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火の竜の王との邂逅
火竜との戦い
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#フェンス
火竜の峰の中腹にぽっかりと口を開く暗闇。
その奥に広がる大空洞。
それは火山の名残とも 古代民族の遺跡に繋がる道とも
魔性の棲みかとも言われている。
実際のところ真実は誰にも解らないが火山活動と地殻変動により自然に造られたものという説が濃厚である。
そこは連なる山々の名前の由来となったように火竜の棲みかとなっている。同時に空気中の魔力の素となる魔素の濃度が濃い場所となっており、大小多数の魔結晶の産地にもなっている。
内部は大空洞の名に相応しくかなり広い空洞であり、ところどころに火山であることを感じさせる蒸気の噴出孔や赤熱した溶岩が顔を覗かせている。
目的は聖大結界の触媒となる大きな魔結晶の採取。岩陰に隠れ余計な戦闘を避けつつ奥へと進む。
「この先はレッサードラゴンがいますね。倒すかひとつ前の分岐まで戻るかですが」
索敵を行っていたジョルジュが戻る。なるべく戦闘は避けたいがこの暑さだ。あまり長時間の探索も避けたい。
「数は?」
「1頭だけです。周りに他の個体はいないようです」
少ない数なら問題なく倒せるが、広い場所で仲間を呼ばれると厄介である。状況を見ながらの対処が肝心になる。
「よし。ではルーテ、『サイレンス』で奴の声を封じてくれ。その後はジョルジュの弓で注意を引きこちらに引き寄せ仕留める」
「は、はいっ!お任せ下さい。フェンス様♪」
「あ、ああ・・・。宜しく頼むよ」
ルーテの持つ杖に術式の環が灯る。レッサードラゴンは急に音が無くなったことに戸惑っている。間髪いれずにジョルジュの矢がドラゴンの片眼を穿つ。やはり良い腕を持っているようだ。
叫び声を上げる仕草をしたが残念ながらサイレンスの効果で声を出ていない。そのまま襲いかかってきたドラゴンを危なげなくアベルと二人の騎士が仕留める。派手さは無いが最初の印象通りバランス良いパーティのようだ。
儂の出番はほとんど無さそうだ。
「流石はフェンス様。参考になります・・・」
ルーテは肩に下げた鞄から紙束を取り出し何やら書き込んでいる。王都を出てからことあるごとに何かを書いているようだが何をしているのだろうか。
「ルーテ。いったい何を書いているんだ?」
「ふへっ?!わ!わ!わっ!ななな!な、何でもありません!」
書くことに集中していたようで急に声をかけたからかかなり慌てている。う~ん、怪しい。
「今回の任務上必要なことであれば止めんが、危険な場所にいることを忘れるな。書きながらも周囲への注意を怠らないようにな」
「は、はいぃ!も、申し訳ありませんっ」
おかしな声を出しながら紙束を鞄に詰め込む。俄然気になるな。帰りの馬車で見せてくれるようお願いでもしてみるかな。
「さて、先に進もうか」
その後は何度かレッサードラゴンと遭遇するが、方針は変えず極力戦闘を避けつつ進む。火竜の棲みかとは言うが出くわすのはほとんど劣化種のレッサードラゴンのみで大きな危険は今のところない。
「レッサーばかりで飽きてきたな。火竜の棲みかというのは偽りか?」
「ルーク気を抜くな。我らは回復要員も兼ねているんだ。騎士として戦うことも大事ではあるが、我らが傷を負ってしまっては役割を全う出来なくなる。どんな相手であれ油断せず注意を怠るな」
「分かってるよ。ロディは相変わらず真面目だな。ちょっとは気を抜かないと疲れて役割を全う出来なくなるぜ」
騎士の二人が倒したばかりのレッサードラゴンの死骸を片付けながら話をしている。時間が鍵となる強行軍であれば倒した魔物はそのままでも構わないが、極力戦闘を避けたい調査などの場合は魔物の血の匂いが他の魔物をおびき寄せてしまうため重要な作業になる。
出てくる魔物がレッサードラゴンばかりであるため二人の処理速度は会話をしながらでもまったく問題ないほど向上している。二人は普段からも同じ小隊であるためか気の置けない間柄のようだ。
真面目だが少々固そうなロディと柔軟だが飽き性なルーク。良いコンビだな。将来性のある若者を見るのはなんとも喜ばしいことだ。
少々爺臭いか。
「アベル隊長が戻ったようです」
ジョルジュと交替で偵察を行っていたアベルの姿が前方に見える。
守護隊の面々にはどのような状況にも対応出来るよう戦闘訓練以外にも様々な訓練を行っている。隊長の三人は専門職には劣るが偵察や罠解除などもある程度こなせる。最初は儂の持つ知識と技術を教えていたが、隊内には元冒険者の者も多く今では隊員通しで役立ちそうな技術を教えあっている。
アベルは少し難しい表情をしているが、何かあったのだろうか。
「アベル。どうかしたのか?」
「・・・ええ、見て頂きたいものが・・・」
「ん?」
アベルの先導で先に進むと少し開けた足場のある場所に出た。そこにはこれまで一度も姿を見せなかった火竜が3頭。
「!?」
「なっ?!こ、これはいったい・・・」
そこには異様な光景が広がっていた。
3頭とも首をはねられ絶命している。それ以外の外傷は見当たらないため一撃で倒されたようだ。竜は他の魔物と比べ知能が高く一定の大きさ以上になると意思を持ち言葉をも操るようになるが、この3頭はまだ小型のようだ。
「どの個体も胸部にある魔石を抜かれています。爪や牙など素材として使えるものはそのままになっていますので、明らかに冒険者等の仕業ではなく火竜の魔石のみを何かしらの用途で狙ったものがいるのかと」
火竜の死骸を調べていたジョルジュがナイフに付いた血を拭いながら報告をする。元冒険者だということは知っているが弓の腕前にしろスカウトとしての技術の高さにしろ、おまけに解体技術にも秀でているようだ。どういった冒険者だったのだろうか。
今度酒にでも誘って話を聞いてみたいものだ。
「何の目的で魔石を狙ったのだと思う?」
「それは分かりません。火竜の魔石ともなればそれだけで武具にも魔道具にも使える価値のあるものですが、素材を残していることを考えるとそういった目的ではないと思われます」
何にせよ火竜をこのように一撃で仕留められる相手だ。目的が不明なので必ずしも敵性があるとは言えないが、油断は出来ないな。
「ギャオオオオオオォォォッ!!!」
「?!しまった!!」
死骸の血の匂いを嗅ぎ付けたか魔物の咆哮が響く。
開けた大空洞の空間を見上げるとレッサードラゴン数頭とここにいる個体よりふたまわりほど大型の火竜がもうすぐの距離に近づいていた。
「チッ!回避は出来んな。迎撃する!」
全員に緊張が走る。皆瞬時に体勢を整える。
「ルーテ!水属性魔法は得意か?」
「はぇ?!は、はいぃ!私の加護は水の神なので、上級魔法までなら一通りだ、大丈夫ですぅ!」
「上出来だっ」
「総隊長!ブレスがきますっ!!」
アベルが叫ぶ!
目をやると大きく開いた火竜の咥内に猛々しい炎が渦巻いている。
吐き出されるまでもうあまり時間はない。
「ルーテっ!ウォーターレギオンを!」
「は、ふぁいっ!
ウ、『ウォーターレギオンッ!!』
この魔法は周囲の魔素を水属性に変換し、水属性魔法の威力を高めたり火属性への耐性を高めるための魔法だ。
儂に魔力があれば盾騎士のスキル『アイスシルト』が使えるんだがな。無いものは仕方ない。何事も創意工夫だ。
『オーラシールドっ!』『イージスシールドっ!』
広範囲防御と魔法耐性強化のスキルを使う。魔人の魔法ほどの威力はないと思うが長いこと盾を手放していたものだから加減がまだ掴めていない。念のためだ。
(我が持ち手よ これしき 我だけでも問題ない)
「ああ。自分でもそう思うよっ!」
火竜の口から吐き出された炎が盾と衝突する。アイギスの言う通り『オーラシールド』だけでもよかったな。
ルーテの唱えた魔法の効果もあって熱気もほとんど感じない。しばらくしてブレスは何の被害も出さずに掻き消える。
上空の火竜はまたブレスを吐こうというのか大きく口を開けている。そうはさせんがな。
「ジョルジュ!」
「分かってます!」
儂が言うと同時に既に矢をつがえていたジョルジュの弓から甲高い音を立てて矢が放たれる。周到に矢には水属性の魔力を纏わせている。
矢は真っ直ぐに火竜の咥内を貫く。間違いなく儂などより弓の腕は上だろう。
バランスを崩した火竜は落ちるように墜落する。それと同時に4頭のレッサードラゴンも勢いよく足場に降り立つ。あまりの衝撃に足場に亀裂が走った。
「ふえぇっ?!キ、キャアアアァァァッ!!」
!? ルーテの悲鳴!
後ろを振り返ると今の衝撃のせいでルーテが居た辺りの足場が崩れてしまったようだ。マズイ!落下する!
「ロディッ!ルークッ!彼女を頼む!」
「「は、はいっ!!」」
ルーテの近くにいた二人に救出を託す。儂は今はこいつらの相手だ。
「アベルッ!ジョルジュッ!三人でやるぞ」
「はっ!了解しました」
「俺は援護に回ります」
落下した痛みでもがいていた火竜が頭を振りながら起き上がる。
さて、時間はない。速攻で片付ける──
火竜の峰の中腹にぽっかりと口を開く暗闇。
その奥に広がる大空洞。
それは火山の名残とも 古代民族の遺跡に繋がる道とも
魔性の棲みかとも言われている。
実際のところ真実は誰にも解らないが火山活動と地殻変動により自然に造られたものという説が濃厚である。
そこは連なる山々の名前の由来となったように火竜の棲みかとなっている。同時に空気中の魔力の素となる魔素の濃度が濃い場所となっており、大小多数の魔結晶の産地にもなっている。
内部は大空洞の名に相応しくかなり広い空洞であり、ところどころに火山であることを感じさせる蒸気の噴出孔や赤熱した溶岩が顔を覗かせている。
目的は聖大結界の触媒となる大きな魔結晶の採取。岩陰に隠れ余計な戦闘を避けつつ奥へと進む。
「この先はレッサードラゴンがいますね。倒すかひとつ前の分岐まで戻るかですが」
索敵を行っていたジョルジュが戻る。なるべく戦闘は避けたいがこの暑さだ。あまり長時間の探索も避けたい。
「数は?」
「1頭だけです。周りに他の個体はいないようです」
少ない数なら問題なく倒せるが、広い場所で仲間を呼ばれると厄介である。状況を見ながらの対処が肝心になる。
「よし。ではルーテ、『サイレンス』で奴の声を封じてくれ。その後はジョルジュの弓で注意を引きこちらに引き寄せ仕留める」
「は、はいっ!お任せ下さい。フェンス様♪」
「あ、ああ・・・。宜しく頼むよ」
ルーテの持つ杖に術式の環が灯る。レッサードラゴンは急に音が無くなったことに戸惑っている。間髪いれずにジョルジュの矢がドラゴンの片眼を穿つ。やはり良い腕を持っているようだ。
叫び声を上げる仕草をしたが残念ながらサイレンスの効果で声を出ていない。そのまま襲いかかってきたドラゴンを危なげなくアベルと二人の騎士が仕留める。派手さは無いが最初の印象通りバランス良いパーティのようだ。
儂の出番はほとんど無さそうだ。
「流石はフェンス様。参考になります・・・」
ルーテは肩に下げた鞄から紙束を取り出し何やら書き込んでいる。王都を出てからことあるごとに何かを書いているようだが何をしているのだろうか。
「ルーテ。いったい何を書いているんだ?」
「ふへっ?!わ!わ!わっ!ななな!な、何でもありません!」
書くことに集中していたようで急に声をかけたからかかなり慌てている。う~ん、怪しい。
「今回の任務上必要なことであれば止めんが、危険な場所にいることを忘れるな。書きながらも周囲への注意を怠らないようにな」
「は、はいぃ!も、申し訳ありませんっ」
おかしな声を出しながら紙束を鞄に詰め込む。俄然気になるな。帰りの馬車で見せてくれるようお願いでもしてみるかな。
「さて、先に進もうか」
その後は何度かレッサードラゴンと遭遇するが、方針は変えず極力戦闘を避けつつ進む。火竜の棲みかとは言うが出くわすのはほとんど劣化種のレッサードラゴンのみで大きな危険は今のところない。
「レッサーばかりで飽きてきたな。火竜の棲みかというのは偽りか?」
「ルーク気を抜くな。我らは回復要員も兼ねているんだ。騎士として戦うことも大事ではあるが、我らが傷を負ってしまっては役割を全う出来なくなる。どんな相手であれ油断せず注意を怠るな」
「分かってるよ。ロディは相変わらず真面目だな。ちょっとは気を抜かないと疲れて役割を全う出来なくなるぜ」
騎士の二人が倒したばかりのレッサードラゴンの死骸を片付けながら話をしている。時間が鍵となる強行軍であれば倒した魔物はそのままでも構わないが、極力戦闘を避けたい調査などの場合は魔物の血の匂いが他の魔物をおびき寄せてしまうため重要な作業になる。
出てくる魔物がレッサードラゴンばかりであるため二人の処理速度は会話をしながらでもまったく問題ないほど向上している。二人は普段からも同じ小隊であるためか気の置けない間柄のようだ。
真面目だが少々固そうなロディと柔軟だが飽き性なルーク。良いコンビだな。将来性のある若者を見るのはなんとも喜ばしいことだ。
少々爺臭いか。
「アベル隊長が戻ったようです」
ジョルジュと交替で偵察を行っていたアベルの姿が前方に見える。
守護隊の面々にはどのような状況にも対応出来るよう戦闘訓練以外にも様々な訓練を行っている。隊長の三人は専門職には劣るが偵察や罠解除などもある程度こなせる。最初は儂の持つ知識と技術を教えていたが、隊内には元冒険者の者も多く今では隊員通しで役立ちそうな技術を教えあっている。
アベルは少し難しい表情をしているが、何かあったのだろうか。
「アベル。どうかしたのか?」
「・・・ええ、見て頂きたいものが・・・」
「ん?」
アベルの先導で先に進むと少し開けた足場のある場所に出た。そこにはこれまで一度も姿を見せなかった火竜が3頭。
「!?」
「なっ?!こ、これはいったい・・・」
そこには異様な光景が広がっていた。
3頭とも首をはねられ絶命している。それ以外の外傷は見当たらないため一撃で倒されたようだ。竜は他の魔物と比べ知能が高く一定の大きさ以上になると意思を持ち言葉をも操るようになるが、この3頭はまだ小型のようだ。
「どの個体も胸部にある魔石を抜かれています。爪や牙など素材として使えるものはそのままになっていますので、明らかに冒険者等の仕業ではなく火竜の魔石のみを何かしらの用途で狙ったものがいるのかと」
火竜の死骸を調べていたジョルジュがナイフに付いた血を拭いながら報告をする。元冒険者だということは知っているが弓の腕前にしろスカウトとしての技術の高さにしろ、おまけに解体技術にも秀でているようだ。どういった冒険者だったのだろうか。
今度酒にでも誘って話を聞いてみたいものだ。
「何の目的で魔石を狙ったのだと思う?」
「それは分かりません。火竜の魔石ともなればそれだけで武具にも魔道具にも使える価値のあるものですが、素材を残していることを考えるとそういった目的ではないと思われます」
何にせよ火竜をこのように一撃で仕留められる相手だ。目的が不明なので必ずしも敵性があるとは言えないが、油断は出来ないな。
「ギャオオオオオオォォォッ!!!」
「?!しまった!!」
死骸の血の匂いを嗅ぎ付けたか魔物の咆哮が響く。
開けた大空洞の空間を見上げるとレッサードラゴン数頭とここにいる個体よりふたまわりほど大型の火竜がもうすぐの距離に近づいていた。
「チッ!回避は出来んな。迎撃する!」
全員に緊張が走る。皆瞬時に体勢を整える。
「ルーテ!水属性魔法は得意か?」
「はぇ?!は、はいぃ!私の加護は水の神なので、上級魔法までなら一通りだ、大丈夫ですぅ!」
「上出来だっ」
「総隊長!ブレスがきますっ!!」
アベルが叫ぶ!
目をやると大きく開いた火竜の咥内に猛々しい炎が渦巻いている。
吐き出されるまでもうあまり時間はない。
「ルーテっ!ウォーターレギオンを!」
「は、ふぁいっ!
ウ、『ウォーターレギオンッ!!』
この魔法は周囲の魔素を水属性に変換し、水属性魔法の威力を高めたり火属性への耐性を高めるための魔法だ。
儂に魔力があれば盾騎士のスキル『アイスシルト』が使えるんだがな。無いものは仕方ない。何事も創意工夫だ。
『オーラシールドっ!』『イージスシールドっ!』
広範囲防御と魔法耐性強化のスキルを使う。魔人の魔法ほどの威力はないと思うが長いこと盾を手放していたものだから加減がまだ掴めていない。念のためだ。
(我が持ち手よ これしき 我だけでも問題ない)
「ああ。自分でもそう思うよっ!」
火竜の口から吐き出された炎が盾と衝突する。アイギスの言う通り『オーラシールド』だけでもよかったな。
ルーテの唱えた魔法の効果もあって熱気もほとんど感じない。しばらくしてブレスは何の被害も出さずに掻き消える。
上空の火竜はまたブレスを吐こうというのか大きく口を開けている。そうはさせんがな。
「ジョルジュ!」
「分かってます!」
儂が言うと同時に既に矢をつがえていたジョルジュの弓から甲高い音を立てて矢が放たれる。周到に矢には水属性の魔力を纏わせている。
矢は真っ直ぐに火竜の咥内を貫く。間違いなく儂などより弓の腕は上だろう。
バランスを崩した火竜は落ちるように墜落する。それと同時に4頭のレッサードラゴンも勢いよく足場に降り立つ。あまりの衝撃に足場に亀裂が走った。
「ふえぇっ?!キ、キャアアアァァァッ!!」
!? ルーテの悲鳴!
後ろを振り返ると今の衝撃のせいでルーテが居た辺りの足場が崩れてしまったようだ。マズイ!落下する!
「ロディッ!ルークッ!彼女を頼む!」
「「は、はいっ!!」」
ルーテの近くにいた二人に救出を託す。儂は今はこいつらの相手だ。
「アベルッ!ジョルジュッ!三人でやるぞ」
「はっ!了解しました」
「俺は援護に回ります」
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