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本編
隣国の王女様がやってきた②
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会場の準備が整ったらしくお呼びが掛ったので、ポワソン少年の案内で謁見の間まで向かった。
謁見の間に入ると、王女様はまだいないようだったけど、王様とマリオンがいた。
マリオンが俺の恰好を見て「似合うじゃん」と言ってくれて、王様も「見違えた」と褒めてくれた。
普段の俺の格好といったら、ほとんどがロンティーとズボンといった感じだから、物珍しいと思うのは良く分かる。
俺自身も違和感でいっぱいだし。
自分では似合ってるとかは思わなくて、七五三とかを連想しているから、褒められるとなんだか気恥ずかしい。
仕上げてくれたポワソン少年が「とっても格好いいです」と太鼓判を押してくれたから、堂々とはしているけど。
マリオンもいつもよりちゃんとした格好をしていて、口さえ開かなければイケメン王子なのになと失礼なことを思った。
王様は前に挨拶をした時に着ていた、THE・王様といった感じの服で、煌びやかでいて威圧感がある。
まあ中身はちょっと軽めのイケオジなんだけど。
もう少ししたらルシアンが王女様を連れて来るらしく、俺はここで静かに待っていれば良いらしい。
早く堅苦しい服を脱ぎたいなと思いながらボンヤリと待っていると、謁見の間の扉が開いて「王女様の御成~り~」という声が響いて、ルシアンと王女様が連れ立って入ってきた。
本当に「御成~り」とか言うんだなと、変なところで感激してしまった。
ルシアンにエスコートされて入ってきた王女様は、堂々として落ち着いていて、俺より少し年上に見えた。
エスコートをしているルシアンの腕に、零れ落ちそうなほど大きな胸を押し付けていた。
ウェーブのかかったゴージャスな金髪をハーフアップにして、大きな胸がより強調されるようなドレスを着ている。
首や耳には大きな宝石のアクセサリーを付けていて、迫力満点なゴージャス美女という印象を受けた。
謁見の間に入ってきてすぐ、ルシアンは俺の恰好を見て何か言いたげにしていたけれど、王女様に話し掛けられてそのまま王様の前まで行った。
その時にチラッと王女様に見られた様な気がしたんだけど、俺の気のせいだよな?
しかし王女様の胸は、サイズは分からないけど凄く大きくて、腰なんか折れそうなくらい細くて、グラビアモデルにでも居そうな感じのメリハリボディだ。
顔はちょっとキツメだけど綺麗目美人で、ルシアンと並ぶと凄くお似合いだった。
ルシアンは俺なんかにかまけていないで、こういう美女と結婚すべきだと思う。
そう思うのに、何か少しだけ寂しいような気持ちになった。
自分はまだ誰も選んでいなくて、待たせてしまって申し訳ないと思う。
俺がきっぱりとルシアンのことを拒否出来たなら、王女様との親交を深めるチャンスだったかもしれないのに……。
ルシアンへの気持ちに気付きつつある優柔不断な自分のせいで、ルシアンのことを縛り付けている気がして、少し気落ちしてしまった。
だって本当にお似合いなんだ。
二人が並んだ姿は、美男美女で思わず見惚れてしまうし、王子と王女で身分のつり合いだってバッチリだ。
それに比べて俺なんて、精霊姫というだけで庶民生まれの庶民育ちな訳で……。
王女様のように生まれながらにして王族の立場の方が、貴族のことなんかも色々分かっているし、俺よりよっぽど相応しいだろう。
そんなことを考えてる間に、王様の歓迎の挨拶が終わっていた。
ちっとも聞いていなかったけど大丈夫かな……。
それからルシアンが、弟のマリオンを紹介して、次に俺の紹介をした。
「こちらが精霊姫様のケイト=タマキ姫で、私の大切な人です」
ルシアンが恥ずかしげもなく堂々とそう言った瞬間、一瞬だったけど王女様の眉間に皺が寄ったのを俺はしっかりと見てしまった。
他の人が気付く間もなくすぐににこやかな表情に戻って、何にもなかったように丁寧に挨拶をされた。
「精霊姫様、お会いできて光栄ですわ。わたくしは隣国アルペンの第一王女、エリザベス=アルペンと申します。こちらにはしばらく滞在させていただく予定ですので仲良くしていただけると嬉しく思いますわ」
王女様は俺より少し年上に見えたけど、実は俺と同じ年らしかった。
キャサリンちゃんも迫力のある子だと思っていたけど、比じゃない位圧が凄い印象だ。
見た目もそうだけど、如何にも王族といった感じの、見下した嫌な圧を感じた。
きっとこの子はは俺のことが嫌いなのだろうと思った。
王女様はしばらくこの王宮に滞在するらしいけど、俺は出来るだけ関わりたくないな。
確かに綺麗でナイスバディだけど、敵意を向けられていると分かっているのに、無理に仲良くしたいとは思えない。
謁見の間に入ると、王女様はまだいないようだったけど、王様とマリオンがいた。
マリオンが俺の恰好を見て「似合うじゃん」と言ってくれて、王様も「見違えた」と褒めてくれた。
普段の俺の格好といったら、ほとんどがロンティーとズボンといった感じだから、物珍しいと思うのは良く分かる。
俺自身も違和感でいっぱいだし。
自分では似合ってるとかは思わなくて、七五三とかを連想しているから、褒められるとなんだか気恥ずかしい。
仕上げてくれたポワソン少年が「とっても格好いいです」と太鼓判を押してくれたから、堂々とはしているけど。
マリオンもいつもよりちゃんとした格好をしていて、口さえ開かなければイケメン王子なのになと失礼なことを思った。
王様は前に挨拶をした時に着ていた、THE・王様といった感じの服で、煌びやかでいて威圧感がある。
まあ中身はちょっと軽めのイケオジなんだけど。
もう少ししたらルシアンが王女様を連れて来るらしく、俺はここで静かに待っていれば良いらしい。
早く堅苦しい服を脱ぎたいなと思いながらボンヤリと待っていると、謁見の間の扉が開いて「王女様の御成~り~」という声が響いて、ルシアンと王女様が連れ立って入ってきた。
本当に「御成~り」とか言うんだなと、変なところで感激してしまった。
ルシアンにエスコートされて入ってきた王女様は、堂々として落ち着いていて、俺より少し年上に見えた。
エスコートをしているルシアンの腕に、零れ落ちそうなほど大きな胸を押し付けていた。
ウェーブのかかったゴージャスな金髪をハーフアップにして、大きな胸がより強調されるようなドレスを着ている。
首や耳には大きな宝石のアクセサリーを付けていて、迫力満点なゴージャス美女という印象を受けた。
謁見の間に入ってきてすぐ、ルシアンは俺の恰好を見て何か言いたげにしていたけれど、王女様に話し掛けられてそのまま王様の前まで行った。
その時にチラッと王女様に見られた様な気がしたんだけど、俺の気のせいだよな?
しかし王女様の胸は、サイズは分からないけど凄く大きくて、腰なんか折れそうなくらい細くて、グラビアモデルにでも居そうな感じのメリハリボディだ。
顔はちょっとキツメだけど綺麗目美人で、ルシアンと並ぶと凄くお似合いだった。
ルシアンは俺なんかにかまけていないで、こういう美女と結婚すべきだと思う。
そう思うのに、何か少しだけ寂しいような気持ちになった。
自分はまだ誰も選んでいなくて、待たせてしまって申し訳ないと思う。
俺がきっぱりとルシアンのことを拒否出来たなら、王女様との親交を深めるチャンスだったかもしれないのに……。
ルシアンへの気持ちに気付きつつある優柔不断な自分のせいで、ルシアンのことを縛り付けている気がして、少し気落ちしてしまった。
だって本当にお似合いなんだ。
二人が並んだ姿は、美男美女で思わず見惚れてしまうし、王子と王女で身分のつり合いだってバッチリだ。
それに比べて俺なんて、精霊姫というだけで庶民生まれの庶民育ちな訳で……。
王女様のように生まれながらにして王族の立場の方が、貴族のことなんかも色々分かっているし、俺よりよっぽど相応しいだろう。
そんなことを考えてる間に、王様の歓迎の挨拶が終わっていた。
ちっとも聞いていなかったけど大丈夫かな……。
それからルシアンが、弟のマリオンを紹介して、次に俺の紹介をした。
「こちらが精霊姫様のケイト=タマキ姫で、私の大切な人です」
ルシアンが恥ずかしげもなく堂々とそう言った瞬間、一瞬だったけど王女様の眉間に皺が寄ったのを俺はしっかりと見てしまった。
他の人が気付く間もなくすぐににこやかな表情に戻って、何にもなかったように丁寧に挨拶をされた。
「精霊姫様、お会いできて光栄ですわ。わたくしは隣国アルペンの第一王女、エリザベス=アルペンと申します。こちらにはしばらく滞在させていただく予定ですので仲良くしていただけると嬉しく思いますわ」
王女様は俺より少し年上に見えたけど、実は俺と同じ年らしかった。
キャサリンちゃんも迫力のある子だと思っていたけど、比じゃない位圧が凄い印象だ。
見た目もそうだけど、如何にも王族といった感じの、見下した嫌な圧を感じた。
きっとこの子はは俺のことが嫌いなのだろうと思った。
王女様はしばらくこの王宮に滞在するらしいけど、俺は出来るだけ関わりたくないな。
確かに綺麗でナイスバディだけど、敵意を向けられていると分かっているのに、無理に仲良くしたいとは思えない。
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