、西の空に傾きだした太陽が、あたりを朱に染め始めていた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる