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加護の儀式と少女の願い
親も子供の気持ちを知らない
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♯ジュリエット
聖堂を飛び出した──ただ目に写る道を走った。
普段から運動をほとんどしていないせいで、胸が苦しい。足が痛い。自然に溢れ出してくる涙は鼻からも溢れ出してきて、余計に息苦しさが増していく。
私はどうして走っているの──?何から逃げているの──?
聞いたこともない神様の加護を授かったから?いきなり何処かからこの綺麗な杖が現れたから?お父様にまた私の想いを否定されたから?・・・それとも、お父様にひどいことを言ってしまったから──?
もう、周りの景色はまったく見たことのない景色へと変わっていた。どれくらい走ったのかも分からないけれど、私はこんなにも走れたのかと少し驚いている。でも私の足は限界なんてとっくに越えてしまっていて、普段なら決して躓くことなんてない舗装された道路のちょっとした段差に足を取られてしまった──
「──きゃあっ!」
「っ、おっと」
間違いなく転んでしまうと思われた私の身体は、地面ではなく固くごつごつとした──けれど温かな誰かの手に受け止められていた。
「──っ、す、すみま、せん・・・わ、私・・・」
「無理して話さなくて良い。・・・まずは深く息を吸って呼吸を落ち着けるんだ。ほら、出来るか?」
壊れてしまいそうなほど鼓動を繰り返す呼吸を、なんとかその人の言う通りに深く息を吸おうとする。なかなか上手くいかなかったけれど、背中に添えられた大きな手の温もりが少しずつ落ち着かせてくれた。
「──はぁ、はぁ・・・はぁ・・・」
「そうだ。上手だ。もう、大丈夫だな。少しここに座るんだ・・・ん?少し待て」
その人は背中に背負っていた荷物袋を地面に降ろすと、その上に私をそっと座らせてくれた。
「水はいるか?」
「あ、ありがとう・・・ございます」
腰にさげていた水筒から器に水を注いでくれる。それを一気に飲み干しようやく呼吸が落ち着いてきた。改めてその人を見ると、珍しい黒髪のとても大きな身体をした方で、とても大きな盾を背中に担いでいた。
顔は似てはいないのだけど、どことなくフェンスおじ様に似た雰囲気を持った人だった。
「──ジ、ジュリエット様っ!」
そこに急に、いつもお父様の護衛をしてくださっている女性騎士のエダさんがすごい勢いで走り込んできた。最初は私のことだけを見ていたけれど、すぐにその視線は私の隣のその人へと向けられた。
「き、貴様っ!ジュリエット様にな、何をしているっ!すぐに離れるんだっ。さもないと──」
そう言うとあろうことか、街中だというのに剣を抜き放ちその人へと切っ先を向けた。
「・・・何をと言われてもな。それを言うのならお前のほうこそ、こんなところで剣を抜くとはどういうつもりだ?この娘が傷つくかもしれんぞ」
「くっ・・・人質に取るとは卑怯なっ!ジ、ジュリエット様っ、御安心してくださいっ。このエダがこの生命に代えてでもお助け致しますっ!」
・・・・・・。どうやらエダさんは勘違いをしているみたい。この人は倒れそうになった私を助けてくれただけだというのに。でも、それも私を心配してくれているからだろう。だけど、それはエダさんが心配してくれているのか、それとも連れ戻すようにお父様が命令したからだろうか・・・。
その人が少し困った顔で私の顔を覗き込んできた。言葉にはしなくても何を言いたいのかは嫌というほど分かってしまった。
「・・・この人は、私を連れ去ろうとしてるんです・・・。どうか助けて頂けませんか・・・?」
私は産まれて初めて嘘をついた──
このままエダさんに連れられてお父様のところに帰ったとしても、どうすれば良いか分からないから。戻ってしまったらもうこうやって街を歩くことすらさせてもらえなくなるかもしれないから。私の願い──ユリアちゃんの力になることも、お父様の助けになることも出来なくなってしまうかもしれないから。
ギュッと力いっぱいその人の服の端を掴んだ。その人は何かを納得したように一瞬だけ優しく微笑むと、背中に添えてくれていた手で私の頭を軽く叩いた。
「むっ!き、貴様っ。な、何をする気だ!?」
「・・・どうやらこの娘を渡すわけにはいかなくなったようでな。剣を引く気がないのなら、すまんが少し痛いかもしれんぞ」
その人はそう言って立ち上がると背負っていた大きな盾をその手に掴んだ。戦いなんてしたこともない私でも、その人の強さが分かるほどだった。
「くっ・・・大盾だけで私と戦うつもりかっ?・・・嘗められたものだ。生命の保証はないぞっ!」
私の目では追うのがやっとなほどの速さで斬りかかった。それはきっと動きを止めるためのものではなく、明らかに生命を奪うための剣に思えた。
でも、その人はそんなことにはまったく動じていないようで、どっしりと腰を落とし盾を構えていた。
「もらった──!」
エダさんの剣と、その人の大きな盾がぶつかりそうになった瞬間──その人は静かにそう言った。
『バウンスシールド』
「なっ──!?」
目を瞑ってしまった私の耳に鈍い金属音が響いた。エダさんの驚いた声に目を向けると、何故かエダさんは遠く離れた地面に倒れてしまっていた。
「えっ──えっ?!な、何が・・・」
「大丈夫だ。単に弾き飛ばしただけだ。それほど怪我はしていないはずだ。さあ、逃げるんだろ?急ぐぞ」
そう言うとその人は私の体重など関係ないかのように軽く私を持ち上げると、驚くほどの速さで走り出した。
「ま・・・待てぇっ・・・」
エダさんの苦しそうな声だけが聴こえた──
♯ユリア
フリオおじさんが見たこともない恐い顔で大きな声を出した途端、ジュリちゃんはどこかへと出ていってしまった。
すぐに追いかけて出ていったエダさんの後をあたしも追いかけようと走り出したんだけど、聖堂を出たときにはもうジュリちゃんの姿は見えず、通りの奥にエダさんらしき背中を見つけた気がして慌てて追いかけたが、すぐに見失ってしまった。
仕方なく聖堂に戻ると、おじいちゃんとフリオおじさんが静かに言い争っていた。二人のこんな表情は初めて見た気がする。
どうしたらいいか分からずしばらくその言い争いを見つめていると、開けっぱなしの扉から少し足を引き摺りながらエダさんが聖堂へと戻ってきた。そこにジュリちゃんの姿はなかった。
「エ、エダ。ジ、ジュリエットはどうした?一緒でないのなら何故戻ってきた」
すぐにフリオおじさんの矛先はエダさんへと変わり、ずんずんと歩み寄った。エダさんはそんなフリオおじさんに対して思いきり額を床に叩きつけた。
「も、申し訳ありませんっ!・・・ジ、ジュリエット様は、大盾を持った黒髪の大男に、つ、連れ去られましたっ・・・」
「なっ──なんだとっ!!?」
えっ?!ジ、ジュリちゃんが連れ去られた?
えっと・・・、ジュリちゃんはフリオおじさんの子供で、フリオおじさんはこの国の王さまだから、子供のジュリちゃんは王女さまってことだから──えっ!?そ、それって大変なことなんじゃ?
「つ、連れ去られたとはどういうことだ?!ふらついていたようだが、それもその男にやられたのかっ?!」
「も、申し訳ありませんっ!ワ、ワタシではその男に歯が立たず・・・。このような無様な結果にっ・・・。この罰はこの"生命"を持って償いを──」
えっ?!わ、わわっ!
エダさんは鞘から剣を引き抜くと、自分のお腹を目掛けてその切っ先を突き刺そうとする──ダ、ダメッ!
思わず目を背けてしまった・・・のだが、悲鳴も何も聴こえてこない。・・・あれ?
「へ、陛下っ?!な、なにをっ」
エダさんの声が聞こえ恐る恐る目を開けると、そこには変わらないエダさんとエダさんの持つ剣の先を手で掴んだフリオおじさんがいた。フリオおじさんの手からは、真っ赤な滴が床へと流れていた。
「・・・エダ。お前が今成すべきことはこんなことではない。お前が私に誓った忠誠はその程度のものだったのか?」
「っ!?い、いえっ!・・・私と、兄が、陛下に誓った忠誠は、絶対のものですっ。この"生命"尽きるときまで、それが揺らぐことは、ありえませんっ!」
「ではお前は今、何をしようとした・・・。自らっ、その誓いをっ、破ろうとしたのかっ!?」
「っ!?も、申し訳、ありま、せんっ!」
エダさんの目からは透明な滴が溢れだした。あたしも思わず涙が零れた。良かった・・・。
「エダよ。お前が今やるべきことはなんだ?」
「は、はいっ!・・・全身全霊をかけて、ジュリエット様を見つけ出すことですっ!」
エダさんの言葉を受け取ったフリオおじさんは手の怪我など気にもせずに立ち上がると、周りでそれを見ていた他の騎士やメイドさん達にも視線を向けた。
「そうだ。皆も状況は分かったな。ジュリエットを連れ去った不敬者はまだそう遠くへは行ってないはずだ。各々死力を尽くして必ずや見つけ出すのだ!」
「「「はっ!!」」」
普段は優しい、おじいちゃんの友人としての姿しか見ていなかったフリオおじさん──ううん。フリオニール国王陛下の威厳を、強く感じた瞬間だった──
聖堂を飛び出した──ただ目に写る道を走った。
普段から運動をほとんどしていないせいで、胸が苦しい。足が痛い。自然に溢れ出してくる涙は鼻からも溢れ出してきて、余計に息苦しさが増していく。
私はどうして走っているの──?何から逃げているの──?
聞いたこともない神様の加護を授かったから?いきなり何処かからこの綺麗な杖が現れたから?お父様にまた私の想いを否定されたから?・・・それとも、お父様にひどいことを言ってしまったから──?
もう、周りの景色はまったく見たことのない景色へと変わっていた。どれくらい走ったのかも分からないけれど、私はこんなにも走れたのかと少し驚いている。でも私の足は限界なんてとっくに越えてしまっていて、普段なら決して躓くことなんてない舗装された道路のちょっとした段差に足を取られてしまった──
「──きゃあっ!」
「っ、おっと」
間違いなく転んでしまうと思われた私の身体は、地面ではなく固くごつごつとした──けれど温かな誰かの手に受け止められていた。
「──っ、す、すみま、せん・・・わ、私・・・」
「無理して話さなくて良い。・・・まずは深く息を吸って呼吸を落ち着けるんだ。ほら、出来るか?」
壊れてしまいそうなほど鼓動を繰り返す呼吸を、なんとかその人の言う通りに深く息を吸おうとする。なかなか上手くいかなかったけれど、背中に添えられた大きな手の温もりが少しずつ落ち着かせてくれた。
「──はぁ、はぁ・・・はぁ・・・」
「そうだ。上手だ。もう、大丈夫だな。少しここに座るんだ・・・ん?少し待て」
その人は背中に背負っていた荷物袋を地面に降ろすと、その上に私をそっと座らせてくれた。
「水はいるか?」
「あ、ありがとう・・・ございます」
腰にさげていた水筒から器に水を注いでくれる。それを一気に飲み干しようやく呼吸が落ち着いてきた。改めてその人を見ると、珍しい黒髪のとても大きな身体をした方で、とても大きな盾を背中に担いでいた。
顔は似てはいないのだけど、どことなくフェンスおじ様に似た雰囲気を持った人だった。
「──ジ、ジュリエット様っ!」
そこに急に、いつもお父様の護衛をしてくださっている女性騎士のエダさんがすごい勢いで走り込んできた。最初は私のことだけを見ていたけれど、すぐにその視線は私の隣のその人へと向けられた。
「き、貴様っ!ジュリエット様にな、何をしているっ!すぐに離れるんだっ。さもないと──」
そう言うとあろうことか、街中だというのに剣を抜き放ちその人へと切っ先を向けた。
「・・・何をと言われてもな。それを言うのならお前のほうこそ、こんなところで剣を抜くとはどういうつもりだ?この娘が傷つくかもしれんぞ」
「くっ・・・人質に取るとは卑怯なっ!ジ、ジュリエット様っ、御安心してくださいっ。このエダがこの生命に代えてでもお助け致しますっ!」
・・・・・・。どうやらエダさんは勘違いをしているみたい。この人は倒れそうになった私を助けてくれただけだというのに。でも、それも私を心配してくれているからだろう。だけど、それはエダさんが心配してくれているのか、それとも連れ戻すようにお父様が命令したからだろうか・・・。
その人が少し困った顔で私の顔を覗き込んできた。言葉にはしなくても何を言いたいのかは嫌というほど分かってしまった。
「・・・この人は、私を連れ去ろうとしてるんです・・・。どうか助けて頂けませんか・・・?」
私は産まれて初めて嘘をついた──
このままエダさんに連れられてお父様のところに帰ったとしても、どうすれば良いか分からないから。戻ってしまったらもうこうやって街を歩くことすらさせてもらえなくなるかもしれないから。私の願い──ユリアちゃんの力になることも、お父様の助けになることも出来なくなってしまうかもしれないから。
ギュッと力いっぱいその人の服の端を掴んだ。その人は何かを納得したように一瞬だけ優しく微笑むと、背中に添えてくれていた手で私の頭を軽く叩いた。
「むっ!き、貴様っ。な、何をする気だ!?」
「・・・どうやらこの娘を渡すわけにはいかなくなったようでな。剣を引く気がないのなら、すまんが少し痛いかもしれんぞ」
その人はそう言って立ち上がると背負っていた大きな盾をその手に掴んだ。戦いなんてしたこともない私でも、その人の強さが分かるほどだった。
「くっ・・・大盾だけで私と戦うつもりかっ?・・・嘗められたものだ。生命の保証はないぞっ!」
私の目では追うのがやっとなほどの速さで斬りかかった。それはきっと動きを止めるためのものではなく、明らかに生命を奪うための剣に思えた。
でも、その人はそんなことにはまったく動じていないようで、どっしりと腰を落とし盾を構えていた。
「もらった──!」
エダさんの剣と、その人の大きな盾がぶつかりそうになった瞬間──その人は静かにそう言った。
『バウンスシールド』
「なっ──!?」
目を瞑ってしまった私の耳に鈍い金属音が響いた。エダさんの驚いた声に目を向けると、何故かエダさんは遠く離れた地面に倒れてしまっていた。
「えっ──えっ?!な、何が・・・」
「大丈夫だ。単に弾き飛ばしただけだ。それほど怪我はしていないはずだ。さあ、逃げるんだろ?急ぐぞ」
そう言うとその人は私の体重など関係ないかのように軽く私を持ち上げると、驚くほどの速さで走り出した。
「ま・・・待てぇっ・・・」
エダさんの苦しそうな声だけが聴こえた──
♯ユリア
フリオおじさんが見たこともない恐い顔で大きな声を出した途端、ジュリちゃんはどこかへと出ていってしまった。
すぐに追いかけて出ていったエダさんの後をあたしも追いかけようと走り出したんだけど、聖堂を出たときにはもうジュリちゃんの姿は見えず、通りの奥にエダさんらしき背中を見つけた気がして慌てて追いかけたが、すぐに見失ってしまった。
仕方なく聖堂に戻ると、おじいちゃんとフリオおじさんが静かに言い争っていた。二人のこんな表情は初めて見た気がする。
どうしたらいいか分からずしばらくその言い争いを見つめていると、開けっぱなしの扉から少し足を引き摺りながらエダさんが聖堂へと戻ってきた。そこにジュリちゃんの姿はなかった。
「エ、エダ。ジ、ジュリエットはどうした?一緒でないのなら何故戻ってきた」
すぐにフリオおじさんの矛先はエダさんへと変わり、ずんずんと歩み寄った。エダさんはそんなフリオおじさんに対して思いきり額を床に叩きつけた。
「も、申し訳ありませんっ!・・・ジ、ジュリエット様は、大盾を持った黒髪の大男に、つ、連れ去られましたっ・・・」
「なっ──なんだとっ!!?」
えっ?!ジ、ジュリちゃんが連れ去られた?
えっと・・・、ジュリちゃんはフリオおじさんの子供で、フリオおじさんはこの国の王さまだから、子供のジュリちゃんは王女さまってことだから──えっ!?そ、それって大変なことなんじゃ?
「つ、連れ去られたとはどういうことだ?!ふらついていたようだが、それもその男にやられたのかっ?!」
「も、申し訳ありませんっ!ワ、ワタシではその男に歯が立たず・・・。このような無様な結果にっ・・・。この罰はこの"生命"を持って償いを──」
えっ?!わ、わわっ!
エダさんは鞘から剣を引き抜くと、自分のお腹を目掛けてその切っ先を突き刺そうとする──ダ、ダメッ!
思わず目を背けてしまった・・・のだが、悲鳴も何も聴こえてこない。・・・あれ?
「へ、陛下っ?!な、なにをっ」
エダさんの声が聞こえ恐る恐る目を開けると、そこには変わらないエダさんとエダさんの持つ剣の先を手で掴んだフリオおじさんがいた。フリオおじさんの手からは、真っ赤な滴が床へと流れていた。
「・・・エダ。お前が今成すべきことはこんなことではない。お前が私に誓った忠誠はその程度のものだったのか?」
「っ!?い、いえっ!・・・私と、兄が、陛下に誓った忠誠は、絶対のものですっ。この"生命"尽きるときまで、それが揺らぐことは、ありえませんっ!」
「ではお前は今、何をしようとした・・・。自らっ、その誓いをっ、破ろうとしたのかっ!?」
「っ!?も、申し訳、ありま、せんっ!」
エダさんの目からは透明な滴が溢れだした。あたしも思わず涙が零れた。良かった・・・。
「エダよ。お前が今やるべきことはなんだ?」
「は、はいっ!・・・全身全霊をかけて、ジュリエット様を見つけ出すことですっ!」
エダさんの言葉を受け取ったフリオおじさんは手の怪我など気にもせずに立ち上がると、周りでそれを見ていた他の騎士やメイドさん達にも視線を向けた。
「そうだ。皆も状況は分かったな。ジュリエットを連れ去った不敬者はまだそう遠くへは行ってないはずだ。各々死力を尽くして必ずや見つけ出すのだ!」
「「「はっ!!」」」
普段は優しい、おじいちゃんの友人としての姿しか見ていなかったフリオおじさん──ううん。フリオニール国王陛下の威厳を、強く感じた瞬間だった──
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