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70.◆~庭師ポールside~

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◆男性の自慰行為表現があります。
苦手な方はスキップしてください。

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「クソッ!!」

苛立つ感情のまま花壇の花を踏みつけた。
花弁を散らし倒れる花はまるでミュラお嬢様の様で、征服欲が少しばかり満たされる。

あれからミュラお嬢様には一度も会えていない。配置替えがあり、屋敷に近い庭の担当から外壁付近の離れた場所の担当へと変えられてしまったのだ。
ミュラお嬢様は入口の門や外壁付近へは近づいてはいけない決まりになっているようで、作業中に偶然を装おって待ち伏せするような事が出来なくなってしまった。

ここに配置されたという事は『要注意人物』と見なされているというのが、同じ場所で働く者達と話してみてよく解った。
皆口を開けば「ミュラお嬢様にもう一度お会いしたい」「ミュラお嬢様は俺が幸せにする」等と戯言を吐いてきてウンザリする。

ミュラお嬢様と相思相愛なのはこの俺であり、幸せにするのは俺の役目なのだから。

会えない日々が続くと、夢の中でミュラお嬢様が会いに来てくれるようになった。
夢の中のミュラお嬢様は少しずつ大人になっていき、甘い言葉を囁き、女性らしい身体つきで俺を誘う。リアルな夢に朝起きると下着が汚れてしまっている事が増え、こっそり洗濯するのが面倒になった俺は、家族が寝静まってから欲を吐き出す事が日課になっていった。


「はっ…はっ……っあ…ミュ…ミュラ…」

ミュラお嬢様にもらったハンカチを嗅ぎながら右手を激しく動かす。ハンカチからは上品な花の香りがして、ミュラお嬢様を抱き締めているような錯覚に更に興奮し、先走る汁にじゅぼじゅぼと音が部屋に響いた。

もっとミュラお嬢様を感じたい。

いきり立つ肉棒にハンカチを巻き付ければ、シルクの柔らかな生地が汁にまみれ、しごく手に更に力が入る。

じゅぼ、じゅぶ、じゅっ、じゅっ…

「はぅ…あっ、いい、ミュラ、ミュラ…。あぁ、イク、イクッ!…あ、あっ!あぁっ…!!」

ハンカチに大量の白い欲を吐き出せば、ミュラお嬢様を汚しているような気になり更に興奮した。

「はっ…ははは。ハンカチ…洗わなくちゃなぁ」

家の安い石鹸では、もうミュラお嬢様の花の香りは消えてしまうだろうな…。

「まぁ、いいか。もうすぐ現実のミュラお嬢様を抱き締められるからな…。はは、俺だけのミュラお嬢様…」
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